- フロアベッドのカビ対策をしたい
- カビにくいフロアベッドの特徴は?
- 湿気に強いフロアベッドが知りたい
フロアベッドはベッド下に隙間がないので、湿気やカビに悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士・寝具ソムリエの資格を持っていますが、フロアベッドは湿気・カビ対策が必須と考えています。
そこでこの記事では、フロアベッドの湿気・カビ対策方法から、湿気に強いすのこフロアベッドのおすすめ商品まで全てご紹介します。
この記事を読めば、フロアベッドにカビが生える心配がなくなりますよ。
カビが繁殖する5つの原因
マットレスを久しぶりに裏返したら、黒カビがびっしり・・・
フロアベッドに限らず、そんな恐ろしい光景が湿気や温度が高いところではどこでも起こりえます。
カビが繁殖する要因は
- 餌がある
- 温度(特に20度~25度)
- 湿度が高い(特に80%以上)
- 酸素がある
- 時間が経過する
の5つがあります。
1.餌がある
カビが好む餌はタンパク質や炭水化物なので、人間の皮脂や汗、フケがたくさんある寝具は絶好の繁殖場所です。
また繊維も餌にするため、湿気が溜まっているマットレスは注意が必要です。
2.温度(特に20度~25度)
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
14.7度 | 20度 | 22度 | 27.3度 | 26.4度 | 22.8度 | 16.8度 |
大阪大学の研究(カビと生活環境より引用)によるとカビの最適生育温度は、20~25度となっています。
日本では5月、6月、9月が当てはまるため、梅雨や台風の季節は特にカビの繁殖に注意が必要です。
3.湿度が高い(特に80%以上)
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
60% | 73% | 77% | 83% | 69% | 73% | 65% | 58% |
日本の平均湿度は7月が80%以上で、最もカビが繁殖しやすくなります。
但し、寝具に関しては部分的に湿度が高い傾向があるため、概ね5月~9月は注意が必要と言えます。
また、冬場は乾燥していますが、加湿器を付ける場合は定期的に部屋の換気を行いましょう。
4.酸素がある
真空状態ではカビは死滅しますが、フロアベッドを使用する環境では真空にする事が出来ないので、他の要因を排除するようにしましょう。
5.時間が経過する
カビは時間の経過とともに、どんどん繁殖して健康被害をもたらします。
そのため、早期発見・早期対策が何よりも大切になってきます。
フロアベッドがカビやすい原因
フロアベッドが比べてカビやすい原因は、
- 床と床板との間に隙間がほとんどない
- マットレスがフレーム枠で囲まれている
- 汗の老廃物がカビの繁殖を増加させる
- ベッド下の掃除が疎かになりやすい
の4点です。
1.床と床板との間に隙間がほとんどない
通常のベッドは床板に高さがあるので、下から空気が通りマットレスを乾燥出来ます。
しかしフロアベッドは、床面と接する構造なので湿気を飛ばすだけの十分な空気がマットレスに通らないため、湿気やすくカビが繁殖しやすいのです。
2.マットレスがフレーム枠で囲まれている
フロアベッドは脚ではなく、フレーム枠で囲ってある事もカビの原因となります。
ベッド下に蓄積する湿気が飽和状態になり、マットレスや床板にカビが生える原因となります。
人間は就寝中にコップ1杯分の汗をかきますが、対策をしないとそれだけの分量の汗が毎日マットレスと床板の間に溜まり続けます。
3.汗の老廃物がカビの繁殖を増加させる
汗は体内の老廃物が含まれているので、カビの餌となり繁殖を大幅に増加させます。
またフロアベッドは、床板とフローリングが接しているので、湿気を放置するとフローリングまでカビが生える事もあります。
4.ベッド下の掃除が疎かになりやすい
フロアベッドでは、ベッド下に隙間がありません。
ベッド下のほこりを掃除するには、マットレスと床板を外す必要がありますが、かなり面倒です。
掃除が疎かになりやすいのもカビが繁殖する原因です。
カビの大好物は人間の垢や皮脂などのタンパク質ですが、それ以外にも木材や塗料、接着剤などベッドに使用されているほとんどを餌とします。
ベッド下には十分な水分や酸素があり、餌となる汚れやホコリが大量にあるフロアベッドはカビがコロニー(生物集団)を作るのに格好の場所なのです。
フロアベッドの湿気・カビ対策
フロアベッドを湿気・カビから防止するには、
- 除湿シートを使う
- ベッドパッドを使う
- シーツ・カバー類を抗菌仕様にする
- マットレスを定期的に立てかける
- 日当たりの良い場所に設置する
- 布団乾燥機を使う
- 部屋の温度・湿度を下げる
- 掃除をする
- 冬は結露に注意
を実践する事が大切です。
1.除湿シートを使う
フロアベッドは湿気が溜まりやすいので、「除湿シート」をマットレスの下に敷くことは必須です。
寝汗による湿気はマットレスを通り、床板まで達しますが、除湿シートを敷くとマットレスや床板の湿気を除湿出来ます。
除湿シートにはベルオアシスやシリカゲルなどの乾燥材が入っているので、定期的に天日干しをしましょう。
2.ベッドパッドを使う
サイズ | 価格 |
セミシングル~ワイドキング | 8,363円~ |
ベッドパッドはマットレスの上に敷く事で、寝汗を直接吸収します。
特に抗菌加工のベッドパッドは、カビの繁殖を抑制する効果があるのでおすすめです。
ベッドパッドは丸洗い可能なので、1カ月に1回は洗濯して清潔な状態にしましょう。
3.シーツ・カバー類を抗菌仕様にする
シーツ・カバー類は直接人が触れるので、常に衛生的に保つことが大切です。
カビは人間の皮脂や汗、フケなどを餌にするので、マットレスや枕には抗菌仕様のシーツ・カバーをかけて、1~2週間に1回は洗濯しましょう。
4.マットレスを定期的に立てかける
スプリングマットレスは、洗ったり天日干しするのが困難です。
しかし、窓を開けてマットレスを立てかけるだけで新鮮な空気を取り込ます。
立てかけた時に、扇風機やエアコンの除湿を付けると一気に乾燥するのでおすすめですよ。
5.日当たりの良い場所に設置する
マットレスを動かせない方はフロアベッドを日当たりの良い窓辺に置くだけでも、湿気対策には効果があります。
昼間は布団や枕を天日干しして、マットレスに直接日光を当てて除湿・日光消毒しましょう。
6.布団乾燥機を使う
布団乾燥機でマットレスを一気に乾燥するのは、最も効果的なカビ予防の一つです。
カビが繁殖する一番の要因は「湿気」なので、布団乾燥機は最も効果的なカビ対策の一つです。。
またダニは60度以上の温度にすると一瞬で死滅しますが、布団乾燥機は60度以上の熱風を送り出すのでカビとダニの両方に効果があります。
7.部屋の温度・湿度を下げる
室内の温度と湿度はエアコンでコントロール出来ます。
冷房でも良いですが、フロアベッドは湿気が問題なので、除湿(ドライ)の方がおすすめです。
8.掃除をする
フロアベッドはベッド下の掃除が難しいため、カビやダニが好む汚れやほこりが溜まりがちです。
カビ・ダニ・ほこりはアレルギーの原因にもなるので、最低でも月に1回はベッド下の掃除をしましょう。
9.冬は結露に注意
カビは梅雨時に繁殖しやすいですが、フロアベッドは冬場も注意が必要です。
と言うのも、寒い季節は床の温度と、寝具内の温度差が大きいので、結露がマットレスの裏面に溜まるからです。
フロアベッドは床面に近いため、寝具内を暖かくすればするほど結露が増えます。
また冬場は、加湿器で湿度も上がりやいので、部屋の換気も忘れないようにして下さい。
>>マットレスのカビ取り方法4選&カビの悪影響|睡眠・寝具指導士監修
カビにくいフロアベッド5選!
湿気・カビ対策を考えた場合、フロアベッドの仕様が最も重要です。
フロアベッドでの中でも、床板がすのこであればカビ対策には効果的です。
更に、ステージレイアウトや天然木は、より湿気が籠りにくくなります。
そこで、カビに強いすのこフロアベッドを5つご紹介します。
1位.販路限定/ベッド 棚コンセント付き ロータイプ/S kyline2
販路限定/ベッド 棚コンセント付き ロータイプ/S kyline2
サイズ | 床板 | 価格 |
シングル~ダブル | すのこ | 18,536円~ |
S kyline2は、床板が桐すのこになっているフロアベッドです。
7色がラインナップしていて、シャビーグレーやオークホワイトなど色合いも都会的なものがそろっています。
低価格ですが2口コンセントもあるので、フロアベッドで迷われたら、S kyline2がおすすめです。
2位.棚 コンセント付き フロア ロー ベッド SKYline 2nd スカイ・ライン セカンド
棚 コンセント付き フロア ロー ベッド SKYline 2nd スカイ・ライン セカンド
サイズ | 床板 | 価格 |
シングル、セミダブル | すのこ | 13,731円~ |
SKYline 2nd スカイ・ライン セカンドは、一人用に特化したフロアベッドです。
値段が安くコンセントも付いているので、金銭的に厳しい大学生に特におすすめです。
フレームは汚れや傷に強い強化樹脂仕上げとなっています。
3位.モダンライト・コンセント付きフロアベッドShellyシェリー
モダンライト・コンセント付きフロアベッドShellyシェリー
サイズ | 床板 | 価格 |
シングル~ダブル | 桐すのこ | 33,332円~ |
Shellyシェリーは、モダンライト付きフロアベッドです。
床板は吸放湿性に優れている桐すのこで、寝具内がサラサラと快適です。
すのこ裏にはプラスチック脚が付いていて、床の傷を防止するとともに、ベッド下に隙間が出来るので通常のフロアベッドよりも乾燥しやすい仕様です。
4位.棚・コンセント付きモダンデザインローベッド Equation エクアシオン
棚・コンセント付きモダンデザインローベッド Equation エクアシオン
サイズ | 床板 | 価格 |
シングル~ダブル | すのこ・ステージレイアウト | 43,921円~ |
Equation エクアシオンは、風格ある佇まいが美しいフロアベッドです。
ヘッドボードは傾斜を付ける事で、スタイリッシュさを演出。
床板は「すのこ&ステージタイプ」で、通常のフロアベッドよりも格段に通気性が良くなっています。
フレームはウレタン塗装で、見た目に高級感があり意匠性も高くなっています。
5位.ロータイプベッド すのこ 棚付き 宮付き コンセント付き
サイズ | 床板 | 価格 |
シングル~ダブル | すのこ | 17,478円~ |
こちらは低価格で高品質な、人気フロアベッドです。
フレームは「メラミン樹脂加工板」を採用していて、傷や汚れに強い仕様。
開き止めバーでフレームがゆがみにく、すのこ裏には床のキズを防ぐ緩衝シールが付いています。
ローベッドも検討して見る
たとえ床板がすのこのフロアベッドでも、通常のベッドよりマットレス裏は湿気がちです。
カビがどうしても不安な方は、同じロースタイルで脚が付いているローベッドを検討して見るのもおすすめですよ。
フロアベッドのカビ・湿気まとめ
フロアベッドは湿気やカビに弱いベッドです。
カビを防止するためには、ベッド周りを衛生的にするとともに、湿度を下げる事が重要です。
フロアベッドが比べてカビやすい原因は、
- 床と床板との間に隙間がほとんどない
- マットレスがフレーム枠で囲まれている
- 汗の老廃物がカビの繁殖を増加させる
- ベッド下の掃除が疎かになりやすい
です。
カビにくいフロアベッドとしては、床板がすのこタイプや、ステージレイアウト、天然木フレームがおすすめです。