- 敷布団のシーツ交換の目安は?
- ベッドパッドは敷きっぱなしで問題ない?
- ベッドシーツ交換怠けた事ありますか?
シーツやベッドパッド、敷きパッドの交換頻度はご家庭によって大きく変わります。
そのため他の人が何日で交換しているか、どのくらいで交換すべきかは気になりますよね?
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を保有していますが、シーツは1週間に1回、敷きパッドは2週間に1回、ベッドパッドは1カ月に1回は交換する事をおすすめします。
そこでこの記事では、シーツやベッドパッドの役割と交換頻度についてご説明いたします。
シーツの役割とは?
ベッドや布団に欠かせないシーツですが、主な役割は
- 体動による摩擦から寝具を保護
- 寝汗や皮脂汚れから寝具を保護
の2つです。
また、シーツの色によって副交感神経を優位にして、入眠しやすいようにする事も出来ます。
夏場は「青色シーツ」で、脈拍を下げたり呼吸を深くする事が出来ますし、寒色なので見た目にも涼しげです。
一般家庭のシーツ交換頻度
そのシーツですが、みんなどのくらいの頻度で交換しているか気になりますよね?
人によっては「毎日交換するのが当たり前!」という方もいれば、「前回いつ洗濯したかわからないし、敷きっぱなしでも全然平気!」という方も案外いらっしゃいます。
そこで一般家庭でもシーツの交換頻度を調べてみる事にしました。
シーツの交換頻度は週に1回が最多!
セシールが行った調査によると日本人の4割が週に1度以上シーツを交換しているという結果が出ています。
逆に、月に1回と答えている人も20%近くいます。
こういった調査結果を聞くと、自分は週に1度だから全然不潔じゃないとほっとしている方も多いと思います。
しかし、海外では週に1度以上交換する人が6割とか8割という国もあるので、それと比べると日本人の週に1度はもしかしたらとても不潔なんじゃない?と不安になってしまいますよね。
交換しないシーツが及ぼす悪影響って?
シーツを頻繁に交換しないと、
- 見た目に不潔
- ダニ・カビの温床になる
- アトピー性皮膚炎の原因になる
- 風邪やインフルエンザがうつりやすい
- 花粉症の症状が出やすい
- 睡眠環境が悪くなる
と言った悪影響が起こってきます。
1.見た目に不潔
シーツ交換を怠ると見た目に不潔です。
髪の毛がたくさん付着しているシーツは、自分では気にならなくても、友達や恋人が見ると結構嫌な気分になるものです。
人は寝ている間には汗をかきます。
平均して1晩に200ccの汗をかくと言われているので、1週間なら1リットルの汗がシーツや布団に染み込んでいることになります。
汗を皮脂汚れをそのまま放置すると、シーツが黄ばんだり黒ずんだりして洗濯しても落ちにくくなるので、そうなる前に交換しましょう。
2.ダニ・カビの温床になる
2週間取り替えていないシーツには、平均2000匹のダニがいるという調査結果もあります。
ダニに刺されてかゆみを感じるだけでなく、喘息などの原因にもなります。
>>ベッドのダニを徹底的に退治!「生きているダニ」「死骸と糞」のダブル対策
またカビにとっても人間の皮脂や汗と言うのは餌になるので、梅雨時など湿度が高い時期には要注意です。
ダニやカビが気になる方は、予め抗菌・防ダニ加工が施されたシーツを購入するようにしましょう。
3.アトピー性皮膚炎の原因になる
健康な人の鼻の中や皮膚、髪の毛などに常在している菌の一つに「黄色ブドウ球菌」があります。
表皮感染症を引き起こす代表的な菌ですが、アトピー性皮膚炎を悪化させることも分かっています。
赤ちゃんや小さな子供など、アトピーの症状が出ているご家庭では、小まめにシーツや枕カバーを洗濯をして黄色ブドウ球菌を減らす事が大切です。
4.風邪やインフルエンザがうつりやすい
子供と添い寝をしたり、夫婦が同じベッドで寝ている場合は、片方が風邪やインフルエンザにかかるとうつる事がありますよね?
ウィルスはくしゃみや咳をする事でシーツに付着します。
半日もすれば死滅すると言われていますが、その間に感染する可能性が高いので、風邪を引いたら毎日洗濯するようにしましょう。
同様にコロナに罹患した際も、シーツ交換を頻繁に行う事で家庭内感染をある程度予防出来ます。
5.花粉症の症状が出やすい
外着のままベッドに横たわる人は、シーツや枕カバーに花粉が付いています。
そのまま就寝するとくしゃみや鼻水など花粉症の症状が出やすくなるので、花粉症の季節は小まめに洗濯をすると共に、乾燥機で乾かすようにしましょう。
6.睡眠環境が悪くなる
清潔なシーツはサラッとした肌触りで寝汗を効率的に吸収してくれます。
また吸放湿性や通気性も良いので、寝具内を快適な睡眠環境にしてくれます。
しかしシーツが汚れると、寝汗や皮脂汚れでシーツはべとつき、吸水力も落ちてしまいます。
不衛生なだけでなく、睡眠環境も悪くなるので、シーツを敷きっぱなしにするのは止めましょう。
シーツを洗う頻度の目安は?
毎日新しいシーツを使うのが理想ですが、一人暮らしで時間がない方や、天気が悪くシーツが乾かない日もあります。
シーツの交換頻度の目安としては、汗を良くかく夏場では1週間に1回程度となります。
逆に冬場なら2週間に1度くらいでも良いでしょう。
但し子供やペットがシーツを汚したり、風邪やインフルエンザにかかった際は毎日交換しましょう。
また、いくらシーツをきれいにしても何日も入浴しなかったり、部屋がほこりだらけでは意味が無いので、入浴と部屋の掃除も忘れずにしたいものです。
布団乾燥機を併用する
また、どうしてもシーツの交換頻度が少ない場合や、週に1度交換してもなんとなく気になる方は、布団乾燥機を併用するのがおすすめです。
ダニやカビが一番好むのは湿気ですが、布団乾燥機を使用する事で、寝具内の余分な湿気を乾燥させてくれます。
また、ダニは60度以上の温度になると死滅しますが、布団乾燥機はそれ以上の高温なので、アレルギー対策としても有効です。
シーツの上手な洗い方
洗濯機には色々なモードがありますが、基本的にはシーツの洗濯絵表示に従うようにしましょう。
この表示を守らないで洗濯をすると、シワが寄ったり、シーツが縮む原因になります。
ウールや合成繊維のシーツは洗濯機で丸洗い出来ますが、絹などの天然素材のシーツの中には、手洗いしか出来ないものもあります。
シーツを洗濯する前に糸くずなどを取っておく
シーツを洗濯する前には、ガムテープで表面の糸くずを取り除いておきましょう。
このひと手間を加えるだけで、汚れが落ちやすくなり、ゴミがシーツ全体に広がるのを防いでくれます。
汚れがひどい場所は漂白剤を使用
また、黄色く汗ばんだシーツや、コーヒーなどをこぼした場合には、漂白剤を使用します。
最近では、部分的に塗り込むタイプの漂白剤があるので、シーツの他の部分が色あせる事もありません。
漂白剤を使用出来ない場合には、ぬるま湯に洗剤を入れて、手もみしてから洗濯すると汚れが綺麗に落ちます。
洗濯ネットに入れる
シーツを洗う時には、洗濯ネットに入れるのがおすすめです。
きちんと畳んでネットに入れる事で、生地を傷めずに済みますし、パリッとしわがない仕上がりになります。
ベッドパッドの役割と洗濯頻度
サイズ | 価格 |
セミシングル~ワイドキング | 8,363円~ |
ベッドパッドには、寝汗を吸収する役割があります。
睡眠中にかいた汗は湿気となり、重力で下に落ちていきます。
シーツで吸収しきれなかった湿気は寝具内部やマットレスの裏側に溜まりカビの原因となりますが、ベッドパッドを敷く事で湿気が寝具に吸収されるのを防ぐ事が出来ます。
一般家庭におけるベッドパッドの交換頻度は、
- 月1回:26.6%
- 週1回:17%
- 3ヶ月に1回:16%
- 月2~3回:13.8%
- 半年に1回:12.8%
- 1年以上洗っていない:5.9%
- 年1回:3.9%
- 週2~3回:3.5%
- 毎日:0.5%
となっています。
一番多いのは月に1回となっています。
また睡眠環境の観点からも、シーツと違い直接肌に触れないベッドパッドは月1回程度の洗濯でも大丈夫です。
但し梅雨や台風の季節など蒸し暑い季節は、寝汗を多くかきベッドパッドの吸収力が飽和状態を超えやすいので小まめに洗濯して下さい。
ベッドパッドに関してもシーツ同様、防ダニ・抗菌加工が施されている商品の方が衛生的な睡眠環境に出来るのでおすすめです。
>>喘息ベッド5選&おすすめマットレス【睡眠・寝具指導士が選び方を解説】
赤ちゃんのシーツやベッドパッドは毎日洗濯
但し赤ちゃん用のシーツやベッドパッドに関しては、出来る限り毎日洗濯して下さい。
乳幼児は大人よりも多く汗をかきますし、肌が敏感なため少しの汚れでも皮膚のかゆみやただれを引き起こす事があります。
また、母乳やミルクで汚れる事もあれば、よだれやうんちが付いてしまう事もありますよね?
汚れたシーツは、肌触りも悪くなり睡眠に悪影響を及ぼすので注意が必要です。
シーツの交換頻度まとめ
睡眠・寝具インストラクターの立場としては、シーツは1週間に1回、ベッドパッドは月に1回の洗濯をおすすめします。
但しアレルギー症状がある人や、赤ちゃんの寝具に関しては小まめに洗濯をして清潔な状態を保つようにしましょう。