二段ベッドの選び方|ベッドフレームとマットレスの選び方マニュアル

二段ベッド

二段ベッドを選ぶときに、どのような事に注意すれば良いのか分からないと言う方は多いのではないでしょうか?

通常のベッドと違い、高さがありますし、大切な子供たちを寝かせるのですから失敗は出来ません。

そこでこの記事では、

ベッドの選び方として、

  1. サイズ・外観
  2. 安全面
  3. 機能性
  4. マットレス
  5. 布団

の5つに分けて、分かりやすくご説明したいと思います。

1.サイズ・外観

二段ベッドを選ぶときに、まず決める事としてサイズと外観があります。

特徴として挙げられるのが、

  • ロータイプ
  • コンパクト
  • 梯子・階段
  • 木製・パイプ製

の4つになります。

ロータイプ

ロータイプの二段ベッド

最近の二段ベッドの主流として、上段の高さを抑えた「ロータイプ」があります。

従来の二段ベッドのように高さがあると、布団の上げ下ろしが大変です。

しかし、ロータイプの二段ベッドを選ぶことで背の低いお母さんの布団を軽減する事が出来ます。

コンパクト

コンパクト天然木2段ベッド Jeffy ジェフィ

一般的な二段ベッドのサイズは、「長さ195㎝×幅90~100㎝」となっています。

しかし、身体の小さい子供が使う場合、長さが180㎝のショート丈や、幅が80~85cmのセミシングルでも問題ありません。

ショート丈やセミシングルサイズの二段ベッドは、平均的な女性の体格でも十分使う事が出来ます。

そのため、女の子であればコンパクト二段ベッドでも、中高生になるまで使い続ける事が出来ます。

梯子・階段

二段ベッドの梯子

二段ベッドの上段に上る時には、梯子か階段を使う事になりますが、どちらを選ぶかは重要なポイントです。

梯子のメリット

梯子の場合、場所を取らないのが一番のメリットです。

4畳半や6畳の間取りでは限られたスペースの中に、二段ベッドや学習机、タンスと言った家具を置かなければいけません。

こう言ったケースでも、梯子であれば、スッキリと設置する事が出来ます。

階段のメリット

一方、階段のメリットは安全に上る事が出来る事です。

子供が小さい間は特に、梯子の上り下りの最中に足を踏み外す危険性があります。

明るい日中は問題なくても、夜中にトイレに起きた時などでも、階段なら安心です。

木製・パイプ製

天然木

二段ベッドの素材としては、木製とパイプ製の2種類があります。

木製のメリット

木製二段ベッドのメリットとしては、強度・耐久性に優れている事です。

中が空洞のパイプ製に比べると、きしみ音もしにくいですし、頑丈なので長く使い続ける事が出来ます。

また、木製の方が主流となっているので、選択肢の幅が広く、おしゃれな二段ベッドも多くあります。

パイプ製のメリット

パイプ製二段ベッドのメリットは、価格の安さにあります。

木製と比べると安価で購入できるので、使用する期間が5年未満であればパイプ製の方がコスパに優れています。

2.安全面

二段ベッドは子供たちが使うので、安全面に配慮したものを選ぶことが非常に重要になってきます。

選ぶポイントとしてチェックして頂きたいのが、

  • 耐震機能
  • 強度
  • サイドフレーム

の3つです。

耐震機能

ダボを2本使用している

二段ベッドの耐震機能でチェックしたいところは、上段と下段の柱の連結部分になります。

上段と下段との連結部分には「ダボ」と呼ばれている金属を差し込むことで、ズレないように固定しています。

このダボ自体をネジで固定しているものは地震の縦揺れに強く、ダボが2本入っているものは横揺れに強くなります。

強度

耐荷重が150㎏の二段ベッド

耐震性とともに、二段ベッドの強度についても確認したいところです。

子供にとって二段ベッドは秘密基地のような存在なので、興奮してベッドで飛び跳ねる事があります。

その際強度が低い二段ベッドでは、床板が壊れる「底抜け」を起こす危険性があります。

底抜けは上段の子供だけでなく下段で寝ている子供の大怪我に繋がる危険性があるので、ある程度の荷重に耐えられる二段ベッドを選ぶことが大切です。

二段ベッドの強度については耐荷重が参考になります。

耐荷重

一般的に二段ベッドの耐荷重は100kg程度ですが、150kg以上の二段ベッドを選ぶと子供が成長してからも安心して使う事が出来ます。

耐荷重の目安は子供の体重に寝具の重さを加えたものになります。

しかし、耐荷重はあくまで「静止荷重」なので、ベッドの上で飛び跳ねたりする事は想定されていません。

子供が暴れていると体重以上の荷重がベッドに加わる事になるので、ゆとりのある耐荷重の二段ベッドを選ぶとともに、暴れないように言い聞かせるようにして下さい。

サイドフレーム

二段ベッドのサイドガード

二段ベッドに子供を寝かせる時に、一番心配なのが上段からの転落事故ではないでしょうか?

子供は驚くくらい寝返りをうつので、ふとした瞬間にベッドから落下するなんて事があったら大変です。

実際にはどの二段ベッドもしっかりサイドフレームが取り付けてあるので、分厚いマットレスを敷いていない限り落下の心配はないのですが、心配な方はサイドフレームが高いものを選ぶようにしましょう。

3.機能性

二段ベッドを選ぶときには、使う人によって必要となる機能が異なってきます。

主なチェックしておきたい機能としては、

  • 分割
  • すのこ
  • 宮付き
  • ほこりガード

の4つがあります。

分割

分割タイプの二段ベッド

二段ベッドを選ぶ時には、「いつからいつまで使うのか」が大切なポイントとなってきます。

小学校に入学したのを機に二段ベッドを購入するという家庭が多く見られますが、最近では幼児期から大人になるまで二段ベッドを使っているご家庭もあります。

と言うのも最近の二段ベッドの機能として「分割タイプ」があるからです。

分割タイプの二段ベッドでは、

  • 2人とも小さい時には横に並べてキングサイズ
  • 兄弟姉妹で寝れるようになると二段ベッド
  • それぞれが一人部屋を持つようになるとシングルベッド2台

と言った使い方が出来ます。

そのため分割タイプの二段ベッドを選べば、添い寝が必要な幼児期から、体格が大人とそん色ない高校生になるまで使い続ける事が出来ます。

すのこ

床板がすのこの二段ベッド

子供は汗っかきなので、通気性が悪い二段ベッドでは、寝心地が不快になるだけでなく、カビやダニが発生する原因となります。

そこでおすすめなのが、床板が「すのこ」になっている二段ベッドです。

板と板の間に隙間がある事で、下から空気が入り込み、寝具の余分な湿気を飛ばしてくれます。

宮付き

宮付き二段ベッド

二段ベッドの多くは棚が付いていない簡易的な作りになっていますが、中には棚がありコンセントやライト付きの「宮付き二段ベッド」もあります。

子供が小学生・中学生になった時には、自分のゲームやスマホを使うようになってきます。

宮付き二段ベッドなら、ベッドの上で本を読んだり、ゲーム機やタブレット、スマホの充電をベッドで出来るので便利です。

ほこりガード

ほこりガード付き二段ベッド

二段ベッドの下段に寝ていると、上からほこりが舞い落ちてくることがあります。

上段の掃除を小まめにする事で、ある程度は防ぐことが出来るのですが、喘息の子供を寝かせる場合にはやはり気になるものです。

そこでおすすめになってくる機能が、「ほこりガード」です。

床板の底面に布を張る事で、下にほこりが落ちないようにしてあるので、アレルギー症状がある子供でも安心して寝かせる事が出来ます。

4.二段ベッドのマットレスの選び方

子供用マットレス

ベッドフレームは決まったけれども、マットレスをどれにすれば良いのか迷う事もあるのではないでしょうか?

二段ベッドの中には付属のマットレスを選べるタイプもありますが、フレームだけ販売しているメーカーもあります。

基本的に子供は関節や筋肉が柔らかいので、多少薄くて安物のマットレスや敷布団でも熟睡する事は出来ます。

スプリングマットレスがおすすめ

しかし子供たちにも、「ボンネルコイルマットレス」や「ポケットコイルマットレス」と言ったスプリングマットレスを選ぶことをおすすめします。

と言うのも、成長期の子供にとって、睡眠は成長ホルモンの分泌を促したり、日中歪んでしまった背骨を修正したりするのに大切な場所になっています。

特にノンレム睡眠と呼ばれている深い睡眠を取る事で、子供の成長ホルモンをよりたくさん分泌させることが出来るので、高品質なマットレスを選ぶようにしましょう。

厚さは薄くても良い

とは言っても、厚みは大人程分厚くする必要はありません。

マットレスの厚みは体重を目安に選ぶのが大切なのですが、目安は

体重 マットレスの厚み
40kg未満 7cm以上
40kg~60㎏ 8cm以上
60kg以上 11cm以上

となっています。

小学生くらいの子供であれば7㎝の厚みでも、底付き感を感じないで寝る事が出来ます。

逆に分厚いマットレスを二段ベッドに使用すると、上段の子供がベッドガードを飛び越えてしまう事に繋がり危険なので注意しましょう。

おすすめのマットレス【EVA】エヴァジュニア

子供用マットレス【EVA】エヴァ ジュニア

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二段ベッドで使用するおすすめとしては、【EVA】エヴァジュニアがあります。

ボンネルコイルマットレス、ポケットコイルマットレス、国産ポケットコイルマットレスの3種類があり、厚みも10㎝前後なので二段ベッドの上段に敷いても安心です。

中高生の男子には少し硬めのボンネルコイルマットレスが、体重が軽い小学生までの子供や女子には国産ポケットコイルマットレスがおすすめです。

5.布団の選び方

布団を干している

二段ベッドではマットレスだけでなく、敷布団を使う事も出来ますが、気を付けたいのがサイズや素材です。

二段ベッドの床面は長さ196㎝×幅97㎝程度になっています。

一方通常の敷布団はサイズが縦200㎝×横100㎝となっていて、敷き詰めると少しはみ出してしまいます。

はみ出すと快適に睡眠が取れないだけでなく、寝返りした時にサイドガードを飛び越えやすくなるので危険です。

そのため二段ベッド用の一回りコンパクトな敷布団を選ぶようにしましょう。

また敷布団の中綿には、

  • 綿
  • 羊毛
  • ポリエステル

などがあります。

綿

綿は昔から日本で愛用されている敷布団の素材です。

吸湿性に優れていて、値段が安いのが魅力ですが、放湿性が悪く重量もあります。

そのため二段ベッドで使用すると、湿気が溜まりやすいですし、天日干しをするのも大変なのでおすすめ出来ません。

羊毛

羊毛は吸放湿性に優れていて、保温性に優れていますし、弾力性もあります。

そのため二段ベッドの敷布団に一番おすすめとなります。

注意点として、羊毛は動物性なのでダニが付きやすい事が挙げられます。

そのため、定期的に布団乾燥機を使用するなどダニ対策を行うようにしましょう。

ポリエステル

ポリエステルは軽量でほこりが出ないのがメリットです。

ダニが繁殖しにくいですし、丸洗いする事も出来るので喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状がある子供におすすめです。

但し吸放湿性は悪いので、天然素材のシーツをかけるなどして、寝具内が蒸れないようにしてあげましょう。

二段ベッドの選び方まとめ

二段ベッドの選び方としては、

  • サイズ・外観
  • 安全面
  • 機能性

と言ったポイントをチェックするようにしましょう。

特に子供が怪我をしないためにも、耐震機能が備わっている二段ベッドや、耐荷重が高い二段ベッドはおすすめです。

また成長期の子供にとって睡眠は心身を形成する上で大切な事なので、薄くてもスプリングマットレスを選ぶようにして下さい。

布団を使用する場合には、二段ベッド用のコンパクトサイズを選ぶようにしましょう。

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