ローベッドで後悔しない3つの選び方

ローベッドで後悔しない3つの選び方
  • ローベッドは「低ければ低いほど良い」わけではありません。
  • 後悔を防ぐポイントは、寝床の総高・床板下の空間・マットレスの設置構造です。
  • 商品名よりも、実際の寸法と構造を確認して選びましょう。

ローベッドは、寝床を低くすることで部屋の圧迫感を抑えやすいベッドです。しかし、見た目の低さだけで選ぶと「立ち座りしにくい」「掃除や湿気対策がしにくい」と感じることがあります。

私はベッドショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、ローベッド選びで特に確認したいのは「寝床の総高」「床板下の空間」「マットレスの設置構造」の3点です。

この3点を確認すると、単に「ローベッドだから良い・悪い」ではなく、自分の寝室や使い方に合う構造かを判断しやすくなります。

ローベッドで後悔する主な原因は3つ

  1. 寝床が低すぎて立ち座りしにくい
  2. 床板下の空間が少なく、掃除や湿気対策がしにくい
  3. マットレスの設置構造まで確認していない

1.寝床が低すぎて立ち座りしにくい

寝床の総高の図解

ローベッド選びで最初に見るべきなのは、フレーム単体の高さではありません。

実際に身体を起こしたり立ち上がったりするときに関係するのは、「床からマットレス上面までの総高」です。

同じローベッドでも、組み合わせるマットレスの厚みによって寝床の高さは大きく変わります。薄いマットレスならかなり低くなり、厚いマットレスならローベッドでも寝床は高くなります。

寝床が低くなるほど、立ち上がるときは膝や股関節を深く曲げる姿勢になりやすくなります。そのため、低い姿勢からの立ち座りが苦手な方は、デザインだけでなくマットレスを載せた状態の高さを確認してください。

専門家のチェックポイント
「フレーム高」ではなく、「床面 → 床板 → マットレス上面」までを一体として考えるのがポイントです。

2.床板下の空間が少なく、掃除や湿気対策がしにくい

床板下の空間の比較図

ローベッドの湿気対策を考えるとき、「床板がすのこかどうか」だけを見るのは十分ではありません。

確認したいのは、床板に隙間があるかだけでなく、その下に空気が動ける空間があるか、フレーム周囲がどの程度囲われているかです。

すのこ床板でも、そのすぐ下が床に近く、周囲もフレームで囲われている構造では、床板の下に十分な空間があるベッドとは条件が異なります。

反対に、短い脚が付いて床板下に空間があるローベッドは、床との間に空間を確保しやすく、掃除道具を入れられる商品もあります。

ただし、「脚付きならカビない」「すのこなら安心」という意味ではありません。寝室の湿度、換気、寝汗、マットレスの素材や使い方なども影響するため、定期的な換気や乾燥は必要です。

>>ローベッドの湿気・カビ対策を詳しく見る

3.マットレスの設置構造まで確認していない

落とし込みタイプ vs 上乗せタイプ

ローベッドは、同じように低く見えてもマットレスの載せ方が異なります。ここは購入後の使い勝手に関係するため、商品写真だけでなく構造図や寸法も確認したいポイントです。

落とし込みタイプ

落とし込みタイプのローベッド

マットレスの一部をフレーム内に収める構造です。マットレスとフレームに一体感が出やすく、低いシルエットを作りやすいのが特徴です。

一方で、マットレス周囲がフレームに囲われるため、マットレスを持ち上げやすいか、床板を外して掃除できるか、マットレスとフレームの隙間を手入れしやすいかを確認しましょう。

上乗せ・ステージタイプ

上乗せタイプのローベッド

床板やステージの上にマットレスを載せる構造です。フレームのデザインを見せやすく、マットレスを載せる位置の自由度が高い商品もあります。

その一方で、マットレスを固定する枠が少ない商品では、使用状況によって位置がずれることがあります。滑り止めの有無やフレーム形状など、商品仕様を確認してください。

専門家のチェックポイント
「ローベッド」という名称だけで選ばず、床板の位置・床板下の空間・マットレスをどこで支える構造なのかを見ると、購入後の使い勝手を判断しやすくなります。

ローベッドとフロアベッドは「高さ」より構造を見る

ローベッドとフロアベッドは、販売店やメーカーによって呼び方が異なる場合があります。そのため、「ローベッドは脚付き」「フロアベッドは脚なし」と名称だけで完全に分類するより、実際の構造を確認する方が確実です。

確認する部分 見るポイント
寝床の高さ マットレス込みの床からの総高
床板 すのこ・板状などの構造と支持方法
床板下 床との間にどの程度空間があるか
マットレス周囲 フレームに落とし込むか、上に載せるか
メンテナンス 掃除・換気・マットレスの持ち上げがしやすいか

つまり、購入時に重要なのは商品カテゴリー名ではなく、「マットレスを載せたときに何cmになるのか」「床板の下はどうなっているのか」「マットレスをどう支えているのか」です。

>>フロアベッドのメリット・デメリットを詳しく見る

ローベッドが向いている人

ローベッドを選んで喜んでいる女性

ローベッドは、次のような方に選びやすいベッドです。

  • 部屋を広く見せたい
  • 低い位置で寝るスタイルが好み
  • 厚みのあるマットレスと組み合わせたい
  • ベッド下収納を必要としていない
  • ステージタイプなど低いデザインが好き

反対に、ベッド下収納を最大限使いたい方や、低い位置からの立ち座りが負担になる方は、一般的な高さのベッドや収納ベッドも比較してから決める方がよいでしょう。

ローベッドでよくある質問

ローベッドはカビやすいですか?

ローベッドだから一律にカビやすいとは言えません。床板の構造、床板下の空間、寝室の湿度、換気、マットレスの素材や使用状況などによって変わります。「すのこだから大丈夫」と判断せず、ベッド全体の構造を確認しましょう。

ローベッドは掃除しにくいですか?

床板下の高さとフレーム形状によります。掃除機やフロアワイパーが入る空間がある商品なら掃除しやすくなります。床に近いフロアタイプでは、床板を取り外すなど商品の構造に合わせた掃除が必要になる場合があります。

ローベッドは何cmくらいの高さが良いですか?

立ち座りのしやすさを重視するなら、床からマットレス上面まで40〜45cm前後がひとつの目安です。一般的な椅子の座面に近い高さで、極端に低いベッドより立ち上がる際に膝や股関節を深く曲げにくくなります。

ただし、適した高さは身長や体格によって異なります。ローベッドを選ぶときはフレームの高さだけを見るのではなく、「フレーム+マットレス」で実際の寝床が何cmになるかを確認しましょう。

すのこのローベッドなら湿気対策は不要ですか?

必要です。すのこは板と板の間に隙間がありますが、寝室の湿度や床板下の空間などによって乾燥しやすさは変わります。定期的な換気やマットレス底面の確認も行いましょう。

まとめ

ローベッドで後悔しないために、細かなチェック項目を大量に覚える必要はありません。

「寝床の総高」「床板下の空間」「マットレスの設置構造」の3点を中心に確認してください。

ローベッドは低ければ低いほど優れているわけではありません。寝室の広さやデザインだけでなく、立ち座り・掃除・湿気対策まで含めて、自分が使いやすい高さと構造を選ぶことが大切です。

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