収納ベッドは数あるベッドの中でも、一番人気が高くなっています。
引き出し式収納ベッドは、値段も安く使い勝手に優れていますし、跳ね上げ式ベッドやチェストベッドは大容量の荷物を収納する事が出来ます。
しかし、収納ベッドの種類によっては寝心地が悪くなることもあるので、注意が必要です。
そこでこの記事では、
- 収納ベッドの寝心地を決める要素
- 収納ベッドはマットレスの厚みをチェック!
- 寝心地が良いマットレスの種類と選び方
について詳しくご説明したいと思います。
目次
収納ベッドの寝心地を決める要素
収納ベッドに限らず、寝心地を決めるのはマットレスです。
収納ベッドではスプリングマットレスを使用していますが、
- マットレスの硬さ(反発力)
- マットレスの厚み
の2つによって、寝心地が大きく変わってきます。
マットレスの硬さ(反発力)
マットレスを選ぶうえで、一番重要な要素が「硬さ」です。
マットレスの硬さを決める時には、体重から選ぶのが一番確実で、目安としては、
- 体重50kg未満:ソフト
- 体重50kg~80kg:普通
- 体重80kg以上:硬め
となっています。
体重が重い人は「硬め」が基本
体重が軽い人が多少硬めのマットレスを選んでも、差支えないですが、体重が重い人の場合は、必ず「硬め」を選ぶようにして下さい。
マットレスが柔らかすぎると、身体が「く」の字に曲がってしまい、腰に余計な負担を強いる事になります。
マットレスの厚み
そして、もう一つのポイントとなるのが、マットレスの厚みです。
一般的にスプリングマットレスは十分な厚みを持たせているので、特に気にする必要はありませんが、収納ベッドでは要注意です。
と言うのも、跳ね上げ式ベッドやチェストベッドの場合、ベッド下の収納スペースが大きくなっています。
そのため、通常の厚みを持たせると、ベッドの高さが高くなりすぎてしまい、寝起きがしにくくなります。
そこで薄型のスプリングマットレスが主流になっているのですが、体重が重い人の場合、底付き感が出る事があります。
収納ベッドはマットレスの厚みをチェック!
収納ベッドの中でも、跳ね上げ式ベッドとチェストベッドは「薄型マットレス」が主流になっているので、厚みをチェックする必要があります。
女性や子供のマットレス
体重が軽い女性や子供の場合には、特に分厚いマットレスにする必要はありません。
むしろ、分厚いマットレスを選んでしまうと、ベッドの高さが高くなりすぎてしまい、足が床に届かなくなります。
そのため、薄型マットレスの中から、体重に適した反発力のマットレスを選ぶようにして下さい。
体重が重い男性のマットレス
一方、体重が80kgを超える男性の方は、ある程度分厚いマットレスを選ぶ必要があります。
底付き感が出ないように、最低でも15cm程度の厚みのマットレスを選ぶようにしましょう。
厚みを気にしないで良い収納ベッド
マットレスの厚みを特に気にしないで良い収納ベッドとしては、
- 引き出し式収納ベッド
- 引き出しが1段のチェストベッド
の2つがあります。
これら2つの収納ベッドでは、ベッドの高さが通常と同じなので、薄型マットレスは使用されていません。
また跳ね上げ式ベッドでもマルチラススーパースプリングマットレスであれば、厚みが16cmあるので大丈夫です。
寝心地が良いマットレスの選び方
寝心地が良い収納ベッドを選ぶために重要になってくるのが、マットレスの種類です。
スプリングマットレスの主な種類には、
- ボンネルコイルマットレス
- ポケットコイルマットレス
- マルチラススーパースプリングマットレス
- ゼルトスプリングマットレス
と言った種類がありますが、寝る人の体重以外にも、腰痛や喘息の有無によてって選び方が変わってきます。
ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイルマットレスは、コイルが連結しているので、面で体を支える構造になっています。
耐圧分散性はありませんが、耐久性や通気性に優れています。
寝心地が硬めなので、体重が重い男性に向いているマットレスです。
ポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスは、コイル一つ一つが袋に入っていて、点で体を支える構造になっています。
荷重が加わった部分だけ凹むので、耐圧分散が出来るのが特徴です。
寝心地は柔らかくなっているので、女性や子供におすすめとなっています。
ポケットコイルマットレスは通気性が悪い
但し、ポケットコイルマットレスは袋に入っているため、通気性は悪くなっています。
収納ベッドは湿気やすいベッドなので、ポケットコイルマットレスを使用する時には除湿シートを敷くなどカビ対策を行うようにして下さい。
マルチラススーパースプリングマットレス
マルチラススーパースプリングマットレスは、高密度連続スプリングが特徴のフランスベッド社製マットレスです。
耐圧分散性・通気性・耐久性全てにおいて優秀なマットレスですが、特に衛生面に特化しています。
「衛生マットレス」として全日本ベッド工業会の認証を受けていて、防ダニ・抗菌・防臭加工が施されているので、喘息などのアレルギー症状がある方におすすめです。
ゼルトスプリングマットレス
ゼルトスプリングマットレスは、高密度連続スプリングが耐圧分散性を高めている高機能マットレスです。
通気性や衛生面などはマルチラススーパースプリングマットレスと同様に優れていますが、マルチラススーパースプリングマットレスよりも分厚い商品が多いので、よりクッション性・弾力性に富んでいます。
腰痛や肩こり、背中の痛みなどの症状がある方に、おすすめのマットレスとなっています。
収納ベッドの寝心地まとめ
収納ベッドの寝心地を決めるのはマットレスですが、跳ね上げ式ベッドとチェストベッドでは「薄型マットレス」が主流になっています。
体重が重い方の場合、底付き感が出る可能性があるので、最低でも15cmの厚みのマットレスを選ぶようにしましょう。
但し、引き出し式収納ベッドや引き出しが1段のチェストベッドの場合には、気にする必要はありません。