- ベッドが低すぎて起き上がりにくい・・
- ベッドを高くするにはブロックで大丈夫?
- ベッド下を収納スペースにしたい!
最近はロースタイルのベッドが人気ですが、足腰の弱い方は起き上がりにくいですよね?
またベッド下に収納ケースを置くなどの理由で、ベッドを高くしたい方もたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を保有していますが、ベッドを高くするには専用グッズを使う事をおすすめしています。
「ベッドの高さは変える事が出来ない」と思い込んでいる人もいらっしゃいますが、グッズを使えば簡単に底上げ出来ます。
そこでこの記事では、ベッドを高くするメリットやおすすめグッズ、注意点、高さ調整出来るベッドフレームをご紹介します。
ベッドを高くする前の準備
ベッドを高くする前にチェックして欲しいのが、オプションで長い脚が販売されていないかです。
ローベッドによっては、付属の脚以外にオプションで長い脚や短い脚を販売している商品もあります。
専用の脚を使うのが一番安全で確実な方法なので、購入したベッドの通販サイトを確認してください。
また市販のグッズで、底上げする際には、
- 何センチ高くするか決める
- 脚のサイズを測る
- 必要な耐荷重を計算する
の3点をチェックしましょう。
1.何センチ高くするか決める
ベッドを高くする前段階として、何センチ高くするか決めましょう。
現在使用しているベッド下の隙間をスケールで測定すると同時に、
- 起き上がりにくい
- ルンバを使う
- ベッド下に収納ケースを置く
など高くする理由を考慮して寸法を決定します。
起き上がりにくい場合
足腰に不安がある方は、起き上がりやすい高さにする事で体への負担を軽減できます。
一般的には【身長×0.25】が寝起きしやすいと言われていて、例えば、
- 身長150cm:寝床の高さ(マットレス含む)37.5cm
- 身長160cm:寝床の高さ(マットレス含む)40cm
- 身長170cm:寝床の高さ(マットレス含む)42.5cm
- 身長180cm:寝床の高さ(マットレス含む)45cm
となるので、参考にしてください。
ルンバを使う場合
ルンバを使うのであれば、スペック上はベッド下の隙間が10cmあれば大丈夫ですが、カーペットや絨毯は11cm程度と少し余裕を持たせます。
不必要に高くすると安定性に欠けて地震の際に底上げグッズが外れてしまう事も考えられるので、必要最低限の高さに抑えましょう。
収納ケースを置く場合
プラスチックケースをベッド下に置く場合には、収納ケースの高さに1~2cm加えた寸法が適切です。
ルンバと違い動く事がないのでギリギリでも問題ないですが、通気性を確保するために少し隙間を空けるようにして下さい。
2.脚のサイズを測る
底上げグッズは、脚のサイズによって使用出来るものと出来ないものがあります。
事前に確認して、適応するサイズの商品を選びましょう。
3.必要な耐荷重を計算する
底上げグッズには耐荷重が記されているので、超えないように注意しましょう。
目安は、使う方の体重×1.5倍となります。
ベッドを高くするメリット
ベッドを高くする事で、
- 起き上がりやすくなる
- お掃除ロボット「ルンバ」が使える
- 収納スペースが増える
- 2台のベッドの高さを合わせられる
と言ったメリットが出てきます。
1.起き上がりやすくなる
高さが低いベッドは見た目に開放感があり、インテリア性も高くなっています。
ただし実際に購入すると、起床時に起き上がりにくいという不満を持つ方もいらっしゃいます。
起き上がりやすいベッドの高さの目安は「身長×0.25」なので、身長160cmの方であれば40㎝程度が適切です。
ローベッドでは寝床の高さが床面から35cm程度なので、高身長の方程起き上がりが困難に感じます。
特に腰や膝に不安がある方は症状を悪化させないためにも、ご自身の身長に最適なベッドの高さに調整しましょう。
2.ルンバが使える
お掃除ロボット「ルンバ」を使えるようになるのもメリットです。
ルンバを使用するにはベッド下の隙間が10cm以上必要ですが、ローベッドの中には隙間が10cm程度の商品もありギリギリ使えない事があります。
僅か数センチ底上げする事で、面倒な部屋の掃除から解放されるのは嬉しいですよね。
>>ルンバでベッド下は掃除できる?ルンバの高さ約9cm+1cmの隙間が目安!
3.収納スペースが増える
底上げする事で、通常デッドスペースになっているベッド下を収納スペースとして活用出来ます。
例えば季節外れの寝具や衣類を入れたり、カーペットを片づけるのにも便利です。
またベッド下は湿気が溜まりやすいですが、高くする事でベッド下から新鮮な空気を取り込む事が出来ます。
湿気やカビ対策としても、底上げはおすすめの方法です。
4.2台のベッドの高さを合わせられる
新婚夫婦の場合、高さが異なるベッド2台を持ち寄る事もあると思います。
そう言った場合に、高さが異なるとお互いのベッドへの行き来がしにくいですが、合わせる事でお互いの距離を縮められます。
また赤ちゃんと添い寝をする場合にも、2台のベッドの高さを合わせないと段差が出来るので危険です。
高さ調整と同時に、マットレス同士の隙間対策も行いましょう。
>>シングルベッド2台くっつける時の隙間対策&おすすめの連結ベッド5選!
ベッドを高くするおすすめグッズ
人気の底上げグッズ
ベッドを高くするグッズはさまざまなメーカーから出ていますが、安くておすすめなのがこちらです。
Amazonで販売されているのですが、耐荷重が400kgなので地震でも安心ですし、ベッドの高さを4㎝程度高く出来ます。
「ほんの少し高さが足りない」と言った時に活用してください。
もう少し高くしたい時の商品
4㎝よりももう少し高くしたいのであれば、こちらの商品はいかがでしょうか?
耐荷重が1000㎏もあり、高さも7cmアップ出来ますよ。
電源付き底上げグッズ「ベッドRisers with USBポート&コンセント」
普通はベッドを底上げするだけですが、中にはコンセントが付いているグッズもあるのでご紹介します。
こちらの底上げグッズは、通常の電源とUSBポートが付いています。
脚付きマットレスなどヘッドレスタイプは、スマホやタブレットの充電をするのに不便ですが、こちらを使えば底上げしながら電源も確保出来ます。
マットレスの高さを合わせる方法
ベッド下の空間ではなく、2台のマットレスの高さを合わせたい方もいらっしゃると思います。
そんな時には、マットレストッパーで微調整するのがおすすめです。
マットレストッパーとは、マットレスがへたってきて寝心地が悪くなった時に、上に敷く薄手マットレスの事です。
一般的にはウレタン素材で、厚みが3~10cm程度が多くなっています。
脚を底上げすると不安定になり、赤ちゃんや子供が使用するベッドでは気が引けますが、マットレストッパーならそう言った心配もありません。
おすすめのマットレストッパー『3つ折り薄型ポケットコイルマットレス』
サイズ | 厚み | 価格 |
ショート丈セミシングル~ダブル | 7cm | 15,806円~ |
3つ折り薄型ポケットコイルマットレスは、厚みが7cmあるマットレスです。
マットレストッパー(アンダーマットレス)としてもおすすめで、三つ折りですが折り目が付いていないので、寝心地は快適です。
多少のベッド間の段差であれば、こちらで大丈夫ですよ。
底上げ時の注意点
ベッドの底上げは簡単に出来ますし、意外に費用も安く済みます。
しかし、安全性の観点から
- ブロックやレンガで底上げしない
- 高さは20cm以内
- 脚を包み込める専用グッズを使う
と言った点を守りましょう。
1.ブロックやレンガで底上げしない
専用グッズを買うのはお金がかかるからと言う理由で、ブロックやレンガで底上げする方もいらっしゃいますが、DIYでブロックを積み上げると、地震の際に脚が滑り落ちる危険性があるので止めましょう。
2.高さは20cm以内
せっかく底上げをしたのに、逆に高すぎて使いにくくなったら本末転倒です。
また、天井が低くなってしまい寝るときに圧迫感を感じるのも逆効果ですよね。
どれくらいベッドを高くするかは、安全性を考慮した上で行って欲しいですが、20cm程度が限界だと思って下さい。
中には50cm以上DIYでベッドを高くしたなんて話も聞きますが、不安定な上に使い勝手も良くありません。
3.脚を包み込める専用グッズを使う
ベッドの底上げグッズの中には、中央が少し窪んでいるだけの商品もありますが、おすすめは脚をすっぽりと包み込むタイプです。
安定感が高く、地震などでも簡単にずれ落ちる事がありませんよ。
高さ調整が出来るベッド5選!
これからベッドを購入する方であれば、予め高さ調整出来る商品を選ぶのも良いでしょう。
特に赤ちゃんや小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、ベッドは低い方が転落事故による怪我を防止しやすくなります。
また、将来的にはベッド下に収納ケースなどを入れられる高さに出来た方が良いですよね?
そんな方におすすめの高さ調整可能なベッドを、5つ厳選したのでご紹介します。
棚付きヒノキベッド 日本製 ひのき すのこベッド
サイズ | ベッド下の高さ | 価格 |
シングル~ダブル | 9、14、19、24cm | 45,541円~ |
こちらは、国産のひのきを使用したすのこベッドです。
JIS基準をクリアした丈夫なフレームは、4段階で高さ調整が出来ます。
高さ調整は、ヘッドボードとフットボードについているボルトの位置を変えるだけの簡単設定。
ヘッドボードには、棚と2口コンセントが付いている利便性に優れたベッドです。
継ぎ脚・頑丈・すのこベッド 宮付天然木
サイズ | 床板上までの高さ | 価格 |
シングル~ダブル | 4cm、16cm、29cm | 41,135円~ |
継ぎ脚・頑丈・すのこベッドは、脚を継ぎ足して高さを調整するベッドです。
フロアタイプ~ハイタイプまで変えられるので、アレルギーの有無やお部屋のインテリア、その時の気分によって自由に変えられます。
ヘッドボードがフラットパネルタイプに傾斜を付けていてデザイン性に優れていますし、2口コンセントもあります。
カントリー調 天然木 すのこベッド高さ調整可能『Ecru』 エクル
カントリー調 天然木 すのこベッド高さ調整可能『Ecru』 エクル
サイズ | ベッド下の高さ | 価格 |
ショート丈セミシングル~セミダブル | 20、32cm | 28,709円~ |
『Ecru』 エクルは、カントリー調が可愛いすのこベッドです。
ベッド下に大容量の荷物を収納出来るのですが、高さを20㎝と32㎝の2段階で調整可能になっています。
パイン材を使用したフレームは、見た目に暖かみがあり肌触りも優しいので女性に人気が高くなっています。
高さ調整・宮棚付きすのこベッド コンセント付き 組立品
サイズ | ベッド下の高さ | 価格 |
シングル~ダブル | 0cm、13cm、19cm | 27,027円~ |
高さ調整・宮棚付きすのこベッドは、3段階の高さ調整が可能なすのこベッドです。
床板は通気性と強度に優れているLVLすのこを採用していて、宮棚には2口コンセントもあります。
マットレスはもちろん敷布団で寝る事も出来ます。
フレームカラーは流行りのグレー系から、定番のホワイト、ブラック、ナチュラル、ブラウンまで揃っています。
頑丈すのこベッド 棚付き コンセント付き 高さ調整可 耐荷重650kg
頑丈すのこベッド 棚付き コンセント付き 高さ調整可 耐荷重650kg
サイズ | ベッドの高さ | 価格 |
シングル~ダブル | 18cm、24.5cm、31cm | 43,856円~ |
こちらは、耐荷重が650㎏ある頑丈なすのこベッドです。
ベッド下の高さを、18.5~31㎝の間で3段階切り替え可能です。
フレームは天然木のパイン材を使っていて、角には丸みを持たせたやさしいデザインになっていますよ。
まとめ
この記事では、ベッドを高くするメリットやおすすめグッズ、注意点、高さ調整できるベッドフレームをご紹介しました。
ベッドを高くする前の準備
まずは、お使いのベッドにオプションの長い脚が販売されていないか確認しましょう。専用の脚を使うのが一番安全で確実な方法です。
市販のグッズで底上げする際には、
- 何センチ高くするか決める
- 脚のサイズを測る
- 必要な耐荷重を計算する
の3点をチェックしましょう。
何センチ高くするか決める
- 起き上がりにくい場合: 身長×0.25が目安です。
- ルンバを使う場合: 11cm以上の隙間が必要です。
- 収納ケースを置く場合: 収納ケースの高さ+1~2cmが目安です。
脚のサイズを測る
底上げグッズは脚のサイズによって使用できるものが異なります。事前に確認しましょう。
必要な耐荷重を計算する
使う方の体重×1.5倍が目安です。
ベッドを高くするメリット
- 起き上がりやすくなる
- ルンバが使える
- 収納スペースが増える
- 2台のベッドの高さを合わせられる
ベッドを高くするおすすめグッズ
- 底上げグッズ: 4cm程度高くなります。
- 高めの底上げグッズ: 7cm高くなります。
- 電源付き底上げグッズ: コンセントとUSBポートが付いています。
- マットレストッパー: 2台のマットレスの高さを合わせるのに便利です。
底上げ時の注意点
- ブロックやレンガで底上げしない
- 高さは20cm以内
- 脚を包み込める専用グッズを使う
高さ調整ができるベッド
- 棚付きヒノキベッド: 4段階で高さ調整可能。
- 継ぎ脚・頑丈・すのこベッド: 脚を継ぎ足して高さを調整。
- カントリー調 天然木 すのこベッド Ecru: 2段階で高さ調整可能。
- 高さ調整・宮棚付きすのこベッド: 3段階で高さ調整可能。
- 頑丈すのこベッド: 3段階で高さ調整可能。
まとめ
ベッドの高さ調整は、快適な睡眠環境を作る上で非常に有効です。 ご自身の状況に合わせて適切な方法を選び、安全に注意して行ってください。