- 新品のベッドなのに臭い!
- ベッドフレームからカビの匂いがする・・
- ツンとした刺激臭で頭が痛い・・
ベッドフレームが臭いと、不快なだけでなく健康を損なう危険性があります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を保有していますが、新品ベッドなら化学物質を、使用中ベッドなら床板のカビを疑います。
そこでこの記事では、ベッドフレームが匂う4つの原因と対策方法をご紹介します。
ベッドフレームが臭い4つの原因と対策方法
ベッドフレームが臭い主な理由としては、
- カビが原因で臭い
- おねしょ(おしっこ)で臭くなる
- 塗料が臭い
- ホルムアルデヒドが臭い
の4つが挙げられます。
1.カビが原因で臭い
ベッドフレームの大半は木材を使用して造られていますが、使用中のベッドでベッドフレームが臭いといったケースで一番多いのはカビです。
カビは湿気があり日光が当たらない空間で多く発生します。
例えば寝汗を吸収したマットレスがベッドフレームの木材に移って、そのまま湿気を放置しておくとカビが発生します。
それが異臭に繋がる事は決して珍しくありません。
カビの匂いは、一般的に墨汁や土、泥の匂いに似ていると言われています。
床板をチェックしてみる
ベッドフレームから匂いがしている時は、始めに床板をチェックしましょう。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、その湿気はマットレスと床板の間に蓄積されます。
そのため通常はマットレスの裏側や、床板の表面などにカビが繁殖しますが、湿気が多いと裏側にカビが生えている事もあります。
特に24時間換気がなく、密閉性が高い上に北向きの間取りでこういったケースは多く見られます。
カビ取りをする事で匂いも取れる
床板がカビで覆われているようであれば、消毒用エタノールでカビ取りを行いましょう。
臭い原因がカビの場合には、カビを除去する事で匂いを除去出来ます。
>>ベッドフレームの床板にカビが繁殖したときの除去方法&カビないベッド選び
またカビがびっしりと繁殖していれば、カビの根がベッドフレームの強度を下げてしまう事もあります。
そう言った場合は、カビに強いすのこベッドに買い替えるのも検討しましょう。
2.おねしょ(おしっこ)で臭くなる
子供に多い「おねしょ」がマットレスを通り抜け、ベッドフレームに蓄積して臭うケースもあります。
赤ちゃんはオムツをしているので、ベッドにおしっこが染み込む事も少ないです。
しかしパンツトレーニング始めた頃に、大量のおねしょをすると匂いの原因となります。
同様にペットを飼っている方は、犬や猫がベッドの上で粗相をする事で臭くなるケースがあります。
特に猫のおしっこは匂いがきついので要注意です。
水拭き&クエン酸スプレー
おしっこが原因の場合は、床板を雑巾で水拭きした後にしっかりと乾燥させる事が大切です。
またおしっこの臭いはアルカリ性なので、酸性の性質をもつクエン酸スプレーをする事で臭いを除去出来ます。
クエン酸スプレーをした後に、再度しっかり乾燥させる事でアンモニア臭を取り除く事が出来ます。
3.塗料が臭い
木材は塗装処理を施しているケースが多く、塗料の臭いが気になるケースもあります。
塗料が臭いのは、塗料を薄めるために使用するシンナーが原因です。
メタノールやキシレンと言ったシンナーはツンとした強い刺激が特徴で、目や気管支などに悪影響を及ぼす事もあります。
基本的には時間の経過とともに落ち着いてきますが、赤ちゃんや小さな子供、ペットがいるご家庭では無垢材のベッドフレームを購入する方が安心です。
4.ホルムアルデヒドが臭い
新品のベッドフレームなのに臭い場合は、ホルムアルデヒドが原因かもしれません。
ホルムアルデヒドとは、主にベッドの接着剤に使用されていて、シンプルなベッドフレームよりも収納ベッドや二段ベッドなど複雑な構成をしているベッドで良く匂います。
ホルムアルデヒドは人間の粘膜を刺激して、
- 急性中毒:ホルムアルデヒドガスを吸入すると眼・鼻・呼吸器が刺激され、くしゃみ、咳、よだれ、涙がでます。高濃度になると呼吸困難・肺浮腫などを発生することもあります。
- 慢性中毒:吸入または接触により結膜炎、鼻咽喉炎、頑固な皮膚炎を起こすことがあります。
- 皮膚接触:刺激性皮膚炎を起こすことがあります。(全日本ベッド工業会より引用)
換気を小まめに行う
原因がホルムアルデヒドの場合は、小まめに部屋の換気を行いましょう。
日中はマットレスをどけて、ベッドフレームが触れる空気の面積を広げるとより効果的です。
濡れ雑巾で拭く→乾拭きする
また匂いが酷い箇所は、硬く絞った濡れ雑巾で拭きとる→乾拭きする事で嫌な匂いも緩和します。
概ね1か月~半年程度で匂いは気にならなくなりますが、健康被害もあるので、臭い匂いがしている間は極力部屋に入らない方が良いでしょう。
またホルムアルデヒドはベッドだけでなく、様々な家具にも使用されているので、予め「F4スターの低ホルムアルデヒド製品」を選ぶことをおすすめします。
ベッドフレームをいつ購入したのかで原因が変わる
ベッドフレームが臭い原因として、購入してからどれくらいの期間を経ているかで、その原因は変わってきます。
新品のベッドフレームが臭い場合
購入初期の場合だと、その原因は塗装やホルムアルデヒドによるものが多いと考えられます。
塗装剤には多くの化学的な原料が使用されています。
ペンキやニスの匂いと言った原因が考えられるので、換気を十分にして匂いが薄くなるのを待ちましょう。
古いベッドフレームが臭い場合
使用期間を経てベッドフレームが臭い場合は、フレームがカビやおしっこで汚れているケースが多くなります。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかいていると言われています。
その水分が蓄積されることで、マットレスやフレームにカビが生えます。
>>新品マットレスの臭いの消し方。ウレタンに含まれるアミンが主原因
脚付きのベッドは通気性も高く湿気が逃げやすいですが、フレームが床に接地しているフロアタイプは湿気がこもりやすくなるので注意しましょう。
ベッドパッド活用する
8,363円~
ベッドフレームの湿気は知らない間に蓄積するので、普段からベッドパッドを使用する事をおすすめします。
こちらのベッドパッドは抗菌・防ダニ・防臭仕様なので、寝汗やおしっこを吸収すると共に臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑制してくれます。
ベッドフレーム臭いまとめ
ベッドフレームが臭い原因としては「カビ」「おしっこ」「塗料」「ホルムアルデヒド」があります。
新品のベッドフレームが臭い場合には、塗料やホルムアルデヒドが問題となっているケースが多く、年数が経過しているベッドフレームではカビによる腐食を疑いましょう。