- マットレスは分厚い方が良い?
- 薄手のマットレスは底つき感がある?
- 添い寝用マットレスの厚みは薄くて大丈夫?
マットレスの厚さには、3cm程度の薄いウレタンマットレスから、30cm近い分厚いスプリングマットレスまであります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、マットレスの厚みは、
- 誰が使うのか
- どのような目的で使用するのか
- マットレスに期待する効果は何か
をチェックするのが大切だと考えています。
そこでこの記事では、マットレスの厚みと使い方、おすすめ商品、体重別マットレスの選び方までご紹介します。
マットレスの厚さ(高さ)一覧
マットレスの厚さを大きく分類すると
- 3~5cm:薄手マットレス
- 8~15cm:中程度マットレス
- 20~30cm:分厚いマットレス
に分けられます。
薄手マットレスの使い方
基本的に3~5cm程度の薄手マットレスは
- マットレストッパーとして使用
- 赤ちゃんや幼児、子供用として使用
の2つがあります。
マットレストッパーとして使用
薄手マットレスは基本的に単体では使用しません。
スプリングマットレスや布団の上にトッパーとして敷く事で、寝心地を改善したりマットレスの凹みによる違和感を軽減出来ます。
薄手マットレスは値段が安いので、本格的なスプリングマットレスを買うよりも経済的です。
但し、マットレスのへたりが酷い場合には3cmのマットレストッパーでは不十分な場合があります。
>>ベッドで寝ると疲れる…そんな時はマットレストッパーで寝心地を改善
赤ちゃんや幼児、子供用として使用
体重が軽い赤ちゃんや幼児の場合、分厚いマットレスは必要ありません。
むしろ乳幼児を分厚く柔らかいマットレスにうつ伏せで寝かせると、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の危険性が高まります。
また、マットレスが分厚いと高さが出るので、落下による衝撃が大きくなります。
小学生の子供は高反発で5cm程度の厚みがあれば大丈夫ですが、柔らかいと底付き感を感じるので注意してください。
薄手マットレスのおすすめ『エイプマンパッド』
サイズ | 価格 |
シングル・ダブル | 14,134円~ |
5㎝の厚みがある高反発ウレタンマットレスが『エイプマンパッド』です。
密度は高い方が長持ちしますが、その分割高になるデメリットがあります。
『エイプマンパッド』は密度30Dと、価格と耐久性のバランスが取れている人気のマットレスです。
中程度マットレスの使い方
一方、厚み8~15cmのウレタンマットレスやスプリングマットレスは、単体で使用します。
中学生以上が使うのに適していて、底付き感なく快適に寝る事が出来ます。
特に厚みが10cm程度のマットレスは重さもそれ程ないので、ロフトベッドや二段ベッドに最適です。
またチェストベッドや跳ね上げ式ベッドなど高さがあるベッドも、全体が高くなりすぎないように厚さ10cm程度のマットレスが主流です。
厚さ15㎝のおすすめマットレス「EVAエヴァ」
サイズ | 価格 |
セミシングル~キング | 13,729円~ |
EVAエヴァは厚みが15cmある、スプリングマットレスです。
ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの両方があり、両面使用出来るのでコスパに優れているのが特徴です。
またサイズもセミシングル~キングまで幅広くラインナップしていて、夫婦やご家族一緒に寝るマットレスとしても最適です。
分厚いマットレスの使い方
厚さ20cmを超える分厚いマットレスは、高級マットレスとして使用されます。
寝心地に関しては文句のつけようがない程快適で、がっちりとした体格の人でも安心です。
ただし、
- 折りたたみタイプはない
- 値段が高い
- 重さがある
- 寝床が高くなる
と言ったデメリットもあります。
一部のスプリングマットレスやラテックスマットレスとして販売されています。
厚さ20㎝のおすすめマットレス「超快眠マットレス ホテルプレミアム EVA エヴァ」
サイズ | 価格 |
セミシングル~キング | 23,021円~ |
厚みが約20cm以上あるマットレスとしては、超快眠マットレス ホテルプレミアム EVA エヴァがあります。
日本人技術者が設計して、ISO9001認定工場で製造されている高品質マットレスですが、値段も安いのが魅力です。
高密度ポケットコイルを使用しているので優れた耐久性を実現していて、寝心地・寝返りのしやすさ、寝心地の良さを極限まで追求した逸品となっています。
分厚いマットレスのおすすめ「シルキーポケットコイルマットレス」
最高の寝心地を得たい方におすすめなのが、日本ベッドの「シルキーポケットコイルマットレス」です。
通常のポケットコイルマットレスに比べて2倍以上のコイルが内蔵されているので、細かい体の動きに合わせてしっかりとフィットしてくれます。
また通気性・耐久性にも優れていて、10年程度は使い続ける事が出来ます。
体重別マットレスの厚みの選び方
マットレスの厚さを決める一番の目安は、「使う人の体重」です。
体重が軽い人が、分厚いマットレスを使用する分には問題ありません。
しかし体重が重たい人が薄いマットレスを使うと、底付き感があり腰や肩、首などを痛める原因になるので注意しましょう。
体重別マットレスの厚みの目安は、
体重 | マットレスの厚み |
20kg未満 | 3cm以上 |
20kg~40㎏ | 5cm以上 |
40kg~60㎏ | 8cm以上 |
60kg以上 | 11cm以上 |
となっています。
小学生未満であればウレタンマットレス1枚でも良いですが、中学生になったら十分厚みのあるスプリングマットレスで睡眠の質を向上して下さい。
マットレスの選び方【スプリングとウレタンの違い】
スプリングマットレスの中でも「ボンネルコイルマットレス」と「ポケットコイルマットレス」は価格が手ごろな事もあり、人気が高い商品です。
一方、ウレタンマットレスの種類には「低反発ウレタンマットレス」と「高反発ウレタンマットレス」の2種類がありますので、それぞれの特徴をご紹介します。
素材 | スプリングマットレス | ウレタンマットレス | ||
種類 | ボンネルコイルマットレス | ポケットコイルマットレス | 低反発 | 高反発 |
硬さ | 硬い | やや柔らかい | 柔らかい | やや柔らかい |
重さ | × | × | ○ | ○ |
通気性 | ○ | △ | × | × |
耐久性 | ○ | △ | × | △ |
耐圧分散性 | △ | 〇 | ○ | △ |
安さ | △ | △ | ○ | ○ |
スプリングマットレスは中がコイルになっているので空気の通りが良くなっていますが、ウレタンマットレスは湿気が籠りやすいデメリットがあります。
一方、金属を使用しているスプリングマットレスは重たいですが、ウレタンマットレスであれば軽量なので持ち運びを簡単に行えます。
ボンネルコイルマットレスの特徴
スプリングマットレスの中でも一番安価なマットレスがボンネルコイルマットレです。
ボンネルコイルはスプリングがそれぞれ連結されていて、面で体を支えるために腰痛や肩こりが酷い人にはおすすめ出来ません。
しかし耐久性や通気性に優れているので、長く愛用するには適しています。
また比較的硬めの寝心地なので、厚みが10cm程度でも底付き感が出にくくなっています。
ポケットコイルマットレスの特徴
ポケットコイルマットレスはスプリング1つ1つを袋に入れてあり、それぞれが独立しているために点で体を支える構造です。
背骨のS字カーブに沿うようにサポートしてくれるので、腰痛や肩こりの人におすすめのマットレスです。
柔らかめの寝心地なので、体重が重たい方は薄手マットレスだと底付き感が出る事もあります。
耐圧分散に優れていて、値段も比較的安いので人気が高いマットレスです。
低反発ウレタンマットレスの特徴
テンピュールが発売した事で一時期ブームになったのが、「低反発ウレタンマットレス」です。
マットレスを押してもすぐには戻らず、時間をかけて徐々に戻るため、寝た時に包み込まれるような感覚があります。
耐圧分散に優れいていますが、反発力がないため寝返りをしにくいデメリットがあります。
かなり柔らかいため、大人は最低でも10cm以上厚みがある商品にしましょう。
高反発ウレタンマットレスの特徴
高反発ウレタンマットレスは体をしっかりと支えてくれる「サポート力」に優れています。
薄くてもしっかりした寝心地を得られて、価格も手ごろなのでおすすめのマットレスです。
特に折りたたみタイプは、ロフトベッドや二段ベッドでもマットレスのメンテナンスが簡単です。
まとめ
マットレスの厚さは3~5cmと言った薄手から、30cm近い分厚いタイプまであります。
薄手マットレスはトッパーとして使用したり、赤ちゃんや幼児、子供用として使う事も出来ます。
中程度の厚さは、中学生から大人まで使えて最もポピュラーです。
20cmを超える分厚いマットレスは、高級マットレスに分類されて最高の寝心地を得られます。