マットレスはいらない!?敷布団が使えるベッドはメリットがたくさん

寝返りマットレス
  • 敷布団があれば、マットレスはいらない?
  • ベッドと布団のメリット・デメリットは?
  • 洋室だけど布団で寝たい!

「敷布団があるから、ベッドやマットレスはいらない。」そう考える人はたくさんいらっしゃいます。

特に一人暮らしを始める方は、ベッド購入に抵抗を感じるケースも多いのではないでしょうか?

私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士・睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、若く健康な方であれば布団も良いですが、一般的にはマットレスをおすすめしています。

そこでこの記事では、マットレスと布団それぞれのメリットとデメリットをご紹介しながら、マットレスの必要性について考えたいと思います。

マットレスと布団どっちで寝ている?

分かれ道

そもそも世間一般では、ベッドと布団どちらが人気なのでしょうか?

ベッド派と布団派の割合

ベッド派と布団派の割合

株式会社ライフアカデミアが2021年に行ったアンケートによると、ベッド派が約60%で布団派が約40%となっています。

ベッドと布団の満足度

特筆すべきことは、それぞれの寝具に対する満足度です。

ベッド派の満足度が約80%なのに対して、布団派の満足度は約60%と若干低くなっています。

また別のアンケートでは、

今ベッドを使っている90%以上の方は、次回もベッドを買いたいと考えていることが分かりました。一方、今布団を使っている40%程度の方は次回布団ではなく、ベッドを買いたいと考えていることが分かりました。

ベッド派と布団派の割合を調査より引用)

この事から、多くの日本人は布団よりもベッドを支持していることが分かります。

敷布団とマットレス両方敷いている人も

マットレスの上に敷布団を敷いている

このアンケートには反映されていませんが、マットレスの上に敷布団を敷いている人も多いようです。

インターネットの口コミを見ていても、

実家では畳の上にまずマットレスを敷いて、布団を敷いて寝ていました。
なので敷布団とマットレスは必ずセットになっていると思っていました。
が、友達の家に泊まったら、マットレスはなしで、
薄い敷布団を床に敷いただけで、マットレスに慣れている私はちょっと寝にくかったです。
慣れると快適になるのかな?健康にいいって聞いたことあるし。
マットレス使うのはもしかして少数派なんでしょうか。

発言小町より引用)

と言う方がいました。

分厚い敷布団は底付き感がありませんが、薄手の敷布団にはマットレスを重ねてクッション性をアップしている方もいらっしゃいます。

但し注意したいのが、柔らかいマットレスの上に分厚い敷布団を重ねる時です。

これをすると、身体が沈み込みすぎて腰痛や肩こりを発症・・悪化させる要因になります。

また、畳にしてもフローリングにしても、マットレスや布団を敷きっぱなしにするとカビがすぐに生えるので注意しましょう。

敷布団のメリットとは

メリット

古来より日本人に親しまれてきた敷布団ですが、こちらのメリット・デメリットについて考えていきましょう。

布団のメリットは、

  1. 清潔に使える
  2. 部屋を広く使える
  3. マットレスと比べて安上り
  4. 色々な素材から選ぶことが出来る
  5. 硬めの寝具が好みの方におすすめ
  6. 転落事故を防げる

と言った事があります。

1.清潔に使える

布団を干している

布団は、天日干しする事で殺菌効果やフカフカの寝心地を得られます。

また、布団には丸洗い出来るタイプもあるので、季節の変わり目に洗っておくと更に清潔な状態に保てます。

2.部屋を広く使える

敷布団は三つ折にすれば、押入れに収納出来るので部屋を広く活用出来ます。

特に狭い間取りのご家庭では、布団のように片づけられないと子供たちの遊ぶスペースが限られます。

3.マットレスと比べて安上り

お金

布団は安いものならAmazonや楽天で数千円から買えますが、マットレスは安くても1万円はします。

ベッドフレームも必要なので、トータルコストは布団の方が安上がり。

また、引っ越しする際にベッドは一台当たり追加料金が発生しますが、布団は必要ありません。

経済的な事を考えると布団の方がメリットが大きいと言えます。

4.色々な素材から選ぶことが出来る

コットン

敷布団に使用されている素材には、

  • 羊毛
  • 綿
  • 真綿
  • 合繊

が主流になっています。

吸放湿性に優れている羊毛、ほこりなどが出にくくアレルギーの子供におすすめの合繊など、用途によって使い分けられるのも布団のメリットです。

5.硬めの寝具が好みの方におすすめ

敷布団はマットレスに比べると反発力が低いため、体が沈みにくいのが特徴です。

その分背筋を伸ばして眠ることが出来ますし、硬いので寝返りも打ちやすいです。

硬めの寝具でないと寝つきが悪い人には布団の方が良いかもしれません。

6.転落事故を防げる

赤ちゃんがベッドから転落している

赤ちゃんがいるご家庭では、ベッドからの転落事故は最も注意しなければいけない事です。

消費者庁ホームページ参照)

私も大人用ベッドに娘を寝かせている時に2度転落させてしまった事があります。

急いで救急病院に行って診察を受けて幸いにも無事でしたが、「肝を冷やす」とはまさにこの事です。

その点敷布団であれば、高さがないので安心して添い寝や添い乳が出来るので、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても安心です。

>>赤ちゃんの転落・落下防止にベッドガードを使用するのは待って!!

敷布団のデメリットとは?

デメリット

次は敷布団のデメリットですが、

  1. 通気性が悪くカビが生えやすい
  2. 和室がないと不便
  3. 弾力性がない
  4. ゴミや埃を吸い込みやすい

ということでしょう。

1.通気性が悪くカビが生えやすい

敷布団はスプリングマットレスと違い、中綿がびっしり詰まっているので通気性が悪く湿気やすくなっています。

特にフローリングの上は湿気の逃げ場がないので、梅雨時などは数日間敷きっぱなしにしているだけで裏側にカビが生えてることもあります。

2.和室がないと不便

和室に敷いてある布団

湿気対策の観点から布団は毎日片づける事が大切ですが、最近のマンションは和室の部屋が少なくなっています。

押し入れがないと布団を片づけるスペースがなく、万年床になってしまうケースが多いのも敷布団のデメリットです。

3.弾力性がない

若い人であれば関節や筋肉が柔らかいので、硬めの布団で寝ても体を痛める事はありませんが、年を取ってくると関節も筋肉も弾力性を失うため寝心地が極端に悪く感じます。

特にフローリングに敷布団を敷くのは、大学生や新社会人など若い間だけにしておかないと体を痛めますし、睡眠の質も低下します。

寝心地はマットレスと比べると劣るので、腰痛や肩こり、背中の痛みがある人、高齢者はマットレスがおすすめです。

4.ゴミや埃を吸い込みやすい

ほこり

床から30cmの高さは「ほこりゾーン」と呼ばれていて、細かいほこりやごみがたくさん舞い散っています。

ほこりはアレルギー物質を含んでいるので、喘息やアレルギー症状がある人はベッドで寝た方が熟睡しやすいでしょう。

>>喘息ベッド5選&おすすめマットレス【睡眠・寝具指導士が選び方を解説】

マットレスのメリットとは?

チェックポイント

一方、現在の日本人の主流となってきたベッド(マットレス)のメリットは、

  1. 弾力性があって腰痛や肩こりになりにくい
  2. 敷きっぱなしにできる
  3. 起き上がりやすい
  4. 埃やゴミを吸い込みにくい

と言った事があります。

1.弾力性があって腰痛や肩こりになりにくい

弾力性

スプリングマットレスにはコイルが中に入っているので、弾力性があり体重を上手く分散出来ます。

そのため腰痛持ちの方でも、患部に負担をかけず痛みを軽減する事が出来ます。

2.敷きっぱなしにできる

布団を敷きっぱなしにしているベッド

布団の万年床はカビがあっという間に繁殖しますが、ベッドはベッドフレームによって下から空気が入るうえに、マットレス自体の通気性も良いので敷きっぱなしに出来ます。

疲れて帰ってきても、その場でごろんと寝転がれるのは大変便利です。

3.起き上がりやすい

起き上がりやすいベッド

高齢者や足腰に痛みがある人は低い布団から起き上がるのが大変ですが、高さがあるベッドなら膝や腰に負担をかけずに起き上がれます。

4.埃やゴミを吸い込みにくい

綺麗な空気

マットレスなら床から40cm程度の高さがありますから、「ほこりゾーン」ほこりを吸い込みにくいと言うメリットがあります。

マットレスのデメリットとは?

デメリット

では次にマットレスのデメリットですが、

  1. 場所を取る
  2. 自分に合うマットレスがなかなか見つからない
  3. お金がかかる

があります。

1.場所を取る

シングルベッドのサイズは長さ2m×幅1mあるので、日中は邪魔になりがち。

普段からベッドで横になる生活をしている人には便利ですが、寝る時以外ベッドを使用しない人は生活スペースが狭くなるので不便かもしれません。

2.自分に合うマットレスがなかなか見つからない

快適な寝心地のマットレス

マットレスの種類は豊富で、スプリングマットレスで人気があるものだけでも、

と4種類あります。

また低反発ウレタンマットレスや高反発ウレタンマットレスなどもありますし、メーカーによって硬さや耐圧分散性などこだわりが異なるので、自分の体に合うマットレスを探すのは結構大変です。

探し方のポイントとしては、

  • 硬さ(反発力)
  • 価格
  • 耐圧分散
  • 防カビ・抗菌・防臭などの機能
  • 通気性
  • 寿命の長さ

などを比較すると最適なマットレスを選べます。

3.お金がかかる

お金

ベッドでは、マットレスにベッドフレーム、ベッドパッドや除湿シート、それにシーツやカバー類を合わせると安くても5万円以上します。

まとまったお金がない人は、一時しのぎで敷布団を使うのも良いでしょう。

敷布団がおすすめの人

寝心地や睡眠の質を考えると、ベッドの方が快適に寝る事が出来ます。

しかし布団ならではの特徴やメリットを活かせる人であれば、マットレスでなくても大丈夫です。

どのような方に布団がおすすめかと言うと、

  • 押し入れがある
  • 部屋が狭い
  • 硬めの寝心地が好き
  • 若い

となります。

押し入れがある

押し入れ

カビを防止するためにも、湿気やすい布団は毎日押し入れに片づけなければいけません。

そのため和室がある間取りでは、布団の方が利便性が高くなります。

部屋が狭い

狭い部屋

布団は片づければ、そのまま生活スペースとして使えます。

ワンルームマンションなど部屋が狭い一人暮らしの方は、布団を検討しても良いでしょう。

硬めの寝心地が好き

布団はどんなに分厚いものでも、基本的に硬めの寝心地です。

「マットレスは柔らかすぎて寝にくい」と言う方は、無理をせずに敷布団を使いましょう。

若い

若い男性

先述した通り、若い人は関節や筋肉が柔らかいので、寝心地が多少悪くても熟睡出来ます。

一般的に30代までは布団を使っても支障がありません。

 

このように、若くて腰痛などの症状がなく和室がある方なら敷布団でも大丈夫です。

しかしそれ以外の方は、マットレスの方が睡眠の質が上がり、腰痛やアレルギー症状も遠ざけてくれるのでおすすめです。

【布団が使えるベッド】なら洋室でもOK!

洋室しかない場合、湿気や寝心地の問題があるので通常はベッドを使用します。

しかし「布団が使えるベッド」ならベッドフレームに布団を敷いて寝る事が可能です。

布団は簡単に外に干せますから衛生的ですし、収納付きなら衣類などをしまえるので一石二鳥です。

布団対応のベッド

布団対応のベッド

とは言っても、どんなベッドでも敷布団を使えるのかと言うと、決してそうではありません。

敷布団を使えるベッドの特徴としては、

  • 床板がすのこになっている
  • 床板が頑丈に出来ている
  • カタログに「敷布団が使える」と明記している

の3つがあります。

床板がすのこになっている

すのこベッドCamilleカミーユ

敷布団はマットレスに比べて通気性が悪いので、床板に隙間がないタイプだとすぐに湿気てカビが生えます。

そのため、床板がすのこになっていて空気の通り道を確保出来ているベッドを選びましょう。

床板が頑丈に出来ている

頑丈なすのこ

マットレスは横になった時にマットレス全体で体重を支えるので、一か所に荷重がかかる事はありません。

しかし敷布団は薄く耐圧分散性も低いので、体重がかかった真下の床板がひび割れを起こす事があります。

そのため、床板の強度があるベッドでないと布団を敷く事は出来ません。

カタログに「布団が使える」と明記している

布団が使えるベッド

一番確実なのは、カタログに「敷布団が使える」と明記してあるベッドを選ぶことです。

メーカーの方で予め敷布団を使用したときに、ひび割れや破損がないかを確認してくれているので、一番確かです。

>>布団が敷けるベッド10選!ベッドフレームの特徴は「すのこ」と「強度」

敷布団も使えるおすすめのベッド3選!

それでは、敷布団も使えるおすすめのベッドを3つご紹介したいと思います。

国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス

収納ベッド Long force ロングフォルス

国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス

ベッドの種類サイズカラー
跳ね上げ式ベッドセミシングル~セミダブルブラウン、ホワイト
宮棚耐荷重価格
2口コンセント600㎏115,201円~

Longforceロングフォルスは、ベッド下に大容量の荷物を収納出来る跳ね上げ式ベッドです。

すのこは折りたたみ式で、バックルを留める事で布団の部屋干しが可能。

低ホルムアルデヒド仕様なので、赤ちゃんやアレルギーの方でも安心です。

棚・コンセント付きデザインすのこベッドAlcesterオルスター

Alcesterオルスター

棚・コンセント付きデザインすのこベッドAlcesterオルスター

ベッドの種類サイズカラー
すのこベッドシングル~ダブルブラウン、ホワイト、ブラック、ナチュラル、グレー
宮棚耐荷重価格
2口コンセント120㎏~37,167円~

Alcesterオルスターは、販売数ランキングでトップ3に入る人気すのこベッドです。

スタイリッシュなデザインと豊富なカラーバリエーションが魅力ですが、中でもライトグレーが都会的でおすすめです。

ベッド下は空間が広がっているので通気性が良く、ルンバも使う事が出来ます。

コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン

コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン

コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン

ベッドの種類サイズカラー
コンパクトすのこベッドショート丈セミシングル、ショート丈シングルホワイト、ナチュラル
宮棚耐荷重価格
ヘッドレス200㎏19,219円~

「ベッドフレームは必要最低限で良い」と言う方は、minicline ミニクラインがおすすめです。

コンパクトでシンプルな構造なので、狭い部屋でも広々使う事が出来ます。

北欧産のパイン材を使用したフレームは、木の風合いが優しく見た目にあたたかな印象となっています。

>>布団が使えるベッドはこちら!

マットレスはいらない?まとめ

「マットレスはいらない」と言う人もいますが、敷布団よりもマットレスの方が睡眠の質や健康を考えるとおすすめです。

また、マットレスの上に敷布団を重ねる方も多いですが、柔らかいマットレスの上に分厚い敷き布団を敷くと、身体が沈み込みすぎて腰を圧迫するので注意しましょう。

洋間で敷布団を使いたい場合は、布団が使えるベッドが良いでしょう。

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