通気性の良さを考えてすのこベッドを選んだのに、「ギシギシ」とうるさいきしみ音が気になった方は、意外に多いのではないでしょうか?
あるいはこれからすのこベッドを買おうと思っているけれども、きしまないすのこベッドを探していると言う方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、
- すのこベッドがきしむ原因は?
- きしまないすのこベッドの選び方のポイントは?
- きしまないすのこベッドのおすすめ商品は?
についてご説明いたします。
目次
すのこベッドがきしむ原因は?
すのこベッドに横になった人が寝返りを打つ度に多少のきしみが起こることは、けっして特別なことではありません。
すのこベッドは木で出来ているので、大きく寝返りなどをする事で木材同士が擦れあってきしむ事はよくある事ですし、完全に音を消すというのは難しい事です。
ただ、きしみ音が大きすぎたら安心して眠る事も出来ませんし、寝返りをするたびにきしむようであれば何処かに不具合が生じているケースもあります。
しっかりと原因を特定して対処をする事できしみが改善する可能性も高いので、一度以下の項目をチェックして見て下さい。
すのこベッドがきしむ原因としては、
- ベッドフレームのつなぎ目のこすれ
- すのこ部分がたわんできしみ音がする
- すのこが歪んで擦れて音がする
- ベッドの脚と床面とのこすれ
の4つがあります。
1.ベッドフレームのつなぎ目のこすれ
人が動いて荷重移動されることによってベッド全体に負担がかかり、そのつなぎ目などが特にこすれ合って鳴る事があります。
ベッドを組み立てる場合には、
- ヘッドボードとサイドフレームとのつなぎ目
- フットボードとサイドフレームとのつなぎ目
をネジで固定するのですが、ネジが緩んでくると部材同士が擦れあってきしみ音を発生する事があります。
ベッド購入時にはしっかりとネジを締めていても、使用している間に少しずつネジは緩んできます。
つなぎ目の対策方法
ベッドフレームのつなぎ目からギシギシと音が鳴るようでしたら、ネジの増し締めをするようにしましょう。
また、ネジが錆びついている場合もきしみ音の原因になる事があるので、この場合には新しいネジと交換するようにして下さい。
2.すのこ部分がたわんできしみ音がする
またすのこベッドに人が乗り降りしたときなどにベッドのすのこそのものが荷重によってたわんで、きしむことも考えられます。
すのこベッドの構造上、ベッドフレームの上にすのこを乗せるためにすのこの強度が不十分であったり、使う人の体重が重たい場合にはすのこが大きくたわんできしみやすくなります。
すのこ部分の対策方法
すのこ自体の強度が不十分な場合の根本的な解決策はありませんが、子供がすのこベッドの上で暴れたり飛び跳ねたりしているようでしたら控えるようにしましょう。
また、すのこにひび割れがある場合にもきしんでしまうので、きしみ音が酷い時にはマットレスをどけて何処か割れていないかをチェックして見て下さい。
もしもひびが入っていたり、割れてしまっている場合、そのままベッドで寝るのは危険ですので、床板だけを購入して取り換えるようにしましょう。
3.すのこが歪んで擦れて音がする
経年劣化によってすのこが歪んできしむケースもあります。
木で出来ているすのこは、湿気を吸ったり逆に乾燥する事によって、木材が膨張したり収縮したりします。
膨張・収縮する度合いは一枚のすのこの中でも異なるので歪みが生じてくることがあります。
本来であればベッドフレームの上に隙間なく置かれているはずのすのこが、歪みによって少し浮くことで人が横たわった時に擦れてきしみ音がするのです。
すのこの歪み対策方法
すのこベッドは空気を通しやすいので湿気にくい特性がありますが、湿度の高い場所に長期間置いておくような使い方は避けた方が良いですしょう。
もしもすのこが湿気ているようであれば、マットレスをどけてエアコンの除機能や、布団乾燥機を使ってみる事で改善する可能性もありますよ。
4.ベッドの脚と床面とのこすれ
また、ベッドの脚と床面が擦れてきしみ音がする時もあります。
すのこベッド自体が重たい場合、フローリングなどの床面が少しずつ凹んでくることがあるのですが、床面が凹むことですのこベッドの脚と擦れあってきしみ音がするのです。
床面とのこすれ対策方法
ベッド自体を軽くしたり、凹んでしまっている床面を修復するのは難しいですが、すのこベッドの脚にクッションを敷くことで改善する事が出来ます。
このようなフェルト素材のクッション材であれば、床面の傷防止にもなるのでおすすめですよ。
きしまないすのこベッドの選び方
これからすのこベッドを購入する予定の方は、以下の項目をチェックする事で可能な限りきしみがないすのこベッドを選ぶことが出来ます。
抑えるべきポイントとしては、
- 木製のすのこベッドを選ぶ
- すのこ自体が頑丈に出来ている
- 耐荷重は体重の1.5倍以上
- 布団が使えるすのこベッドにする
- 収納や棚など余分なものがついていない
- 高さがあるすのこベッドは選ばない
- ベッド自体が重すぎない
の7点です。
木製のすのこベッドを選ぶ
すのこベッドは本来木製ですが、「きしみやすいから」と言った理由からスチール製のパイプベッドを選ぶのは間違っています。
木材同士の擦れる音よりも、金属が擦れる音の方が大きいですし、パイプベッドは数あるベッドの中でも音が一番出やすい素材になっています。
すのこ自体が頑丈に出来ている
すのこ自体の厚みが分厚く、頑丈に作られているすのこベッドであれば、湿気によって歪んだり浮き上がったりすることがないので、きしみのリスクはかなり軽減出来ます。
但し、頑丈なすのこベッドは重たいケースがあるので、ご自身の体重に適したベッドを選ぶことが大切です。
耐荷重は体重の1.5倍以上
ベッドの強度の目安となる「耐荷重」にも注目しましょう。
耐荷重は自分の体重にマットレスや布団、毛布と言った寝具をプラスして、更にベッドの上で寝返りなどをした時に瞬間的にかかる荷重を考慮する必要があります。
目安としては、体重の1.5倍くらいの耐荷重があればきしみにくいと言えます。
但し耐荷重が500㎏や600㎏と言ったものはすのこベッド自体はきしみにくいですが、ベッド自体が重くなってしまいます。
そのため脚と床面との間できしみ音が発生しやすいので、硬いフローリングの場合にのみ使用するようにしましょう。
布団が使えるすのこベッドにする
耐荷重が十分あるすのこベッドの中でも「布団が使えるすのこベッド」を選ぶのが一番のおすすめです。
例えば、上の写真は『Mina』ミーナと言うすのこベッドですが、床板を「マットレス専用」と「布団対応」の2種類から選ぶことが出来ます。
布団対応の方がすのこに厚みを持たせて耐久性を高めているので、きしみにくくなっています。
収納や棚など余分なものがついていない
収納や棚が付いているすのこベッドでは、部材やネジをたくさんを使用しているので擦れてきしむ確率が高くなります。
ヘッドレスタイプなど出来る限りシンプルなデザインのすのこベッドを選ぶようにしましょう。
高さがあるすのこベッドは選ばない
高さが高いロフトベッドや二段ベッドでは構造的に不安定になってしまいがちなので、ベッドはきしんでしまう事が多くあります。
高さは低い方が良いですが、フロアベッドのように脚ではなくフレーム枠で支えているものも床との接地面が多くなるので避けましょう。
ベッド自体が重すぎない
ベッド自体が重たいと、脚に荷重がかかりやすいので床が凹んできしみの原因となります。
ある程度軽量化されたすのこベッドを選ぶようにしましょう。
きしまないすのこベッドおすすめ4選!
きしまないすのこベッドのおすすめ商品としては、
- Camilleカミーユ
- Kirimuku キリムク
- 『香凛 かりん』
- 【SFORZA】スフォルツァ
の4つがあるので、それぞれ特徴をご紹介したいと思います。
棚・コンセント付きデザインすのこベッドCamilleカミーユ
Camilleカミーユは、布団も使えるデザインすのこベッドです。
北欧家具のようにスリムなデザインが人気で、ヘッドボードには前板付きの棚と2口コンセントが付いています。
床板は丈夫な天然木を使用しているので、湿気に強くきしみ音もきになりません。
フランスベッド社製のマルチラススーパースプリングマットレスなど、マットレスの種類も豊富に揃っているので寝心地重視の方にもおすすめです。
ナチュラル 総桐すのこベッド Kirimuku キリムク
Kirimuku キリムクは総桐で作られている通気性抜群のすのこベッドになります。
すのこは60㎜と分厚く、すのこの裏側にも補強のための桟を入れているのでどっしりと頑丈に出来ています。
1辺が80㎜で丸みがある脚は頑丈なだけでなく、フローリングとのきしみ音を防ぐ役割も果たしてくれますよ。
すのこベッド 高さ調節可能『香凛 かりん』ナチュラル 無塗装 ヒノキ
『香凛 かりん』は収納などの機能がなく、高さを調整できるすのこベッドになります。
高さを低くする事で、ベッドフレームが安定してきしまないようにする事が出来ます。
また、使用している木材は「檜(ひのき)」ですが、曲げや圧縮と言った力に強い木材になります。
木材自体に強度があるので、きしみにくいすのこベッドと言えますよ。
耐荷重600kg!棚・コンセントつき頑丈すのこベッド【SFORZA】スフォルツァ
【SFORZA】スフォルツァは耐荷重が600㎏と非常に高いすのこベッドになります。
丈夫な桟に分厚いすのこを使用していて、成人男性が8人乗っても壊れない程頑丈に作られています。
ベッドの高さも21㎝・26㎝・31㎝と3段階に切り替え可能なので、低くする事でより安定性を増す事が出来ます。
注意点としては、シングルサイズで重さが53.5kgと重いので、柔らかいフローリングだとベッドの脚とフローリングの間で軋み音が出てしまいます。
【SFORZA】スフォルツァはフローリングがしっかりしている寝室で使うようにして下さいね。
すのこベッドのきしみまとめ
すのこベッドはきしみが多いベッドの種類で完全にきしみ音を消すのは難しいと言えますが、主な原因としては、
- ベッドフレームのつなぎ目のこすれ
- すのこ部分がたわんできしみ音がする
- すのこが歪んで擦れて音がする
- ベッドの脚と床面とのこすれ
の4つがあるので、原因を特定して対策をする事でかなりのきしみをなくすことが出来ます。
きしまないすのこベッドが欲しい方は、すのこが頑丈になっていてロータイプで余分な機能がついていない耐荷重の高い木製のすのこベッドを選ぶようにしましょう。
但し重たすぎるすのこベッドの場合には、脚とフローリングとの摩擦できしみ音がする事があるので、硬い素材のフローリングの上で使用するようにして下さい。