効果的にベッド周りの除湿をしてカビ対策。除湿シート・ベッドパッドがおすすめ!

快適な睡眠すのこベッド

夏になると寝汗で寝具がベタベタと、不快な寝心地になってしまいますよね?

また寝汗はシーツを通り越してマットレスに吸汗されるため、マットレスやベッドにカビが生える原因となります。

私はベッドショップのオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、ベッドは除湿を行う事でカビを予防できるだけでなく、さらさらと快適な睡眠を得る事が出来ます。

そこでこの記事では、自分で行える除湿・カビ対策方法をご紹介します。

ベッド・マットレスにカビが生える原因

近年になってマンションなどフローリング仕様の家が増えてきていることから、畳に布団を敷くのではなくベッドを利用する方が圧倒的に多くなってきています。

ベッドと布団の割合

統計では6割~7割の人がベッドで寝ているとされています。(ふとんについてのアンケートレポートより引用)

一方、成人は就寝時にコップ一杯分の汗をかくので、マットレスや敷布団の湿気を放置していると、寝具にカビが生えやすい環境となります。

カビが生える3つの原因

カビが生える原因には、

  • 湿度が65%以上(特に80%以上)
  • 温度が20度から30度
  • 人間の皮脂やフケ、汗などの餌がある

と言った3つの原因があります。

日本では5月~9月にかけてカビが繁殖する条件を満たすので、マットレスの除湿を行う事がカビ予防の観点からは大切です。

丸洗い可能な布団であれば万が一カビが生えてしまっても、大型のコインランドリーを利用すれば解決します。

マットレスはカビ取りが必要

マットレスのカビ

しかしマットレスは、丸洗い出来ませんし、カビは繊維を餌にするのでカビを除去してもマットレスの生地が薄くなります。

そのため、万が一マットレスやベッド本体にカビが生えたら、それ以上悪化する前に消毒用エタノールを利用して自分で拭き取りを行い、カビを除去することが重要です。

>>マットレスのカビ取り方法4選&カビの悪影響|睡眠・寝具指導士監修

ベッドの除湿方法

ベッドにカビが生えないようにするためには、

  1. 除湿シートを敷く
  2. 吸汗速乾効果の高いベッドパットを利用する
  3. マットレスを立てかけて乾燥させる
  4. 室内の換気・エアコンの除湿・布団乾燥機を使う

と言った除湿を行う事が大切です。

1.除湿シートを敷く

除湿シートの敷き方

ベッドで一番湿気が溜まるのはマットレスと床板の間ですが、ここに除湿シートを敷くことが一番カビ予防に繋がります。

「マットレスの上に敷いた方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、除湿シートの中には乾燥材が入っているのでマットレスの上だと寝心地が悪くなります。

また、畳ベッドやすのこベッドなどマットレスではなく敷布団を利用する場合には、敷布団の下に敷いてください。

除湿シートは寝ている間の汗や部屋の余分な湿気を吸い取り、寝具をカラッとした状態に保ち、カビやダニ、虫などの発生を抑えて快適に眠れるようにしてくれます。

おすすめの除湿シート(除湿マット)


こちらの除湿マットは、除湿効果が高い「ベルオアシス」を30%使用しているので、8リットルもの湿気を吸い取る事が出来ます。

湿気が溜まっても天日干しをすれば、吸水力が復活します。

2.吸汗速乾効果の高いベッドパッドを利用する

日本製・洗える・抗菌防臭防ダニベッドパッド

日本製・洗える・抗菌防臭防ダニベッドパッド

サイズ価格
セミシングル~ワイドキング8,363円~

寝具の寝汗を放置するとマットレス内部の湿度を上げるので、速乾タイプのベッドパッドと除湿シーツを併用しましょう。

ベッドパッドはマットレスとシーツの間に入れる事で、シーツで吸いきれなかった寝汗を吸収する役割があります。

ベッドパッドは丸洗いして清潔にする

洗濯機で丸洗い

ベッドパッドやシーツは、自宅で簡単に洗濯出来ます。

丸洗いする事で、寝汗や皮脂、フケ、汚れ、食べこぼしなどカビの餌になるものを取り除き、寝具を衛生的な環境を保てます。

但し長期間ベッドパッドやシーツを交換していないと、逆に雑菌やカビが繁殖したり、アトピー性皮膚炎などの肌トラブルにつながってしまう恐れがあります。

そのため、夏場は1週間に1回、冬場でも2週間に1回は洗濯しましょう。

定期的に交換していけば、ベッドも常に乾燥して清潔な状態で利用することが出来るので、喘息やアトピー性皮膚炎、気管支炎などを予防する事にも繋がります。

3.マットレスを立てかけて乾燥させる

立てかけて乾燥させているマットレス

一般的にスプリングマットレスは、ウレタンフォームの部分とコイルの二層で作られています。

寝汗をかいても、コイルの部分の通気性が良ければ、きちんと湿気が逃げられる構造になっています。

しかし長期間ベッドパットやシーツを交換していないと、寝汗を吸った状態が蓄積してマットレス内の湿度が高くなります。

そのため定期的にマットレスを立てかけて、底面に新鮮な空気を取り込み、効率よく乾燥させましょう。

ローテーションを行う

マットレスのローテーション方法

またマットレスの位置を上下で交換したり、両面をひっくり返す「ローテンション」を利用することも新鮮な空気を取り込み、マットレスの劣化を防ぐ効果があるので、2ヶ月~3ヶ月に一度のペースで行うようにしましょう。

4.室内の換気・エアコンの除湿・布団乾燥機を使う


何日も窓を開けない生活が続くと、部屋の空気が循環しないのでベッドの湿気を吸ってカビが繁殖してしまいます。

そのため、目が覚めたらまずは窓を開ける癖をつけましょう。

また、夏場はエアコンを使用すると思いますが、出来るだけ「冷房」ではなく「除湿(ドライ)」を使うようにすると、部屋にこもっている湿気を除湿できます。

それ以外にもベッドの湿気を手っ取り早く除去には、布団乾燥機を使用するのがおすすめです。

布団乾燥機はマットレスや布団、枕や毛布などの湿気を一気に除湿・乾燥してくれるので、ダニ・カビ防止に役立ちます。

ベッド自体に施されているカビ対策

これからベッドやマットレスを購入予定の方は、

  1. すのこのベッドを選ぶ
  2. 桐が特に吸放湿性に優れている
  3. 収納ベッドやフロアベッドは避ける
  4. 通気性に優れているマットレスを選ぶ

と言ったポイントを抑えると、ベッド自体の除湿効果が高くカビの繁殖を抑える事が出来ます。

1.すのこのベッドを選ぶ

すのこベッドCamilleカミーユ

ベッドはほとんどの場合木材を使用していますが、湿気が溜まりやすいところは床板とマットレスの間です。

そこで、床板がすのこのベッドを選ぶことで、ベッド全体の通気性が良くなりカビの繁殖を抑える事が出来ます。

いわゆる「すのこベッド」を選ぶことが一番間違いないのですが、床板が敷き詰めているタイプではなく、間隔が空いている「すのこ仕様」でも十分効果はあります。

>>すのこベッドはこちら!

2.桐が特に吸放湿性に優れている

通気性の良いすのこベッド

すのこベッドと言っても、使用している塗装の有無や木材の種類によって吸放湿性は異なります。

塗装されているベッドは、基本的に木材が湿気を吸う事はほとんどありません。

あくまでマットレスへの空気の通り道を確保しているだけに留まりますが、無垢材であれば木材が湿気を吸収してくれるので、除湿効果が高くなります。

無垢材の中でも「桐」は、特に吸放湿性に優れているので、除湿にこだわるのであれば床板が桐仕様のベッドを選びましょう。

>>素材から見るベッドフレームの選び方。おすすめベッドフレーム10選をご紹介!

3.収納ベッドやフロアベッドは避ける

チェストベッド

除湿をメインに考えるのであれば、収納ベッドやフロアベッドは止めておいた方が良いでしょう。

収納ベッドはベッド下に引き出しなどがあるため、マットレスを置いた時に下から空気が入りにくく除湿効果が半減します。

また、フロアベッドも脚がなくフレーム枠で囲まれているために、湿気の逃げ道がなくなってしまうために、湿気が溜まりやすくなります。

>>収納付きベッドの湿気・カビ予防方法10選&湿気に強い収納ベッド5選!

>>フロアベッドのカビ・湿気対策&カビにくいすのこフロアベッド3選!

4.通気性に優れているマットレスを選ぶ

通気性の良いマットレス

マットレスにも通気性の良いものと悪いものがあります。

人気が高いマットレスの一つに「ポケットコイルマットレス」がありますが、こちらはコイル一つ一つが袋に入っているため、通気性はあまり良くありません。

ベッドの除湿にこだわるのであれば、通気性に優れているボンネルコイルマットレスや、マルチラススーパースプリングマットレス、ゼルトスプリングマットレスと言った商品を選ぶと良いでしょう。

除湿効果の高いおすすめすのこベッド

湿度の高い日本に住んでいる限り、湿気対策は万全であるに越したことはありません。

そこで、除湿効果の高いおすすめすのこベッドを4つご紹介いたします。

コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン

コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン

コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン

サイズ床板の素材価格
ショート丈セミシングル~ショート丈シングルパイン材19,219円~

女性や子供に人気なのが、minicline ミニクラインのすのこベッドです。

通気性と丈夫さが魅力で、四方八方から吹き抜ける構造で湿気やカビに強く、耐荷重は200kgと頑丈です。

床板とフレームは、暖かみがある北欧産のパイン材を使用しています。

組み立ても簡単なので、一人暮らしの方でも安心して購入する事が出来ます。

総桐ヘッドレスすのこベッド【fiume】フィウーメ

すのこベッド【fiume】フィウーメ

すのこベッド【fiume】フィウーメ

サイズ床板の素材価格
シングル~ダブル36,170円~

すのこベッドはどれも通気性に優れていますが、その中でもヘッドボードや収納がない【fiume】フィウーメは全方向から空気が入ってくるので断トツで除湿効果の高いすのこベッドになっています。

桐は数ある木材の中で最も吸放湿性に優れているので、湿気やカビから一番縁がないベッドと言えます。

総桐すのこベッド Kirimuku キリムク

総桐すのこベッド Kirimuku キリムク

総桐すのこベッド Kirimuku キリムク

サイズ床板の素材価格
セミシングル~ワイドK28033,781円~

【fiume】フィウーメ同様に総桐すのこベッドになっているのが、Kirimuku キリムクです。

セミシングル~ワイドキングまで全て揃っているので、一人暮らしから大家族まで幅広くご使用頂けます。

また、低ホルムアルデヒドで頑丈設計なので、マットレスではなく敷布団を敷いて眠る事も出来ますよ。

【新】すのこ ベッド 木製 日本製 国産 宮付 ひのき 香凛 かりん

ひのきすのこベッド『香凛 かりん』

【新】すのこ ベッド 木製 日本製 国産 宮付 ひのき 香凛 かりん

サイズ床板の素材価格
シングル~ダブルヒノキ43,206円~

『香凛 かりん』は、無塗装の檜を使用しているすのこベッドです。

厳しいJISの基準をクリアしていて、抜群の耐久性を誇っています。

檜の持つ調湿機能と、すのこ仕様のダブルの除湿効果で、寝具の中はいつでもサラサラで衛生的な環境にする事が出来ます。

また、高さ調整も可能なので、より多くの空気を取り込みたい方は高めに設定して、ベッド下には何も置かないようにしましょう。

ベッドの除湿・カビ対策まとめ

梅雨や夏場など湿度が高くなる時期は、寝汗や室内の湿度によってベッドに湿気が溜まり、カビが生えやすくなります。

ベッドの除湿を効果的に行うには、

  1. 除湿シートを敷く
  2. ベッドパットを利用する
  3. マットレスを立てかける
  4. 換気・エアコンの除湿・布団乾燥機を使う

と言った湿気対策をしましょう。

また、定期的にマットレスを立てかけて、通気性を良くしてあげることもマットレスの劣化を防ぐ効果があります。

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