- 収納ベッドにカビを見つけたら、まず何をする?
- マットレスやベッドフレームのカビはどう落とす?
- カビがひどい時は買い替えた方が良い?
収納ベッドを使っていて、「マットレスの裏に黒い斑点がある」「引き出しや収納庫がカビ臭い」と気付くことがあります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、すでにカビが生えている場合は、まずカビが発生した場所を特定し、素材に合った方法で対処したうえで、再発防止まで行うことが大切だと考えています。
この記事では、収納ベッドにカビを見つけた時の初動、マットレス・木製フレーム・引き出し・収納庫の対処方法、買い替えを検討した方が良いケース、再発防止までまとめて解説します。
まだカビが生えておらず、収納ベッドの湿気・カビを予防したい方はこちらをご覧ください。
>>収納付きベッドの湿気・カビ対策10選!カビにくい収納ベッドの選び方
目次
収納ベッドにカビを見つけたら最初にすること
カビを見つけたら、いきなり強い薬剤をかけたり、乾いたブラシで強くこすったりするのは避けましょう。
まずは、どこにカビが生えているのかを確認します。
- マットレスの裏面
- ベッドの床板
- ベッドフレームの木部
- 引き出しの内側
- 跳ね上げ式ベッドの収納庫
- 収納している衣類・寝具
カビが見つかった場所によって、使える清掃方法や薬剤が異なります。
また、カビ取りを行う際は、窓を開けるなど十分に換気し、ゴム手袋やマスクを使用しましょう。
まず収納物をすべて出す
引き出しや収納庫にカビが見つかった場合は、収納している物をいったんすべて出します。
衣類や寝具にもカビやカビ臭が移っていないか確認してください。
湿ったままの衣類や寝具を収納し直すと、再発しやすくなります。
カビの範囲を確認する
表面にごく小さな斑点がある程度なのか、広範囲に広がっているのかで対応は変わります。
次のような場合は、家庭での清掃だけで完全に対応するのが難しいことがあります。
- 広い範囲に黒カビが広がっている
- 木材やマットレス内部まで入り込んでいる
- 清掃しても強いカビ臭が残る
- 素材が劣化・変色・腐食している
その場合は、床板やフレームの交換、マットレスやベッド自体の買い替えも検討しましょう。
収納ベッドでカビが生えやすい場所
収納ベッドでは、特に湿気がたまりやすい場所を重点的に確認しましょう。
マットレスの裏面
マットレスの裏面は床板と接しているため、普段見えにくく、湿気が残っていても気付きにくい場所です。
収納付きベッドでは、ベッド下の多くが収納スペースになっているため、構造によってはマットレス周辺の空気が動きにくいことがあります。
床板・すのこ
すのこ床板でもカビが生えることがあります。
板と板の間に隙間があっても、寝室の湿度が高い状態が続いたり、マットレスを長期間敷きっぱなしにしたりすると湿気が残ることがあります。
引き出し・収納庫
収納庫の中は、閉めたままにすると空気が入れ替わりにくくなります。
特に、十分に乾いていない寝具や衣類を収納している場合は注意しましょう。
マットレスに生えたカビの対処方法

マットレスにカビを見つけた場合は、まずメーカーの取扱説明書やお手入れ方法を確認してください。
マットレスの側生地・詰め物・接着剤などによって、使用できる薬剤が異なります。
消毒用エタノールを使える場合
消毒用エタノールを使用できる素材であれば、狭い範囲の表面清掃に使える場合があります。
ただし、変色・色落ち・接着剤への影響が出る可能性があるため、必ず目立たない場所で試してください。
使用時は火気を避け、十分に換気し、清掃後は完全に乾燥させてから使用しましょう。
カビ取り剤は「寝具に使用可能」か確認する
市販のカビ取り剤を使う場合は、浴室用や壁用をそのままマットレスに使わず、寝具や布製品に使用可能と明記されている製品を選びましょう。
使用後に薬剤が残らないよう、商品の指示に従って清掃・乾燥してください。
強くこすらない
マットレス表面を強くこすると、生地を傷めることがあります。
カビの範囲を広げないよう注意しながら、素材に合った方法で優しく清掃しましょう。
広範囲のカビは買い替えも検討
カビがマットレス内部まで広がっている、臭いが強く残る、広範囲に黒ずんでいる場合は、家庭での清掃では対応しにくいことがあります。
その場合は、無理に使い続けず、買い替えを検討した方が良いケースもあります。
マットレスのカビ取りについて詳しくはこちらをご覧ください。
>>マットレスのカビ取り方法4選&カビの悪影響|睡眠環境・寝具指導士監修
木製ベッドフレーム・床板のカビ対処方法
収納ベッドのフレームや床板にカビが生えた場合は、木材の種類や表面仕上げを確認します。
無垢材・化粧板・塗装仕上げなどで、使える清掃方法が異なります。
乾拭きだけで済ませない
表面の黒ずみだけを拭き取っても、湿気が残ったままだと再発することがあります。
清掃後は、床板やフレームをしっかり乾燥させましょう。
漂白剤・強いカビ取り剤は慎重に
木製家具に対応していない漂白剤や浴室用カビ取り剤を使うと、変色・塗装剥がれ・木材の傷みにつながる可能性があります。
使用する場合は、必ず木材や家具に対応した製品か確認し、目立たない場所で試してください。
サンドペーパーは素材確認後の最終手段
無塗装の無垢材などで表面にカビ跡が残っている場合、メーカーが問題ないとしている場合に限り、軽く研磨する方法もあります。
ただし、化粧板・突板・塗装面は表面を傷めやすいため、むやみに削らないでください。
引き出し・収納庫に生えたカビの対処方法
収納部分にカビが生えている場合は、まず中身をすべて出して、収納庫を開放します。
収納物も確認する
衣類・布団・タオルなどにカビや臭いが移っていないか確認しましょう。
洗濯できる物は、洗濯表示に従って洗い、十分に乾燥させます。
収納庫を清掃して乾燥させる
収納庫の素材に合った方法で清掃し、サーキュレーターや扇風機などで風を当てて乾燥させます。
湿り気が残った状態で収納物を戻さないことが大切です。
除湿剤は補助として使う
収納庫内に除湿剤を置く方法もあります。
ただし、除湿剤だけでカビを完全に防げるわけではありません。
定期的な換気と組み合わせて使いましょう。
カビ取り後に必ずやる再発防止
カビを除去した後は、同じ環境に戻すと再発する可能性があります。
再発防止では、次のポイントを意識しましょう。
- マットレスを定期的に持ち上げて裏面を乾燥させる
- 収納庫・引き出しを定期的に開放する
- 湿った衣類・寝具を収納しない
- ベッド下や床板を定期的に掃除する
- 寝室の換気・除湿を行う
- 必要に応じて除湿シートや除湿剤を使う
再発防止について詳しくは、こちらの記事にまとめています。
>>収納付きベッドの湿気・カビ対策10選!カビにくい収納ベッドの選び方
カビがひどい時は買い替えた方が良い?
次のような状態なら、清掃を繰り返すより買い替えを検討した方が良い場合があります。
- マットレス内部までカビが広がっている
- 木材が腐食・変形している
- 清掃後も強いカビ臭が残る
- 広範囲に黒カビが広がっている
- 何度清掃しても短期間で再発する
買い替える場合は、収納力だけでなく、湿気対策をしやすい構造かも確認しましょう。
買い替えるなら確認したい収納ベッドのポイント
- すのこ床板になっている
- 収納部分を開けて換気しやすい
- 床板や収納庫を点検しやすい
- マットレスを持ち上げやすい
「抗菌加工だからカビない」「ポケットコイルだから蒸れやすい」といった単純な判断は避け、床板・収納構造・マットレスの通気仕様を総合して選びましょう。
収納ベッドのカビについてよくある質問
収納ベッドは普通のベッドよりカビやすい?
収納付きベッドは、構造によってはベッド下の空気が動きにくい場合があります。
ただし、収納ベッドだから必ずカビるわけではありません。
寝室の湿度・床板構造・マットレス管理・収納庫の換気などによって変わります。
カビが少しだけならそのまま使っても良い?
小さな範囲でも、そのまま放置せず、原因となる湿気とカビの状態を確認しましょう。
広がっていないか定期的に確認することも大切です。
除湿剤だけで大丈夫?
除湿剤は補助的な湿気対策です。
収納庫の換気やマットレスの乾燥と組み合わせましょう。
抗菌マットレスならカビは生えない?
抗菌加工と防カビ加工は同じではありません。
抗菌・防ダニ・防臭の表示があっても、湿気が長時間たまればカビが発生する可能性があります。
収納ベッドのカビまとめ
収納ベッドにカビを見つけたら、まず発生場所を確認し、素材に合った方法で対処しましょう。
- マットレス:メーカーの手入れ方法を確認して対処
- 木製フレーム:素材・塗装に合う方法で清掃
- 収納庫:中身を出して清掃・乾燥
- 広範囲のカビ:買い替えも検討
- 清掃後:換気・乾燥・掃除で再発防止
カビ取りだけで終わらせず、「なぜ湿気がたまったのか」を見直して再発防止まで行うことが大切です。
まだカビが生えていない方、買い替え後の湿気対策を知りたい方はこちらをご覧ください。
