フロアベッドはシンプルな構造で種類も豊富なので、商品紹介を見ても違いが良く分からない方も多いと思います。
そこでこの記事では、
- ベッドフレームの選び方
- マットレスの選び方
について詳しくご説明したいと思います。
目次
ベッドフレームの選び方
フロアベッドのベッドフレームを選ぶときには、
- 床板
- サイドフレーム
- ヘッドボード
に分けて考えると、特徴がはっきりしてきます。
床板
マットレスを載せている床板には「一枚板」になっているものと、「すのこ」になっているフロアベッドがあります。
一枚板の特徴
一枚板になっている床板は製造が簡単なので、値段が安くなっています。
但し通気性は悪く、湿気やカビに弱いのがデメリットです。
すのこの特徴
床板に敢えて隙間を作って、すのこ状にしているフロアベッドは、通気性に優れています。
値段は若干高いですが、カビが生えにくいので湿気対策などのメンテナンスをする頻度を下げる事が出来ます。
サイドフレーム
サイドフレームとは、マットレスを取り囲んでいる側面のフレームを指します。
フロアベッドの場合、マットレスをはめ込むタイプと、マットレスを上乗せするタイプの2種類があります。
はめ込みタイプ
マットレスを取り囲むように、周囲をぐるっと囲んでいるはめ込みタイプでは、高さがより低くなっているのが特徴です。
フレームで取り囲んでいるので、マットレスが動くこともなく、フロアベッドのスタンダードな形です。
はめ込みタイプがおすすめなのは、赤ちゃんと添い寝をしたい方です。
高さが低いため、転落による怪我のリスクがほとんどありません。
上乗せタイプ
上乗せタイプは、床板とサイドフレームの高さが同じになっています。
はめ込みタイプと比べると、高さが1段高くなっていて、マットレスが動きやすくなっています。
上乗せタイプがおすすめなのは、遊び盛りの子供がいるご家庭です。
床板とサイドフレームの高さが同じなので、フレーム枠に子供が足を挟む心配がありませんし、シーツ交換も簡単になっています。
但し、2台のフロアベッドを連結すると、マットレスが離れていってしまうので、「マットレスバンド」で固定した方が使いやすくなります。
ヘッドボード
フロアベッドのヘッドボードには、「宮付き」と「ヘッドレス」の2種類があります。
宮付き
通常のフロアベッドは、棚やコンセントが付いている「宮付き」になっています。
枕元に目覚まし時計を置いたり、寝ている間にスマホの充電が出来るので、利便性に優れています。
また、フロアベッドはデザイン的にもシンプルなので、宮付きの方がインテリア性が高いと言えます。
ヘッドレス
ヘッドボードがないヘッドレスタイプは、値段が一番安いフロアベッドになります。
そのため、大学生の一人暮らしなど出来る限り予算を抑えたい方におすすめとなっています。
マットレスの選び方
チェストベッドや跳ね上げ式ベッドの場合、ベッドが高い位置にあるので、薄型マットレスしか使用する事が出来ません。
しかし、フロアベッドでは分厚くクッション性が高いマットレスを使用する事が出来ます。
そのため値段は安いですが、寝心地重視の方にもおすすめのベッドと言えます。
マットレスを選ぶときには、、体重から硬さ(反発力)を決めると失敗する事がありません。
目安となるのは、
- 体重50kg未満:ソフト
- 体重50kg~80kg:普通
- 体重80kg以上:硬め
となっています。
また、腰痛や喘息などのアレルギーがある方は、より慎重にマットレスを選ぶ必要があるので、ご説明したいと思います。
細身の女性や子供(体重50kg未満)
体重が50kg未満の細身の女性や子供のマットレスは、柔らかいマットレスを選ぶのが基本となります。
硬めのマットレスでは、体重にマットレスの反発力が負けてしまい、身体が反り返った状態に寝る事になります。
そうすると、血流やリンパの流れが悪くなり、疲れが抜けにくくなってしまいます。
おすすめはポケットコイルマットレス
体重が軽い方におすすめなのは、ポケットコイルマットレスです。
中のコイル一つ一つが袋に入っていて、耐圧分散性に優れているだけでなく、寝心地も柔らかくなっています。
特に国産ポケットコイルマットレスやプレミアムポケットコイルマットレスと言った商品は、抗菌・防臭・防ダニなどが施されているので、衛生的に使用する事が出来ます。
平均的な体格の成人男女(体重50kg~80kg)
体重が50kg~80kgの平均的な体格の方は、マットレスの硬さも「普通」が一番快適に睡眠を取る事が出来ます。
但し、多少硬めでも柔らかくても、大きく寝心地が悪くなることもないので、ご自身の好みの寝心地のマットレスを選ぶのも良いでしょう。
一般的にはポケットコイルマットレスが適していますが、値段を安く抑えたいのであればボンネルコイルマットレスでも構いません。
がっしり体形の男性(体重80kg以上)
体重が80㎏を超えるがっしり体形の男性の場合、寝心地は「硬め」でないといけません。
柔らかいマットレスで寝ると、身体が「く」の字に曲がってしまい、腰を圧迫する事になります。
腰痛や肩こりの原因となるので、注意が必要です。
おすすめはボンネルコイルマットレス
体重が重い男性におすすめなのは、ボンネルコイルマットレスです。
寝心地が硬めで、値段も安いのが魅力です。
腰痛の方のマットレス
腰痛や肩こりが酷い方の場合、耐圧分散性に優れているマットレスを選ぶ事が大切です。
人は寝ている時に体重の44%の荷重が腰に、33%の荷重が方にかかっています。
そのため、荷重を分散してくれるマットレスを選ぶことで、腰や肩への負担を軽減する事が出来ます。
おすすめはゼルトスプリングマットレス
体重が軽い方であればポケットコイルマットレスでも良いですが、重い方はフランスベッド社製のゼルトスプリングマットレスがおすすめです。
通気性や耐久性に加えて耐圧分散性にも優れているので、荷重が加わりやすい腰周りの負担を大幅に軽減してくれます。
部分的な落ち込みがなく、横揺れもしにくいのでカップルで寝たい方にもおすすめです。
喘息の方のマットレス
喘息の9割はダニが原因と言われています。
床から30cm以内の高さは「ほこりゾーン」と呼ばれていて、アレルゲンとなるダニの死骸や糞が多く存在しています。
フロアベッドは、ほこりを吸い込みやすい高さにあるので、基本的に喘息の方には適していません。
しかし、小まめに床の掃除をするとともに、「防ダニ」加工が施されているマットレスを選ぶことで、発作を抑える事が出来ます。
おすすめはマルチラススーパースプリングマットレス
喘息の方におすすめなのは、フランスベッド社製のマルチラススーパースプリングマットレスです。
防ダニ以外にも抗菌・防臭加工が施されていて、「衛生マットレス」として全日本ベッド工業会の認定を受けています。
寝心地は硬めになっていますが、表面の「ソフト層」のウレタンはクッション性が高いので、体重が軽い方でも快適な寝心地になっています。
フロアベッドの選び方まとめ
フロアベッドの選び方のポイントは、
- 床板のタイプ
- サイドフレーム
- ヘッドボードの有無
となっています。
ベッドフレームは床板がすのこになっていて、棚やコンセントが付いている「宮付き」がおすすめです。
マットレスを選ぶときには、体重から硬さ(反発力)を決めると、寝心地の良いフロアベッドにする事が出来ます。