収納ベッドを使うにあたり、「ほこりが溜まりやすそう」と言う方も多いのではないでしょうか?
脚がついているベッドであれば、掃除機やクイックルワイパーなどで簡単にベッド下の掃除を出来ます。
しかし、収納ベッドには脚が付いていないので、掃除機を使う事も出来ません。
ほこりの中には喘息の原因となる「ダニ」の死骸や糞がたくさんあるので、アレルギー症状がある方は特に気になりますよね?
収納ベッドには、
- 引き出し式収納ベッド
- チェストベッド
- 跳ね上げ式ベッド
の3種類がありますが、構造が全く異なります。
そこでこの記事では、それぞれの収納ベッドにおける「ほこりの溜まり具合」と「掃除方法」をご説明したいと思います。
また、湿度が高い季節に気になる「カビ対策」についても、詳しくご説明致します。
目次
引き出し式収納ベッドのほこり対策
引き出し式収納ベッドは、ベッドフレームに引き出しを挿し込んでいるだけの簡易的な構造になっています。
チェストベッドと違い、引き出しには囲いや蓋がありません。
そのため、フレーム間に隙間が多く、ほこりが引き出しの中やベッド下に溜まりやすい傾向があります。
引き出し式収納ベッドの掃除方法
引き出し式収納ベッドでは、
- 引き出しの中
- ベッド下
の両方を掃除してあげる必要があります。
引き出しを全て抜き取る事で、ベッド下も含めて掃除機で掃除をする事が出来ます。
おすすめはキャスター付きの引き出し
ただ、引き出しをフレームに差し込んでいるタイプだと、引き抜くときにひっかかったりして、正直面倒です。
そのため、引き出し式収納ベッドを購入する時には、キャスター付きのタイプがおすすめです。
引き出しに下にキャスターが付いているので、引き出すのに力もいりませんし、自由に動かす事が出来ます。
チェストベッドのほこり対策
チェストベッドは、「ボックス構造」と呼ばれていて、組みあがっている完成品のチェストをフレームに組み込むようになっています。
引き出しには蓋も囲いも付いていて、密閉性が高くなっています。
そのため、引き出し内部には、ほこりや虫が入りにくい構造と言えます。
チェストベッドの掃除方法
チェストベッドでは、引き出し内部の掃除は基本的に必要ありません。
但し気を付けなければいけないのが、「長物収納エリア」です。
カーペットや布団などを収納するのに便利な収納スペースですが、一般的には「底板」が付いていません。
そのため、床にほこりが溜まりやすく、掃除をするためには荷物を全てどかす必要があります。
おすすめは底板付き
ほこりが気になる方や、長物収納エリアを清潔に保ちたい方は、底板が付いているチェストベッドがおすすめです。
荷物が床に直接触れないですし、隙間から長物収納エリアにほこりが入る事もありません。
跳ね上げ式ベッドのほこり対策
跳ね上げ式ベッドは、マットレスごと床板を跳ね上げる事で、その下の収納庫に荷物を入れるようになっています。
収納庫には底板もついていますし、跳ね上げる時以外外部からほこりが侵入する事もありません。
またベッドフレームもぴったり床についているので、ベッド下にほこりが入る事もありません。
そのため跳ね上げ式ベッドが、収納ベッドの中で一番ほこりに強いベッドと言えます。
収納ベッドのカビ対策
ほこり以外で収納ベッドで気になる事として、「カビ」がありますよね?
基本的に収納ベッドは湿気が籠りやすい特徴があるので、湿気対策をしないとカビが繁殖する原因になります。
特に、チェストベッドや跳ね上げ式ベッドは、密閉性が高いので注意が必要です。
収納ベッドのカビ対策としては、
- マットレスを立てかける
- 布団乾燥機で乾燥させる
- 収納スペースに除湿剤を入れる
- 除湿シートを使う
- シーツやベッドパッドを使う
- 収納部分を定期的に開放する
と言った方法が有効です。
マットレスを立てかける
収納ベッドに限らずベッドで一番湿気やすいのが、マットレスの裏側になります。
人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われていますが、その湿気はマットレスを通り越して裏面と床板の間に蓄積されます。
脚付きタイプのベッドなら、下から空気が入り込むのでカビが生えにくいのですが、収納ベッドでは引き出しなどが空気の流れを遮っています。
そのため、マットレスは定期的に立てかけて、新鮮な空気に触れるようにして乾かすようにしましょう。
布団乾燥機で乾燥させる
ご自宅に布団乾燥機があれば、布団ごとマットレスを乾燥させるのが一番おすすめのカビ対策です。
寝具全体の余分な湿気を飛ばすだけでなく、高温にする事でダニ退治にも効果的です。
また布団乾燥機を使用した後に、掃除機を丁寧にかける事で、ダニの死骸もしっかり除去する事が出来ます。
梅雨時など湿度が高い季節でも、しっかり乾燥させらるので、持っている方はぜひ実践して下さい。
収納スペースに除湿剤を入れる
引き出しや収納庫には、除湿剤を入れておく事をおすすめします。
特にチェストベッドや跳ね上げ式ベッドは密閉性が高いので、除湿剤がないとすぐにカビてしまいます。
1回入れておくと半年程度は持つので、定期的に交換する事も忘れないようにして下さい。
除湿シートを使う
繰り返し使用出来るカビ対策グッズとしては、「除湿シート」があります。
一番湿気やすいマットレスと床板の間に敷くことで、効果的に除湿を行う事が出来ます。
シリカゲルなどの乾燥材が入っていて、天日干しをする事で繰り返し利用する事が出来ます。
シーツやベッドパッドを使う
カビが生える条件としては
- 湿度が高い(特に20度~40度)
- 温度が高い(特に60%以上)
- 餌がある
の3つがあります。
湿気対策は大切ですが、それど同時にカビの餌を減らす事も重要です。
中でもカビは、人間のフケや皮脂などを好んで食べます。
そのため、マットレスや布団、枕にはシーツ類をかけて、1週間に1回程度は洗濯するようにしましょう。
収納部分を定期的に開放する
引き出しや収納庫などを全く開けていないと、湿度の高い空気が中に留まる事になります。
そのため1週間に1回程度は収納部分を開放して、新鮮な空気を取り込むようにしましょう。
収納ベッドのほこり・掃除まとめ
収納ベッドは脚がないので、ベッド下にほこりが溜まりやすいベッドです。
引き出し式収納ベッドは、キャスターが付いているタイプにする事で掃除を簡単に行う事が出来ます。
チェストベッドのほこりが気になる方は、底板付きを選ぶようにして下さい。
また収納ベッドは湿気やすいので、布団乾燥機や除湿剤を使用してカビ対策を行うようにしましょう。