- ロフトベッドは何歳から使える?
- 子供がロフトベッドを使う時の注意点は?
- 子供2人でもロフトベッドはおすすめ?
小学生にもなると、子供がロフトベッドを欲しがるご家庭も多いと思います。
小学生には学習机が必要ですし、収納スペースやベッドも確保しなければなりません。
ロフトベッドであれば、これら全てを満たせますが、転落事故など注意点もあります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士の資格を保有していますが、ロフトベッドを使う時は6歳以上の子供への使用を徹底すると共に、転落事故防止に努める事が大切だと考えています。
そこでこの記事では、子供部屋にロフトベッドを置く際の注意点や、兄弟・姉妹でロフトベッドを使う方法、おすすめ商品をご紹介します。
子供がロフトベッドを使う際の注意点
(重傷1名)
就寝中に当該製品から転落し、重傷を負った。
消費者委員会の報告にもあるように、ロフトベッドは寝床が高いため、毎年転落事故による大怪我が発生しています。
そのため子供が使用する際は、主に事故防止を意識する事が大切です。
主な注意点としては、
- 使用年齢を確認する
- 手すりの高さ(マットレスの厚み)を確認する
- 梯子からの転落に注意
- 床板の底抜けに注意
- 壁にピッタリくっつける
- 床にクッション材を敷く
- 窓際は避ける
- 天井の高さを測定する
の8つです。
1.使用年齢を確認する
ロフトベッドを使用する際は、SGマークの年齢制限を確認する事が大切です。
SGマークは、一般財団法人製品安全協会が定めたSG基準への適合を認証したことを示していて、「安全な製品」の目印となっています。
そのSGマークが「二段ベッド及びロフトベッドの安全基準」で年齢制限として示しているのが、
- 6歳未満の者はベッドの下段に寝かせる事(就寝部が800㎜以上に限る)
- 10歳未満の者は使用しない事(就寝部が1200㎜以上に限る)
です。
つまり要約すると、ロフトベッドの使用年齢は、
- 就寝部が800mm以上のロフトベッド:6歳から
- 就寝部が1200mm以上のロフトベッド:10歳から
となります。
一般的にロータイプやミドルタイプのロフトベッドは、就寝部が800mm~1200mmなので6歳から使えますが、ハイタイプのロフトベッドは10歳にならないと使用出来ません。
2.手すりの高さ(マットレスの厚み)を確認する
分厚いマットレスを敷いたり、マットレスの上に布団を敷くと、相対的に手すりが低くなるため落下する危険性が高くなります。
実際、兵庫県立生活科学総合センターから、
就寝中に 2 度も転落したとの苦情があり、柵(手すり)の高さが低すぎるのが転落原因ではない
か、もし、低すぎるのであれば販売は中止すべきではないか、という申し出が相談者からありま
した。
と報告がされています。
そのため、敷ふとん類の厚みは10cm以内に抑えて、マットレスと敷布団を併用しないようにしましょう。
3.梯子からの転落に注意
ロフトベッドに慣れると、ベッドから飛び降りたり、はしゃぎながら梯子を上り下りする子供も出てきます。
また、夜中トイレに行くのに寝ぼけながら梯子を使って、足を滑らせる事故もあります。
そのため安全性を考えると梯子ではなく、階段タイプのロフトベッドも良いでしょう。
もし梯子タイプにする場合は、危険がある事を子供に説明するとともに、ステップ幅が広く滑り止めが付いているタイプにしましょう。
4.床板の底抜けに注意
ワクワク感があるロフトベッドならではの危険として、寝床ではしゃいで床板が抜け落ちると言った事故があります。
耐荷重が十分な場合、子供一人がはしゃぐのは大丈夫ですが、友達や兄弟姉妹と一緒にいると底抜けする事もあるので、しっかり言い聞かせましょう。
5.壁にピッタリくっつける
ロフトベッドをレイアウトする際は、壁にぴったりくっつけましょう。
高さがあるロフトベッドは揺れやすいですが、壁にくっつける事で揺れやきしみ音を軽減出来ます。
また、子供の落下事故対策としても、片側を壁にした方が安全です。
6.床にクッション材を敷く
フローリングなど硬い床材では、クッション性が高いコルクマットを敷き詰めるとより安全に使用出来ます。
コルクマットは防虫効果や防ダニ効果に優れていて、静電気を帯びないので掃除も簡単に行えますし、弾力性が高いので子供が転落しても大怪我を防げます。
7.窓際は避ける
子供部屋では、窓際にロフトベッドを置くご家庭が多いですが止めた方が良いでしょう。
窓際にロフトベッドを置くと、日差しを遮り薄暗い空間になります。
また壁際と違い窓際は外気温の影響を受けやすいため、日差しがきつい夏場になると、寝床温度が一気に上昇して熱中症になる危険性もあります。
8.天井の高さを測定する
ロフトベッドは、天井までの高さが十分ある事を確認してから購入しましょう。
子供が小さい間は天井まで余裕があっても、成長期に差し掛かり身長が伸びると寝床に座った時に頭をぶつける可能性があります。
天井に梁がある場合には、出来る限り避けるように設置すると、中高生になっても天井を気にせずに済みます。
兄弟姉妹はロフトベッド2台がおすすめ
子供が2人いる場合には、ロフトベッドではなく二段ベッドを選ぶ方が多いと思います。
兄弟姉妹が仲良く寝ている姿は見ている側としても、微笑ましいものですよね?
しかし子供たちが小学生に入ると、二段ベッド以外に学習机を置く必要があり、狭い子供部屋だとスペースが足りない事もあります。
そこで注目されているのが、1つの子供部屋にロフトベッドを2台設置する方法です。
1つの子供部屋にロフトベッド2台を設置
子供が2人いる場合には、写真のようなロフトベッドを2台準備する事で、子供たちそれぞれが
- 勉強するスペース
- 寝るスペース
- 自分だけのスペース
の3つのプライベート空間を確保出来ます。
また専有する床面積も、ロフトベッド2台分で済みます。
一方子供部屋に二段ベッドを置くと、
- 二段ベッド1台
- 学習机2台
のスペースが必要です。
具体的にイメージすると分かりますが、子供が2人いる場合にはロフトベッド2台設置する方が子供部屋を有効活用出来ます。
2人の子供部屋にロフトベッドを置くメリット
子供部屋にロフトベッドを置くメリットには、
- 自分だけの空間を確保できる
- 二段ベッドと違い上下どちらかで喧嘩しない
- 子供2人が同じ高さで寝るので、部屋の温度管理が簡単
と言った事があります。
二段ベッドではどちらが上に寝るのかで喧嘩になりがちですが、同じロフトベッドを置くことは子供にとって不公平感がありません。
また、夏場は天井付近が暑く、冬は床付近が冷たいので、同じ部屋でも二段ベッドでは温度差が出来ます。
しかし、ロフトベッドを2台置くと同じ高さで子供達が寝る事が出来て、温度管理が簡単になります。
2人用の子供部屋にロフトベッドを置くデメリット
一方デメリットは、二段ベッド1台よりもロフトベッド2台の方がコストがかかる事です。
2台買う事で、子供部屋を分けた時でも引き続き使用出来るためコスパに優れていますが、一時的な出費は大きくなります。
子供部屋にロフトベッドを置くメリット・デメリット
子供部屋にロフトベッドを置く場合のメリットとしては、
- 秘密基地のように使える
- 上段は寝床に、下段は勉強のスペースとして使える
- 冬場は暖かい
と言った事があります。
一方で、デメリットとしては、
- 落下の危険性がある
- 夏場は暑い
があります。
冬場は暖かく・夏場は暑い
暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に溜まります。
そのため、冬場はエアコンの熱風が上に溜まるので温かいですが、夏場はかなり暑く対策が必要です。
主な方法には、
- 扇風機を使う
- サーキュレーターを使う
- シーリングファンを使う
- カーテンを断熱素材にする
があります。
>>ロフトベッドは夏暑い!寝室の暑さ対策は空気の循環とクーラーがポイント!
1.扇風機を使う
背が高い扇風機やクリップ式扇風機で、寝床に風を送り込みます。
夏場寝ている間は、エアコンを除湿(ドライ)にしておき、扇風機の風が子供に直接当たらないようにしておくと、風邪をひくことなく快適に睡眠を取れます。
2.サーキュレーターを使う
扇風機と同様にサーキュレーターを使う方法もあります。
扇風機との違いは、風が直線的で強く空気を循環させるのに特化している事です。
サーキュレーターを使う時も、エアコンは付けておいた方が良いですが、設定温度は夏場は少し高めで、冬場は少し低めでも十分快適に過ごせるので、電気代の節約にもなります。
3.シーリングファンを使う
天井にライト付きのシーリングファンを取り付けるのもおすすめです。
扇風機やサーキュレーターのように、スペースが必要ないので、子供部屋を広く使えるのがメリットです。
4.カーテンを断熱素材にする
エアコンの効きを良くするために、カーテンを断熱素材にしましょう。
外からの熱気や冷気をカーテンでシャットアウトしてくれるので、エアコン代の節約にもなりますし、局部的な暑さや寒さがなくなります。
小学生におすすめのロフトベッド4選!
ロフトベッドが使えるのは6歳以上なので、目安としては小学生からになります。
そんな小学生におすすめのロフトベッドには、
- システムベッド 102×203×119cm
- 木製ロフトベッド すのこ 2口コンセント・宮付き
- システムロフトベッド シングル 組立品
- 階段付き 木製ロフトベッド
の4つがあるのでご紹介します。
システムベッド 102×203×119cm
高さ | 素材 | 価格 |
ロータイプ | パイプ製、木製 | 62,744円~ |
こちらは、ベッド・デスク・ワゴンが揃ったシステムベッドです。
ランドセルや教科書、テキストなど、小学生に必要な物を一通り片づけられる優れものです。
背が高めのボードや幅広ガードなど安全性にも配慮しながら、おしゃれな外観に仕上げています。
小学生低学年から使う事が出来ますよ。
木製ロフトベッド すのこ 2口コンセント・宮付き
高さ | 素材 | 価格 |
ハイ・ミドル・ロータイプ | 木製 | 60,550円 |
女子に人気なのがこちらの木製ロフトベッドです。
カントリーデザインに仕上げてあり、ハイタイプ・ミドルタイプ・ロータイプのいずれかを選ぶ事が出来ます。
パイン材を使ったフレームは見た目に温かみがあり、手触りも滑らかです。
落下防止、角丸仕上げのフレームは、安全性にも配慮していますよ。
システムロフトベッド シングル 組立品
高さ | 素材 | 価格 |
ハイタイプ | 木製 | 60,686円~ |
こちらは子供から大人まで幅広い年齢層に人気のシステムロフトベッドです。
奥行きを抑えたシェルフが付いていて、小物や文庫本を収納出来ます。
ロフト下を自由にアレンジできることと、箱型で囲まれているので、秘密基地を作りたい子供に最適です!
第三者機関による安全性試験に合格している安全性の高いロフトベッドですよ。
階段付き 木製ロフトベッド
高さ | 素材 | 価格 |
ハイタイプ | 木製 | 73,677円~ |
長くご使用するのであれば、こちらの木製ロフトベッドがおすすめです。
安定感のある階段の下は収納スペースとしても使えて、細々とした荷物を置けます。
シンプルでカラーバリエーションも4種類あるので、子供が成長してからも飽きの来ないデザインです。
但しハイタイプになるので、10歳になってから使うようにしてくださいね。
まとめ
子供部屋にロフトベッドを検討する際、安全性と有効活用は重要なポイントです。 小学生以上が対象ですが、年齢や部屋の広さに合わせた選び方と注意点をご紹介します。
ロフトベッドの注意点
- 使用年齢: SGマークの基準を確認し、6歳以上で使用する。ハイタイプは10歳以上。
- 手すり: 厚いマットレスや布団は手すりが低くなるため、使用を控える。
- 梯子: 転落防止のため、階段タイプやステップ幅が広く滑り止め付きを選ぶ。
- 床板: 耐荷重を確認し、はしゃぎすぎに注意。
- 設置: 壁にぴったりくっつけ、揺れを軽減する。
- 安全対策: 床にクッション性のあるコルクマットを敷く。
- 場所: 窓際は避け、日差しを遮らない場所に設置する。
- 天井: 高さを確認し、成長しても頭がぶつからないようにする。
兄弟姉妹でロフトベッドを使う場合
- 2台設置: 勉強スペース、寝るスペース、自分だけのスペースを確保できる。
- 二段ベッド: どちらが上になるかで喧嘩になる可能性がある。
ロフトベッドのメリット
- 空間: 有効活用できる
- 収納: 収納スペースを確保できる
- 秘密基地: ワクワク感がある
- 冬: 暖かい
デメリット
- 落下: 転落の危険性がある
- 夏: 暑い
暑さ対策
- 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
- シーリングファンを取り付ける
- 断熱素材のカーテンを使用する
小学生におすすめのロフトベッド
- システムベッド: ベッド、デスク、ワゴンがセットになっている
- 木製ロフトベッド: 温かみのあるデザインで、高さが選べる
- システムロフトベッド: シェルフ付きで収納力がある
- 階段付きロフトベッド: 階段下も収納スペースとして活用できる
ロフトベッドは、子供部屋を有効活用できる便利な家具ですが、 安全面に注意し、子供の成長に合わせて適切なロフトベッドを選びましょう。