現在主流となっているベッドよりも、低い位置で眠るタイプが「ローベッド」です。
また、フロアにマットレスを置くタイプの「フロアベッド」も、ローベッドと同様に扱われる事があります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、「ローベッドを購入して後悔した!」と言う人の大半は、脚がないフロアベッドに多いと考えています。
そこでこの記事では、ヤフー知恵袋でローベッドを使用した人の意見を参考に、一つ一つご説明したいと思います。
ローベッドで良くある後悔事例(ヤフー知恵袋参照)
ヤフー知恵袋を見ていると、ローベッドで後悔しやすいポイントとして、
- ベッド下の掃除が出来ない
- 収納がない
- 高さが合うサイドテーブルがない
- 床の傷防止対策
- 湿気・カビ対策
があるようです。
1.ベッド下の掃除が出来ない

ローベッド 埃はどうなっていますか?
ベッドの購入を検討しています。
ローベッド、圧迫感がなく 素敵だと思うのですが、埃がどうなっているか不思議なのです。
いかんせん、下を掃除
機かけられませんので…。ローベッドの方の埃事情を教えてください
(「そう思うなら、使わなければ」など質問に沿ってない回答は辞めてください。
あくまで、ローベッドの事情が知りたいのです。)
と言った意見がありました。(ヤフー知恵袋より引用)
また、別の方は、

今までロータイプのベッドは使ったことがないので、
ロータイプはカビる、掃除しづらいイメージがあります。
と言ったイメージを持たれています。
2.収納がない
更にこちらの方は、

ローベッドのデメリットってなんでしょうか?
ベッド下に隙間ないから収納できないぐらい?
と言ったように、収納スペースを確保出来ない事を心配している人も多いです。(ヤフー知恵袋より引用)
3.高さが合うサイドテーブルがない
また、こちらの方は、

ロータイプベッドにするとサイドテーブルの位置より低いので寝ながら物を取ったりは出来ないと思います。
ローベッドの高さに合うサイドテーブルがない事を気にされています。(ヤフー知恵袋より引用)
4.床の傷防止対策
この人は、

ローベッドのフローリング傷対策について質問です。
新築にローベッドを置きたいのですが、脚がないのでフローリング全面に傷が付かないか心配です。
ベッド下にカーペットを敷いたら洗うのが大変になってしまいますし、何かいい策ないでしょうか?
とあるように、フローリングの傷対策が気になる意見もありました。(ヤフー知恵袋より引用)
5.湿気・カビ対策
それ以外にも、

ローベッドの湿気対策!
北側の寝室、湿気がこもりやすい部屋でローベッドを使っています。
使い初めて三ヶ月になります。昨日初めてマットレスを上げてみたら、マットレスとフレームの中のすのこがカビていました。
湿気りやすい部屋だし、主人の寝汗すごいので、パッドの下にひく除湿シートを買いましたが、マットレスとフローリングの間に湿気がたまるのではないかと心配です。
フレームに足をつけたら(付属品でありました。)解決するんでしょうが、背の高いベッドは苦手です。何か良いアイデアありませんか?
フローリングにカーペット、その上にベッドにしても意味ないですかね?
とあるように、湿気・カビ対策を知りたい意見もありました。(ヤフー知恵袋より引用)
ローベッドとフロアベッドの違い
厳密にはローベッドは脚付きで、フロアベッドは床置きという違いがあります。
しかし、デザイン的にはどちらも「ロータイプのベッド」になるので、厳密に区別する必要もなくなっています。
ヤフー知恵袋の口コミでも、同じ扱いをされていますが、特徴が異なるのでまとめてみました。
フロアベッドの特徴
フロアベッドの場合、床からの高さは「床板の厚み+マットレスの厚み」となるので、およそ20~25cmと数あるベッドの中でも特に低くなっています。
またフレーム枠に囲まれていて、脚がないのが特徴です。
ローベッドの特徴
一方ローベッドの場合は、「脚の長さ+床板の厚み+とマットレスの厚み」がベッドの高さとなるので、床から寝どこまでの高さは30~35cmぐらいです。
短いですが脚が付いていて、ベッド下には10~20cmの隙間があります。
後悔しないローベッドの選び方
後悔しないローベッドの選び方のポイントとして、マットレスの高さがあります。
脚があるローベッドであれば、下に空間が出来るので、湿気を逃がしやすくカビにも強いメリットがあります。
しかし脚がない「落とし込み」と呼ばれるローベッドや、「上乗せ」タイプはカビやすく後悔する事も多いので、詳しくご説明します。
「落とし込み」タイプのローベッド
脚付きローベッドは、ベッド下に10~20㎝程度の空間があります。
しかし、マットレスの周囲をフレームが囲んでいて、マットレスと床の間に僅かな隙間しかないローベッド(フロアベッド)があります。
値段の安いベッドに多くみられるものが、ベッドのフレーム内に床板を1枚敷いて、その上にマットレスを置く「落とし込み」というタイプです。
ベッドの中でも最も低いベッドとなり、「床板+マットレスの厚さ=約20cm」がベッドの高さとなります。
落とし込みタイプのローベッドは湿気やカビに注意
この「落とし込み」タイプのベッドは、スタイリッシュでかっこいいとも言えますが、マットレスと床の間にはほとんど空間がありません。
そのため湿気が籠らないようにするために、頻繁にマットレスをあげて風を通す必要があるのですが、怠るとカビが生える原因になります。
床板がすのこでも通気性はイマイチ
落とし込みタイプのベッドの中には、床板がすのこになっているタイプもあります。
すのこにすることで、床には約4~5cmほどのすき間ができ、床とマットレスの間に湿気が籠りにくくなります。
しかし周りはフレームに囲まれているので、やはり定期的にマットレスをあげて風を通す必要があります。
「落とし込み」タイプのローベッドで後悔しない方法
落とし込みタイプのローベッドは、基本的にどれも湿気に弱くカビが生えやすくなっています。
対策としては、除湿シートをマットレスの下に敷くことが有効です。
汗や部屋の湿気など余分な水分を吸収してくれるので、カビが生えるリスクを大幅に軽減してくれますよ。
また、ヤフー知恵袋の口コミにもあったように、ベッド下の掃除が大変です。
マットレスを外して、その下の床板を外してからでないと、ベッド下の掃除をする事が出来ません。
フレームに囲まれているので、ほこりが溜まりやすいわけではありませんが、喘息などのアレルギーを持っている方は、避けた方が良いでしょう。
>>喘息ベッド5選&おすすめマットレス【睡眠・寝具指導士が選び方を解説】
またフローリングが傷つかないようにするためには、床との接触面にフェルトを貼るのがおすすめですよ。
>>ベッドによるフローリングの傷防止にはフェルトやコルクがおすすめ!
「上乗せ」タイプのローベッド
こちらが、上載せタイプのローベッド(フロアベッド)です。
これはフレームの高さと床板の高さを同じにしていて、その上にマットレスを載せるタイプです。
フレームの高さは平均15cmで、マットレスの厚み平均20cmをプラスして、ベッドの高さはおよそ35cmとなります。
ベッド下に隙間があるので通気性はまずまずです。
湿気やカビが気になる方は、上乗せタイプのローベッドを選ぶのがよいでしょう。
上乗せタイプのローベッドはマットレスの隙間に注意
湿気にも比較的強く、値段も安い上乗せタイプのローベッドですが、2台連結する時には注意が必要です。
と言うのも、すのこの上にマットレスを置いているだけなので、2つのマットレスを固定するものが何もありません。
そのため、ベッドフレーム同士は固定出来ても、マットレスは固定する事が出来ません。
上乗せタイプのローベッドで後悔しない方法
上乗せタイプのローベッドで後悔しないためには、マットレスの連結を固定するのが一番です。
5,708円
マットレス同士の隙間は、「隙間パッド」で埋める事が出来ます。
こちらの商品はマットレスバンドも付いているので、マットレスが離れる心配もありません。
まとめ
ローベッドは開放的でおしゃれな反面、後悔するケースも。ローベッドで後悔しない!知っておくべき5つのポイントを紹介しました。
よくある後悔事例
- 掃除: ベッド下は埃が溜まりやすいが、掃除機が入りにくい
- 収納: ベッド下に収納スペースがない
- サイドテーブル: 高さの合うものが少ない
- 床の傷: フローリングを傷つけやすい
- 湿気・カビ: 通気性が悪く、カビが生えやすい
ローベッドの種類
- フロアベッド: 床に直接マットレスを置くタイプ、高さ20~25cm
- ローベッド: 脚付きタイプ、高さ30~35cm
後悔しない選び方
- マットレス:
- 落とし込みタイプ: 湿気・カビに注意!除湿シート必須
- 上乗せタイプ: 通気性◎、連結時はマットレス固定が重要!
- その他:
- ベッド下の掃除方法を検討
- 収納家具を別途用意
- 高さの合うサイドテーブルを選ぶ
- 床の傷防止対策をする
まとめ
ローベッドは選び方次第で快適に使用できます。 この記事を参考に、自分にぴったりのローベッドを見つけてください。