- マットレスの裏が湿っぽい
- 梅雨や夏になるとカビが心配
- 除湿シート・すのこ・換気のどれが効果的?
ベッド・マットレスの湿気対策で大切なのは、「湿気をためない」「底面に風を通す」「汗や汚れをためない」の3つです。
まずは室内の湿度を確認し、マットレスを定期的に乾燥させましょう。除湿シートやベッドパッドも役立ちますが、敷く位置やお手入れ方法は商品によって異なります。
私はベッドショップのオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っています。この記事では、家庭でできるベッドの除湿・カビ予防を、優先順位が分かるように解説します。
ベッド・マットレスに湿気がたまる原因
寝ている間の汗や室内の湿気は、シーツやベッドパッドだけでなくマットレスにも影響します。特にマットレスの底面やベッド下など、空気が動きにくい場所は湿気が残りやすくなります。
カビ対策では、次の3つを意識しましょう。
- 湿気:室内や寝具が高湿度の状態になる
- 汚れ:汗・皮脂・ほこりなどがたまる
- 空気の停滞:マットレス底面やベッド下に風が通らない
つまり、除湿剤だけに頼るのではなく、部屋・寝具・ベッド下をまとめて乾燥しやすい環境にすることが重要です。
ベッドの除湿・カビ対策5つ

1.室内の湿度を確認する
湿気が気になる寝室には湿度計を置き、状態を確認するところから始めましょう。目安として湿度60%を超える状態が続くときは、除湿を意識します。
外気が乾いている日は換気し、梅雨や雨天など外気も湿っている日は、エアコンの除湿機能や除湿機を使う方が効率的な場合があります。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、暑すぎず寒すぎない寝室、静かな環境、リラックスできる寝具など、睡眠環境を整えることが良い睡眠につながるとされています。
2.マットレスの底面に風を通す
マットレスの裏側が湿っている場合は、壁などに立てかけ、風通しのよい室内で乾燥させます。重くて動かしにくい場合は、持ち上げられる範囲で底面に空気を入れ、扇風機やサーキュレーターを使う方法もあります。
一般的な目安として、ベッド用の厚いマットレスは月1~2回程度、立てかけるなどして底面に風を通すとよいでしょう。
ただし、床に直置きしている場合や、薄型・ウレタン系で湿気がこもりやすい場合は週2~3回~できれば毎日を目安にします。梅雨・結露が多い部屋・寝汗が多い時期・裏面が湿っている場合も頻度を増やしてください。
重いスプリングマットレスは無理に毎日立てる必要はありません。月1回程度を目安に底面を確認し、必要に応じて扇風機やサーキュレーターで風を当てる方法でも湿気対策ができます。
直射日光や布団乾燥機の使用可否・温度条件は素材によって異なるため、マットレスの取扱説明書を確認してください。
3.除湿シートを使う
除湿シートは、寝具にたまる湿気を吸収する補助アイテムです。特にマットレスを頻繁に動かせない場合に便利です。
一般的にはマットレスの下に敷くタイプが多く、底面にたまる湿気を吸収する目的で使います。ただし、製品によってはマットレスとベッドパッドの間に敷くタイプもあるため、最終的には商品の使用方法に従ってください。
また、吸湿した除湿シートを放置すると性能を発揮しにくくなります。吸湿センサーや説明書を確認し、定期的に乾燥させて繰り返し使用しましょう。
4.シーツ・ベッドパッドを定期的に洗う
ベッドパッドは、マットレスを汗や汚れから守る役割があります。シーツやベッドパッドは洗濯表示に従って洗い、十分に乾燥させてから使用しましょう。
西川ではカビ対策としてシーツ・カバー類を週1回程度洗濯する方法を紹介しています。ただし、汗の量や季節、使用環境によって汚れ方は違うため、週1回をひとつの目安に、汗を多くかいたときは早めに交換するとよいでしょう。
5.ベッド下に空気の通り道をつくる
ベッド下へ収納ケースや荷物を隙間なく詰めると、空気が動きにくくなります。湿気が気になる場合は、ベッド下に適度な空間を残すことも大切です。
壁際も空気が停滞しやすいため、結露しやすい部屋では壁とベッドの間にも少し余裕を持たせましょう。
梅雨・夏・冬で湿気対策を変える
| 時期 | 特に確認したいこと | 対策の目安 |
|---|---|---|
| 梅雨 | 室内湿度 | エアコン除湿・除湿機+寝具の乾燥 |
| 夏 | 寝汗 | シーツ・ベッドパッドをこまめに交換 |
| 冬 | 床・壁の結露 | マットレス底面と壁際を確認して換気・乾燥 |
「夏だけ対策すればよい」とは限りません。冬でも室内外の温度差によって結露する場合があるため、マットレスの裏側を定期的に確認しましょう。
ベッドの種類別|湿気対策のポイント

すのこベッド
床板に隙間があるため、板張りの床板よりマットレス底面へ空気を通しやすいのがメリットです。ただし、すのこならカビが生えないわけではありません。寝室が高湿度だったり、ベッド下を荷物で塞いだりすると湿気は残ります。
湿気対策を重視するなら、すのこ床板に加えて、ベッド下に空間がある脚付きタイプなども比較するとよいでしょう。
収納ベッド
収納部があるため、オープンな脚付きベッドと比べると床下の空気が動きにくい構造があります。しかし、収納ベッドだからカビると決まっているわけではありません。
寝室の除湿、マットレスの乾燥、収納物の詰め込みすぎを避けるなど、構造に合わせた湿気対策を行いましょう。
フロアベッド・ローベッド
床に近いタイプは、床面の冷えや結露、フレーム内の空気の停滞を確認します。すのこ仕様でも、定期的にマットレス底面をチェックしましょう。
マットレスは種類だけで「カビにくい」と決めない
「ポケットコイルは通気性が悪い」「ボンネルコイルならカビにくい」と単純には判断できません。
マットレス全体の通気性は、コイルの構造だけでなく、詰め物・側生地・ウレタンの量や構造・通気孔などによっても変わります。
ウレタンマットレスも製品によって構造が異なります。湿気が残りやすい使用環境では、底面を乾燥させ、必要に応じて除湿シートを併用してください。
マットレスを選ぶときは「○○素材だから大丈夫」ではなく、商品の通気構造とメーカー指定のお手入れ方法まで確認しましょう。
湿気対策しやすいベッドの選び方
これからベッドを購入する場合、カビ対策のしやすさを重視するなら次の3点を確認します。
- 床板:すのこなど、マットレス底面に空気が通りやすいか
- ベッド下:空気が流れる空間を確保しやすいか
- 手入れ:マットレスを動かしたり底面を確認したりしやすいか
素材名だけで選ぶより、ベッド全体の構造と日常のお手入れのしやすさを見る方が実用的です。
湿気対策にはSERAPISのすのこベッドもチェック
ベッド・家具通販セラピスでは、マットレス底面に空気を通しやすいすのこベッドを取り扱っています。
湿気が気になる方は、床板だけでなく、脚の高さ・ベッド下の空間・ヘッドボード・収納の有無も比較してください。
商品ごとにサイズや仕様が異なるため、現在のラインナップから寝室に合うものを選びましょう。
すでにマットレスにカビが生えている場合
この記事は「カビを生やさないための湿気対策」が中心です。すでに黒い斑点などが見える場合は、除湿だけでは解決できません。
表面のカビに消毒用エタノールを使用できる場合もありますが、素材によって変色・劣化する可能性があり、内部までカビが入り込んでいることもあります。必ず製品の取扱表示を確認してください。
カビ取りの具体的な手順はこちらで詳しく解説しています。
ベッドの除湿・カビ対策でよくある質問
寝室の湿度は何%を目安にすればいい?
カビ対策を考えるなら、湿度60%を超える状態が続かないよう意識するのがひとつの目安です。湿度計で実際の状態を確認し、必要に応じて換気・エアコンの除湿・除湿機を使い分けましょう。
除湿シートはマットレスの上と下、どちらに敷く?
一般的にはマットレスの下に敷くタイプが多いです。マットレス底面にたまる湿気を吸収する目的で使います。ただし、マットレスとベッドパッドの間に敷く製品もあるため、最終的には商品の取扱説明書に従ってください。
マットレスはどのくらいの頻度で立てればいい?
一般的なベッド用マットレスなら、まず月1~2回程度を目安に底面へ風を通しましょう。床に直置きしている場合や、薄型・ウレタン系で湿気がこもりやすい場合は、週2~3回~できれば毎日が目安です。梅雨時や裏面が湿っている場合はさらに頻度を増やします。重いマットレスは無理に持ち上げず、可能な範囲で浮かせて扇風機やサーキュレーターの風を当てても構いません。
すのこベッドなら除湿シートはいらない?
必ず不要になるわけではありません。すのこは空気を通しやすい構造ですが、寝室の湿度や寝汗の量によっては湿気が残ります。マットレス底面の状態を見て必要性を判断しましょう。
布団乾燥機はマットレスにも使える?
一般的には、布団乾燥機を使えるマットレスは多くあります。特にウレタンフォームも使用可能な製品は多いですが、熱に弱いため高温・長時間運転には注意が必要です。目安として60℃以下を案内するメーカーもあります。
一方、ファイバー素材など熱で変形する可能性がある製品もあります。まず通常の乾燥コース・低温側から考え、「ダニコース」など高温運転を使う前には必ずマットレスと布団乾燥機の取扱説明書を確認してください。布団乾燥機だけでは底面まで十分乾かないこともあるため、立てかけや送風も併用すると安心です。
まとめ|除湿の基本は「湿度・風・清潔」
- 湿度:湿度計で確認し、高湿度が続くときは除湿する
- 風:マットレス底面・ベッド下に空気を通す
- 清潔:シーツ・ベッドパッドを定期的に洗う
除湿シートやすのこベッドは便利ですが、それだけでカビを完全に防げるわけではありません。
室内の湿度管理+マットレスの乾燥+寝具の洗濯を組み合わせるのが基本です。これからベッドを選ぶ方は、毎日のお手入れがしやすい構造かどうかも確認しましょう。

