- 二段ベッドはいつからいつまで使える?
- 二段ベッドの上段・下段で年齢制限は違う?
- 下の子供が上段に寝たいと言っているけど大丈夫?
SG規格やJIS規格によると二段ベッドの年齢制限は下段で2歳から、上段は5~6歳以上となっています。
しかし最近の二段ベッドは、
- キングサイズベッド(1歳半から添い寝として)
- 二段ベッド(下段は2歳以上、上段は6歳以上)
- シングルベッド2台(子供が一人部屋を持ってから)
と3通りの使い方が出来るので、実際には1歳半から添い寝として使う事が出来ます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター・寝具ソムリエの資格を持っていますが、二段ベッドの魅力は子供の成長に合わせて形状を変えられる事だと考えています。
そこでこの記事では、二段ベッドの公的機関による年齢基準や、3通りの使用方法と注意点についてご紹介します。
二段ベッドの公的機関による年齢基準
二段ベッドの年齢制限に関しては、
- SGマーク
- JISマーク
でそれぞれ示されています。
SGマークによる二段ベッドの年齢基準
そもそもSGマークとは、Safe Goods (安全な製品)の頭文字を合わせたものです。
SGマークは、一般財団法人製品安全協会が定めたSG基準への適合を認証したことを示していて、「安全な製品」の目印となっています。
そのSGマークが「二段ベッド及びロフトベッドの安全基準」で年齢制限として示しているのが、
- 二段ベッドの適用範囲は2歳以上(高さ800㎜以上のベッド)
- 4歳未満の者は使用しない事(部材間の隙間が90㎜を超える物に限る)
- 6歳未満の者はベッドの下段に寝かせる事(就寝部が800㎜以上に限る)
- 10歳未満の者は使用しない事(就寝部が1200㎜以上に限る)
の4つです。
最近の二段ベッドはロータイプが主流で上段は1200㎜未満の商品が多いですし、部材間の隙間が90㎜を超える事もほとんどありません。
そのため、一般的な二段ベッドは
- 2歳から下段の使用が可能
- 6歳から上段の使用が可能
となります。
JISマークによる二段ベッドの年齢基準
JISマークとは、日本工業規格に合格した鉱工業製品につけるマークの事です。
二段ベッドに関しては「S 1104」に記載があり、
- 2歳以上の者が睡眠のために使用する
- 5歳以下は下段で寝かせる
とされています。
SGマークとJISマークで年齢制限に若干違いはありますが、二段ベッドとして使用する際に下段は2歳以上、上段は5歳~6歳以上にするのが望ましいと言えます。
分割式二段ベッドは1歳半から使える
では何故二段ベッドが1歳半から使用出来るかと言うと、「分割式二段ベッドがスタンダード」だからです。
現在市販されているほとんどの二段ベッドは、上段と下段を分割して使う事が出来ます。
それにより、
- キングサイズベッド(1歳半から添い寝として)
- 二段ベッド(下段は2歳以上、上段は6歳以上)
- シングルベッド2台(大人まで使用可能)
の3つの使い方が出来て、キングベッドとして添い寝をするのであれば1歳半から使用できます。
1.キングサイズベッド(1歳半から添い寝として)
二段ベッドの上段と下段を横に並べる事で、一つのキングサイズベッドにする事が出来ます。
両サイドにはベッドガードが付いているので、転落事故を防ぎながら子供たちと添い寝する事が出来ます。
生後18か月まではベビーベッドが基本
このように、二段ベッドは幼少の頃から使い始める事が出来ますが、生後18か月までの赤ちゃんには使用出来ません。
生まれてから1歳半まではベビーベッドを使ったり、添い寝をするのであれば高さが低い布団やフロアベッドで寝かせます。
と言うのも、高さがあるベッドで添い寝をする場合には、転落事故を防ぐために「ベッドガード」を取り付ける必要がありますが、
大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準(SG基準)では、生後18か月未満の子どもには使用しないよう定めているので、注意してください。
(消費者庁ホームページより引用)
と消費者庁が注意喚起しているように、生後18カ月未満の乳幼児には使用出来ません。
身体が小さい子供は、ベッドガードとマットレスの間や、壁とマットレスの間に挟まれて窒息する事故が起きているからです。
2.二段ベッド(下段は2歳以上、上段は6歳以上)
上の子が小学生に、下の子が2歳になったら、通常の二段ベッドとして使えます。
2歳になれば歩くことが出来ますし、成長が早い子であれば一人で下段の上り下りも可能です。
兄弟姉妹がいても子供部屋は一つで済みますし、狭いスペースを有効活用出来るので便利です。
3.シングルベッド2台(大人まで使用可能)
子供たちが成長して、それぞれの子供部屋を使うようになったら、シングルベッド2台に分割する事も出来ます。
サイズは通常のシングルですし、耐荷重も100㎏や150㎏ある二段ベッドなら、高校生や大人になってからでも使い続けられます。
>>「分割可能な二段ベッド」の選び方4つのポイント&おすすめ分割ベッド5選!
二段ベッドは事故に注意!
一つのベッドで3パターンの使い分けが出来ますが、通常の二段ベッドとして使用する時には、
- ベッドからの転落事故
- 梯子からの落下事故
に注意が必要です。
ベッドからの転落事故
兄弟が共に小学生に上がると、公的機関によるとどちらが上段でも大丈夫ですが、事故を防ぐためにはお兄ちゃん・お姉ちゃんを上に寝かせる方が安全です。
小さな子供は体が軽い事もあり、寝返りを頻繁にします。
ベッドガードがあるので転落する事は非常に少ないですが、稀にベッドガードを飛び越える事故も報告されているので注意しましょう。
梯子からの落下事故
また、夜中にトイレに起きる事もありますが、寝ぼけて梯子から足を踏み外す事故は十分に想定出来ます。
年齢が高いほど歩幅も大きく、足取りもしっかりしているので危険性が少なくて済みます。
「この子は夜中寝ぼけている事が多いな~」と感じたら、必ず下のベッドで寝かせるようにしましょう。
>>二段ベッドの事故「上段からの転落」「梯子からの落下」「地震」に注意
今回ご紹介した二段ベッド【Whentoss】ウェントス
2段ベッドにもなるワイドキングサイズベッド 【Whentoss】ウェントス
122,852円~
【Whentoss】ウェントスは、子供がいる親御さんたちが開発や設計に携わって作られた二段ベッドです。
使い勝手だけでなく、耐震性や安全性も考慮して作られているので、二段ベッドの中でも特に人気が高い商品となっています。
耐荷重も上下とも150㎏あるので、成長期を迎える男の子でも使い続ける事が出来ますよ。
「二段ベッドはいつからいつまで使える?」まとめ
SGやJIS規格と言った公的機関によると、二段ベッドの年齢制限は下段が2歳から上段が5~6歳からです。
但し最近の二段ベッドは「分割式」が主流なので、
- キングサイズベッド(1歳半から添い寝として)
- 二段ベッド(下段は2歳以上、上段は6歳以上)
- シングルベッド2台(子供が一人部屋を持ってから)
として使う事が出来て、キングベッドなら1歳半から添い寝が可能です。
また、耐荷重が高い二段ベッドであれば大人まで使い続けられます。