マットレスの直置きはNG?カビ・湿気対策と正しい使い方を専門家が解説

マットレスの直置きはNG?カビ・湿気対策と正しい使い方を専門家が解説
  • ベッドフレームって必要?
  • マットレスを直置きした時のカビ対策が知りたい!
  • マットレスだけでもおしゃれに見せたい!

通常マットレスはベッドフレームに載せて使用しますが、部屋を広く使いたい、引っ越しが多い、費用を抑えたいといった理由から、フローリングや畳に直置きしている方もいます。

マットレスは厚みやクッション性があるため、フローリングの硬さを感じにくいメリットがあります。ただし、床に直接置くと裏面に湿気がこもりやすく、カビが発生しやすくなるため注意が必要です。

私はベッドショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、直置きを続ける場合は、すのこ・除湿シート・定期的な乾燥などを組み合わせ、マットレス裏面に湿気をためないことが大切だと考えています。

この記事では、マットレスを直置きするデメリット、カビ・湿気対策、直置きをおしゃれに見せるコツまでまとめて解説します。

マットレスの直置きはNG?一番の注意点は湿気

マットレスの直置きはNG?一番の注意点は湿気

厚みのあるマットレスなら床の硬さを感じにくい一方、寝心地は厚み・硬さ・体格・寝姿勢によって変わります。

フローリングは畳と違いクッション性が低いため、薄い敷布団では底付き感が出やすく、体格や寝姿勢によっては腰などに負担を感じることがあります。

フローリングは畳より床の冷たさが伝わりやすいため、薄い寝具では季節によって冷えを感じることがあります。

フローリングや畳にマットレスを直置きすると、寝汗・室内の湿気・床面の結露などが裏面にたまりやすく、カビが発生しやすい環境になります。

カビがある場合は放置しない

カビを吸い込むと喘息やアトピー性皮膚炎の原因になります

カビは胞子を放出するため、寝具に発生した場合はそのまま放置しないようにしましょう。

カビの胞子やカビ由来の物質は、体質によってはアレルギー症状などに関係することがあります。

真菌過敏症は、空中浮遊しているアスペルギルスやペニシリムなどの胞子が抗原となってそれを吸入することによって気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎が引き起こされることである。(かびに よる ヒ トの健 康へ の影響 とそれ に対 す る規制 の現状より引用)

カビや湿気を放置すると寝具の衛生状態も悪化しやすいため、早めに清掃・乾燥しましょう。

カビが繁殖する要因

カビが繁殖する主な原因は、

  • 温度
  • 湿度
  • 餌

の3つです。

一般的なカビは湿度80%以上が必須条件。乾燥状態を好む一部のカビでも65%は必要です。

たんぱく質や炭水化物、油脂などの有機物が栄養になります。主に皮脂汚れやほこり、たべこぼしなど。(湿気・カビ対策 総まとめ  発生原因から予防・除去方法まで徹底解説!参照)

マットレスのカビ対策では、湿気をためないことに加えて、ほこりや皮脂汚れをためないことも大切です。

ベッドフレームはカビ防止の役割もある

すのこベッドフレーム

ベッドフレームを使うと、床とマットレスの間に空間を作りやすくなり、直置きより湿気を逃がしやすくなります。

すのこ床板は板張りの床板と比べて空気の通り道を作りやすい構造です。ただし、すのこを使えばカビを完全に防げるわけではありません。

マットレス直置きのカビ・湿気対策5選

マットレス直置きのカビ・湿気対策5選

とは言っても、ベッドフレームを買うお金がない方や、引っ越しが多いためベッドフレームを使いたくない人も多いかと思います。

ベッドフレームを使わない場合でも、

  1. 簡易的なすのこを使う
  2. 除湿シート・ベッドパッドを使う
  3. 布団乾燥機を使う
  4. エアコンのドライを使う
  5. マットレスを定期的に立てかける

といった方法を組み合わせることで、マットレス裏面に湿気がこもりにくい環境を作れます。

1.簡易的なすのこを使う

ロータイプの折りたたみすのこベッド

マットレスと床の間にすのこを入れると、直接床に密着させるより空気の通り道を作りやすくなります。

ホームセンターなどでも安くすのこを買う事が出来ますが、ベッド用でないすのこは「ささくれ」でマットレスを傷つける事があるので専用のものを購入しましょう。

おすすめのすのこ

折りたたみ式-すのこベッド

折りたたみ式 すのこベッド

種類 サイズ
折りたたみすのこベッド シングル~ダブル

折りたたみ式すのこベッドは、マットレスを床から少し離し、裏面に空気を通しやすくする方法の一つです。

桐を使用した商品は軽量なものが多く、折りたたみや持ち運びがしやすいのも特徴です。

耐荷重やサイズは使用人数や体格に合っているか、商品ページで確認しましょう。

>>折りたたみすのこベッド特集!後悔しない選び方

2.除湿シート・ベッドパッドを使う

除湿シートとベッドパッドで快適睡眠

除湿シートをマットレスの下に敷き、ベッドパッドを上に使うと、床面側の湿気や寝汗対策を補助できます。

>>シーツ・ベッドパッド・除湿シート・敷きパッドの正しい敷き方&必要性

ベッドパッドは寝汗や皮脂汚れがマットレスへ直接移るのを抑えやすく、除湿シートは床面側の湿気対策に役立ちます。

ただし、除湿シートやベッドパッドも敷きっぱなしにせず、製品表示に従って定期的に干す・洗うなどのお手入れを行いましょう。

おすすめのベッドパッド

日本製・洗える・抗菌防臭防ダニベッドパッド

日本製・洗える・抗菌防臭防ダニベッドパッド

サイズ
セミシングル~ワイドキング

ベッドパッドは洗濯しやすさや吸湿性などを確認して選びましょう。

こちらは抗菌・防臭・防ダニ加工が施されたベッドパッドです。こうした加工は衛生管理を補助する機能ですが、カビ対策は乾燥・換気と組み合わせることが大切です。

3.布団乾燥機を使う


布団乾燥機は、寝具にこもった湿気を乾燥させる方法の一つです。

マットレスで湿気るのは床板との接触面ですが、布団乾燥機を使用することで、マットレスにこもった湿気を効率よく逃がすことができます。使用時間や対応するマットレスについては、布団乾燥機とマットレスそれぞれの取扱説明書を確認してください。

4.エアコンのドライを使う

寝室のエアコンをつけている

梅雨時や夏場など室内湿度が高い時期は、エアコンの除湿機能や除湿機を使う方法もあります。

室内の温度と湿度を見ながら、冷房・除湿を使い分けましょう。

寝室全体の湿度を下げることで、床面に湿気がたまりにくい環境を作れます。

5.マットレスを定期的に立てかける

立てかけて乾燥させているマットレス

直置きを続ける場合は、マットレスを定期的に立てて裏面に風を当てましょう。

そうする事で、床面に溜まっていた湿気が空気に当たり乾燥します。

前後・表裏のローテーションに対応しているマットレスでは、メーカーの説明に従って向きを変えることで、特定部分への負荷を分散しやすくなります。

>>マットレスのカビ取り方法4選&カビの悪影響|睡眠環境・寝具指導士監修

直置きでやってはいけないこと

  • 毎日敷きっぱなしにして裏面を確認しない
  • 濡れた床や結露した床の上にそのまま戻す
  • 壁にぴったり密着させて空気を通さない
  • カビがあるのにそのまま使用を続ける
  • 非対応のマットレスを無理に折り曲げて立てる

特に厚みのあるスプリングマットレスは、立てかけ方によっては倒れる危険もあります。製品の取り扱い方法を確認してください。

マットレス直置きのメリット・デメリット

メリット デメリット
  • ベッドフレーム代を抑えやすい
  • 部屋を低く広く見せやすい
  • 引っ越しや模様替えがしやすい
  • 床面に湿気がこもりやすい
  • 床の冷たさを感じやすい
  • 立ち座りしにくい場合がある
  • ほこりの影響を受けやすい高さになりやすい

マットレスの直置きをおしゃれに見せるコツ

直置きはロースタイルなので、家具や寝具の高さ・色をそろえると統一感を出しやすくなります。

直置きをおしゃれに見せるポイントは、

  • ロースタイル
  • シンプルデザイン

の2点です。

ロースタイル

おしゃれなローベッド

フロアベッドやローベッドに代表されるロースタイルは、部屋の上部に余白が生まれ、圧迫感を抑えやすいのが特徴です。

部屋に余分なものを置かない事で、スッキリとした印象にする事が出来ますよ。

シンプルデザイン

脚付きマットレス

脚付きマットレスもベッドフレームがないですが、「シンプル」なデザインに仕上がります。

寝具の色数を抑え、周囲の家具も低めにそろえると、シンプルでまとまりのある印象にしやすくなります。

マットレスの直置きインテリア実例集!

それでは、実際にマットレスの直置きを上手に取り入れているインテリアをご紹介したいと思います。

部屋いっぱいにマットレスを敷き詰める

マットレス直置きのインテリア

こちらの方は幅320cmのマットレスを部屋いっぱいに敷いています。広い寝床を作れるレイアウトですが、壁やマットレス同士の隙間、段差などには注意しましょう。

(ルームクリップより引用)

添い寝にもおすすめのファミリー敷布団

ファミリー敷布団を敷き詰める

こちらの方は、ファミリー敷布団を敷いていますが、

敷布団の連結は面ファスナーでしっかりと固定できるのでずれにくく、敷パッドをつなぎ目のない1枚仕立てにすることで、敷布団の継ぎ目にできる違和感を軽減し、フラットな寝心地に。

との事です。小さなお子様と一緒に寝る場合は、寝具の段差だけでなく、壁・家具・寝具の隙間なども確認してください。(ルームクリップより引用)

クッションを敷き詰める

マットレスの周囲にクッションを敷き詰める

こちらの方は、マットレスの周囲をベビーサークルで囲って、更にクッションを敷き詰めています。

クッションを使うと柔らかな印象を作れますが、乳幼児が寝る環境では年齢に応じた安全性を優先しましょう。

(ルームクリップより引用)

可愛いカントリーデザインのお部屋

カントリーデザインのお部屋にマットレスを直置き

こちらのお部屋はカントリーデザインで可愛らしい雰囲気です。

子供がベビー布団から落ちて良く泣いていたので、こちらのスタイルに変更したそうです。

(ルームクリップより引用)

まとめ

マットレスの直置きは、部屋を広く見せやすく、ベッドフレーム代も抑えやすい方法です。

一方で、一番の注意点は床とマットレスの間に湿気がこもりやすいことです。

  • 折りたたみすのこで空気の通り道を作る
  • 除湿シートやベッドパッドを活用する
  • 室内の湿度を下げる
  • マットレスを定期的に立てて乾燥させる
  • 床面とマットレス裏面を定期的に確認する

直置きするなら「敷きっぱなしにしない」「湿気を逃がす」「裏面を確認する」の3点を習慣にしましょう。