- 喘息だと、ベッドと布団のどちらがいい?
- 子供がベッドで咳き込む…寝具はどう選べばいい?
- ダニ対策は、どこまでやればいいの?
喘息のあるご家族の寝具は、ダニやホコリが気になって迷いますよね。
私はベッドショップオーナーとして、寝具の選び方をご相談いただいています。この記事では、環境再生保全機構(ERCA)など公的機関の情報をもとに、ベッドと布団の考え方、ベッド・マットレスの選び方、寝具の手入れをまとめました。なお、喘息の治療や症状の判断は、かかりつけの医師にご相談ください。
- ベッドか布団かより、寝床の環境が大切です:床から離れていること、洗えること、掃除しやすいことを基準に選びましょう。
- ベッドを選ぶなら:ERCAは、ベッドや布団を床から30cm以上離すことを示しています。ベッド下の掃除がしやすい脚付きのすのこタイプが選びやすいです。
- 寝具は洗える状態に:カバーやシーツは週1回以上洗い、加湿器は使わないのが基本です。
喘息の人は、ベッドと布団どっちがいい?
ERCAの資料では、確認できた範囲で、ベッドと布団のどちらが良いという比較は見当たりません。ダニやホコリを減らしやすいかどうかは、寝床の高さ、手入れのしやすさ、お部屋の掃除で変わります。

ベッドと布団の一般的な違いは、次のとおりです。
| ベッド | 布団 | |
| 床からの距離 | 脚付きなら床から離しやすい | 床に近い。ベッドフレームやすのこで離す方法もある |
| 毎日の上げ下ろし | 不要 | 必要。ホコリが舞いやすいため、上げ下ろしの後は換気が必要 |
| 洗う・干す | マットレスは洗えず、干しにくい。カバーやシーツで対策する | 洗える布団なら丸洗いでき、干すこともできる |
| 掃除のしやすさ | 脚付きならベッド下に掃除機が入る。収納付きは掃除しにくい | 床の掃除がしやすい。押入れは湿気がこもらないようにする |
ERCAは、ぜん息のある方の室内環境として、ベッドや布団を床から30cm以上離すこと、布団の上げ下ろしの後は換気をすることなどを挙げています。
そのため、毎日の上げ下ろしがなく、床から離しやすいベッドは、選択肢のひとつです。一方で、マットレスは洗えません。ベッドを選ぶ場合は、洗えるカバーやシーツで守る前提にしましょう。
喘息の人のベッドの選び方
1.床から離れる高さがある
ERCAは、ベッドや布団を床から30cm以上離すことを示しています。マットレスを載せた寝床の高さは、「床板までの高さ」に「マットレスの厚み」を足したものです。商品ページで、床板までの高さを確認してください。
2.ベッド下を掃除しやすい
ホコリがたまりやすいベッド下は、掃除機が入る脚付きが向いています。収納付きのベッドは、ベッド下の掃除がしにくく、荷物の出し入れでもホコリが出やすいため、気になる場合は避けましょう。
お掃除ロボットを使う場合は、ロボットの高さと床板までの高さを比べてください。
3.床板が通気性のよいすのこ
すのこは、床板の隙間から空気が通り、湿気がこもりにくい構造です。ERCAは、ダニが室温20℃以上、湿度60%以上で増えやすいとして、換気で湿度を下げるよう示しています。
すのこベッドの特徴は、次の記事で詳しく解説しています。
4.気になる場合は低ホルムアルデヒドの表示を見る
ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質のひとつとされています。においや刺激が気になる場合は、商品ページで「F☆☆☆☆(Fフォースター)」などの表示を確認しましょう。
マットレスの選び方と、枕の選び方
洗えないマットレスは、カバーで守る
マットレスは洗濯機で洗えないため、ダニ対策はカバーやシーツが中心になります。ERCAは、高密度繊維の防ダニシーツは、ダニの侵入を防ぎ、洗濯もしやすいとしています。
「抗菌・防臭・防ダニ加工」と書かれたマットレスもありますが、加工の内容は商品ごとに違います。加工があるからといって、カバーの洗濯や掃除が不要になるわけではありません。商品ページで、加工の内容を確認しましょう。
コイルの種類(ボンネルコイル → ポケットコイル)は、寝心地や予算も考えて選びましょう。コイルの種類だけで、喘息への向き不向きが決まるわけではありません。
枕は、洗えて素材のアレルギーが出にくいもの
ERCAは、枕の素材について、羽毛・パンヤ・そば殻・もみ殻は避け、パイプ枕などのアレルギーの原因になりにくい素材をすすめています。カバーは、こまめに洗いましょう。
寝具のダニ対策|手入れの基本
ダニ対策は、ERCAでは「やったほうがいいが、必須ではない」とされています。負担が大きいと続きません。まず、寝室と寝具から、無理なく続けられる方法で始めましょう。

1.布団・毛布は、洗える素材を選ぶ
ERCAは、羽毛や羊毛より、掃除機がけや洗濯ができる化繊や綿の布団をすすめています。毛布もウール製は避け、化繊か綿がよいとしています。
2.カバー・シーツは週1回以上洗う
ERCAは、布団類にはカバーをつけ、カバーやシーツを週1回以上洗うことをすすめています。
3.乾燥させて、掃除機をかける
ERCAは、布団は天日干しか布団乾燥機で乾燥させ、その後に掃除機をかけること(1平方メートルあたり20〜30秒)をすすめています。布団乾燥機は、機種ごとに使い方が違うため、取扱説明書に沿って使いましょう。
4.換気と掃除で、部屋のホコリを減らす
床は週1〜2回、モップでホコリを取ってから掃除機をかけるのが、ERCAのすすめる方法です。また、ぬいぐるみは置かないのが望ましく、置く場合はこまめに洗ってください。
加湿器は、ダニやカビが増えやすくなるため、使わないようにとされています。加湿機能つきの空気清浄機を使う場合も、加湿機能は使わない運用が前提です。
喘息の寝具づくりに合う商品
ここでは、床から離しやすい脚付きすのこベッドと、防ダニ加工を明記したマットレスを紹介します。価格や仕様は、各商品ページで確認してください。
高さを選べる:天然木すのこベッド 高さ調整可
脚の高さを3段階で変えられる、天然木のすのこベッドです。ベッド下に掃除機が入る高さ設計で、お掃除ロボットも使えるとされています。床から離したい場合は、最も高い設定にし、マットレスの厚みを足した高さを確認してください。
桐の無垢材:総桐すのこベッド Kirimuku キリムク
桐の無垢材を使ったすのこベッドで、商品ページには床面までの高さ37cm、F☆☆☆☆相当の低ホルムアルデヒドと記載があります。マットレスは干せないため、洗えるカバーや布団と組み合わせる使い方をご案内しています。
防ダニ加工つき:超快眠マットレス ホテルプレミアム EVA エヴァ
日本人技術者設計 超快眠マットレス ホテルプレミアム EVA エヴァ
商品ページに、抗菌・防臭・防ダニ加工と記載のあるマットレスです。高密度ボンネルコイル・高密度ポケットコイル・2層ポケットコイルなど、硬さや寝心地の違うタイプから選べます。
国産品質で選ぶ:フランスベッド高密度連続スプリング【R-ZERO】マットレス
フランスベッド高密度連続スプリング【R-ZERO】マットレス 抗菌 防臭 防ダニ
国内一貫生産で、抗菌・防臭・防ダニ加工の中綿を使ったマットレスです。ホルムアルデヒドの発散が最も少ない等級「F☆☆☆☆」の商品と記載されています。
よくある質問
喘息だと、ダニ対策はどこまでやる必要がありますか?
防ダニ加工のマットレスなら、カバーの洗濯は不要ですか?
フロアベッドや2段ベッドの下段でも、使えますか?
子供のぬいぐるみは、ベッドに置いてもいいですか?
アトピーもあります。寝具は同じ考え方でよいですか?
▶ アトピー性皮膚炎と寝具|選び方と対策
まとめ
喘息の寝具選びでは、ベッドか布団かよりも、床から離れていること、洗えること、掃除しやすいことが大切です。ベッドを選ぶなら、ベッド下を掃除しやすい脚付きのすのこタイプが向いています。
マットレスは洗えないため、洗えるカバーやシーツで守り、加湿器は使わずに、換気と掃除を続けましょう。無理なく続けられる対策から始め、症状については主治医にご相談ください。




