- ベッドフレームが軋んでうるさい!
- マットレスからギシギシ音がする・・
- きしまないベッドが欲しい!
寝返りをするたびにベッドからギシギシきしみ音がすると、入眠を阻害するだけでなく中途覚醒を引き起こす原因にもなります。
また音が気になり始めると、寝返りを抑制する事で睡眠の質が低下したり、精神的にもストレスが増大します。
中には新品のベッドなのに、きしみ音がすると言った人もいるのではないでしょうか?
私は睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、良質な睡眠環境を得るには寝心地だけでなく音や光と言った外部要因も大切だと考えています。
そこでこの記事では、ベッドからきしみ音がする原因や対処法に加えて、きしまないベッドの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
この記事を読んで対策をすれば、今後きしみ音に悩まされることがなくなりますよ。
ベッドのきしみ音の原因
ベッドから「ギシギシ」きしみ音がする場合、
- マットレスの寿命
- ベッドと床のこすれ
- ベッドフレームのネジが緩んでいる
- フレームがひび割れしている
- フレームが歪んでいる
の5つが考えられます。
きしみ音は音の発生源を特定する事で、それに合った対策方法をとる事が出来ます。
1.マットレスの寿命
まず、マットレスの経年劣化によるものです。
マットレスは製品にもよりますが、長くても10年で寿命を迎えます。
長く使用しているとマットレス内部のコイルが正規の位置から歪み、垂直に体を支える事が出来なくなる事できしみ音が発生します。
マットレスの種類やメーカー、使い方によって寿命は異なりますが、短い使用期間でも音が気になる場合もあります。
また海外製ボンネルコイルマットレスは、新品でもきしみ音がしやすいので、あまりにひどい場合は購入店舗で交換出来ないか交渉してみましょう。
スプリングが劣化している
マットレスのきしみ音で多いのは、中のスプリングが劣化しているケースです。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、その汗はマットレスを通り抜けるので湿気でスプリングが錆びつく事があります。
また通常使用ではゆっくり劣化しますが、ベッドの上で飛び跳ねたりすると一気にスプリグが変形してきしみ音が発生する事もあります。
マットレスのきしみ音対策方法
マットレスからきしみ音がする場合は、裏返す事で音が軽減する事もあるので試してください。
但し、マットレスを10年以上使用されている場合は、寿命と考えて買い替えた方が寝心地も良くなるのでおすすめです。
>>マットレスとベッドフレームの寿命を判断する13の目安と長持ちさせる方法
2.ベッドと床のこすれ
ベッドの脚と床のこすれも、きしみ音の原因となる事があります。
何年も同じ位置にベッドを置いていると、ベッドの脚の下の床が歪んで隙間ができ、ベッドと床の設置面がこすれてきしみ音が生じます。
床からのきしみ音対策方法
この場合は、ベッドの下にシリコン製の滑らない素材のマットを敷くか、ベッドの脚に滑り止めを付けましょう。
もしくは、設置場所を変えるだけでも軽減出来ます。
3.ベッドフレームのネジが緩んでいる
ベッドフレームの接続部からきしみ音がする場合は、フレーム同士をつないでいるネジが緩み、隙間が出来ている可能性があります。
またネジが汚れたり錆びる事によってもきしみ音がするので、同時に確認しましょう。
ネジの増し締めをする
組み立て時にしっかりネジを締めても徐々に緩んでくるので、半年に1回はベッドフレームのネジを増し締めするようにして下さい。
何度増し締めしてもネジが緩むようであれば、ネジ緩み止め接着剤を使用すると良いですよ。
またネジ自体も5年程度で経年劣化するので、定期的に交換しましょう。
4.フレームがひび割れしている
ベッドフレームは頑丈に出来ていると思いがちですが、子供がベッドの上で飛び跳ねたりして、瞬間的に耐荷重以上の重さがかかった場合にはひび割れする事もあります。
床板だけ交換する
ひび割れた箇所が床板であれば、床板だけ買い替える事も出来ます。
しかし、サイドフレームやヘッドボードであればベッド本体を買い替える必要があります。
5.フレームが歪んでいる
パイプベッドのきしみで多いのが、フレームの歪みです。
組み立て時にネジを均等に締めていかないとフレームが歪んでしまい、きしみ音が大きくなります。
また金属のメッシュ床板の場合、耐荷重を超えた重たい方が横になると、中央部分が沈み込んでしまう事もあります。
フレームの歪み対策
フレームの歪みを直すには、全てのネジを一度緩めてから締め直す事が大切です。
ヘッドボードとフットボード、両方のサイドフレームが平行になるように組みなおして、タイヤ交換をする時のように、少しずつ均等にネジを締めていきましょう。
またメッシュ床板が凹んでいる場合には、一度取り外して左右や前後、表裏を変える事できしみ音が気にならなくなるケースがあるので試してください。
きしみやすいベッドフレームの種類
ベッドフレームは大きく分けて「パイプ製」と「木製」に分ける事が出来ますが、それぞれの素材が持っている特性によって、きしみ音が発生する事があります。
パイプベッドのきしみ音
手頃な価格で購入することが出来るパイプベッドですが、きしみ音で悩まされている人が多いのもこのタイプです。
パイプベッドがきしむ原因としては、
- フレーム・床板の歪み
- 金属同士の擦れ
- 耐荷重を超えている
の3つがあります。
1.フレーム・床板の歪み
長年使用することによって、フレームのパイプが歪んでしまったり、床板の代わりとなっている鉄製のメッシュ板が体重で歪む事があります。
このような状態で使用し続けると、最悪の場合には網が外れてしまう可能性があるので、きしみ音が酷いようでしたら木製ベッドに買い替えるのも一つの方法です。
他の製品と比べてあまりにも安価な製品の場合、しっかりとフレーム同士がつながらず、使用直後から寝返りを打つとギシギシとしたきしみ音が発生する可能性があるようです。
2.金属同士の擦れ
また、パイプベッドの場合、ネジもフレームもスチール製です。
金属同士が擦れあう音は、音域が高く耳に付きやすいのできしみ音が余計酷く感じる原因になっています。
対策としては、ネジに樹脂製のパッキンを入れて金属同士がぶつからないようにするか、潤滑剤を塗布して金属同士の摩擦を軽減する方法があります。
3.耐荷重を超えている
パイプベッドの耐荷重は90㎏~120㎏程度と、決して高くはありません。
そのため体重が重たい男性が寝ると、耐え切れずにきしみ音がする事があります。
耐荷重の目安は、「体重×1.5倍」となっているので、70㎏以上の方はパイプベッドは避けた方が良いでしょう。
>>【パイプベッドのきしみ】原因と対策&きしまないパイプベッド
木製ベッドのきしみ音
木製ベッドはパイプ製と比べるときしみ音が比較的少ないですが、
- すのこベッド
- フロアベッド
- ロフトベッド
に関しては新品にも関わらずきしみ音がする事があります。
1.すのこベッドのきしみ
すのこベッドは、すのこ部分がたわむことできしみ音を発生する事がほとんどで、耐荷重以上の重さが加わっている可能性があります。
例えば、シングルベッドにカップル2人で寝たり、ダブルベッドに親子3人で寝た時などは、想定している荷重以上の重みが加わる事になるので注意しましょう。
また、すのこベッドの中には「布団が使えるベッド」もありますが、布団が使えないすのこベッドに布団を敷いて寝ると、部分的に荷重がかかる事できしみ音がしたり、ひび割れる事があります。
>>すのこベッドのギシギシとしたきしみ音対策&きしまないすのこベッド5選!
2.フロアベッドのきしみ音
フロアベッドではフローリングに床板を直接載せているタイプが主流です。
値段が安く開放的な空間を演出するには最適ですが、フローリングとの接地面積が広いために体重が重たい方が乗るときしみ音がする事があります。
きしみ音を放置するとフローリングに傷が付く可能性もあるので、絨毯やコルクマットを床に敷いて使うようにしましょう。
3.ロフトベッドのきしみ音
ロフトベッドのように、高さがある木製ベッドでもきしみ音は発生する事があります。
ワイヤーや梁、桟などを使い組み立ててはいますが、高さがあるので全体で揺れが大きくなりきしみ音の原因となります。
ロフトベッドを選ぶ時には、むやみに高いものを選ばずに、必要最低限の高さを選ぶことで、余計な音に悩まされずに済みます。
>>ロフトベッドのメリット・デメリット。彼女がいる一人暮らしの男性は要注意!
きしみ音は放置しない!
どのような箇所であれ、ベッドからきしみ音が聞こええてきた場合、放置するのだけは止めましょう。
マットレスが劣化していれば、スプリングが痛んでいる可能性が高く、腰痛や肩こりの原因となります。
また、ベッドフレームに要因があれば接続部分が外れてしまったり、強度が低くなるケースもあります。
特にロフトベッドなど高さがあるベッドで接続部分が外れると大怪我に繋がりますし、地震が発生したときに転倒する可能性も高くなります。
ご自身のベッドだけでなく、お子様のベッドにも気を配り適切な対処を行うようにしましょう。
きしまないベッドの選び方
ベッド購入前に実際に寝て確かめることが出来れば、きしみ音が発生するかどうかを確かめられます。
実店舗では簡単なきしみチェックが出来ますが、ネット通販では手元に届いてからでないと確認できません。
そこで、きしまないベッドが欲しい方は、
- 木製のベッドを選ぶ
- きしみ防止パッド付きベッドを選ぶ
- フレーム枠ではなく脚で支えるベッドを選ぶ
- 長期保障が付いているベッドを選ぶ
- 口コミを確認する
の5点をチェックしましょう。
1.木製のベッドを選ぶ
パイプ製ベッドはちょっとした歪みできしみ音がするので、木製ベッドを選ぶようにしましょう。
増し締めを半年に一回行う事で、きしみ音がするのをかなり防げます。
床板がすのこタイプであれば、床板に強度を持たせている「布団が使えるベッド」を選ぶときしみ音に悩まされる心配がほとんどありません。
2.きしみ防止パッド付きベッドを選ぶ
ベッドの中には、「きしみ防止パッド」が予め取り付けられている商品があります。
EVA樹脂のように、弾力性と耐久性が備わっているクッション材を挟む事で、大幅にきしみ音を軽減出来ます。
3.フレーム枠ではなく脚で支えるベッドを選ぶ
ベッドフレームには「フレーム枠で支える」タイプと「脚で支える」タイプがありますが、きしまないのは脚で支えるタイプです。
フレーム枠で支えるタイプは、床との接地面が多いので、床面とフレーム枠との間の摩擦音が大きくなる傾向があります。
脚の本数は多い方が安定感があるので、フレームに多く脚が付いているベッドを選びましょう。
4.長期保証が付いているベッドを選ぶ
マットレスには、3年や5年保証など長期保証がついているタイプもあります。
またベッドフレームは通常は1年間のメーカー保証が付いていますが、中には保証を設けていない商品もあります。
保証がついている製品の方が質が高いケースが多いので、購入前に商品スペックを確認しましょう。
5.口コミを確認する
ネットで購入する方は、実際に購入した人の口コミを確認することも大切です。
口コミ評価が低いと商品の質が悪かったり、不具合が生じる危険性が高い事を意味します。
その他、万が一商品に不具合があった場合に返品に応じてくれたり、他の商品に交換をしてくれるかどうかをショップに確認するのも良いでしょう。
きしまないベッドおすすめ5選!
全くきしまないベッドと言うのは難しいですが、きしみにくいベッドであればたくさんあります。
その中でもおすすめ商品を5つご紹介致します。
6段階高さ調節 コンセント付超頑丈天然木すのこベッド Walzza ウォルツァ
耐荷重600kg 6段階高さ調節 コンセント付超頑丈天然木すのこベッド Walzza ウォルツァ
48,739円~
Walzza ウォルツァは、頑丈設計で有名なすのこベッドです。
耐荷重は600㎏あり、分厚いすのこ、丈夫な桟、極太の脚ととにかく頑丈です。
また、ねじ止めを極力少なくする事で組み立てが簡単になるだけでなく、ネジの緩みや摩擦音などから来るきしみも軽減出来ています。
収納付きベッド 引き出し付き 木製 棚付き 宮付き コンセント付き
収納付きベッド 引き出し付き 棚付き 宮付き コンセント付き
28,489円~
こちらは、きしみに強い引き出し式収納ベッドです。
耐荷重が200㎏と頑丈で、緩衝シールが付いているので、ギシギシ音を吸収してくれます。
フレームも「メラミン樹脂加工板」を採用してあり、傷や汚れに強く高級感もあります。
2杯の引き出しはキャスター付きで、開閉がスムーズで使い勝手に優れいているベッドです。
頑丈すのこファミリーベッド SEIVISAGE セイヴィサージュ
頑丈すのこファミリーベッド SEIVISAGE セイヴィサージュ
125,318円~
SEIVISAGE セイヴィサージュは、耐荷重が600㎏あるファミリーベッドです。
最大幅は280cmあるので、家族が一緒のベッドで寝られますし、高さ調整可能なので小さな子供がいても安心。
床板は通気性の良い天然木のすのこを使用していて取り外せるので、ベッド下に大容量の荷物を収納出来ます。
頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
115,201円~
Longforceロングフォルスは、国産フレームを使用した跳ね上げ式すのこベッドです。
耐荷重は600㎏と高く、すのこを持ち上げる事で布団を部屋干しする事が出来ます。
低ホルムアルデヒド製品なので、赤ちゃんやアレルギーを持っている方でも安心してご使用出来ます。
棚・コンセント付国産頑丈チェスト収納ベッド Heracles ヘラクレス
棚・コンセント付国産頑丈チェスト収納ベッド Heracles ヘラクレス
71,059円~
Heracles ヘラクレスは、耐荷重600㎏のチェストベッドです。
チェストベッドは完成品のチェストを組み込んでいるため丈夫で長持ちしますが、その中でも特にきしみに強いのがこちらの商品です。
床板はすのこ仕様で、マットレスだけでなく敷布団を使う事も可能です。
ベッドのきしみまとめ
ベッドのきしみは、
- マットレスの寿命
- ベッドと床のこすれ
- ベッドフレームのネジが緩んでいる
- フレームがひび割れしている
- フレームが歪んでいる
と言った原因があります。
きしみ音は睡眠の妨げになるだけでなく怪我を引き起こす事もあるので、しっかりと対策をたてるようにしましょう。
きしまないベッドを選びたいという場合には、
- 木製のベッドを選ぶ
- きしみ防止パッド付きベッドを選ぶ
- フレーム枠ではなく脚で支えるベッドを選ぶ
- 長期保障が付いているベッドを選ぶ
- 口コミを確認する
と言ったポイントを抑えるようにして下さい。