ちょっとしたお昼寝でも安心して赤ちゃんが眠れる環境を作ってあげる事は大切ですよね?
お昼寝をしている間に、ママは洗濯や食事の支度にと大忙しです。
ずっと側にいてあげる事ができない時間、ベッドから転落や落下しないようにしなければなりません。
消費者庁の調査では平成22年12月から平成29年6月末までの間で大人用ベッドから転落・落下した事故が、合計564件もあったそうです。
そのうち、0歳児の8人が、1歳児の1人が死亡すると言う痛ましい結果になっているのです。
そこでこの記事では、赤ちゃんがベッドから転落した時の危険性や、転落事故を防ぐ方法、乳幼児でも添い寝が出来るおすすめベッドをご紹介します。
ベッドから転落したらどうなる?
0~1歳児の大人用ベッドからの転落事故報告(計 564 件)における受傷内容を見ると、頭部に受傷(頭蓋内損傷、頭蓋骨骨折、頭部や顔のすり傷、打撲)した事故報告が 400 件以上と多く、また、件数は少ないですが、窒息事故の報告もありました。
(消費者庁ホームページより引用)
大人用ベッドから転落した時の怪我の内訳をみると、圧倒的に多いのが頭部・顔のすり傷や打撲です。
赤ちゃんは頭でっかちなので、落下したときにはかなりの確率で頭から落ちてしまいます。
大人にとっては数十センチの高さならば大丈夫と思うかもしれませんが、ちょっとした油断が取り返しのつかない事故につながってしまうのです。
家の中でも危険はいっぱい
ベッドの上にいれば赤ちゃんがケガをする事なんてないのだろうと思ってしまいがちですが、危険がたくさん潜んでいるのです。
ベッドで寝ている赤ちゃんが怪我をしやすいシチュエーションとしては、
- ベッドからの落下
- マットレスと壁や、マットレス同士の隙間に挟まれる
- ベッドガードとマットレスに挟まれる
と言った事があります。
ベッドからの落下
大人用ベッドで熟睡させた後に、家事を始めるお母さんは多いのではないでしょうか?
しかし寝返りを始めた赤ちゃんは、ママの知らない間にゴロゴロと寝返りをしてベッドから落下する事があります。
ベッドの高さにもよりますが、赤ちゃんにとっては少しの高さも危険なのです。
赤ちゃんは日々成長しているので、昨日できなかった事が急にできるようになります。
「まだ寝返りしないから大丈夫」なんて思っていると、ベッドからの転落事故につながるので注意しましょう。
マットレスと壁や、マットレス同士の隙間に挟まれる
赤ちゃんが落下しないように、ベッドを壁際にくっつけているご家庭も多いと思います。
しかし体が小さい乳幼児の場合、ベッドと壁の僅かな隙間に挟まれる事故が起こりえます。
同様に、2台のベッドをくっつけていても、マットレス同士の隙間に挟まれるケースもあります。
ベッドガードとマットレスに挟まれる
大人用ベッドガードを取り付けているご家庭では、マットレスとの隙間に挟まれる事故も発生しています。
生後18カ月未満の赤ちゃんには、ベッドガードの使用は避けるようにしましょう。
(「幼児用ベッドガード」のSG基準においては、使用年齢は「生後 18 か月以上」と定めており、SG認証製品には取扱説明書及び本 体に注意書きが記載されています。)
ベッドからの転落・落下事故を防ぐために出来る事
大人用ベッドからの転落・落下事故をなくすために親として出来る事は、
- 出来る限りベビーベッドを使う
- 添い寝する時は布団を使う
- ベッドガードは生後18か月を過ぎてから
の3点です。
1.出来る限りベビーベッドを使う
満2歳までは出来る限りベビーベッドで赤ちゃんを寝かせるようにします。
ベビーベッドで寝かせる時の注意点としては、
- 柵は常に上げておく
- PSC マークが貼付されたベビーベッドを選ぶ
- つかまり立ちを始めたら、床板を最下段にして柵を高くする
となっています。
特に授乳やおむつ交換の際にベビーベッドの柵を下げた際に、落下する事故が散見されているので注意してください。
2.添い寝する時は布団を使う
赤ちゃんに母乳を飲ませる時や寝かしつける時などは「添い寝」をする事もあると思いますが、基本的には高さのあるベッドではなく、布団で寝かせるようにしましょう。
もしくは、高さの低い「フロアベッド」であれば安全性は高いと言えます。
3.ベッドガードは生後18か月を過ぎてから
ベッドからの転落事故を心配して、ベッドガードを取り付けているお母さんも多いと思います。
しかし大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準(SG基準)で、生後18か月未満の子どもには使用しないよう定めているので、注意してください。
安全にベッドガードを使う為には
大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないでください。
子どもが隙間に挟まり、自力で抜け出せずに窒息するリスクがあります。製品購入前に子どもがその製品の対象月齢か確認し、購入後は使用前に、製品の取扱説明書や注意表示をよく確認しましょう。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)では、ベッドガードの使用を生後 18 か月から 60 か月(5歳)までと定めています。
日本でも一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準(SG 基準)では、生後 18 か月未満には使用しない旨の本体表示を義務付けています。
平成 29 年度に0歳児が、大人用ベッドとベッドガードに挟まれて死亡する事故が2件発生しています。
>>0~1歳児の大人用ベッドからの転落事故に御注意ください(消費者庁ホームページより抜粋)
ベッドガードを選ぶときには、まずSG 基準を満たしているかを確認します。
使用する時期は生後18か月~満5歳までなので、特に新生児~生後18か月の赤ちゃんには絶対に使用しないようにしましょう。
また、ベッドガードを購入・使用する際には、
- ベッドガードがベッドサイズに合っているか確認
- 幅が狭いと隙間から赤ちゃんが転落可能性がある
- ベッドガード設置後は、しっかりと取り付いているかをチェック
- 壁とベッドの隙間もないようにする
と言ったポイントを重点的に確認してください。
赤ちゃんと添い寝するメリット
新生児から生後18か月までは、大人用ベッドにベッドガードを付けて寝かせるのは危険と言う事は分かっていただけましたでしょうか?
とは言っても、赤ちゃんと添い寝をする人はかなり多く、民間のアンケート調査では「一緒の布団もしくはベッドで寝ている」と答えた人が59%もいました。
実際、添い寝をするメリットには、
- 夜の授乳がスムーズ
- 省スペースで済む
- スキンシップが出来る
と言った事があります。
1.夜の授乳がスムーズ
一緒のベッドで寝ていると、夜中の授乳の際にもわざわざベビーベッドまでいかなくても済みます。
また、赤ちゃんに母乳を飲ませながら、お母さんも一緒に寝る「添い乳」も出来るので、お母さんにとっても赤ちゃんにとってもうれしい事です。
2.省スペースで済む
赤ちゃん用の部屋やベビーベッドを置くスペースを必要としないので、スペース的にも経済的にもメリットがあります。
3.スキンシップが出来る
添い寝は赤ちゃんとお母さんの大切なスキンシップの場でもあります。
特に産後は、肌と肌が触れ合うことで「オキシトシン」というホルモンが分泌され、幸せ感を感じやすく、産後うつの予防にもつながると言われています。
新生児から添い寝が出来るベッド
和室の部屋があれば、布団を敷いて赤ちゃんと添い寝をする事が出来ますが、最近のマンションは洋室しかない家がほとんどです。
フローリングは硬いので布団を敷いても、寝心地は良くありません。
赤ちゃんは体重も軽く関節も柔らかいので、フローリングに布団を敷いただけでも快適に寝る事が出来ますが、お母さんやお父さんはそうはいきませんよね?
そこでおすすめなのが「フロアベッド」や「折りたたみすのこベッド」を使う事です。
フロアベッドは床からの高さが20cm~25cmしかないので、転落・落下による事故の心配をする必要がありません。
同様に折りたたみすのこベッドも、すのこの厚み+寝具の厚みしかないので、高さは15cm~20cmと低くなっています。
(念のため周囲には絨毯などを敷きましょう)
また、キングサイズにしておけば、お父さん、お母さん、赤ちゃんの3人が川の字になって寝る事も出来ます。
フロアベッドや折りたたみすのこベッドは、使用している部材が少ないので安く購入できるのもメリットの一つです。
添い寝をするのにおすすめのベッドとしては、
- ラトゥース2 Lautus2
- 【JointJoy】ジョイント・ジョイ
- 『hohoemi』
- Serafiinaセラフィーナ
- 折りたたみ式 すのこベッド
があるのでご紹介したいと思います。
販路限定/棚・コンセント付き連結ベッド/ラトゥース2 Lautus2
販路限定/棚・コンセント付き連結ベッド/ラトゥース2 Lautus2
サイズ | 価格 |
クイーン~ワイドK280 | 38,846円~ |
ラトゥース2 Lautus2は、連結部の隙間を極力なくしてあるので、マットレスの隙間が気になりません。
サイズもクイーン~ワイドK280まで全て揃っているので、子供2人+ご両親でも余裕があります。
組立設置サービスを付けられるので、育児に忙しい方でも安心です。
【JointJoy】ジョイント・ジョイ
サイズ | 価格 |
セミシングル~ワイドK280 | 46,507円~ |
【JointJoy】ジョイント・ジョイのフロアベッドは、最大幅280cmのファミリータイプになります。
棚にはコンセントの他に照明も付いているので、夜間の授乳などに便利に出来ています。
また、高さが低いだけでなくフレームが革張りになっているので、赤ちゃんがぶつかっても安心です。
照明付き宮付き国産フロアベッド『hohoemi』
サイズ | 価格 |
シングル~ワイドK280 | 21,592円~ |
『hohoemi』は、マットレスを含めても床からの高さが20cmと非常に低いフロアベッドです。
ヘッドボードには、棚とスイッチ付きコンセント、それに照明が付いています。
またヘッドボードはくりぬき式なので、赤ちゃんがいたずらしにくいのもおすすめポイントとなっています。
低ホルムアルデヒド製品なので、アレルギーが心配な赤ちゃんでも安心です。
ワイドレザーフロアベッドSerafiinaセラフィーナ
サイズ | 価格 |
クイーン~ワイドK280 | 55,757円~ |
Serafiinaセラフィーナは、ワイドキングサイズがあるレザーフロアベッドです。
背もたれやフレームにふかふかのレザーを使用していて、子供がぶつかっても痛くありません。
汚れに強い合皮素材なので、ミルクやおしっこで汚れがちな乳幼児に最適。
マットレスの種類も豊富で、抗菌・防臭・防ダニ加工が施されている商品もあり、カビやダニを寄せ付けずに衛生的な環境にする事が出来ます。
折りたたみ式 すのこベッド/寝具 耐荷重180kg 木製
サイズ | 価格 |
シングル~ダブル | 9,228円~ |
こちらは、四つ折りタイプの折りたたみすのこベッドです。
簡易的な作りなので寝室に置くには物足りませんが、折りたたんで片づけられるのでリビングで赤ちゃんとお昼寝をするのにおすすめです。
マットレスだけでなく敷布団も使えて、すのこ仕様なので湿気てもカビが生えにくくなっています。
赤ちゃんのベッドからの転落・落下まとめ
消費者庁の調査では、5年間で大人用ベッドからの転落・落下事故で9件の赤ちゃんが死亡していると発表されています。
また、ベッドガードを使えば安心と思うかもしれませんが、毎年のようにベッドガードとマットレスの隙間で窒息死してしまう赤ちゃんがいるので、生後18か月までは使用をしないように注意喚起されています。
赤ちゃんと添い寝をする際には、フロアベッドや折りたたみすのこベッドのように転落・落下しても安全なベッドを選びましょう。