- マットレスの凹みが気になる・・
- マットレスの寿命を延ばす方法は?
- マットレスはいつ買い替えるの?
スプリングマットレスは、メンテナンスをしっかりすれば10年近く使えます。
逆にメンテナンスをしないとスプリングマットレスでも5年程度、ウレタンマットレスだと2年程度でへたってしまいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、マットレスの凹みは寿命の可能性が高く、身体に悪影響を及ぼす事もあります。
そこでこの記事では、マットレスが凹んだ時の対策や寿命を延ばす方法、買い替え時の目安をご説明します。
凹んでいるマットレスの対策方法
ボンネルコイルマットレスは10年程もちますが、ポケットコイルマットレスでは7~8年程度、ウレタンマットレスに関しては2~3年で寿命が来ます。
マットレスは使い続けているうちに、お尻を支えている中央部分に凹みが出てきます。
凹んだマットレスで寝続けると、腰骨や背骨、頸椎まで歪んでしまい、
- 腰痛
- 頭痛
- 肩こり
- 寝起きに体の節々が痛む
- むくみ
- 冷え性
- 生理不順
などの症状が出始めます。
このようなことになる前に、
- マットレスを裏返す
- マットレストッパーを使用する
- 返品・返金・無償交換出来ないか確認をする
- 凹まないマットレスを購入する
と言った対策を取るようにしましょう。
1.マットレスを裏返す
両面使用出来るマットレスは、裏返す事で多少の凹みを気にせず使う事が出来ます。
スプリングマットレスは、2~3ヶ月に一回は裏表と前後を入れ替える「ローテーション」が推奨されています。
定期的に表裏・前後をひっくり返す事で、マットレスの凹みをある程度防止・解消する事が出来ます。
ウレタンマットレスの凹みは寿命
問題は、ウレタン素材の薄手マットレスが凹んだ場合です。
ウレタンマットレスは樹脂を発泡して製造していますが、使い続ける間に発泡体が潰れてしまいローテーションをしても元通りには復元しません。
このような場合は、寿命と判断して買い替えを検討しましょう。
すぐに買い替えが出来ない場合には、凹みがあるマットレスよりも敷布団に変えた方がまだ快適に睡眠を取る事が出来ます。
2.マットレストッパーを使用する
サイズ | 厚み | 価格 |
セミシングル~ダブル | 5cm、10cm | 12980円~ |
スプリングマットレスの多少の凹みであれば、マットレストッパーで対処出来ます。
厚みが3~5cm程度の薄手のマットレスは、一般的には「マットレストッパー」と言って、へたってきたマットレスの上に重ねる事で寝心地を改善します。
ゼロキューブマットレスには、厚み10cmのマットレスもありますが、5㎝のトッパー用マットレスもあるので活用しましょう。
タオルで凹みをなくしてからトッパーを敷く
但し、そのまま薄いマットレストッパーを敷いても、凹んでいるマットレスが下にあるので、腰部分が落ち込んでしまいます。
そのため薄手のタオルを凹んでいる部分に載せて、その上からマットレストッパーを敷きましょう。
横になってみて、腰骨の辺りがしっかりと支えられていれば大丈夫です。
但しこの方法では、スプリングマットレスの弾力性がなくなるので一時的な対処方法として考えて下さい。
凹んでいるマットレスで睡眠を取るのは、体のゆがみを引き起こすので出来る限り新しいマットレスに買い替えをして下さいね。
3.返品・返金・無償交換出来ないか確認をする
メーカーによりますが、「〇日間返金保証」が付いているマットレスもあります。
満足できなければ返金すると言ったものから、通常使用で凹みが出てしまった場合に無料で交換するものまで色々あります。
良心的なメーカーであれば、通常使用で不都合が出てきた場合には1年間のメーカー保証を付けているところが多いので、一度確認しましょう。
4.凹まないマットレスを購入する
裏返して使用したり、マットレストッパーでごまかすのが嫌な方は、潔く新しいマットレスに買い替えましょう。
せっかく買い替えるのであれば、ちょっとやそっとでは凹まないマットレスを選ぶのが得策です。
凹みにくいおすすめ「ゾーンコイルマットレス」
ゾーンコイルマットレス 抗菌防臭 防ダニ 高反発 硬め バランスタイプ zone-coil
サイズ | 価格 |
シングル~ダブル | 11,424円~ |
ゾーンコイルマットレスは、高密度コイルの上にウレタンマットレスを重ねる事で、ベースはしっかりした感触で、寝心地は適度に柔らかく耐圧分散性に優れています。
耐久性、通気性も良く、抗菌・防臭・防ダニ加工が施されている安心マットレスで、10年間のメーカー保証も付いています。
マットレスの寿命を長くする方法
布団は天日干しすることでふっくらした寝心地になりますが、大きく凹みが出たマットレスは基本的に復元しません。
そのため、普段からメンテナンスを行い寿命を伸ばしましょう。
寿命を延ばすためのマットレスのメンテナンス方法としては、
- ローテーションを行う(2~3ヶ月ごと)
- 日光に当てる・布団乾燥機を使う(3カ月ごと)
- ベッドパッドを使う
- 除湿シートを使う
があります。
1.ローテーションを行う(2~3ヶ月ごと)
両面使用出来るマットレスでは、2~3ヶ月に一回程度、
- 前後を入れ替える
- 裏表を入れ替える
- 再度前後を入れ替える
- 再度裏表を入れ替える
のローテーションを行う事で、凹みを予防出来ます。
同じ面・同じ方向で何年も使用していると、マットレスの同じ部分にだけ体重が乗っかり続けるので寿命が短くなります。
2.日光に当てる・布団乾燥機を使う(3カ月ごと)
ウレタンマットレスは、湿気が高い状態が続くと「加水分解」を起こしてしてアメ状に溶け出す事があります。
また、スプリングマットレスも湿気が高いと中のコイルが錆びついて、へたりの原因となります。
マットレスを天日干しすることで、中に溜まっている湿気を追い出したてへたりを抑えるとともに、カビやダニの繁殖も抑える事が出来ます。
布団乾燥機を使う
マットレスの中を乾燥するには、布団乾燥機を使うのもおすすめです。
湿気を追い出すと共に、カビやダニの繁殖を抑えてふかふかと快適な寝心地にしてくれます。
3.ベッドパッドを使う
サイズ | 価格 |
セミシングル~ワイドキング | 8,363円~ |
ベッドパッドを使うのも、マットレスの凹みを抑えるのに有効です。
マットレスの負荷を軽減すると共に、寝汗や汚れがマットレスに付着するのを防いでくれるので衛生的な睡眠環境に出来ます。
特に抗菌・防ダニ加工が施されているベッドパッドは、マットレスの繊維まで餌にするカビの繁殖を防いでくれます。
4.除湿シートを使う
北向きなど湿りがちな間取りの方は、除湿シートを敷く事もおすすめします。
マットレスの下に敷く事で、寝汗による湿気を吸収して、コイルや詰め物の劣化を防いでくれます。
マットレス「買い替え時期」の目安
マットレスにはウレタンマットレスとスプリングマットレスの2種類が有名ですが、それぞれ買い替え時期の目安をご紹介します。
- マットレスの真ん中に凹みが出来る
- マットレスからきしみ音がする
- 寝た時にスプリングが当たる感触がある
- 寿命の目安を超える
1.マットレスの真ん中に凹みが出来る
一番重要なポイントが、マットレスの凹みです。
寝ている時に一番体重がかかるのは、マットレス中央部分に位置するお尻や腰骨の辺り。
この部分が凹んでいるマットレスは寿命なので買い替えを検討して下さい。
2.マットレスからきしみ音がする
スプリングマットレスの場合、中のスプリングが劣化する事できしみ音が聞こえてくることがあります。
ミシミシ、キリキリ、カリカリと言ったきしみ音が聞こえている場合は、金属が古くなり弾力性が失われている証拠なので買い替えを検討しましょう。
注意点としては、本当にマットレスから聞こえてきているかと言う事があります。
ベッドフレームを固定しているネジが緩んできたり、ベッドフレーム自体からきしみ音が聞こえる場合もあるので、「何処からきしみ音が聞こえてくるのか」をしっかりと確認してください。
>>ベッドのきしみ音は危険のサイン!きしみの対策方法&きしまないベッド
寝た時にスプリングが当たる感触がある
これもスプリングマットレスにある事ですが、スプリングが硬くなると横になった時に弾力性がないので、スプリングが体に当たる感触が出ます。
また、スプリングを挟み込んでいるフェルトやウレタンと言った素材が劣化しても、クッション性がなくなるのでスプリングの感触が出るケースがあります。
この場合も、マットレスの寿命と判断できるので買い替えを検討しましょう。
4.寿命の目安を超える
スプリングマットレスは、ボンネルコイルマットレスやポケットコイルマットレスが有名です。
またウレタンマットレスには、低反発と高反発の2種類があります。
それぞれの寿命の目安は、
- ボンネルコイルマットレス:10年
- ポケットコイルマットレス:7~8年
- 低反発ウレタンマットレス:2年
- 高反発ウレタンマットレス:3年
となっています。
寿命を超えたマットレスは本来持っている反発力が損なわれている可能性が高いので、引っ越しなどのタイミングで交換するようにしましょう。
マットレスの凹みまとめ
マットレス中央に凹みがある場合は、
- マットレスを裏返す
- マットレストッパーを使用する
- 返品・返金・無償交換出来ないか確認をする
- 凹まないマットレスを購入する
と言った対処法を試してください。
また凹みを予防するために、普段から
- ローテーションを行う(2~3ヶ月ごと)
- 日光に当てる・布団乾燥機を使う(3カ月ごと)
- ベッドパッドを使う
- 除湿シートを使う
を実践しましょう。