幼児・子供用マットレスの選び方

幼児・子供用マットレスの選び方
  • 子供のマットレスは硬め・柔らかめのどちらが良い?
  • 幼児と小学生でマットレスの選び方は変わる?
  • 二段ベッド・ロフトベッドにはどんなマットレスが合う?
  • おねしょや汗による汚れ・湿気はどう対策する?

子供用マットレスを選ぶ時に大切なのは、単純に「硬め」「柔らかめ」で決めることではありません。

私はベッドショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、子供用マットレスでは寝返りしやすいこと、身体が沈み込みすぎないこと、成長後まで使えるサイズ、清潔に保ちやすいことを中心に確認することをおすすめしています。

なお、赤ちゃん(1歳未満)の寝具は、幼児・小学生向けのマットレスとは安全基準が異なります。赤ちゃん用の寝床については、こども家庭庁が案内する安全な睡眠環境を優先してください。

この記事では、医学的な効果をマットレスに結び付けるのではなく、寝具店の立場から確認できる「構造・サイズ・使い勝手・安全性」に絞って、幼児・子供用マットレスの選び方を解説します。

子供用マットレスは「成長」より寝やすさで選ぶ

子供が心地よさそうに眠っている

子供の成長にとって睡眠が重要なのは確かですが、特定のマットレスを使えば成長ホルモンが増える、骨の成長が良くなる、といった選び方は適切ではありません。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、睡眠には心身の休養や成長に関わる役割があり、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。

マットレスの役割は、こうした睡眠時間を快適に過ごせる寝床を整えることです。

子供用マットレスで確認したい5項目

  1. 寝返りしやすい硬さ
  2. 身体が沈み込みすぎない
  3. 成長を考えたサイズ
  4. ベッドに合った厚み
  5. 汚れ・湿気対策がしやすい

幼児・子供用マットレスの選び方

1.硬さ|「硬め」ではなく寝返りしやすさを見る

子供用だから硬いマットレスが良い、柔らかいマットレスが良い、と一律には決められません。

大切なのは、腰やお尻だけが深く沈み込まず、無理なく寝返りできることです。

柔らかすぎるマットレスは身体が沈み込みやすく、反対に硬すぎると肩や臀部などに圧迫感が出ることがあります。

また、ウレタンマットレスの「N(ニュートン)」は硬さを示す目安の一つですが、同じ数値でも厚みや内部構造によって寝心地は変わります。そのため「子供なら○N」と数値だけで決める必要はありません。

店頭で試せる場合のチェック

  • 仰向けで腰だけ大きく沈んでいないか
  • 横向きで肩に強い圧迫感がないか
  • 左右へ自然に寝返りできるか

2.サイズ|長く使うならシングルが基本

セミシングルショート丈、セミシングル、シングル 寸法が入った画像に小学生が横になっている

子供部屋を広く使いたい場合は、セミシングルやショート丈も選択肢になります。

ただし、子供は身長が伸びるため、長期間使う予定なら一般的なシングルサイズの方が買い替えを減らしやすくなります。

コンパクトサイズを選ぶ場合は、現在の身長だけでなく「何歳頃まで使う予定か」まで考えてください。

3.厚み|二段ベッド・ロフトベッドは特に確認

二段ベッドに厚いマットレスを載せると、マットレス上面からサイドガード上端までの有効な高さが小さくなる場合があります。

通常のベッドでは、底付き感がなく、フレームの仕様に適合する厚みを選びます。

一方、二段ベッドやロフトベッドの上段では、厚すぎるマットレスを載せると相対的に手すりが低くなるため注意が必要です。

製品安全協会のSG基準では、二段ベッド・ロフトベッドについて手すりなどの安全性が定められています。

上段で使うマットレスは「薄型なら何cmでも良い」と自己判断せず、ベッドメーカーが指定するマットレスの厚み・使用条件を優先してください。

>>二段ベッドは布団とマットレスどっち?

4.構造|ボンネルコイルとポケットコイルは好みで選ぶ

ボンネルコイルとポケットコイルの構造

子供用だからポケットコイルが必ず優れている、というわけではありません。

ボンネルコイルはコイル同士を連結した構造で、面で支える感触になりやすいのが特徴です。

ポケットコイルはコイルを一つずつ袋に入れた構造で、荷重がかかった部分が独立して沈み込みやすい特徴があります。

ただし実際の寝心地は、コイルの線径・配列・詰め物などでも変わります。構造名だけでなく、硬さや寝返りのしやすさを確認して選びましょう。

5.衛生面|洗える寝具でマットレス本体を守る

子供の寝具は、汗だけでなく、おねしょや体調不良による汚れにも備えておくと安心です。

マットレス本体は丸洗いできない商品が多いため、

  • 洗濯できるシーツ
  • ベッドパッド・敷きパッド
  • 必要に応じて防水シーツ

を組み合わせると手入れしやすくなります。

防水シーツは汚れ対策に便利ですが、製品によっては湿気がこもりやすくなるため、シーツ類の洗濯と寝室の換気も行いましょう。

洗えるベッドパッドをチェックする

赤ちゃんのマットレスは子供用と分けて考える

赤ちゃんのマットレスは子供用と分けて考える

ここは安全面で特に重要です。

1歳未満の赤ちゃんには、大人や幼児向けの「寝心地が良いマットレス」という基準をそのまま当てはめないでください。

こども家庭庁は、赤ちゃんの睡眠中の窒息を防ぐため、身体が沈まない硬めで平坦な寝具を使用し、柔らかいクッションや傾斜のあるマットレスを避けるよう案内しています。

赤ちゃんの寝床には、ぬいぐるみやタオルなどを置かず、対象年齢や製品の使用方法を守ることも重要です。

このため、SERAPISでは「幼児・小学生向けに寝心地が良い」という理由だけで、同じマットレスを赤ちゃんにもおすすめすることはしません。

年齢別|マットレス選びの考え方

年齢の目安 重視したいポイント
1歳未満 こども家庭庁などが示す乳児の安全な睡眠環境を優先
幼児 寝返りしやすさ・汚れ対策・ベッドとの適合
小学生 寝返りしやすさ・サイズ・成長後まで使えるか
中高生 体格・寝姿勢・本人の寝心地の好みも重視

※年齢だけで硬さを決める表ではありません。体格や使用するベッド、商品の仕様も確認してください。

子供用マットレスを買う前のチェック

  • 硬さ:沈み込みすぎず寝返りできるか
  • サイズ:数年後の身長でも使えるか
  • 厚み:ベッドフレームの指定範囲に収まるか
  • 上段使用:二段ベッド・ロフトベッドの安全条件を満たすか
  • 手入れ:シーツやベッドパッドを洗いやすいか
  • 買い替え:へたり・凹み・スプリングの異常がないか定期的に確認できるか

特に二段ベッドやロフトベッドは、マットレス単体ではなくベッドとの組み合わせで安全性を確認してください。

子供用に設計された薄型マットレス【EVA】エヴァ ジュニア

子供用マットレス【EVA】エヴァ ジュニア

ここまで解説したポイントを踏まえて商品を選びたい方には、当店で取り扱っている子供用マットレス【EVA】エヴァ ジュニアも選択肢の一つです。

【EVA】エヴァ ジュニアは、子供が使うベッドを想定した薄型マットレスで、ショート丈・通常丈、セミシングル・シングルから選べます。

また、マットレスの構造もボンネルコイル → ポケットコイル → 国産ポケットコイルから選択できます。

【EVA】エヴァ ジュニアの主な特徴

  • 子供用ベッドに合わせやすい薄型設計
  • ショート丈と通常丈から選べる
  • セミシングルとシングルを用意
  • ボンネルコイル・ポケットコイル・国産ポケットコイルから選べる
  • 通気性を考えたメッシュ生地を採用したタイプがある

特に、子供部屋を広く使うためにショート丈を選びたい方や、二段ベッドなどで厚みを抑えたマットレスを探している方は比較しやすい商品です。

ただし、二段ベッドやロフトベッドで使用する場合は、マットレスが薄型だからという理由だけで判断せず、必ず使用するベッドフレームの指定厚・手すりの高さなどの使用条件を確認してください。

また、子供の体格や寝心地の好みには個人差があります。【EVA】エヴァ ジュニアに限らず、構造名だけで決めず、サイズ・厚み・硬さ・使用するベッドとの適合を確認して選びましょう。

【EVA】エヴァ ジュニアの商品詳細を見る

子供用マットレスのよくある質問

大人用マットレスを子供が使っても大丈夫ですか?

子供専用という表示がなくても、体格やベッドに合っていれば使用できる商品はあります。

ただし、柔らかすぎて深く沈むものや、使用するベッドに厚み・サイズが適合しないものは避けましょう。乳児については別の安全基準で考えてください。

子供用マットレスは何年くらいで買い替えますか?

年数だけでなく、へたりや凹みなどの状態を確認して判断します。

中央部分の凹みが戻らない、スプリングの異音や突出感がある、寝心地が明らかに変わった場合は買い替えを検討してください。耐用年数は構造や使用環境によって異なります。

おねしょをしたらマットレスはどうすれば良いですか?

まずシーツ類を外し、マットレスの取扱説明書に従って水分や汚れを処理し、十分に乾燥させます。

洗剤や水を直接大量にかけると内部に水分が残ることがあるため、商品ごとの手入れ方法を確認してください。日頃から防水シーツや洗えるベッドパッドを使用すると本体への浸透を抑えやすくなります。

子供がマットレスを試す時は何を確認すれば良いですか?

普段に近い姿勢で横になり、寝返りのしやすさと沈み込みを確認してください。

数秒座るだけでは寝心地を判断しにくいため、可能なら仰向け・横向きの両方を試します。中高生など本人が寝心地を判断できる年齢なら、保護者だけで硬さを決めず本人の感覚も確認しましょう。

幼児・子供用マットレスまとめ

子供用マットレスは、成長への効果を期待して選ぶものではなく、毎日無理なく眠れる寝床を整えるための寝具です。

「硬めなら安心」「ポケットコイルなら子供向け」と一律に決めず、寝返りのしやすさ、沈み込み、サイズ、厚み、手入れのしやすさを確認しましょう。

特に赤ちゃんと二段ベッド・ロフトベッドでは、安全面の条件が異なります。商品メーカーや公的機関が示す使用条件を優先してください。