ベッドの耐荷重とは?600kg、650kgの頑丈ベッドもご紹介!

耐荷重600㎏のベッド ベッドの選び方

せっかくベッドを購入しても、簡単に壊れてしまったのでは悲しいですよね?

私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、遊び盛りの子供がいるご家庭、夫婦の営みが大切な新婚夫婦は「耐荷重」が高いベッドをおすすめしています。

そこでこの記事では、ベッドの耐荷重についておすすめ商品と共に詳しくご説明します。

ベッドの「耐荷重」とは?目安は体重の1.5倍

壊れる

ベッドの耐荷重は、構造計算や実験により確かめられています。

設計段階である程度の耐荷重は算出されていますが、最終的にはメーカーや第三者機関が実験を行い、製造されたベッドが持つ安全性や耐荷重に問題がないかを検査します。

そのため、ベッドの上で跳ねたり耐荷重を超えて使用しない限り簡単に破損するような事はありません。

しかし「耐荷重」と言われても、何のことかわからないのが一般ユーザーの反応ではないでしょうか?

ベッドの耐荷重とは?

耐荷重600㎏の跳ね上げ式ベッド

ベッドの耐荷重とは、何㎏までの重さに耐えられるかという強度の目安となる一つの指標で、メーカーが保証する荷重のことです。

通常のベッドは1年間のメーカー保証が付いているので、耐荷重を超えた使用をしていないのに破損した場合には、無償で対応してくれます。

メーカーの立場に立てば、安全な荷重を求めるのは比較的簡単です。

しかし、壊れる限界の荷重を知るのは難しいと考えられています。

実際に壊れる荷重はどうして求める?

壊れる限界の荷重を知るには、実際にベッドを壊して見なければわかないため、各ベッドメーカーでは実際にどの程度の強度があるかを何度も壊して実験を行っています。

また、カタログに記載されている耐荷重は「安全マージン」を考慮した数値なので、耐荷重を超えたからすぐ壊れると言うものでもありません。

耐荷重≠ベッドを使用する人の体重

耐荷重で大切な事は、「ベッドの上に乗せる全ての重さの合計」と言う事です。

つまり耐荷重100㎏のベッドに体重100㎏の人が寝ると、マットレスと布団の重さの分だけ耐荷重を超えてしまう事になります。

また、寝返りをしたり起き上がる時には、瞬間的に大きな荷重がベッドに加わる事になります。

目安は体重の1.5倍以上の耐荷重

体重計

ではどの程度の耐荷重のベッドを購入すれば良いかと言うと、「体重の1.5倍以上の耐荷重」となります。

60㎏の体重の人であれば、90㎏以上の耐荷重のベッドを選ぶようにしましょう。

耐荷重が低いベッド・高いベッド

平均的な体格の人が通常の形状のベッドを選ぶのであれば、耐荷重はそれほど気にする必要はありません。

ベッドはメーカーや第三者機関、JISなどによって検査が行われているので、通常の形状のベッドに平均的な体格の人が寝るための十分な耐荷重を備えています。

しかし、

  • すのこベッド
  • ロフトベッド
  • 二段ベッド
  • パイプベッド
  • 折りたたみベッド

の5種類に関しては、強度が低くきしみ音がする事があるので、事前に耐荷重をチェックして下さい。

逆に、耐荷重が高いベッドとしては、チェストベッドがあるので、合わせてご説明いたします。

すのこベッド

総桐すのこベッド

すのこベッドの場合、床板をすのこ状にする事で湿気やカビ防止に効果があります。

人気が高いベッドですが、一枚板の床板と比べると隙間がある分、耐荷重が低い商品もあります。

逆に格子状に板を重ねているすのこベッドは、一枚板よりも遥かに頑丈に作られています。

すのこベッドは低い耐荷重から、高い耐荷重まで幅広くあるので、用途や使う人に応じて選ぶようにしましょう。

敷布団を使用する時は注意が必要

布団を敷いたすのこベッド

すのこベッドで特に注意が必要なのは、敷布団を敷いて寝る場合です。

マットレスは体重を分散して床板に伝えますが、敷布団は耐圧分散が出来ないので一点に荷重が集中します。

そのため、乗った瞬間や寝返りをした瞬間に床板にひび割れを起こす事があります。

布団が使えるベッド」であれば一点に体重が集中しても耐えうるだけの強度を床板に持たせていますが、そうでないすのこベッドで敷布団を使うのは止めましょう。

一般的にすのこベッドの耐荷重は100kg~200kg程度ですが、逆に耐荷重が500kg、600kg、更には650kg高い商品もあるのがすのこベッドの特徴です。

頑丈すのこベッド 棚付き コンセント付き 高さ調整可 耐荷重650kg

頑丈すのこベッド 棚付き コンセント付き 高さ調整可 耐荷重650kg

頑丈すのこベッド 棚付き コンセント付き 高さ調整可 耐荷重650kg

耐荷重 サイズ 価格
650kg シングル~ダブル 43,856円~

こちらは、耐荷重650kgと通常のベッドの数倍ある頑丈すのこベッドです。

しっかり支える支柱に、きしみを抑えるすのこ桟、1000kgの耐荷重検査に合格なので、とにかく頑丈で寝返りによるきしみもほとんどありません。

ベッドの高さを3段階で調整出来るので、ロータイプでもハイタイプでも思いのままですよ。

耐荷重600kg頑丈すのこファミリーベッド SEIVISAGE セイヴィサージュ

SEIVISAGE セイヴィサージュ

すのこファミリーベッド SEIVISAGE セイヴィサージュ

耐荷重 サイズ 価格
600kg ワイドK200~ワイドK280 125,318円~

SEIVISAGE セイヴィサージュも耐荷重が600kgあります。

ワイドキングサイズ専門のファミリーベッドなので、子供と親御さんが一緒に寝るのに最適です。

特に常に暴れまわるようなわんぱくな男の子の場合、頑丈なベッドでないと床板がひび割れたりしますが、SEIVISAGE セイヴィサージュなら安心ですよ。

頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス

収納ベッド Long force ロングフォルス

頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス

耐荷重 サイズ 価格
600kg セミシングル~セミダブル 115,201円~

Longforceロングフォルスは、耐荷重600kgの布団が使える頑丈すのこベッドです。

跳ね上げ式になっているので、床板を簡単に持ち上げる事が出来て、その下には最大800リットルの荷物を収納する事が出来ます。

すのこ部分は折りたたみ式になっているので、布団を部屋干し出来るのも魅力のベッドです。

>>すのこベッドはこちら!

ロフトベッド

ナチュラルカラーのロフトベッド

上段に寝床があり、下段を空間にしているロフトベッドはベッドの下に机や椅子、ソファーなどを置くことが出来るので子供や若い人たちに人気が高いベッドになっています。

ただ、耐荷重で考えると二段ベッドと違い下段に骨組みが敷き詰められていない分どうしても弱くなってしまいます。

一部を除いて、一般的なロフトベッドの耐荷重は90kg~120kg程度です。

このため、体重が重たい男性の方は下のような商品を選ぶようにしましょう。

ロータイプロフトベッド【106×210×122(ベッド下76.5)cm】

ロータイプロフトベッド【106×210×122(ベッド下76.5)cm】

ロータイプロフトベッド【106×210×122(ベッド下76.5)cm】

耐荷重 サイズ 価格
350kg シングル 53,337円

こちらは、ロータイプのロフトベッドで、耐荷重は驚きの350kgです。

5.5cm角の支柱や、通常よりも4本増加している桟木など体重が重い方でも安心してご使用出来ます。

カラーもライトブラウン、ナチュラル、ホワイトとあるので、お部屋のイメージに合うものを選んでください。

>>ロフトベッドはこちら!

二段ベッド

シンプルな二段ベッド

二段ベッドは耐荷重が100kg程度あるので、子供たちが普通に使用する分には、耐荷重を超える心配はありません。

しかし注意したいのは、

  • 子供達がベッドの上で暴れる
  • 夫婦など大人が使用する

と言ったケースです。

子供達にとって二段ベッドは格好の遊び場なので、寝床に入ると興奮して暴れまわる事があります。

そうすると床板が抜ける「底抜け」を起こし、下段に寝ている子供を圧迫する事故になりかねません。

また、夫婦など大人が使用する場合には、耐荷重が高い商品を選ぶようにしましょう。

耐荷重400kgの二段ベッド GRISERO グリセロ

デザイン2段ベッド GRISERO グリセロ

デザイン2段ベッド GRISERO グリセロ

耐荷重 サイズ 価格
400kg シングル 146,738円~

大人用二段ベッドとしては、GRISERO グリセロがあります。

耐荷重は400kgと頑丈で、梯子は上段への上り下りがしやすい斜め掛けタイプ。

床板は通気性の良いすのこですし、宮棚には2口コンセントも付いています。

カラーもグレージュと都会的な色合いが魅力です。

パイプベッド

パイプベッド

パイプベッドはスチール製ですが、中が空洞になっているうえ、通常はあまり太いパイプを使用されていません。

そのためパイプベッドでは、体重が重たい方が寝るとギシギシときしみ音がする事があります。

>>【パイプベッドのきしみ】原因と対策&きしまないパイプベッド

パイプベッドの耐荷重は100kg~120kg程度と低いので、体重が重たい男性は注意してください。

おすすめのパイプベッド『親子ベッド Bene&Chic ベーネ&チック』

親子ベッド Bene&Chic ベーネ&チック

親子ベッド Bene&Chic ベーネ&チック

耐荷重 サイズ 価格
上下とも150kg シングル(レギュラー丈、ショート丈) 15,806円~

ベーネ&チックは、上下2段に出来るパイプベッドですが、上段だけの購入も可能です。

耐荷重が150㎏と頑丈に作られていて、お子様とお母さんが一緒に乗っても安心です。

組み立ても20分程度で完成するので、一人暮らしの方でも気軽にご購入頂けます。

>>パイプベッドはこちら!

折りたたみベッド

低反発折りたたみベッド

折りたたみベッドは、通常のベッドと違い形状を変化させるために、強度に難があります。

また強度を持たせるためには、素材の厚みを持たせるのが簡単ですが、折りたたみベッドはキャスターで移動させる必要があるので、極太パイプなどを使用するのも難しくなっています。

一般的には耐荷重90kg~100kg程度となっているので、体重が重たい方は避けた方が良いでしょう。

240kgの静止荷重試験合格の折りたたみベッドMallowマロウ

折りたたみベッド Mallow マロウ

女性に優しいおしゃれで可愛いコンパクト折りたたみベッドMallowマロウ

耐荷重 サイズ 価格
90kg ショート丈セミシングル 38,450円~

Mallowマロウは、ショート丈セミシングルの折りたたみベッドです。

長さも幅もコンパクトになっているので、小柄な女性や子供に最適で、高反発マットレスを使用しているので寝心地も良くなっています。

使用制限体重は90kgですが、240kgの耐荷重試験に合格しているので、きしみ音などが気になる事はありません。

チェストベッドは耐荷重に優れている!

チェストベッド

一方、耐荷重が高いベッドの代表格がチェストベッドになります。

収納ベッドは引き出しなどが付いている分強度が増しますが、中でもチェストベッドは組みあがっているチェストをベッドにはめ込んでいるので、耐荷重に優れているものが多くあります。

収納ベッドの耐荷重は120kg~200kgが一般的です。

薄型宮付き 頑丈ボックス収納 ベッド 引き出し5杯

薄型宮付き 頑丈ボックス収納 ベッド 引き出し5杯

薄型宮付き 頑丈ボックス収納 ベッド 引き出し5杯

耐荷重 サイズ 価格
500kg ショート丈セミシングル~通常丈セミダブル 61,478円~

耐荷重が高いチェストベッドの中でも、特に頑丈な商品がこちらになります。

創業50年の老舗家具メーカーが手掛けているチェストベッドで、耐荷重は500kgとなっています。

高品質な日本製フレームは、Fフォースターの低ホルムアルデヒド製品なので、赤ちゃんや小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも安心です。

>>チェストベッドはこちら!

素材による強度の違い

ベッドに使用されている人気木材には、

  • 「桐(きり)」
  • 「檜(ひのき)」
  • 「杉(すぎ)」
  • 「パイン材」

の4種類があるので、それぞれの強度をご説明いたします。

「桐(きり)」

総桐すのこベッド Kirimuku キリムク

総桐すのこベッド Kirimuku キリムク

耐荷重 サイズ 価格
120kg シングル~ワイドK200 32,183円~

桐のベッドが持っている特徴としては、

  • 軽い
  • 熱伝導率が低い
  • 抗菌作用がある

と言った事が挙げられます。強度は木材としては普通ですが湿気に強く、燃えにくいうえに、軽いので加工するのに適している材質になります。

「檜(ひのき)」

棚付きヒノキベッド 日本製 ひのき すのこベッド 組立品

棚付きヒノキベッド 日本製

耐荷重 サイズ 価格
100~200kg シングル~ダブル 45,541円~

檜は高級木材として有名で、昔から日本では家屋の木材として重宝されてきました。

柔らかく加工しやすいですが、強度にも優れているので檜のベッドは高い耐荷重となっています。

頑丈な天然木ベッドを探している方は、檜が一番おすすめです。

「杉(すぎ)」

柔らかく軽い杉は安価な木材としてベッドでも使用されています。

耐荷重はさほどありませんが、価格を安く抑えたい人におすすめの木材です。

「パイン材」

パイン材

パイン材は松の一種で、柔らかく温かみのある木材として好む人が多くいます。

耐荷重は低めですが、北欧風の家具と合わせやすい木材となっています。

まとめ

ベッドの耐荷重とは、ベッドが安全に支えられる重さのことで、メーカーが保証する荷重の目安となります。

耐荷重の重要性

  • 安全性の確保: 耐荷重を超えた使用は、ベッドの破損や事故につながる可能性があります。
  • 快適な睡眠: 耐荷重に合ったベッドを選ぶことで、安定した寝心地を得られます。
  • 耐久性の向上: 耐荷重を守ることで、ベッドを長く使用することができます。

耐荷重の目安

一般的に、ベッドの耐荷重は「体重の1.5倍以上」が目安とされています。これは、マットレスや布団の重さ、寝返り時の負荷なども考慮した数値です。

注意すべきベッドの種類

  • すのこベッド: 通気性に優れていますが、耐荷重が低い場合があります。
  • ロフトベッド: 高さが特徴ですが、構造上耐荷重が低いことがあります。
  • 二段ベッド: 子供用として人気ですが、大人が使用する場合は耐荷重を確認が必要です。
  • パイプベッド: 軽量で安価ですが、強度が低い場合があります。
  • 折りたたみベッド: 省スペースに便利ですが、耐荷重が低いことがあります。

おすすめのベッド

  • チェストベッド: 収納力が高く、耐荷重にも優れています。
  • 頑丈なすのこベッド: 厚い板や補強により、高い耐荷重を実現しています。

素材による強度

  • 桐: 軽量で湿気に強いですが、強度は普通です。
  • 檜: 強度が高く、耐久性にも優れています。
  • 杉: 柔らかく安価ですが、耐荷重は低めです。
  • パイン材: 温かみのある素材ですが、耐荷重は低めです。

ベッドを選ぶ際は、耐荷重だけでなく、素材や構造、使用目的なども考慮し、安全で快適な睡眠環境を整えましょう。

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