- 地震でもロフトベッドは大丈夫?
- ロフトベッドの地震対策が知りたい!
- 地震に強いロフトベッドはある?
高さがあるロフトベッドは、地震の際に振り落とされて落下したり、ベッドの転倒を心配する方も多いと思います。
地震大国の日本では、いつ何処でどんな大規模地震が発生しても不思議ではありません。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士の資格を保有していますが、ロフトベッドは揺れが大きく落下すると大事故になるので地震対策は必須と考えています。
そこでこの記事では、地震時の想定される事故や地震に強いロフトベッドの選び方、地震対策方法、地震に強いロフトベッドをご紹介します。
ロフトベッドは地震に弱い?
ロフトベッドは高さがあるので、一般的なベッドより揺れは大きくなります。
高層タワーマンションでも、低層階の揺れは少ないですが、高層階は揺れが大きくなるのと同じ原理です。
また、同じ高さがある二段ベッドと比べても、使用している部材(梁やフレーム)が少ない分強度が低くなります。
特にパイプが細いロフトベッドや、ハイタイプのロフトベッドは地震に弱い傾向にあります。
地震発生時にロフトベッドで想定される事故
ロフトベッドで地震発生時に懸念される事には、
- 振り落とされて落下する?
- ロフトベッドが壊れる?
- ロフトベッド自身が転倒する?
- 床板が抜ける?
があります。
1.ロフトベッドから振り落とされて落下する?
ロフトベッドに就寝中の人が地震で振り落とされるケースは、皆無ではないですがかなり珍しいようです。
実際には多くの人が、「揺れが収まるまで柵やベッドフレームにつかまって耐えられた」と言っています。
但し子供には、安全を期すためにもサイドガードが高めのロフトベッドを選びましょう。
2.ロフトベッドが壊れる?
ロフトベッドが壊れて、床にたたきつけられる事を心配される方もいるでしょう。
しかし、地震発生時の記事を複数調べましたが、ロフトベッドが大きく破損したと言うのは見当たりません。
パイプ製ロフトベッドが多少歪んだり、木製ロフトベッドにヒビが入る事はあっても、壊れて床に叩きつけられる事はまずないと考えて良いでしょう。
3.ロフトベッド自身が転倒する?
検索した限り、ロフトベッドが地震の揺れで倒れる事は少ないようですが、高さがあり重心も上なので、しっかり固定しないと大震災の時に倒れる危険性があります。
倒れると寝ていた人が床に叩きつけられて大怪我するので、地震対策は必須です。
4.床板が抜ける?
パイプ製ロフトベッドは金属の床板をボルトで固定してあるので、歪むことはあっても底抜けの心配はありません。
しかし木製の床板では、梁や桟など補強が不十分だと床板が抜けてしまい(底抜け)、落下事故を起こす危険性があります。
そのため木製ロフトベッドは、耐荷重が高い商品を選びましょう。
逆にロフトベッドが安全なケース
実は地震の際には、ロフトベッドの方が逆に安全になるケースがあります。
確かに就寝中に地震が起きると、ロフトベッドは強く揺さぶられますが、
- 家具の下敷きになりにくい
- ロフトベッドの下に逃げ込める
と言った事も起こりえるからです。
1.家具の下敷きになりにくい
通常ベッドでの就寝では家具の転倒でケガをしたり、下敷きになるリスクが高いですが、ロフトベッドではその心配がほとんどありません。
本棚など高い家具が倒れても、ロフトベッドのフレームや柵に引っかかるだけなので、下敷きになるリスクを軽減出来ます。
2.ロフトベッドの下に逃げ込める
余震が続く際には、ロフトベッドの下に逃げ込めるメリットもあります。
ロフトベッドが地震の際に他のベッドに比べて危なくなるか、むしろ安全になるかはベッドの選び方や利用方法によっても大きく異ります。
そのため、特にロフトベッドの耐震機能に注目して購入しましょう。
地震に強いロフトベッドの選び方
今後日本では、南海トラフや首都直下地震の発生する可能性が高くなっています。
そのためロフトベッド選びも、これら大震災を想定して選びましょう。
ポイントは、
- 耐荷重
- 素材・太さ
- 梁・桟・補強ワイヤー
- 梯子タイプか階段タイプか
- サイドガードは高いものを
- 高さ
- 配置
の7項目です。
1.耐荷重が高いものを選ぶ
ロフトベッドが地震に強いかどうか判断するのに、重要なのが「耐荷重」の数値です。
耐荷重の数値が高い製品は床板やフレームが頑丈なので、安全性が高いと言えます。
大震災を考慮すると耐荷重100kgのだと強度に不安が残るので、120kg以上耐荷重がある商品を選びましょう。
2.素材・太さ
耐荷重と同じくらい大切なのが、フレームの材質や太さです。
材質で言えばスチール製よりも木製のほうが強度があります。
また、木製にしてもパイプ製にしても、太さがあるロフトベッドはその分地震に強いと言えます。
木製では、柱の太さが5cm以上のロフトベッドを選びましょう。
パイプ製は38mmの太さが多いですが、50mmの極太パイプであれば地震に強いと言えます。
3.梁・桟・補強ワイヤー
床板の裏側に梁や桟がしっかり入っているロフトベッドは、地震に強いと言えます。
また、ベッド下部分は強度が低いので、補強ワイヤーが入っているものを選びましょう。
筋交いが入る事で、強度が格段に増します。
4.梯子タイプか階段タイプか
ロフトベッドには梯子タイプと、階段タイプの2種類があります。
階段タイプの方が、木材やパイプを多く使用しているので強度に優れています。
特に小さな子供は、梯子で避難するのは難しいので階段タイプのロフトベッドが良いでしょう。
5.サイドガードは高いものを
ロフトベッドのサイドガードは高い方が、揺れている最中に落ちにくいのでおすすめです。
また、マットレスや敷布団が分厚いと相対的にサイドガードが低くなるので、厚み10cm以内のものを使用しましょう。
6.高さ
ロフトベッドの高さは、ハイタイプ・ミドルタイプ・ロータイプの3種類ありますが、地震に強いのは重心が低いロータイプです。
但し、ハイタイプでも天井から耐震用の突っ張り棒やL字型の固定金具を付ける事で強度を増す事が出来ます。
7.配置
ロフトベッドは、窓際や部屋の中央ではなく、壁際に設置しましょう。
大地震では、まず間違いなく窓ガラスは割れます。
その時近くで寝ていると、ガラスの破片で怪我をする可能性が高いので、窓から距離を取って配置して下さい。
またロフトベッド自体を部屋の真ん中に置いてしまうと、倒れる可能性がアップするので壁に付けましょう。
可能なら、部屋の隅に置くのが一番安全です。
また、ベッド付近には壊れやすいガラス製品などを一切置かないなどの対策も重要です。
今すぐ出来るロフトベッドの地震対策
ロフトベッドでは、
- L字型の金具を取り付けて固定する
- ガムロックTで固定する
- 突っ張り棒を取り付ける
- 補強ワイヤーを使う
- ベッドの脚と床を固定する
の地震対策がおすすめです。
1.L字型の金具を取り付けて固定する
ロフトベッドと壁を金具で固定する事で、横揺れに強くなります。
出来れば、複数個所行った方がより安全性が高まります。
2.ガムロックTで固定する
金具でロフトベッドを壁に固定した方が、より安全性は高まるかもしれません。
しかし、賃貸マンションでは壁に穴を開けのが難しいですよね?
そこで便利な防災アイテムが「ガムロックT」です。
震度7の地震にも耐えられえるよう設計されているので、大震災でも安心ですよ。
3.突っ張り棒を取り付ける
賃貸マンションなど壁に穴をあけられない時には、突っ張り棒を使ってロフトベッドの補強を行うのもおすすめです。
地震用の突っ張り棒は、設置面の面積が広く揺れても天井と家具をしっかり固定してくれますし、設置面は天井や家具に傷を付けにくい発泡ポリエチレン素材になっていますよ。
4.補強ワイヤーを使う
ロフトベッドの転倒防止にはワイヤーを使用すると効果があります。
ベッドと壁に金具を取り付けて、短いワイヤーで結ぶことで大地震の揺れでもロフトベッドが倒れて怪我をする危険性が少なくなります。
5.ベッドの脚と床を固定する
壁やベッドに穴をあけないで気軽に出来る地震対策としては、ロフトベッドの脚と床を固定する方法があります。
敷くだけでぴったり吸着するので、今すぐに出来ますよ。
地震に強いおすすめのロフトベッド5選!
最後に、地震に強いおすすめのロフトベッドを5個ご紹介します。
システムベッド 102×203×119cm
高さ | 上り下り | 価格 |
ロータイプ | 梯子 | 62,744円~ |
こちらは、ベッド・デスク・ワゴンが揃ったシステムベッドです。
背が高いヘッドボードとフットボード、幅広のベッドガードが、地震の時に子供が落下するのを防いでくれます。
ロフトベッド スチール 頑丈
高さ | 上り下り | 価格 |
ロー・ミドル・ハイタイプ | 梯子 | 32,636円 |
こちらは、ロー・ミドル・ハイタイプから選べる頑丈ロフトベッドです。
木製とパイプ製を組み合わせる事で、デザイン性だけでなく強度もアップしています。
横揺れに強いクロスバー、揺れを軽減する太めの支柱、落下を防ぐ大きめサイドバーなど安全性に配慮しています。
また第三者機関による安全性試験に合格しているので、安心感が高いロフトベッドです。
階段付きロフトベッド 北欧インテリア 6色
高さ | 上り下り | 価格 |
ハイタイプ | 階段 | 49,998円~ |
こちらは、階段タイプのロフトベッドです。
階段タイプは上り下りが簡単なだけでなく、設置面積が広いので地震の際に揺れや転倒のリスクを大幅に軽減してくれます。
静止耐荷重も120kgのと安心・安全設計ですよ。
システムロフトベッド シングル 組立品
高さ | 上り下り | 価格 |
ハイタイプ | 梯子 | 60,686円~ |
こちらは子供から大人まで幅広い年齢層に人気のシステムロフトベッドです。
シェルフが付いていて、デザイン性に優れているのが魅力ですが、桟で箱型状にしているので横揺れに強い設計となっています。
また荷重を軽減する床板構造や、落下を防ぐ高さ30cmのサイドガード、安定感のある垂直梯子など安全性も抜群です。
第三者機関による安全性試験に合格している、優秀なロフトベッドですよ。
まとめ
地震大国日本に住む私たちにとって、地震対策は非常に重要です。 特に高さのあるロフトベッドは、地震の際に落下や転倒の危険性があるため、適切な対策を講じる必要があります。
ロフトベッドは地震に弱い?
ロフトベッドは一般的なベッドに比べて揺れが大きく、二段ベッドよりも強度が低い傾向があります。 特にパイプが細いロフトベッドやハイタイプのロフトベッドは、地震に弱いと言えるでしょう。
地震発生時にロフトベッドで想定される事故
- 落下: 揺れでベッドから落ちてしまう
- 破損: ロフトベッドが壊れてしまう
- 転倒: ロフトベッド自体が倒れてしまう
- 床抜け: 床板が抜けてしまう
地震に強いロフトベッドの選び方
- 耐荷重: 120kg以上を目安に、高いものを選ぶ
- 素材・太さ: スチール製より木製、細いパイプより太いものがおすすめ
- 構造: 梁や桟がしっかり入っているか、補強ワイヤーがあるか確認
- 梯子: 階段タイプの方が安定性に優れている
- サイドガード: 高いものを選ぶ
- 高さ: ロータイプの方が重心が低く安定しやすい
- 配置: 壁際に設置し、窓際は避ける
今すぐ出来るロフトベッドの地震対策
- 固定: L字型金具やガムロックTで壁に固定する
- 補強: 突っ張り棒や補強ワイヤーで強度を上げる
- 固定: ベッドの脚と床を固定する
地震に強いおすすめロフトベッド
- システムベッド: ヘッドボードとフットボード、幅広ガードで落下を防ぐ
- 頑丈ロフトベッド: 木材とパイプを組み合わせ、クロスバーで横揺れを軽減
- 階段付きロフトベッド: 階段タイプで安定性が高い
- システムロフトベッド: 箱型構造で横揺れに強く、シェルフ付きで機能性も高い
ロフトベッドは、選び方と対策次第で地震時にも安全に利用できます。