ベッドによるフローリングの傷防止にはフェルトやコルクがおすすめ!

フローリングの傷ベッドの豆知識
  • ベッドを置くと床に傷が付きそうで怖い・・
  • 賃貸マンションだから、修繕費が嵩むのが嫌!
  • ベッドでも傷や凹みが出来ないおすすめグッズは?

分厚いカーペットを敷けば問題ありませんが、フローリングの上に直にベッドを置くと床に傷が付く可能性があります。

特に賃貸マンションでは、搬入や模様替の際にフローリングに傷がつかないようにしないと退去時に修繕費用を請求される事があります。

私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格も持っていますが、フローリングの傷防止にはベッドの種類によって、コルクマットやフェルトを使用するのが良いと考えています。

そこでこの記事では、市販品でも傷防止に役立つ便利グッズをご紹介します。

フローリングに傷を付けやすいベッドの特徴と種類

最近はフローリングの洋間が増えていて、新築マンションや戸建て住宅だけでなく、中古アパートでも和室を洋室に改修してから賃貸に出す事が多くなっています。

私のマンションもフローリングですが、硬めの素材で出来ているのでベッドを置いても凹んだり傷ついたりはしません。

しかし大半のご家庭のフローリングは、ちょっとベッドや家具を引きずっただけでも傷が付きます。

傷防止を考えた場合、ベッドの種類が影響していることも多いので、その特徴をご説明したいと思います。

木製ベッド

木製ベッド

傷を付けやすいベッドとして、まずは木製タイプが挙げられます。

サイズによって違いはありますが、木製ベッドには4本の脚が取り付けられていて、脚の角で傷を付ける事があります。

またパイプベッドと比べて、重量がある事も傷をつけやすい要因です。

傷が付きにくい木製ベッドにしたい場合には、角が丸く加工されているタイプを選びましょう。

フロアベッド

フロアベッド

フロアベッドは、フレーム枠・床板がフローリングと直に接触しています。

フレーム枠で支えるベッドは、移動する際に床面と擦り合わさる部分が広いので傷が付きやすくなっています。

丁寧に直置きすれば大丈夫ですが、引きずるとほぼ確実にひっかき傷が付いてしまうので、カーペットなどベッド全体に敷き詰められる敷物は必須です。

>>フロアベッドはこちら!

パイプベッド

パイプベッド

パイプベッドは、通常スチール製の脚の底面にプラスチックの傷防止キャップが取り付けられています。

また木製ベッドと比べると軽く出来ているので、どうしても床に傷を付けたくないのであれば、パイプベッドもおすすめです。

>>パイプベッドはこちら!

マットレスの直置きはダメ!

マットレス

フローリングに傷を付けたくないと言った理由で、ベッドフレームを購入せずにマットレスを直置きする人がいますがこれは絶対に止めて下さい。

と言うのも、マットレスを直置きすると寝汗がマットレスの底面に溜まりすぐにカビが生え、マットレスを買い替えなければいけなくなります。

また、湿気が酷いと床材までカビが繁殖してしまい、かえって修繕費用が高額になる事もあります。

ベッドフレームには、高さを持たせて湿気を追い出す役目もあるので、必ず使用して下さい。

>>マットレスを直置きした時のカビ対策&インテリア実例集【寝具指導士推奨】

ベッドの傷防止が出来るグッズ一覧

OK

ベッドの傷防止を考えた場合、フローリングとベッドの間にクッション材を挟むのが最も効果的な方法です。

100円ショップの他、ホームセンター、Amazonや楽天でも沢山の傷防止グッズが販売されているので、おすすめ商品を幾つかご紹介します。

シリコン素材の傷防止グッズ


こちらは、シリコン素材で作られているクッション性の高い傷防止グッズです。

このタイプはベッドの脚に敷く事で、余計な傷を付けないで済みますし、脚の形に合わせてカットできるので、ベッドの種類に関係なく使用出来ます。

フェルト素材の傷防止グッズ


こちらは、フェルト素材の傷防止グッズです。

フロアベッドのようにフレーム枠が床に接するベッドに向いていて、四つ角とフレーム中央に張り付けて傷を防止します。

また、フェルトタイプは防音効果もあるので、フレームと床板のきしみ音があるベッドの防音対策にも使用出来ます。

フローリングだけでなく、畳の傷防止としても使えるので和室の方もご利用頂けますよ。

但しフェルトは消耗しやすいので、定期的に交換する事をおすすめします。

防水キズ保護シート


フローリングをより綺麗に保つのであれば、防水のキズ保護シートや滑り止め加工が施されているシートも効果的です。

保護シートは防水なので、飲み物をこぼした時やペットのおしっこ対策としても有効です。

このタイプは種類が豊富で、滑り止めの効果を持っているものや、逆に滑りやすい加工が施されているもの、ゴム製のシートなども販売されているので、使い勝手の良いものを選択しましょう。

一度貼り付ければ長期的にそのまま利用出来て、安いコストでも十分に傷防止を行えます。

フリーカットできる大きなシートも販売されているので、どのような形状の脚でも対応できる事も魅力的です。

コルクマットで傷を防止する


コルクマットを部屋に敷いて、その上にベッドを乗せる方法もあります。

安物のコルクはすぐにひび割れますが、PE樹脂が配合されているコルクマットであれば、弾力性・耐久性が高いのでフローリングの傷防止だけでなく、防音効果があり、赤ちゃんや子供の転倒による怪我防止も期待できます。

少し値段は高いですが、長く愛用出来るのでおすすめです。

フェルト素材で手作りをする

他にも手芸店などを利用してクッション性の高い素材を購入する方法もあり、手芸が得意な人であればフェルト素材を使って、簡単に傷防止グッズを製作出来ますよ。

意外と身近なお店でグッズの数々が販売されているので、気になる人はチェックしてみましょう。

フローリングの傷防止する時の注意点

チェック項目

ベッドは一度設置すると動かすのが大変なので、出来れば組み立て・設置時に傷防止対策を行いましょう。

一度床面を傷付けてしまうと、フローリングの修繕費用が発生してしまい、下地がはがれると腐食を起こしやすくなります。

木製ベッドでは、フェルトシートを貼り付ける方法が最も簡単で、安く対策出来ます。

こう言ったシートは多くのショップで販売されていて、尚且つ粘着テープ付きなので簡単に施工できますが、大切なポイントは

  • フェルトの質と厚み
  • 粘着力

にあります。

フェルトの質と厚み

高密度繊維のフェルト

フェルト素材の弱点は耐久性に乏しい事です。

100均で販売されている傷防止グッズでも、一時的に効果はあるのですが、すぐにフェルトがもろってしまい、使えなくなるケースが多いようです。

最低でも3㎜以上の厚みがあり、高密度繊維になっているフェルトがベッドの傷防止にはおすすめです。

粘着力

3Mの粘着力

3Mの粘着力

意外な盲点として、粘着力が弱いグッズが多い事が挙げられます。

安物の傷防止グッズは粘着力がすぐに弱くなり、知らない間にベッドの脚から外れている事も多々あります。

私も実家の椅子を新しく購入した時に、木材がむき出しだったので傷防止グッズを購入したのですが、すぐに剥がれてしまい役に立たなかった事があります。

出来れば3Mのように、接着剤に特化しているメーカーを採用しているグッズを購入しましょう。

ベッドの傷防止まとめ

フローリングでベッドを設置したり移動する際には、床面に傷を付ける恐れがあります。

現在では100均やホームセンター、楽天、Amazonなどを利用すると傷防止用に役立つグッズの数々が販売されていて、施工も簡単で低価格にて購入出来ます。

また、EVA樹脂配合のコルクマットであれば傷防止だけでなく防音や赤ちゃん・子供の怪我防止にも効果があります。

フェルトであれば3㎜以上の厚みで粘着力が高いグッズを選びましょう。

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