- すのこにカビが生えたから除去方法を教えて!
- カビ予防は何をするの?
- カビないすのこベッドが欲しい!
湿気対策で購入したすのこベッドでも、湿度の高い日本ではカビる事があります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を保有していますが、カビが生える条件は、
- 湿度が高い(特に湿度60%以上)
- 温度が高い(特に気温25度前後)
- 餌がある(フケや皮脂、ほこりetc.)
なので、風通しと衛生面がカビ対策には不可欠と考えています。
また床板やフレームがカビた時に表面を拭き取っても、カビの根は除去出来ていません。
そこでこの記事では、すのこベッドのカビ取り方法や防止方法、カビないすのこベッド・マットレスの選び方に加えて、おすすめすのこベッドをご紹介します。
すのこベッドのカビ取り方法
まず始めに、すのこベッドのカビ除去方法を
- 消毒用エタノール使用(軽微なカビ)
- 漂白剤やカビ除去スプレー使用(黒カビ)
に分けてご紹介します。
1.消毒用エタノールのカビ除去方法
緑色や白色の軽微なカビであれば、消毒用エタノールで除去・殺菌が可能です。
必要となるのは、、
- ゴム手袋
- 重曹水を入れたボトルスプレー※
- 空のボトルスプレー
- 消毒用エタノール(スプレータイプ)
- ティッシュペーパー
の5点。
※水300mlに対して、重曹を大さじ1~2杯を入れて混ぜたもの
カビ取りの手順(消毒用エタノール)
カビ取りの手順は、
- 水で湿らせたティッシュですのこベッドのカビをこそぎ落とす
- 重曹水をカビている場所に吹き付ける
- 3分ほど放置してから、ティッシュで叩くように拭き取る
- 消毒用エタノールをスプレーして滅菌する
- 扇風機などを当ててすのこベッドを乾燥させる
- (カビの色が気になる時はサンドペーパーを使う)
となります。
ポイントは、初めに水で濡らしたティッシュでしっかりカビを拭き取る事。
いきなり重曹水をスプレーすると、カビが胞子をまき散らすので注意しましょう。
エタノールには消毒用と無水エタノールがありますが、無水エタノールは滅菌効果が低いので、消毒用エタノールを使います。
またティッシュで拭き取ったカビは飛散しないようにビニール袋に入れて、密封してからすぐに廃棄しましょう。
>>マットレスのカビ取り方法4選&カビの悪影響|睡眠・寝具指導士監修
サンドペーパーで擦ると見た目も綺麗になる
滅菌出来ているので衛生上の問題はないですが、気になる方は最後にサンドペーパーで擦るのも良いでしょう。
但し消毒せずにサンドペーパーだけ使うのは、カビの根が残ってしまうので止めましょう。
2.漂白剤やカビ除去スプレーでの除去方法(黒いカビの斑点を取る方法)
もしも、すのこベッドに頑固な黒カビが生えている場合には、消毒用エタノールよりも漂白剤やカビ除去スプレーの方が簡単に除去出来ます。
必要となるのは、
- ゴム手袋
- 漂白剤もしくはカビ除去スプレー
- ティッシュペーパー
- 雑巾
の4点。
カビ取りの手順(漂白剤もしくはカビ除去スプレー)
カビ取りの手順は、
- 水で湿らせたティッシュですのこベッドのカビをこそぎ落とす
- 漂白剤もしくはカビ除去スプレーをカビに吹きかける
- 3~5分程放置してから雑巾で水拭きをする
- 扇風機などを当ててすのこベッドを乾燥させる
となります。
但し漂白剤だと塗装が落ちる事もあるので、必ず無垢材にのみ使用して下さい。
すのこベッドのカビ防止方法
すのこベッドのカビを殺菌・除去しても、環境が同じならカビは再度繁殖します。
そのため予防が大切ですが、効果的なカビ予防方法は、
- 布団を敷きっぱなしにしない
- マットレスは定期的に立てかかる
- 除湿シートを敷く
- 布団乾燥機を使う
- 防カビスプレーで除菌する
の5つです。
1.布団を敷きっぱなしにしない
すのこベッドでは敷布団を使っている方も多いと思います。
しかし、敷布団はマットレスと比べると通気性が良くありません。
数日放置するだけでもカビが生える事もあるので、毎日片づけて布団とすのこベッドを乾燥させましょう。
2.マットレスは定期的に立てかかる
マットレス使用の方は、敷布団のように毎日片づける必要はありません。
ただし、梅雨時(6月)から台風の季節(9月)は、湿度が高くなりマットレスの裏側にカビが生える事もあります。
数か月に1回程度で良いので、マットレスを立てかけて裏側を乾燥させましょう。
3.除湿シートを敷く
布団にしてもマットレスにしても、効果的で手間がかからないカビ防止方法が、「除湿シート(除湿マット)」を使う事です。
湿気が溜まるのは寝具の裏側とすのこの間なので、そこに除湿シートを敷く事で乾燥材が勝手に除湿してくれます。
天気の良い日に天日干しをすれば、吸水力も回復するので是非お試しください。
4.布団乾燥機を使う
寝具の湿気を短時間で乾燥出来るのが、布団乾燥機です。
熱風を入れる事で布団・マットレス・すのこベッドの湿気対策になるだけなくダニ駆除にも効果的です。
5.防カビスプレーで除菌する
防カビスプレーを、すのこベッドやマットレスの裏側に吹きかけるのもおすすめです。
抗菌作用があるので、カビの胞子が付着しても増殖を抑える働きがあります。
長いものだと3年以上効果が持続する商品もありますよ。
カビないすのこベッドとマットレスの選び方
これからすのこベッドを購入される方は、カビに強い商品を選ぶとメンテナンスの手間が省けます。
カビに強いすのこベッドの特徴は、
- 桐・檜の無垢材で出来ている
- ベッド下にスペースがある
- マットレスの通気性が良い
の3点です。
桐・檜の無垢材で出来ている
桐や檜の無垢材は吸放湿性に優れていて、寝具の余分な湿気を吸い取ってくれます。
また湿度が下がると吸収した湿気を吐き出すので、何もしないでも湿度をコントロールしてくれます。
抗菌効果もあるので、カビが繁殖しにくい素材と言えます。
ベッド下にスペースがある
すのこは板と板の間に隙間がある事で通気性を向上させています。
しかし、ベッド下に十分なスペースがないと、空気が入り込まないのでカビ効果は限定的。
そのため、フロアベッドのように床面に接しているベッドではなく、脚付きすのこベッドを選びましょう。
マットレスの通気性が良い
マットレス使用の方は、通気性に目を向けましょう。
人気が高いマットレスには、
- ボンネルコイルマットレス
- ポケットコイルマットレス
の2種類があり寝心地が良いのはポケットコイルマットレスですが、通気性が良いのはボンネルコイルマットレスです。
ポケットコイルマットレスは、耐圧分散性に優れている良い商品ですが、コイル一つ一つが袋に入っているため通気性はあまり良くありません。
一方、ボンネルコイルマットレスであれば、コイルが連結していて、中がほとんど空洞状態になっているので、空気の通りが良くなっています。
フランスベッド社製マットレスもおすすめ
フランスベッド社製の「マルチラススーパースプリングマットレス」や「ゼルトスプリングマットレス」も通気性に優れています。
抗菌・防臭・防ダニ加工が施されていて、カビやダニ予防に効果が高いマットレスです。
アイレット(ベンチレーション)付きにする
アイレットと呼ばれている空気孔があるマットレスであれば、マットレスの中に湿気がこもらないのでおすすめです。
カビないおすすめすのこベッド5選!
カビに強いおすすめすのこベッドとしては、
- Camilleカミーユ
- Kirimuku キリムク
- 【fiume】フィウーメ
- 新・ショート丈天然木調すのこベッド
- ishuruto イシュルト
の5つがあるので、ご紹介致します。
棚・コンセント付きデザインすのこベッドCamilleカミーユ
棚・コンセント付きデザインすのこベッドCamilleカミーユ
サイズ | すのこの素材 | 価格 |
シングル~ダブル | ひのき | 36,786円~ |
こちらは、島根県、高知県四万十川産のひのきを使ったすのこベッド。
無垢材のひのきには、リラックス効果や殺菌効果、防虫・防ダニ効果があり、すのこ仕様なので湿気やカビを寄せ付けず衛生的な睡眠環境を整える事が出来ます。
ベッドの高さは4段階で調整可能で、フレームは安心の国産品質。
F4スターの低ホルムアルデヒド仕様なので、赤ちゃんや喘息などがある方におすすめ。
総桐すのこベッド Kirimuku キリムク
サイズ | すのこの素材 | 価格 |
セミシングル~ワイドK280 | 桐 | 33,781円~ |
Kirimuku キリムクは、ヘッドレスタイプの桐すのこベッドです。
木材は全て桐の無垢材を使用して、ヘッドレスタイプなので四方八方から心地よい風が入り込みます。
「絶対にカビを生えさせたくない!」と言う方におすすめです。
ナチュラル総桐ヘッドレスすのこベッド【fiume】フィウーメ
ナチュラル総桐ヘッドレスすのこベッド【fiume】フィウーメ
サイズ | すのこの素材 | 価格 |
セミシングル~ダブル | 桐 | 36,170円~ |
【fiume】フィウーメは、無垢材の桐で作られたすのこベッドです。
ヘッドボードがなく四方八方から風が入り込む事で、すのこベッドやマットレスをいつでも乾燥した状態に保つ事が出来ます。
新・ショート丈天然木調すのこベッド
サイズ | すのこの素材 | 価格 |
ショート丈セミシングル、ショート丈シングル | 無垢材 | 12,239円~ |
ショート丈で人気が高いのが、新・ショート丈天然木調すのこベッドです。
無垢材を使っているので、見た目に温もりがあり質感も優しいのが特徴。
フレームの角は丸く加工されていて、カラーバリエーションはおしゃれな3色がラインナップ。
マットレスも抗菌・防臭・防ダニ加工が施されている匠モデルマットレスマットレスがあります。
6段階高さ調節 頑丈天然木すのこベッド ishuruto イシュルト
6段階高さ調節 頑丈天然木すのこベッド ishuruto イシュルト
サイズ | すのこの素材 | 価格 |
シングル~ダブル | パイン材 | 48,671円~ |
すのこベッドの中でも特に頑丈なのが、ishuruto イシュルトです。
耐荷重は600kgと余程の事がない限り、ひび割れの心配がありませんし、敷布団も使えます。
ベッドの高さを6段階で調整出来るので、通気性を確保するのも簡単です。
宮棚には2口コンセントがあり、スマホやタブレットを同時に充電可能です。
すのこベッドカビまとめ
湿気対策で購入したすのこベッドも、油断するとカビが生えることがあります。カビの生える条件は**高湿度、高温、そして餌(フケや皮脂、ほこりなど)**です。
カビ除去方法としては、軽微なカビには消毒用エタノール、頑固な黒カビには漂白剤やカビ除去スプレーが有効です。
カビ予防には、布団を敷きっぱなしにしない、マットレスを定期的に立てかける、除湿シートを敷く、布団乾燥機を使う、防カビスプレーで除菌するといった対策が効果的です。
カビに強いすのこベッドを選ぶには、桐・檜の無垢材で出来ており、ベッド下にスペースがあり、マットレスの通気性が良いものがおすすめです。特にボンネルコイルマットレスは通気性に優れています。
おすすめのすのこベッドはCamilleカミーユ、Kirimuku キリムク、fiumeフィウーメなどがあります。これらのベッドは素材や構造に工夫が凝らされており、カビ対策に最適です。