- フロアベッドのメリット・デメリットが知りたい!
- フロアベッドは一人暮らしにおすすめ?
- フロアベッドで添い寝しても大丈夫?
床に沿うように寝床があるフロアベッドは、値段が安くおしゃれですが、湿気やカビを心配する方もいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士の資格を持っていますが、フロアベッドはカビや掃除のしにくさなどデメリットを踏まえた上で購入する事をおすすめしています。
この記事では、フロアベッドのメリット・デメリットやおすすめする人・後悔しやすい人の特徴を具体的にご紹介します。
この記事を読めば、ご自身がフロアベッドに適しているかどうかが分かりますよ。
フロアベッドのメリット
フロアベッドの主なメリットは、
- 部屋を広く見せられる
- ベッドから落ちても安全
- 布団と同じ感覚で使える
- 安い
- デザインがおしゃれ
- 地震でも安全
- 分厚いマットレスを使える
- マットレスがズレない
- 組み立てが簡単
があります。
1.部屋を広く見せられる
フロアベッドは見た目の開放感が魅力です。
視覚的にフロアベッドは床の延長として捉えるので、部屋の空間を広く感じます。
特に明るい色のフロアベッドは、膨張効果も重なり開放感あふれる空間になります。
2.ベッドから落ちても安全
フロアベッドの高さは、床から20~25cm程度が主流です。
乳幼児は体が軽いため頻繁に寝返りをしますが、ベッドから落ちても怪我のリスクがほとんどありません。
>>赤ちゃんの転落・落下防止にベッドガードを使用するのは待って!!
また段差が低いフロアベッドは、日中は子供の遊び場として活用出来るので、ファミリーベッドとしても最適です。
3.布団と同じ感覚で使える
日本人は昔から畳に布団を敷いていましたが、フロアベッドは布団寝と同じ感覚で使用できます。
高さがあるベッドは落ち着かない方でも、フロアベッドは安心感があります。
4.安い
フロアベッドは使用している部材が少なく、他のベッドと比べると割安です。
2万円~3万円の商品も多く、金銭的に余裕がない学生にも人気です。
5.デザインがおしゃれ
フロアベッドは若い人の支持を得ているので、最先端のデザインが多くあります。
特に男性に好まれる傾向があり、都会的なモダンデザインのフロアベッドが人気です。
6.地震でも安全
ロフトベッドや二段ベッドのように、高さがあるベッドは不安定です。
地震発生時に高さがあるベッドは、揺れが大きくなり転倒するリスクもあります。
しかしフロアベッドであれば、大地震でも転倒して怪我をする事はありません。
但し、周辺のタンスや本棚などの家具が転倒して下敷きになる危険性はあるので、地震対策は行いましょう。
7.分厚いマットレスを使える
チェストベッドや跳ね上げ式ベッドは、ベッド下に大容量の収納スペースを確保するので高さがあります。
そのため、起き上がりやすいようにマットレスは薄型が主流ですが、体重の重い方では薄型マットレスだと底付き感を感じる事もあります。
しかしフロアベッドは、厚みのあるスプリングマットレスを使用出来るので、底付き感を感じませんし、好みの寝心地のマットレスを使用出来ます。
8.マットレスがズレない
フロアベッドで主流なのは「ドロップマット」と言って、フレームの中にマットレスを落とし込む構造です。
マットレスが絶対にずれないので、思う存分寝返り出来ますよ。
9.組み立てが簡単
DIYに詳しい家族がいれば、複雑なベッドでも組み立てられますが、一人暮らしだと1人で全て組み立てなければいけません。
フロアベッドは使用している部材が少ないですし、ヘッドボードは完成品が多いので、組み立て・設置を一人でも短時間で行えますよ。
フロアベッドのデメリット
このようにフロアベッドにはメリットが多いですが、デメリットも多いので注意が必要です。
主なデメリットは、
- 湿気に弱くカビが繁殖しやすい
- 起き上がりにくい
- 喘息に注意!
- 足をぶつけやすい
- ベッド下の掃除が大変
- 収納がない
- フローリングを傷つけやすい
- 底冷えをする
- フレームが歪みやすい
- 意匠性が低い
があります。
1.湿気に弱くカビが繁殖しやすい
フロアベッドで一番心配なのは、カビです。
フロアベッドは床面を覆うため、フレームが空気の流れを邪魔して湿気が逃げにくい構造です。
またマットレスと床面の隙間が僅かなので、マットレスの下から空気を取り込みにくくなっています。
湿気が籠りやすい部屋に設置するのであれば、すのこ仕様のフロアベッドを選ぶとともに、除湿シートで余分な湿気を乾燥させましょう。
>>フロアベッドのカビ・湿気対策&カビにくいすのこフロアベッド5選!
おすすめの除湿シート(除湿マット)
おすすめの除湿マットとして、こちらの商品があります。
テイジンが開発した「ベルオアシス」と言う高吸水・高吸湿繊維を使用してあり、吸湿性に優れていて、天日干しで繰り返し使えるので経済的です。
2.起き上がりにくい
フロアベッドは布団と同じで高さがないので、起き上がるのに力が必要です。
また、つかまる場所もないため人によっては起き上がりにくい事もあります。
足腰に不安がある方やお年寄りには、患部に負担をかけてしまうの可能性があります。
3.喘息に注意!
ほこりなどのアレルギー物質は、床から高さ30cm以内に多く浮遊しています。
フロアベッドは顔の位置が床から30cm以内なので、ほこりを吸い込みやすくなります。
喘息などのアレルギーがある方は、夜寝る時に咳き込む可能性が高いので、脚がありベッド下を掃除しやすいベッドがおすすめです。
4.足をぶつけやすい
フロアベッドは高さが低く視界に入りずらいため、フレームに足をぶつけやすくなっています。
子供が足を引っかけて転倒する危険性がありますし、大人でも暗がりの移動には注意が必要です。
対策としては、革張りフレームにするか、市販のコーナークッションを使いましょう。
5.ベッド下の掃除が大変
脚があれば、ベッド下を掃除器で簡単に掃除が出来ます。
しかしフロアベッドはベッド下に隙間がないため、掃除をするためにはマットレスと床板を外す必要があります。
動かすにしても、スプリングマットレスは20㎏近くあるので、女性では難しいかもしれません。
フレームで囲まれているので、ほこりが入り込む事は少ないですが、掃除好きの方には不向きなベッドと言えます。
6.収納がない
フロアベッドに収納機能はありません。
そのため、荷物が多い方はフロアベッドではなく、収納ベッドがおすすめです。
特にチェストベッドや跳ね上げ式ベッドは、タンス1個分の荷物を収納可能な商品もあります。
7.フローリングを傷つけやすい
脚が付いているベッドは、脚の裏にクッション材を貼り付ければ床を傷つける事はありません。
しかしフロアベッドはフレーム枠全体が床と接触してあり、少し引きずっただけで簡単に傷が付きます。
賃貸マンションでは補修費用を請求される事もあるので、シートやカーペット、コルクマットなどを敷いて傷防止をしましょう。
>>ベッドによるフローリングの傷防止にはフェルトやコルクがおすすめ!
8.底冷えをする
空気の性質上、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まります。
夏場は少しの冷房でひんやり気持ち良く眠れますが、冬場は暖房をかなり効かせないとベッドの中まで温もりません。
特にマンションの1階は底冷えが酷いので、床に厚手のラグを敷くなど寒さ対策をしましょう。
>>ベッドが寒いのは窓やフローリングからの冷気が原因。寒さ対策で冬を乗り切る!
9.フレームが歪みやすい
フロアベッドは「梁」や「桟」と言った補強材料を入れるスペースが少ないため、部材が細いとフレーム枠が歪む事があります。
フロアベッド購入時には、歪み防止ワイヤーを使用してある商品や、サイドフレームが補強されている商品が安心ます。
10.意匠性が低い
フロアベッドは低価格が魅力なので、フレームは安価で傷が付きやすい木材が多くなっています。
また海外で製造している商品は、輸送時に傷が付くこともあります。
そのため、メラミン樹脂加工やウレタン塗装が施されている商品や、日本製フロアベッドがおすすめです。
フロアベッドがおすすめの人
通常のベッドよりも、フロアベッドをおすすめしたい方は、
- 一人暮らしの男性
- 寝室が広い
- 子供の人数が多い
- 赤ちゃんと添い寝をしたい
です。
一人暮らしの男性
スタイリッシュなデザインが多いフロアベッドは、一人暮らしの男性に最適です。
女性は洋服や小物類が多くなりがちなので、収納ベッドの方が人気があります。
しかし男性の一人暮らしは女性程荷物が多くないので、フロアベッドと収納ケースがあれば十分生活出来ます。
フロアベッドは低価格なので、生活費を抑えたい学生の一人暮らしに特におすすめです。
一人暮らしの男性におすすめのフロアベッド【S kyline2】
販路限定/ベッド 棚コンセント付き ロータイプ/S kyline2
サイズ | カラー | 価格 |
シングル~ダブル | ブラック、ウォールナットブラウン、オークホワイト、ホワイト、ダークブラウン、シャビーグレー、ダークグレー | 18,536円~ |
S kyline2は、累計18万セット以上販売しているベストセラーのフロアベッドです。
低価格ですが棚や2口コンセントがありますし、フレームカラーが豊富で特にグレーの落ち着いた雰囲気が若い男性に人気が高くなっています。
寝室が広い
広い寝室ならファミリータイプのフロアベッドでも設置するスペースがありますし、収納場所を他に確保出来るのでフロアベッドは向いています。
また、広い部屋にフロアベッドを置くことでより開放感に満ちた部屋に出来ますよ。
子供の人数が多い
子供の数が多い場合もフロアベッドがおすすめです。
子供を寝かしつける時も、フロアベッドなら雑魚寝感覚で使えるので重宝されます。
広々としたベッドは子供の遊び場としても最適です。
赤ちゃんと添い寝をしたい
赤ちゃんと添い寝をしたいお母さん・お父さんもフロアベッドがおすすめです。
高さが布団よりも少し高い程度なので、万が一ベッドから落ちても怪我をする心配がほとんどありません。
生後18か月未満の赤ちゃんは、マットレスと壁の間や、マットレスとベッドガードの間に挟まれる事故にも注意する必要がありますが、フロアベッドを部屋の真ん中に設置すれば事故を防げます。
子供や赤ちゃんにおすすめのフロアベッド『hohoemi』
サイズ | カラー | 価格 |
シングル~ワイドキング | キャナルオーク、クリーンアッシュ | 21,592円~ |
『hohoemi』は、床からの高さが20cmとフロアベッドの中でも特に低く安全です。
くりぬき式のヘッドボードは、赤ちゃんがいたずらしにくくなっています。
F4スターの低ホルムアルデヒド製品なので、アレルギーが心配な赤ちゃんでも安心です。
フロアベッドで後悔しやすい人
逆にフロアベッドを使うと後悔しやすい方もいらっしゃいます。
例えば、
- 高齢者・足腰に不安がある
- アレルギーがある
- 荷物が多い
と言った方たちです。
高齢者・足腰に不安がある
高齢者や膝痛、腰痛などの持病がある方にとって、低い姿勢から起き上がるのは苦痛です。
足腰に不安がある方は、通常の高さのベッドにしましょう。
アレルギーがある
床近くは、ほこりやダニの死骸などアレルギー物質がたくさん浮遊しています。
特に喘息の方がフロアベッドに寝ると、咳き込んで寝苦しくなるので注意しましょう。
>>喘息ベッド5選&おすすめマットレス【睡眠・寝具指導士が選び方を解説】
荷物が多い
多くの荷物がある方がフロアベッドを選ぶと、部屋が散らかります。
特に部屋が狭い方は、収納力が高いチェストベッドや跳ね上げ式ベッドにしましょう。
フロアベッドのメリット・デメリットまとめ
フロアベッドには、
- 部屋を広く見せられる
- ベッドから落ちても安全
- 布団と同じ感覚で使える
- 安い
- デザインがおしゃれ
- 地震でも安全
- 分厚いマットレスを使える
- マットレスがズレない
- 組み立てが簡単
というメリットある一方で、
- 湿気に弱くカビが繁殖しやすい
- 起き上がりにくい
- 喘息に注意!
- 足をぶつけやすい
- ベッド下の掃除が大変
- 収納がない
- フローリングを傷つけやすい
- 底冷えをする
- フレームが歪みやすい
- 意匠性が低い
と言ったデメリットがあります。
子供や赤ちゃんと寝るには最適ですが、高齢者やアレルギー、荷物が多い方は後悔しやすいので止めましょう。