- ベッドの素材は何がおすすめ?
- 高級感があるベッドが欲しい!
- ベッドの素材ごとの特徴が知りたい!
ベッドには様々な素材があり、何を選ぶかで部屋の雰囲気が大きく変わるので、コーディネートを考える時には外せない要素となります。
また、素材によって強度や特質も変わるので、お気に入りの素材からベッドフレームを選ぶのも良いですよ。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、一般的には木製ベッドがおすすめですが、高級感ならレザーを、無骨感ならスチール製も良いと思っています。
そこでこの記事では、ベッドフレームや床板に使用されている素材とそれぞれの特徴、おすすめ商品をご紹介したいと思います。
ベッドに用いられる素材とは?特徴から選ぶベッドフレーム
ベッドフレームに用いられる素材としてまず挙げられるのが下記の天然木です。
- ウォールナット
- パイン材
- 桐
- 檜(ひのき)
- 杉
- アルダー材
比較的シンプルなデザインが多く、木材の種類によっては高額なベッドもあります。
無垢材の天然木は木目が美しく、見た目にぬくもりがあり、肌触りも滑らかなベッドが多くなっています。
費用を安く抑えたいなら安価なプリント紙製もありますし、メンテナンス性を重視するならメラミン樹脂加工が、綺麗な状態を保つならウレタン塗装もおすすめです。
また木製以外の素材としては、
- レザー
- スチール
- アイアン
- ファブリック
- 畳
もあるので、それぞれの特徴をご説明します。
ウォールナット
高級ウォルナット材ワイドサイズ収納ベッドFenrirフェンリル
素材 | サイズ | 価格 |
ウォールナット | ダブル~キング | 100,668円~ |
ウォールナットはチーク、マホガニーと並んで世界三大銘木の一つに数えられています。
高級ベッドに使用されていて、深い褐色の色合いは落ち着いた雰囲気で高級感に溢れています。
特徴としては、
- 耐久性に優れている
- 狂いが少ない
- 肌触りが良い
- 経年劣化であめ色に変色する
と言った事があります。
良く「ウォールナットブラウン」や「ウォールナット柄」と言った表記のベッドがありますが、これらはウォールナットをプリントした合板となります。
パイン材
コンパクト天然木すのこベッド minicline ミニクライン
素材 | サイズ | 価格 |
パイン材 | ショート丈セミシングル~ショート丈シングル | 19,219円~ |
主に北米産のマツをパイン材と呼び、
- イエローパイン
- ホワイトパイン
- ポンデロッサパイン
- 欧州アカマツ
などがベッド用木材として使用されます。
針葉樹特有の柔らかさから、DIY用の加工素材としても人気があり、明るめの色調は北欧風、カントリー風の家具と良く調和します。
安価な木材なので費用を抑えたい人におすすめですが、注意点としては傷つきやすい事が挙げられます。
桐
素材 | サイズ | 価格 |
桐 | シングル~ワイドK280 | 33,781円~ |
桐は日本古来より家具や檜風呂など生活に密着してきた材木で、
- 世界で2番目に軽い
- 湿気に強い
- 断熱・保温効果に優れている
- 防虫効果がある
- 歪みにくい
と言った特徴があります。
木材の中では若干高めですが、長年にわたり使用出来るので、コストパフォーマンスに優れていると言えます。
吸放湿性に優れている事から、床板のすのことして使用されている事が多い素材です。
檜(ひのき)
【新】すのこ ベッド 木製 日本製 国産 宮付 ひのき 香凛 かりん
素材 | サイズ | 価格 |
ひのき | シングル~ダブル | 43,206円~ |
檜は古来より日本では仏閣や神社などの建築物に利用されてきた木材です。
耐久性や保存性に優れていて、美しい光沢や香りが魅力です。
檜に含まれているモノテルペン炭化水素類のαピネンと言う香り成分は、まるで森林の中にいるようなリラックスとリフレッシュ効果があります。
また檜の精油には鬱滞除去や血行促進作用もあります。
それ以外にも体への影響として、
- 疲労回復
- だるさの緩和
- 冷えやむくみの改善
- 肩こり、頭痛、筋肉痛、生理痛の緩和
があると言われています。
また檜の精油には「α-カジノール」という成分が含まれていて、その成分がダニを防ぐ役割を持つほか、免疫力の向上作用もあるのでアレルギー性鼻炎や喘息の緩和・予防にもつながるとされています。
>>喘息ベッド5選&おすすめマットレス【睡眠・寝具指導士が選び方を解説】
杉
杉と言えば「スギ花粉」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、日本では北海道を除く全国各地で植林されている木材です。
優しい手触りが人気で、有害なホルムアルデヒドを吸着し、空気清浄の働きがあることが近年わかり、注目を集めています。
特徴としては、
- 調湿性が高い
- 耐久性がある
- 肌触りの良さ
- 香りが良い
と言った事があります。
特に杉の香りにはリラックス効果があると言われているので、睡眠を深く質の良いものにすることが出来るでしょう。
アルダー材
高級アルダー材ワイドサイズデザイン収納ベッド Hrymr フリュム
素材 | サイズ | 価格 |
アルダー材 | ダブル~キング | 109,164円~ |
アルダー材は、ヨーロッパ・北米エリアを中心に分布している広葉樹です。
伐採直後は白っぽい色ですが、空気に触れていると淡紅褐色や淡黄褐色に変化していく特徴があります。
木肌は大きなクセはないですが、適度に木目や節に主張がある為、家具の素材としては相性が良く高級ベッドの素材としても広く使用されています。
安価なプリント紙製
この他、安価なベッドにはプリント紙製が多く使われています。
合板に専用のプリント髪を張り付けることで、見た目に優れたベッドを作ることができます。
ベッドの中に空洞部分を作ることで、軽量化して持ち運びやすいのもこのタイプの特徴です。
市販されているベッドの多くはプリント紙製ベッドで、天然木に比べて価格も抑えられているため、庶民的な商品としても知られています。
プリント紙製ベッドは強度で天然木に劣りますが、その分複雑な組み立てが出来るメリットもあります。
但し、表面のプリント紙は傷やテープで簡単に剝がれるので、長く愛用するには不向きです。
メンテナンス性に優れいているメラミン樹脂加工
メンテナンス性に優れている素材として「メラミン樹脂加工板」があります。
メラミン樹脂加工板は、耐久性のあるプラスチック板で、樹脂を浸透させた紙をかさねて成形した板になります。
水や汚れ、傷に強いのが特徴で、見た目に高級感もあります。
比較的値段も安く抑える事が出来るため、人気が高い素材の一つです。
綺麗なウレタン塗装仕上げ
「ウレタン塗装仕上げ」は、透明なウレタンと樹脂をベッド表面に薄く塗る塗装方法です。
表面に塗膜を作るので、木材を綺麗な状態で長く保てます。
また表面をコーティングするため、水や汚れに強く、艶やかな光沢が魅力です。
高級感のあるレザー
素材 | サイズ | 価格 |
レザー | クイーン~ワイドK280 | 60,812円~ |
高級感を出したい素材でお勧めなのは、レザー(合皮)です。
レザーベッドはヘッドボードやフレームの一部がレザー仕様で、それ以外は木材を使用しています。
通常、宮棚などはないため機能性は低いですが、高級感がありリラックスするには最適です。
高級感を出したいならAPUレザーがおすすめ
レザー(合皮)では、PUレザーやPVCレザーが一般的ですが、最近ではAPUレザーと言うものがあります。
肌触りが非常に良く、伸縮性があり劣化しにくく、飲み物などをこぼしても大丈夫なレザーなので、スーパーソフトレザーとも呼ばれています。
見た目にも高級感があり、メンテナンスもしやすい割に本革よりも安く購入出来ます。
安いベッドフレームならスチール製パイプベッド
パイプベッド【フレームのみ】のびのびベッド【Scelta】シェルタ
素材 | サイズ | 価格 |
スチール | シングル | 44,246円 |
木を使わないパイプベッドも、選択肢としてはおすすめです。
木製ベッドよりも軽量で持ち運びに優れていて、組み立ても簡単なので一人暮らしや子供部屋のベッドに最適です。
パイプベッドの場合、シンプルな作りが重要視されているため、ベッド機能はさほど多くはありません。
中には折り畳み可能な商品もありますが、強度や収納面に関しては木製ベッドの方が期待できます。
可愛いデザインのアイアンベッド
アイアンベッドの特徴は、細くカーブがあるかわいいデザインが多い事です。
姫系ベッドに良く使用されている素材で、天蓋付きのベッドなど女性が好むが多いと言えます。
上品な質感のファブリック
素材 | サイズ | 価格 |
ファブリック | ダブル~キング | 117,724円~ |
暖かみと上質な質感が魅力の素材としては「ファブリック」があります。
ファブリックとは「布」を指していますが、ベッドには通常ポリエステル製が使用されています。
木製やレザーに比べてカラーバリエーションに富んでいて、光沢があるので寝室の雰囲気を一新したい方におすすめです。
一方で、飲み物や食べこぼしなどがあると素材に染み込んでしまうので、大人のインテリアとして使用する方が良いでしょう。
畳で和室の雰囲気を
素材 | サイズ | 価格 |
畳 | シングル~ダブル | 51,367円~ |
「畳ベッド」は、い草を使用していて、リラックス効果が期待出来ます。
通常のベッドはマットレスですが、畳ベッドでは敷布団を使うので和室の雰囲気や寝心地を味わう事ができます。
一般的にはマットレスの方が睡眠の質を向上させてくれますが、布団で寝るのを好む人には重宝されています。
床板の素材・種類はなにがある?
床板はマットレスを敷く部分で、単に体重を支えるだけでなく、素材や形状によって湿気を逃したり弾力性を持たせることも出来ます。
主な床板の素材・種類には、
- すのこ
- 合板
- ウッドスプリング
があるのでご紹介します。
すのこ
すのこは日本独自のもので昔からあります。
通気性に優れているので、マットレスがカビにくい利点を持っています。
すのこには桐・ヒノキ・杉・パインなどが使用されています。
中でも、桐とヒノキは湿気に強いので床板の素材としてはおすすめです。
合板
合板とはベニヤ板の事です。
以前に比べて使用頻度は低くなりましたが、隙間がないためほこりが入りにくく安価なのが特徴です。
また、通気性は悪いので湿気対策が必要ですが、その分冬場は断熱性に優れています。
ウッドスプリング
ウッドスプリングという床板もあります。
木材を曲げて弾力性を持たせることで、マットレスの耐圧分散を向上させる効果があります。
ウッドスプリングも通気性に優れており、湿気やカビの心配が少ないのも魅力です。
優れた床板ですが、加工に手間がかかるので一部の高級ベッドしか採用されていません。
ベッドの素材まとめ
ベッドの素材には、ウォールナット、パイン材・桐・檜・杉などの天然木に加えて、安価なプリント紙やメラミン樹脂加工板、ウレタン塗装、高級感溢れるレザーベッド、スチール製のパイプベッド、アイアンフレーム、ファブリックなどがあります。
それぞれの素材でメリットやデメリットも異なってくるため、ベッドを購入する際にはそれぞれの素材が持っている特徴を理解する事が大切です。