- 寝返りをするたびにベッドがギシギシ鳴る…
- ベッドフレームとマットレス、どちらが原因か分からない
- ネジを締めてもきしみ音が直らない
- できるだけきしみにくいベッドを選びたい
ベッドのきしみ音は、ネジや接合部の緩み、床板とフレームの摩擦、床との接触、マットレス内部の部材など、さまざまな場所から発生します。
そのため、いきなりベッドを買い替えるのではなく、まず「どこから音がしているのか」を切り分けることが大切です。
私はベッドショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を保有しています。
ベッドのきしみ音は、音の発生場所を特定してから原因に合った対策をするのが基本です。
この記事では、ベッドがギシギシ鳴る主な原因、原因の見つけ方、自分でできる直し方、買い替えを検討した方がよいケース、きしみにくいベッドの選び方まで解説します。
ベッドのきしみ音はどこから?まず原因を切り分ける

- マットレスを外してフレームだけを押してみる
- 床板・すのこを一枚ずつ確認する
- ネジ・ボルト・接合部を確認する
- ベッドの脚と床の接触部分を確認する
- マットレス単体でも音がするか確認する
きしみ音は反響するため、耳で聞いただけでは発生場所を間違えることがあります。
まずマットレスを外し、ベッドフレームの四隅や中央を少しずつ押してみましょう。フレームだけで音がするなら、ネジ・床板・接合部・脚などが原因候補です。
フレームから音がせず、マットレス単体を押したときに音がする場合は、マットレス内部が原因の可能性があります。
最初にやること「フレームだけで鳴るか」「マットレスだけで鳴るか」を分けて確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
ベッドがギシギシきしむ6つの主な原因

- ネジ・ボルト・接合部が緩んでいる
- すのこ・床板とフレームがこすれている
- ベッドの脚と床がこすれている
- フレームや床板が歪んでいる・破損している
- マットレス内部から音がしている
- 組み立て方や設置場所に問題がある
1.ネジ・ボルト・接合部が緩んでいる
組み立て式ベッドでは、使用しているうちに接合部にわずかな隙間が生じ、寝返りなどで部材同士が動くときに音が出ることがあります。
対策:ネジ・ボルトを確認して増し締めする
説明書を確認しながら、緩んでいるネジやボルトを適切に締め直しましょう。
締めすぎにも注意強く締めれば締めるほど良いわけではありません。締めすぎると木部やネジ穴を傷める場合があるため、製品の組立説明書に従ってください。
2.すのこ・床板とフレームがこすれている

すのこや床板を載せるタイプでは、寝返りのたびに床板がわずかに動き、受け桟やフレームとの接触部分から音が出ることがあります。
対策:接触部分を確認する
床板を外せる製品なら、割れ・反り・ずれがないか確認します。
メーカーが使用を認めている場合は、接触部分にフェルトなどの緩衝材を入れることで摩擦音を抑えられる場合があります。
3.ベッドの脚と床がこすれている
ベッドがわずかに揺れることで、脚とフローリングの接触部分から音が出るケースもあります。
対策:床の水平・脚のがたつきを確認する
脚がしっかり接地しているか確認し、床との摩擦が原因なら床材に適した保護パッドや滑り止めを検討しましょう。
4.フレームや床板が歪んでいる・破損している
床板のひび割れ、フレームの変形、接合部の破損などがあると、荷重がかかったときに部材が動いて音が出ることがあります。
破損がある場合は使用中止ひび割れ・大きな変形・接合部の破損が見つかった場合は、音だけの問題と考えず、使用を中止してメーカーや販売店に確認しましょう。
5.マットレス内部から音がしている

コイルマットレスでは、内部のスプリングや部材の状態によって音が発生する場合があります。
ただし、音がするだけで直ちに「寿命」と判断できるわけではありません。
対策:マットレス単体で確認する
フレームから外してマットレスを押し、同じ音がするか確認します。
へたり・寝心地の悪化・内部の異常なども伴う場合は、メーカーや販売店への相談、買い替えを検討しましょう。
裏返しは製品仕様を確認マットレスを裏返せるかどうかは製品によって異なります。片面仕様を自己判断で裏返さず、ローテーション方法はメーカーの説明書を確認してください。
6.組み立て方や設置場所に問題がある
新品でも、フレームがねじれた状態で組み立てられていたり、床に段差があったりすると、荷重が均等にかからず音が出ることがあります。
対策:水平な場所で組み直す
説明書に従い、接合部を確認しながら組み直します。床が水平か、脚がすべて接地しているかも確認しましょう。
ベッドのきしみ音を直す7つの対策

- 音の発生場所を特定する
- ネジ・ボルトを適切に締め直す
- すのこ・床板のずれや破損を確認する
- 接触部分の摩擦を減らす
- 脚のがたつきと床の状態を確認する
- ベッドを正しく組み直す
- 破損・変形があれば部品交換や買い替えを検討する
原因が分からないまま潤滑剤や接着剤を使うのはおすすめできません。素材によっては変色・劣化につながったり、分解できなくなったりする可能性があります。
特に「永久固定」タイプのネジ緩み止め剤などは、ベッドメーカーが使用を指定していない限り、安易に使わない方がよいでしょう。
きしみ音を放置しても大丈夫?

軽い摩擦音だからといって、必ず危険というわけではありません。一方で、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 床板やフレームにひび割れがある
- フレームが大きく歪んでいる
- ネジを締めても接合部がぐらつく
- 床板が大きく沈み込む
- 以前より急に音や揺れが大きくなった
このような場合は使用を続けず、メーカー・販売店に相談してください。
特にロフトベッドや二段ベッドなど高さのあるベッドでは、構造部分の異常を放置しないことが重要です。
ベッドの種類別|きしみ音が出やすいポイント
すのこベッド
すのこ板と受け桟の接触、すのこのずれ、床板の反り・破損、ネジの緩みなどを確認します。
「すのこベッドだからきしみやすい」と一概には言えず、構造・耐荷重・組み立て状態などによって異なります。
パイプベッド
金属製フレームでは、接合部の緩みやフレームのわずかな動きによって音が出ることがあります。
ネジ・ボルト、床板、フレームの変形を確認しましょう。
フロアベッド
床との接触面が広いタイプでは、フレームと床の摩擦が音源になる場合があります。
床の状態とフレーム下の接触部分を確認します。
ロフトベッド・二段ベッド
高さがあるため、寝返りや昇り降りで揺れを感じやすい構造です。
接合部・補強部材・ネジの緩みを定期的に確認し、異常な揺れや破損があれば使用を中止しましょう。
きしみにくいベッドの選び方5つ

- 使用人数に対して十分な耐荷重を選ぶ
- 接合部や床板がしっかりした構造を選ぶ
- きしみ防止用の緩衝材があるか確認する
- 保証内容・交換部品の有無を確認する
- 口コミでは「音」に関するレビューを確認する
1.十分な耐荷重を選ぶ
耐荷重はメーカーが表示している耐荷重と使用人数を確認して選びます。
マットレスや寝具の重量を含める必要があるかどうかも商品仕様を確認してください。
2.接合部や床板がしっかりした構造を選ぶ
太いフレーム、十分な補強桟、中央脚など、荷重を安定して支えられる構造かを確認します。
「木製なら必ず静か」「パイプ製なら必ずきしむ」と素材だけで判断しないことも大切です。
3.きしみ防止用の緩衝材を確認する
床板とフレームの接触部分などに、EVAなどの緩衝材を採用している商品もあります。
摩擦音が気になる方は商品仕様をチェックしましょう。
4.保証内容・交換部品を確認する
保証期間だけで品質を判断することはできませんが、購入前に保証対象や期間、床板などの部品交換が可能かを確認しておくと安心です。
5.口コミでは「きしみ」「音」を確認する
総合評価だけでなく、「きしみ」「ギシギシ」「音」などの語句を中心にレビューを確認すると参考になります。
ただし、組み立て方や床の状態によっても音は変わるため、口コミだけで断定しないようにしましょう。
きしみにくいベッドおすすめ5選
完全に「絶対きしまない」と言い切れるベッドはありませんが、耐荷重・補強・接合部・緩衝材などを確認することで、きしみにくいベッドを選びやすくなります。
ここでは、構造や耐荷重などから選びやすいベッドを5つ紹介します。
頑丈 すのこ 宮付き 高さ調整 木製 すのこベッド
頑丈設計のすのこベッドです。太い脚や補強構造など、安定感を重視する方に向いています。
収納付きベッド 引き出し付き 木製 棚付き 宮付き コンセント付き

収納付きベッド 引き出し付き 木製 棚付き 宮付き コンセント付き
収納機能付きで、接触部分に緩衝材を採用したタイプです。収納力と安定感の両方を重視したい方に向いています。
頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッド Longforce ロングフォルス

頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッド Longforce ロングフォルス
頑丈なすのこ床板と跳ね上げ収納を備えたタイプです。大容量収納と強度を両立したい方に向いています。
布団で寝られる大容量収納ベッド/センペール2
高耐荷重タイプの収納ベッドです。布団を使いたい方や、頑丈さを重視する方に向いています。
長く使える国産頑丈大容量跳ね上げ収納ベッド BERG ベルグ

長く使える国産頑丈大容量跳ね上げ収納ベッド BERG ベルグ
頑丈設計の跳ね上げ式収納ベッドです。収納力・耐荷重・使い勝手を重視する方に向いています。
ベッドのきしみ音でよくある質問
新品のベッドがギシギシ鳴るのは不良品?
必ずしも不良品とは限りません。ネジの締め方、床の水平、床板のずれなどでも音は発生します。説明書どおりに組み立てても大きな音が続く場合は、販売店やメーカーに相談しましょう。
ベッドのきしみ音に潤滑剤を使ってもいい?
メーカーが使用を認めている箇所以外には、安易に使用しない方が安全です。木材・樹脂・塗装などを傷める可能性があるため、まず原因を特定し、説明書を確認してください。
ネジはどれくらいの頻度で締め直す?
一律に「半年に1回」と決めるより、メーカーの説明書に従いましょう。きしみ・ぐらつきが出たときや、引っ越し・移動後などは接合部を確認するのがおすすめです。
マットレスからギシギシ音がしたら寿命?
音だけでは寿命と断定できません。へたり、寝心地の悪化、内部の異常なども確認し、必要に応じてメーカーや販売店へ相談しましょう。
きしみ音がしないベッドはある?
「絶対にきしまない」と言い切れるベッドはありません。十分な耐荷重、安定した構造、緩衝材、適切な組み立てなどを確認することで、きしみが発生しにくいベッドを選びやすくなります。
ベッドのきしみ音まとめ
ベッドのギシギシ音は、ネジ・接合部、すのこや床板、脚と床、フレーム、マットレスなど複数の場所から発生します。
まずマットレスとフレームを分けて音源を確認し、ネジの増し締め、床板のずれ確認、摩擦対策、組み直しなど、原因に合った方法で対処しましょう。
ひび割れ、大きな変形、ぐらつきなど構造上の異常がある場合は、きしみ音だけの問題と考えず使用を中止してメーカー・販売店に相談してください。


