ローベッドのメリット・デメリットと選び方

ローベッドのメリット・デメリットと選び方
  • ローベッドは普通のベッドと何が違う?
  • おしゃれだけど、買ってから後悔しない?
  • フロアベッドとの違いや、選ぶときの注意点は?

ローベッドは、寝床を低く抑えることで寝室の圧迫感を減らしやすく、ステージデザインなどインテリア性を楽しみやすいベッドです。

ただし、「低い=通気性が悪い」「ローベッドならすべて脚付き・すのこ」と一括りにはできません。実際には、床板下の空間、床板の構造、マットレスの載せ方などによって使い勝手は大きく変わります。

私はベッドショップオーナーとしてさまざまなローベッドを扱ってきましたが、購入前に特に確認してほしいのは「寝床の総高」「床板下の空間」「マットレスの設置構造」です。

先に結論

  • 部屋をすっきり見せたい、デザインを重視したい方にはローベッドが向いています。
  • 収納量や立ち座りのしやすさを優先する方は、一般的な高さのベッドも比較しましょう。
  • 湿気・掃除のしやすさは「ローベッド」という名称ではなく、床板下の空間と床板構造で判断します。
  • ステージタイプは見た目が魅力ですが、フレーム外寸とマットレス幅、張り出し部分を必ず確認します。

ローベッドとは?フロアベッドとの違い

ローベッドとは?フロアベッドとの違い

ローベッドは、一般的なベッドより寝床を低く設計したベッドの総称として使われています。

ローベッドとフロアベッドは、どちらも寝床を低くしたベッドですが、商品によって床板の高さや床下の空間、マットレスの収まり方が異なります。どちらを選ぶか迷ったら、呼び方ではなく実際の構造と寸法を比較することが大切です。

購入前は、次の4点を確認しましょう。

確認項目 チェックする理由
床板の高さ マットレスを載せた実際の寝床高に影響する
床板下の空間 掃除や空気の通り道を確保できるか判断できる
床板の構造 すのこ状か張り板かなど、湿気の逃げやすさに関係する
マットレスの載せ方 上乗せ型か囲み型かで、見た目やズレ、手入れのしやすさが変わる

ローベッドのメリット

ローベッドを買って喜んでいる

部屋に圧迫感が出にくい

寝床が低いとベッド上部の空間を広く取りやすく、視線を遮りにくくなります。特にダブルやクイーンなど幅のあるベッドでは、高さを抑えることで大きさによる圧迫感を和らげやすくなります。

「部屋そのものが広くなる」わけではありませんが、背の低い家具と合わせることで、すっきりした寝室を作りやすいのがメリットです。

ステージデザインを楽しめる

ステージデザインのローベッド

ローベッドには、フレームをマットレスより広くして周囲に余白を作る「ステージタイプ」があります。

フレームの水平ラインが強調されるため、ホテルライク、モダン、和モダンなどのインテリアと相性が良いデザインです。

ただし、ステージ部分は通路側へ張り出します。見た目だけでなく、フレームの外寸まで含めて設置スペースを確認してください。

厚めのマットレスでも寝床が高くなりすぎにくい

床板が低いローベッドなら、厚みのあるマットレスを載せても寝床全体の高さを抑えやすくなります。

ただし、厚いマットレスほど寝心地が良いという意味ではありません。マットレスは厚みだけでなく、内部構造、硬さ、反発性、体格や寝姿勢との相性で選びます。

床板下に空間があるタイプは掃除しやすい

脚付きなどで床板下に十分な隙間があれば、フロアワイパーや掃除機を入れやすくなります。

一方、床との隙間が数cmしかないタイプでは掃除道具が入らない場合があります。ロボット掃除機を使う場合も、ベッド下の最低高と掃除機本体の高さを実寸で比較しましょう。

床板下に空気の通り道を確保できるタイプがある

脚付きで床板下が開いており、さらに床板がすのこ状であれば、床に近い囲み型のベッドより空気の通り道を確保しやすくなります。

ただし、ローベッドならカビないわけではありません。寝室の湿度、壁との距離、マットレスの通気性、換気や乾燥の頻度なども影響します。

ローベッドの湿気・カビ対策を詳しく見る

ローベッドのデメリット

ローベッドを選んで後悔している

ベッド下収納を取りにくい

ローベッドは床板を低くするため、一般的な脚付きベッドのように大きな収納ケースを入れるスペースを確保しにくいのが弱点です。

寝室の収納が少ない場合は、見た目だけで決めず、チェストベッドや跳ね上げ式ベッドなども比較してください。

低すぎると立ち座りしにくい

ローベッドから立ち上がりにくそうにしている

寝床が低いほど、立ち上がるときに膝や股関節を深く曲げる姿勢になりやすくなります。

ここで重要なのは、フレーム単体の高さではなく「床面高+マットレス厚=実際の寝床高」です。

立ち座りのしやすさを重視する場合は、床からマットレス上面まで40〜50cm程度をひとつの目安にすると選びやすくなります。

ただし、使いやすい高さには個人差があります。ベッドの端に腰掛けたときに足裏が床につき、膝がおおむね90度前後になり、無理なく立ち上がれるかも確認してください。

ローベッドは床板が低いため、マットレスの厚みによって完成後の高さが大きく変わります。購入時は「床面高+マットレスの厚み」で実際の寝床高を確認しましょう。

床に近いほどホコリの影響を受けやすい

床面付近にはホコリがたまりやすいため、寝床が低いベッドではベッド周囲のこまめな掃除が重要です。

特にベッド下へ掃除道具が入らない構造では、移動や分解をしないと十分に掃除できないことがあります。購入前に「どう掃除するか」まで考えておくと後悔しにくくなります。

ステージ部分に足をぶつけることがある

ステージ部分に足をぶつけている

マットレスよりフレームが外側へ張り出すステージタイプは、暗い寝室や狭い通路ではフレームの角に足をぶつけることがあります。

まずはベッド周囲の通路を確保することが基本です。それでもフレームの角や縁が気になる場合は、市販のL字型コーナーガードを後付けする方法があります。ステージベッドは角だけでなく縁にも足をぶつけることがあるため、保護範囲の広いクッションタイプが使いやすいでしょう。

フレームの角・縁対策に:ケラッタ コーナーガード

5mのL字型クッションと角用パーツのセットなので、ステージ部分の形に合わせて必要な範囲を保護できます。家具になじみやすいカラーを選べるため、ローベッドの見た目を大きく損ないにくいのもメリットです。


収納家具が別に必要になることがある

ローベッドはシンプルな構造が多く、収納力よりデザイン性を優先した商品が中心です。部屋が狭く荷物が多い方は、ベッドを低くした結果、別の収納家具が必要になり、かえって床面積を使うこともあります。

ローベッドで後悔しない選び方

ローベッドで後悔しない5つのチェック

  • 1. マットレス込みの寝床高を確認する
  • 2. 床板下の空間を確認する
  • 3. すのこなど床板構造を確認する
  • 4. フレーム外寸を確認する
  • 5. マットレスの設置構造を確認する

1.マットレス込みの寝床高を確認する

ローベッド選びで最も見落としやすいのが、マットレスを載せたあとの高さです。商品ページの「床面高」だけではなく、使用するマットレスの厚みを加えて考えます。

立ち座りのしやすさを優先するなら、床からマットレス上面まで40〜50cm程度がひとつの目安です。さらに、ベッド端に腰掛けたときに足裏が床につき、無理なく立ち上がれるかを確認すると選びやすくなります。

2.床板下の空間を確認する

「脚付きだから掃除しやすい」とは限りません。床からフレーム最下部までの高さや、中央の補強脚・桟の位置まで確認しましょう。

3.床板構造を確認する

湿気が気になる場合は、すのこなど空気を逃がしやすい床板が候補になります。ただし、すのこだけで湿気対策が完結するわけではありません。

また、すのこ床板でも敷布団や薄いマットレスを直接使えるとは限りません。必ずメーカーが指定する寝具を確認してください。

敷布団が使えるベッドの選び方

4.フレーム外寸を確認する

ステージタイプのローベッド購入前に部屋でマスキングテープを使って、外寸のイメージをしている

ステージタイプは、同じ「シングル」「ダブル」表記でも、マットレスよりフレームが広い場合があります。

搬入経路だけでなく、設置後にドアや収納扉を開けられるか、ベッド横を歩けるかまで確認しましょう。

5.マットレスの設置構造を確認する

ローベッドには、マットレスをフレームの上に載せるタイプと、フレーム枠の内側へ収めるタイプがあります。

上乗せ型はステージデザインを作りやすく、マットレス周囲へ手を入れやすいのが特徴です。囲み型はマットレスがフレーム内に収まりますが、構造によっては隙間の掃除やシーツ交換のしやすさが変わります。

ローベッドが向いている人・向かない人

向いている人 別タイプも比較したい人
寝室をすっきり見せたい ベッド下に大量収納したい
ステージなどデザインを楽しみたい 低い位置からの立ち座りが負担になる
大きめのベッドの圧迫感を抑えたい ベッド下を収納スペースとして使いたい
厚めのマットレスでも総高を抑えたい 収納家具を増やす余裕がない

迷ったときは、「低いベッドが好きか」だけではなく、収納・掃除・立ち座り・寝室の広さの4点で判断すると選びやすくなります。

ローベッドで後悔しやすいポイントを詳しく見る

ローベッドのおすすめ2選

ここでは商品数を増やすのではなく、ローベッドらしい特徴が分かりやすい2商品に絞って紹介します。

ロースタイルステージベッド コンセント付き すのこ ローベッド

ロースタイルステージベッド コンセント付き すのこ ローベッド

ロースタイルステージベッドを見る

フラットなステージデザインとすのこ構造が特徴。マットレスをフレームより小さくしてステージを見せる使い方と、フレーム幅に合わせる使い方を選べます。コンセント付きなので、デザインだけでなく枕元の使いやすさも欲しい方に向いています。

ローベッド 脚付き すのこ PVCレザー 組立品

ローベッド 脚付き すのこ PVCレザー 組立品

ローベッド 脚付き すのこ PVCレザーを見る

PVCレザーを使用したヘッドボードと、脚付きのすのこ床板を組み合わせたローベッドです。ステージタイプとはデザインや構造が異なるため、低いベッドが欲しいけれど、フラットなステージデザイン以外も比較したい方の候補になります。

ローベッドの商品一覧を見る

ローベッドのよくある質問

Q.ローベッドとフロアベッドは何が違いますか?

A.どちらも寝床を低くしたベッドですが、床板下の空間やマットレスの収まり方などは商品によって異なります。選ぶときは、床板の高さ・床板下の空間・床板構造・マットレスの設置方法を比較すると違いが分かりやすくなります。

Q.ローベッドはカビに強いですか?

A.床板下に空間があり、すのこ床板を採用したタイプは空気の通り道を確保しやすい傾向があります。ただし、ローベッドだからカビないわけではありません。換気、寝室の湿度、壁との隙間、マットレスの乾燥なども必要です。

Q.ローベッドに敷布団を直接敷いても大丈夫ですか?

A.すのこ床板でも、敷布団対応とは限りません。床板の破損や寝具の底付きにつながる場合があるため、「敷布団対応」「布団使用可」などメーカーの表示を確認してください。

Q.ステージ部分に物を置いてもいいですか?

A.小物を置ける商品もありますが、ステージ部分の用途や耐荷重は商品ごとに異なります。腰掛けたり踏み台にしたりせず、メーカーの使用方法を確認してください。

Q.ローベッドは普通のベッドより寝心地が悪いですか?

A.高さだけで寝心地は決まりません。寝心地は主にマットレスの構造・硬さ・反発性などの影響を受けます。ローベッドでも、フレームの仕様に合ったマットレスを選ぶことが重要です。

まとめ

ローベッドの大きな魅力は、寝室の圧迫感を抑えやすく、ステージデザインなど低さを生かしたインテリアを楽しめることです。

一方で、収納スペースが少ない、低すぎると立ち座りしにくい、構造によってはベッド下を掃除しにくいといったデメリットがあります。

購入時は「ローベッド」という名称だけで判断せず、マットレス込みの寝床高・床板下の空間・床板構造・フレーム外寸・マットレスの設置構造を確認してください。

この5点を確認すれば、デザインだけで選んで後悔する可能性をかなり減らせます。