- 本当におすすめのセミダブルベッドを教えて!
- セミダブルベッドは2人用?
- 子供との添い寝はセミダブルがおすすめ?
セミダブルベッドを2人用ベッドと勘違いする人は多いですが、実際は広めの1人用ベッドです。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を保有していますが、日常的に2人でセミダブルベッドに寝るのはおすすめしません。
逆に一人暮らしをしているサラリーマンや美容に関心が高い女性は、寝返りが自由にうてるセミダブルベッドが睡眠の質を高く出来るのでおすすめです。
(寝返り・寝心地を重視したマットレスによる睡眠改善効果を参照)
そこでこの記事ではセミダブルベッドのサイズや寝心地、おすすめ商品、ベッドフレーム・マットレスの選び方をご紹介します。
セミダブルベッドのサイズと寝心地
一人用ベッドには
- セミシングルベッド(195cm×幅80~85cm)
- シングルベッド(195cm×幅90~100cm)
- セミダブルベッド(195cm×幅120cm)
の3種類があり、セミダブルが最も広くなっています。
また名前にダブルと付いているので、「2人で寝ても大丈夫?」と考えている方も多いですが、セミダブルは赤ちゃんと添い寝するにも狭く感じます。
熟睡出来るベッド幅
適切なベッドサイズ(幅)は、「寝る人の肩幅+両サイド20cmずつ以上」です。
セミダブルベッドだと平均体格の成人男性で両サイドに37cmずつ、女性では両サイドに40cmずつゆとりがあります。
どんなに寝相が悪い方でも心置きなく寝返りをうてる快適な寝心地となっています。
2人でセミダブルベッドに寝た時の寝心地
セミダブルベッドに一人で寝た時には、かなり余裕がある事がお分かりだと思いますが、二人で寝た時はどうでしょうか?
- 新婚夫婦
- 親子(母と赤ちゃん)
に分けて考えていきましょう。
新婚夫婦がセミダブルベッドに寝た時の寝心地
夫婦やカップルがセミダブルベッドに寝ると、両サイドに11cm程度のゆとりしかありません。
ほとんど寝返りが出来ないので、細身の新婚夫婦でも止めましょう。
新婚夫婦が同じベッドで寝る時は、最低でもダブルベッドに、出来ればクイーンベッドやシングルベッド2台にする事をおすすめします。
>>新婚ベッドの選び方とおすすめ10選|ベッドサイズは診断表でチェック!
赤ちゃんとセミダブルベッドに寝た時の寝心地
赤ちゃんとセミダブルベッドで添い寝をするのも止めましょう。
セミダブルは確かに寝返りを始める前であれば、添い寝が可能なベッド幅です。
ベッドガードを使用出来るのは生後18か月以降ですが、フロアタイプのセミダブルベッドであれば大丈夫。
>>赤ちゃんの転落・落下防止にベッドガードを使用するのは待って!!
しかし赤ちゃんが寝返りを始めると、ベッドの端から端まで縦横無尽に動き回ります。
育児で疲れ切っている上に睡眠不足に陥る可能性が高いので、最低でもダブルベッドがおすすめです。
また赤ちゃんは、ベッドからの転落事故が消費者庁から多数報告されています。
添い寝をする際は、フロアタイプにするとともに、床にラグやマットを敷いて安全性を高めてください。
後悔しないセミダブルベッドフレームの選び方
セミダブルのベッドフレームを選ぶ時には、
- 収納機能の有無
- 床板(すのor張り板)
- ヘッドボード
の3点に注目すると後悔する事がありません。
1.収納機能の有無
セミダブルベッドを選ぶときに一番重要になるのが、「収納機能の有無」です。
シングルベッドよりもベッド下のスペースが広いので活用しない手はありません。
収納付きセミダブルベッドには、
- 引き出し式収納ベッド
- チェストベッド
- 跳ね上げ式ベッド
の3種類がありますが、荷物の量や大きさによって、おすすめとなる種類が変わります。
また、収納機能を付けないのであれば、フロアベッドやローベッドと言ったセミダブルベッドがおすすめです。
引き出し式収納ベッド
引き出し式収納ベッドには2杯の引き出しが付いています。
値段が安くデザインも豊富なので、セミダブルベッドの中でも人気商品となっています。
デメリットとしては、収納力が低い事と組み立てに時間がかかる事が挙げられます。
チェストベッド
チェストベッドには1段タイプと2段タイプがあり、1段タイプでは2杯の浅型引き出しが、2段タイプでは4杯の浅型引き出しと1杯の深型引き出しがあります。
引き出しにはスライドレールが付いていて開閉がスムーズですし、引き出しと逆サイドには長物収納エリアもあります。
複数の収納スペースがあるチェストベッドは、コミックや洋服、バッグなどの小物から、カーペットなどの大型の荷物を幅広く収納したい方におすすめです。
構造的に頑丈ですし、組み立ても簡単です。
一方デメリットとしては、フレームに高さがあるので薄型マットレスが基本となる事です。
平均的な体格の人なら大丈夫ですが、体重が100kgを超える人だとマットレスに底つき感が出るので注意しましょう。
跳ね上げ式ベッド
跳ね上げ式ベッドは、ベッド下全てが1つの収納庫になっていて、大型荷物を収納するのに適しています。
開閉はガス圧シリンダーを使っているので力は必要なく、ベッドの両サイドが塞がっていても跳ね上げる事が出来るので間取りが狭い方でも安心です。
シリンダーが故障する事は滅多にないですし、収納力が800リットル近くと非常に高いので、タンスを減らして跳ね上げ式ベッドを選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
デメリットは、薄型マットレスになる事と、組み立てが難しい事が挙げられます。
左右のシリンダーがずれたまま組み立てると、開閉に不具合が出るので、出来れば組立設置サービスを利用しましょう。
2.床板(すのor張り板)
ベッドフレームの大切な要素として床板があります。
床板には「すのこ」と「張り板」の2種類があり、特徴が異なります。
すのこ
高温多湿の日本では湿気が籠るとすぐにカビが生えてしまうため、床板に隙間があるすのこベッドが人気です。
寝ている間にかいた汗はマットレスの裏面と床板の間に湿気として溜まりますが、すのこなら下から新鮮な空気を取り込めて通気性が良いので効率的に乾燥させる事が出来ます。
すのこベッドの中でも特におすすめなのが、桐やひのき、杉と言った無垢材の天然木を使用している商品。
合板は湿気を吸収する事が出来ませんが、無垢材は木自体に調湿効果があるので、余分な湿気を吸収して、寝床内環境を快適に保る事が出来ます。
張り板
一方「張り板」は、板が隙間なく敷き詰められています。
製造が容易なので、コストを抑えられるメリットがあります。
但し、フロアタイプだと湿気がこもりやすいので、床板はすのこがおすすめです。
3.ヘッドボード
セミダブルベッドを選ぶ時には、ヘッドボードにも注目しましょう。
ヘッドボードには、棚やコンセント、照明などが付いている「宮付き」の他に、「ヘッドレス」タイプや、「フラットパネル」タイプがあります。
宮付き
棚やコンセント、照明などが備わっているヘッドボードを「宮付き」もしくは「宮棚」と呼びます。
宮付きヘッドボードであれば、枕元に眼鏡や目覚まし時計を置いたり、寝ている間にスマホの充電をする事が出来ます。
また、赤ちゃんと添い寝をされる場合には、照明があると、夜間の授乳やオムツ交換の時に便利です。
ヘッドレス
ヘッドボードがないタイプのセミダブルベッドを、「ヘッドレス」と呼びます。
ヘッドボードがない分利便性は低いですが、値段が安くサイズもコンパクトに収める事が出来ます。
ミニマリストやシンプリストの方に人気が高くなっています。
フラットパネル
ローベッドに良く使用されているのが、パネルタイプのヘッドボードです。
パネルには寒さを防ぐ効果もありますが、基本的には見た目におしゃれにするのが主な役割です。
セミダブルベッドおすすめランキング5選!
セミダブルベッドの2024年の販売台数ランキング(卸業者による1年間集計)をご紹介!
1位.棚コンセント付き引き出し収納ベッド Ever X エヴァー エックス
棚コンセント付き引き出し収納ベッド Ever X エヴァー エックス
25,498円~
Ever X エヴァー エックスのおすすめポイント
Ever Xを選ぶメリット
-
- 収納力抜群
- 棚とコンセント付きで便利
- シンプルで飽きのこないデザイン
- 豊富なカラーバリエーション
1. 収納力抜群!ベッド下は収納スペース
Ever Xの最大の魅力は、なんといってもその収納力です。ベッド下には、大容量の引き出しが2杯付いており、季節物の寝具や衣類などをたっぷり収納できます。お部屋をすっきり片付けたい方にとっては、まさに夢のような収納力です。
2. 便利機能満載!棚とコンセント
ヘッドボードには、小物を置ける便利な棚と、スマートフォンやタブレットの充電に便利なコンセントが付いています。ベッドの上で、読書をしたり、スマホをいじったりする際に、これらが非常に役立ちます。
3. シンプルで飽きのこないデザイン
Ever Xのデザインは、シンプルながらも洗練されていて、どんなお部屋にも合わせやすいのが特徴です。無駄な装飾がなく、飽きがこないデザインなので、長く愛用できます。
2位.棚・2口コンセント付きロータイプ Skyline2 スカイライン2
棚・2口コンセント付きロータイプ Skyline2 スカイライン2
18,360円~
Skyline2 スカイライン2のおすすめポイント
Skyline2を選ぶメリット
- ロータイプで圧迫感が少ない
- 棚と2口コンセント付きで便利
- 天然木のすのこで通気性が良い
- シンプルで飽きのこないデザイン
- 豊富なカラーバリエーション
1. お部屋を広く見せるロータイプデザイン
Skyline2は、床との高さが低いロータイプ設計。圧迫感が少なく、お部屋を広く見せてくれます。天井までの空間が広がることで、開放感を感じられ、よりリラックスできる空間を演出します。
2. 便利機能満載!棚と2口コンセント
ヘッドボード部分には、スマートフォンやタブレットを置くのに便利な棚と、2つのコンセントが付いています。ベッドの上で、読書をしたり、スマホを充電したりする際に、これらが非常に役立ちます。
3. 天然木のすのこで通気性抜群
Skyline2は、天然木の桐すのこを使用しているため、通気性が抜群です。湿気を溜め込みにくく、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。
3位.スライド収納付き大容量チェストベッドEvery-INエブリーイン
スライド収納付き大容量チェストベッドEvery-INエブリーイン
66,532円~
Every-INエブリーインのおすすめポイント
Every-INを選ぶメリット
- 収納力抜群
- スライド収納で使い勝手が良い
- 多様な収納スペース
- シンプルで飽きのこないデザイン
- 豊富なサイズ展開
1. 驚異の収納力!ベッド下はまるでミニ収納庫
Every-INの最大の魅力は、その圧倒的な収納力です。ベッド下には、スライド式の収納スペースがたっぷりあり、布団や季節の衣類、スーツケースなど、かさばるものもまとめて収納できます。部屋の中に小さな収納庫が増えたような感覚ですよ。
2. 便利なスライド収納で使い勝手抜群
ヘッドボード部分には、スライド式の収納棚が付いています。本やDVD、小物などを収納でき、ベッドから起き上がらずに手が届くのでとても便利です。また、スライド式なので、収納物が取り出しやすく、見た目もすっきりしています。
3. 多様な収納スペースで部屋をスッキリ
Every-INは、ベッド下だけでなく、ヘッドボードやサイドにも収納スペースが設けられています。これら多様な収納スペースを有効活用することで、お部屋をすっきり片付け、広々とした空間を作ることができます。
4位.棚・コンセント付きデザインすのこベッドCamilleカミーユ
36,736円~
Camilleカミーユのおすすめポイント
Camilleカミーユを選ぶメリット
- 洗練されたデザイン
- 棚とコンセント付きで便利
- すのこ構造で通気性が良い
- 天然木を使用
- 丈夫な構造
1. 洗練されたデザインで、お部屋をおしゃれに
Camilleカミーユは、シンプルながらも洗練されたデザインが特徴です。お部屋の雰囲気を邪魔することなく、すっきりとスタイリッシュな空間を演出します。どんなインテリアにも合わせやすく、長く愛用できるデザインです。
2. 機能性も抜群!棚とコンセント付き
ヘッドボード部分には、スマートフォンやメガネなどを置くのに便利な棚と、コンセントが付いています。ベッドの上で、読書をしたり、スマホを充電したりする際に、これらが非常に役立ちます。
3. すのこ構造で通気性抜群!快適な睡眠を
天然木のすのこ構造を採用しているため、通気性が抜群です。湿気を溜め込みにくく、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。一年を通して快適な睡眠環境を保てます。
5位.モダンライト・コンセント付き大型ローベッド
33,636円~
モダンライト・コンセント付き大型ローベッドのおすすめポイント
モダンライト・コンセント付き大型ローベッドを選ぶメリット
- 洗練されたデザイン
- 照明とコンセント付きで便利
- 広々とした寝心地
- ロータイプで圧迫感が少ない
- 丈夫な構造
1. 洗練されたデザインで、お部屋をおしゃれに
無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインは、どんなお部屋のインテリアにも合わせやすく、スタイリッシュな空間を演出します。ヘッドボードの照明は、お部屋の雰囲気を柔らかく照らし、リラックス効果も期待できます。
2. 機能性も抜群!照明とコンセントで快適なベッドサイド
ヘッドボードに組み込まれた照明は、読書灯としても使用でき、ベッドサイドを明るく照らします。また、コンセントも付いているので、スマートフォンやタブレットの充電もベッドの上で行うことができます。
3. ゆったりとくつろげる広々とした寝心地
大型サイズなので、広々とした寝心地が楽しめます。寝返りをうっても窮屈さを感じにくく、快適な睡眠をサポートします。また、ロータイプなので圧迫感が少なく、お部屋を広く見せる効果もあります。
マットレスの種類と選び方
セミダブルベッドを選ぶ時に、重要視して欲しいのが睡眠の質に直結する「マットレス」です。
睡眠の質が高いと、日々の疲れもスッキリ取れますし日中のパフォーマンスも向上します。
代謝が上がるので、睡眠不足の人と比べると痩せやすい体になり、成人病予防にも繋がります。
最新の睡眠研究によると7時間睡眠が最も寿命が長くなると言われているので、慢性的な不眠症の方はマットレスにこそお金をかけるようにしましょう。(寝不足はもちろん寝過ぎも命を縮めるより参照)
そこでセミダブルベッドを使う人に合わせた、マットレスの選び方とおすすめをご紹介します。
ポイントとなるのは、
- マットレスの硬さ
- コイルの本数
- 機能性
の2つです。
1.マットレスの硬さ
マットレスの硬さには、ソフト、普通、硬めの3種類に分類されます。
体重が軽いほどマットレスは柔らかめにして、重くなるにつれて硬くする事で体重とバランスが取れた反発力を得られます。
目安としては、
- 体重50kg未満:ソフト
- 体重50kg~80kg:普通
- 体重80kg以上:硬め
となります。
2.コイルの本数
スプリングマットレスは中に金属のコイルが入っていて、その本数が多いほど体の凹凸に細かくフィットしてくれます。
健康な方は500未満のコイル数で問題ないですが、腰痛や肩こりなど体に不安がある方はコイル数が多めのマットレスの方が体に負担がかからないのでおすすめです。
3.機能性
花粉症やダニアレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などがある方は、マットレスの機能性に注目してください。
布団と違い頻繁に天日干しが出来ないマットレスは、清潔に保たなければダニやカビが発生する事でアレルギーを悪化させる原因になりかねません。
特にベッドに横たわると咳が出る方や、体が痒くなる方は、抗菌・防臭・防ダニ加工が施されているマットレスを選ぶようにしましょう。
セミダブルベッドがおすすめの人
セミダブルベッドがおすすめとなるのは、
- 睡眠の質を高めたいビジネスマン
- 恋人がいる一人暮らしの方
- ペットと一緒に寝たい方
です。
1.睡眠の質を高めたいビジネスマン
社会人になると、健康管理も仕事のうちです。
新卒では給料も安くマンションも狭いので、場所を取らないシングルベッドが良いでしょう。
しかし、30歳を超えて会社での役職が付くようになったら、自己投資のためにセミダブルベッドにする事をおすすめします。
快適に寝返りをうてるセミダブルベッドで疲れを残さない
人は寝ている間に20~30回程度寝返りをしますが、十分なベッドサイズがないと、無意識のうちに寝返りを抑制します。
適度な寝返りには血液やリンパの流れを促進したり、ノンレム睡眠とレム睡眠の切り替えを行う働きがあります。
また良質な睡眠は認知機能や理論的思考、注意維持機能の向上に加えて、記憶の定着も果たしてくれるので、ビジネスマンにとってセミダブルベッドは必須のアイテムと言えます。
2.恋人がたまにお泊りするには最適
セミダブルベッドは、たまに恋人と一緒に寝るにも最適なサイズです。
何もしなくても肌が密着出来ますし、たまのお泊りであれば、慢性的な睡眠不足になる事もありません。
そのためセミダブルベッドは、恋人がいる一人暮らしの方におすすめのサイズです。
3.ペットと一緒に寝たい方
室内犬や猫を飼っている方の中には、ペットと一緒に寝る人も多いと思います。
私も愛犬や愛猫と一緒に寝ていますが、正直シングルベッドの時は、寝返りをした時に踏みつけてしまわないか心配でした。
しかしセミダブルベッドにしてから、飼い主もペットも快適に睡眠を取れるスペースを確保できます。
まとめ
セミダブルベッドは、1人用のゆったりとしたベッドなので、夫婦や親子で寝るのはおすすめできません。
セミダブルを選ぶメリットは、 寝返りが打ちやすく、快適な睡眠が得られることです。特に、一人暮らしのサラリーマンや美容に関心のある女性におすすめです。
セミダブルを選ぶ際のポイントは、
- サイズ: 肩幅+両サイド20cm以上が理想
- 寝心地: マットレスの硬さやコイル数に注目
- 機能性: 収納機能、すのこ、ヘッドボードなど
おすすめは、 収納力抜群でデザインもシンプルな「Ever X」や、通気性の良い「Skyline2」、大容量収納が魅力の「Every-IN」などです。
マットレス選びは、体重や体格に合わせて、硬さやコイル数を選びましょう。