お年寄りや体の不自由な方を介護するのに、畳ベッドをご利用される方も多いと思います。
特に年配の方は、これまで布団寝をしていた方が大半なので、ベッドの高さで布団を使える畳ベッドを好む傾向にあります。
そこでこの記事では、
- 介護畳ベッドの特徴
- 介護畳ベッドの選び方
- 介護畳ベッドのおすすめ
について詳しくご説明したいと思います。
目次
介護畳ベッドの特徴
介護用としても使用出来る畳ベッドには、
- 手すりが付いている
- 介助バーが付いている
の2点が特徴となります。
どちらも被介護者の自立を助けて、介護者の負担を軽減する役割があります。
それぞれに特徴や役割が異なるので、ご説明したいと思います。
ベッドガードの役割
手すりには、
- 動作補助
- 畳ベッドからの転落・転倒防止
の2つの役割があります。
動作補助
手すりを使う事で、畳ベッドから起き上がる時に力が入りやすくなり、被介護者が自分の力で起き上がれるようになります。
また、畳ベッドに横たわっている時に、態勢を変えたい時にも手すりを使う事で、スムーズに行う事が出来ます。
畳ベッドからの転落防止
手すりは畳ベッドのサイドに取り付けられるようになっています。
そのため、寝ている間に被介護者が畳ベッドから転落するのを防いでくれます。
また、布団などの寝具も手すりがある事で、落下しにくいようになります。
介助バーの役割
介助バーは、主に車椅子に移動する時に補助の役割を果たす介護アイテムです。
起き上がりから歩き出しまで、しっかりとサポートしてくれるので、被介護者が安心して車椅子に乗り移る事が出来ます。
また、手すりに加えて介助バー部分が「スイングアーム」になっているので、車椅子により近い場所までサポートする事が出来ます。
手すりや介助バーは、その場その場で力が入れやすい位置が異なってきます。
そのため、位置を変えられるタイプや、スライドタイプのものを選ぶようにしましょう。
介護畳ベッドの選び方
介護用畳ベッドを選ぶときには、
- サイズ
- 高さ
の2点に注意して選ぶようにして下さい。
サイズ
介護用畳ベッドには、サイズがシングル・セミダブル・ダブルとありますが、寸法はそれぞれ、
サイズ | 長さ | 幅 |
シングル | 200㎝ | 100~110㎝ |
セミダブル | 200㎝ | 120~130㎝ |
ダブル | 200㎝ | 140~150㎝ |
となっています。
長さは200㎝で同じですが、サイズが大きくなると幅が20㎝ずつ広くなります。
一人で快適に眠れるベッド幅
一人で快適に睡眠が取れる幅の目安は、「肩幅+両サイド20㎝ずつ」となっています。
男性の肩幅の平均が45㎝、女性の肩幅の平均が41㎝程度なので、通常の体格の成人であればシングルサイズで大丈夫です。
但し、介護用畳ベッドでは「手すり」や「介助バー」をベッドサイドに取り付けるため、通常のベッドよりも狭く感じます。
また、介護をする時にある程度広い方が、オムツの交換や横たわらせる時に、楽に行う事が出来ます。
そのため、被介護者がある程度ご自身で行動出来るのであれば、シングルサイズが良いですし、要介護度が高い場合にはセミダブルがおすすめとなります。
二人で快適に眠れるベッド幅
ご夫婦二人で畳ベッドに寝られる方も多いと思います。
旦那さんもしくは、奥さんのどちらかの介護が必要な時に、一緒に寝る事で深夜でも目が届くので、介護がしやすいメリットがあります。
男女二人が快適に眠れるベッド幅の目安は、「男性の肩幅+女性の肩幅+両サイド20cmずつ」なので、146cm程度あれば問題ありません。
しかし、介護用畳ベッドでは基本的にダブルサイズが一番大きくなるため、メーカーによっては少し手狭に感じる可能性があります。
そのため、間取りに余裕があるようであれば、シングルサイズの畳ベッドを2台置くのも良いでしょう。
片方を介護用畳ベッドにして、もう片方は収納力が高い跳ね上げ式やチェストタイプにすると、介護用品の置き場所に困る事もありません。
高さ
介護用畳ベッドの高さで一番オーソドックスなのは、40cmの高さのものです。
お年寄りの方が立ち上がった時に、足がしっかりと付き、起き上がりやすい高さです。
基本的に介護用畳ベッドは、極端に高いものや低いものがないので、使い勝手が悪いと言う事はありません。
通常の畳ベッドを介護用として使う場合
但し、通常の畳ベッドを介護用として使用する時には、必ず高さを確認するようにしましょう。
特に跳ね上げ式畳ベッドや、チェスト式畳ベッドの場合、ベッド下に収納スペースを設けているので、その分高くなっているケースがあります。
但し高身長の男性であれば、多少高くても大丈夫ですが、背の低い女性の場合には、極端に高い畳ベッドは避けるようにして下さい。
介護畳ベッドのおすすめ
ベッド通販セラピスで取り扱いがある介護用畳ベッドのおすすめとしては、
- 悠然ゆうぜん
- 【余凪】よなぎ
の2種類があるので、ご紹介したいと思います。
コンセント付き・モダン畳チェストベッド悠然ゆうぜん
悠然ゆうぜんは、宮棚付きの畳ベッドになります。
ベッドの高さは床から40㎝と起き上がりやすくなっていて、専用のベッドガードを取り付ける事が出来ます。
ヘッドボードには棚とコンセントが付いていていますし、引き出しも5杯、長物収納エリアも備わっているので使い勝手は抜群です。
コンセント付き・モダン畳チェストベッド【余凪】よなぎ
【余凪】よなぎは、くりぬき式ヘッドボードが特徴の畳ベッドです。
奥行き9㎝のスリムなヘッドボードには、棚と2口コンセントが付いていて、上にも小物を置く事が出来ます。
引き出しはスライドレールになっているので、重たい荷物を収納しても大丈夫。
こちらも専用のベッドガードを付ける事で、起き上がる時に力を入れやすく、布団のずれ落ちも防止する事が出来ます。
介護畳ベッドまとめ
介護畳ベッドは、
- 手すりが付いている
- 介助バーが付いている
の2点が特徴となっています。
手すりには被介護者の「動作補助」や畳ベッドからの転落・転倒を防止する役割があります。
また介助バーは、起き上がりから歩き出しまで、しっかりとサポートしてくれるので、安心して車椅子に乗り移る事が出来ます。
介護畳ベッドのおすすめには悠然ゆうぜんと【余凪】よなぎがあります。