- ベッドからギシギシときしみ音がする
- マットレスから金属音がする
- 寝室の防音対策をしたい
ベッド周りで耳障りな音がすると、熟睡出来ないだけでなくストレスに感じる人はたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士・寝具ソムリエの資格も持っていますが、就寝時の騒音対策は質の高い睡眠を取るために必須と考えています。
ベッドで耳にする物音は大きく分けて
- ベッドやマットレスから聞こえる音
- ベッド以外から聞こえてくる音
の2種類があります。
そこでこの記事では、それぞれにの騒音の原因と対策方法をご紹介します。
この記事を読めば、もうベッドがうるさいと嘆く事はなくなりますよ。
ベッドやマットレスから聞こえるうるさい音
ベッド自体が出している音はベッドフレームやマットレスのきしみ音が中心です。
非常に近いところから聞こえてくるので、耳障りに感じる方も多いと思います。
ベッドフレームから聞こえるきしみ音
ベッドフレームからギシギシと言ったきしみ音が聞こえる場合は、
- ベッドフレームを固定するネジの緩み
- ベッドの脚と床が擦れている
- 床板がきしんでいる
- パイプベッドを使用している
の可能性が高いと言えます。
1.ベッドフレームを固定するネジの緩み
ベッドフレームを固定するネジが緩むと、フレーム同士が擦れあってきしみ音となります。
ベッドを設置したら半年に一回はネジの緩みがないか確認して、緩んでいれば増し締めを行いましょう。
また、設置直後からきしみ音が聞こえる場合は、フレームが均等に固定されていない可能性が高いです。
一度すべてのネジを緩めてから、水平・垂直を確認して再度ネジを均等に締めましょう。
それでも音がうるさい場合には、音がする場所に布を挟むのもおすすめです。
2.ベッドの脚と床が擦れている
ベッドの脚と床とが擦れる時に、きしみ音が発生する事もあります。
長期間同じ場所にベッドを置くと、重さで床が凹み床とベッドの間に隙間が生じます。
そうするときしみ音が聞こえますが、ベッドの脚に防音用のクッション材を付ける事で解消出来ます。
3.床板がきしんでいる
床板がひび割れを起こしたり、劣化して変形する事でギシギシときしみ音がする事があります。
多少の劣化であれば床板とフレームの間にフェルトを貼る事で改善出来ますが、割れている場合には床板だけでも交換しましょう。
3.パイプベッドを使用している
ベッドの中で、特にきしみ音がしやすいのがパイプベッドです。
フレームやネジが全て金属なので、金属同士が擦れあう事で高い音域の音が発生します。
また強度も木製ベッドと比べると低い傾向にあり、体重が重い人がベッドの上で動くと「ギシギシ」と音がします。
特に顕著なのが、パイプ製ロフトベッドで、高さがある分余計不安定になりがちです。
対策は、歪みがないように組み立てる事と、摩擦抵抗を減らすためにきしみ音がする箇所に潤滑油を薄く塗布します。
潤滑油を塗布した後は、ティッシュで余分な油を拭き取るとほこりが付着しません。
マットレスから聞こえるきしみ音
スプリングマットレスできしみ音がする場合、
- 新品
- 長年使用済み
の2つで対処法が異なります。
1.新品マットレスできしみ音がする
新品マットレスできしみ音がするのは、ボンネルコイルが構造上多くなっています。
コイルが連結してあるので横揺れがしやすく、動くたびにギシギシ音がする事があります。
一方ポケットコイルの場合は、搬送時にマットレスをぶつけたりしない限り音は静かです。
いずれにしても、気になるようであれば購入先に相談をしましょう。
2.長年使用済みマットレスできしみ音がする
マットレスの寿命は長くて10年ですが、対応年数を超えると中のスプリングがへたって音を発します。
それ以外にも、
- 汗が染み込みスプリングが錆びた
- ベッドの上で跳ねてスプリングが変形
- 耐荷重以上の方が使用
の時にきしみ音がします。
多少の音であれば、マットレスの上に5cm程度の「マットレストッパー」を敷くことで改善しますが、酷ければ買い替えましょう。
おすすめのマットレストッパー『エイプマンパッド』
サイズ | 厚み | 価格 |
シングル・ダブル | 5cm、7cm、10cm | 14,134円~ |
『エイプマンパッド』は、厚みが5cm~10cmまである高反発ウレタンマットレスです。
中でも5cmの厚みのマットレスは、寝心地を改善するためのトッパーとして最適です。
『エイプマンパッド』は密度30Dと高品質かつ低コストなので、コストパフォーマンスに優れているのが魅力です。
ベッド以外から聞こえてくる音への騒音対策
部屋の内外から聞こえる騒音は、
- 空気を伝わる
- 物を伝わる
の2種類に分かれます。
空気を伝わる騒音
ペットや赤ちゃんの泣き声、ピアノの音など、部屋の外から聞こえる音の多くは、空気が振動して伝わります。
そのため、
- カーテンを防音にする
- 防音シートを窓に貼る
- 壁に防音シートを貼る
と言った対策が有効です。
1.カーテンを防音にする
防音とは音響工学的に言うと、硬い金属のように「音を遮る効果」と、柔らかい布のように「音を吸収する効果」の2つに分けられます。
防音カーテンとは吸音効果を持たせるため生地を特殊な織り方にしたものや、生地を複層にしたものまたは、金属を使用し特殊コーティングを施すなどしています。
音は空気を振動しながら反響しますが、防音カーテンによりその振動を止められます。
しかし工事現場の騒音など地面が響くような音には効果が薄いと言えます。
2.防音フィルムを窓に貼る
窓ガラスは硬い素材なので、防音には質量の軽い吸音材では無く、重量のある遮音材が適しています。
また窓からの採光を遮らずに防音性を高めるために、防音フィルムが透明である事が必須です。
その他の遮音シートは不透明で、採光や眺望を妨げるので注意しましょう。
3.壁に遮音シートを貼る
部屋の外から生活音が聞こえるなら、遮音シートを壁一面に貼る方法も有効です。
大袈裟に感じるかもしれませんが、両面テープで留められるような簡易的なタイプもあります。
物を伝わる騒音
一方、足音やドアを開閉する音は、床や壁から振動が伝わるので、
- コルクマットで防音
- KURE 速乾潤滑スプレーでキーキー音をシャットアウト
- 防音テープでドアの開閉音を遮音
と言った対策が有効です。
1.コルクマットで防音
部屋の中で聞こえる騒音もありますよね?
深い睡眠を得るためには、家族の足音や、ドアを開閉する音も対策しましょう。
特にスリッパとフローリングが接触した時の音は、クッション性のあるマットを使えば吸音出来ます。
おすすめは、PE樹脂配合のコルクマットです。
コルクは中に空気をたくさん含んでいて、弾力性に優れた素材ですが、PE樹脂を配合する事で更にクッション性が高まります。
そのため、子供が走り回る時などの衝撃音を吸収するのに最適です。
防音効果の他にも防寒効果や、防虫効果もありますし、吸放湿効果にも優れているので寝室をいつでもサラサラで快適な空間に出来ますよ。
2.KURE 速乾潤滑スプレーでキーキー音をシャットアウト
スプレータイプのグリス(おすすめはKURE 速乾潤滑スプレー)を使うことで、ドアを開閉する時の「キーキー音」を減らせます。
特に壁とドアをつなぐ蝶番に使用する事で、耳障りな甲高い金属音を防げますよ。
3.防音テープでドアの開閉音を遮音
ドアの開け閉めの衝撃音に対しては、防音テープを貼るのがおすすめです。
防音テープは、主にドアが閉まる時の「バタン!」という音に対する戸当たりを防止する便利グッズです。
暑い季節は窓を開けている事が多いですが、外から空気が流れ込み勢いが増して大きな音となります。
防音テープは開閉の衝撃を吸収するので、他の部屋まで響く大きな音でも軽減出来ますよ。
以上の6つの防音アイテムはどれも簡単に使えるので、安眠出来ずに悩んでいる方は検討してみましょう。
まとめ
ベッドのうるさい音は、フレーム・マットレス・寝室回りのどこから聞こえるかで対策方法が異なります。
フレームからのきしみ音は、パッキンや潤滑油を、マットレスのギシギシ音はスプリングが痛んでいる事が多いので、トッパーを敷いたり買い替えも検討しましょう。
寝室周辺の騒音には、カーテンや防音フィルム、コルクマットで防音出来ます。