- パイプベッドがギシギシ音がしてうるさい!
- 彼女とベッドインした時、きしみ音が気になる…
- 頑丈なパイプベッドが欲しい!
パイプベッドは安価ですっきりした印象ですが、きしみ音に悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士・寝具ソムリエの資格を持っていますが、きしみ音はうるさいだけでなく安全性の観点からも問題があると考えています。
そこでこの記事では、パイプベッドがきしむ原因と対策方法、きしまない頑丈な商品をご紹介します。
何故パイプベッドはきしみ音が大きい?
ギシギシときしみ音がすると入眠が困難ですし、音をたてないように無意識に寝返りを抑制するので睡眠の質も低下します。
しかし、木製ベッドはそれ程音が気になりませんよね?
何故パイプベッドのきしみ音が大きいかと言うと、
- フレームのズレや歪みの影響を受けやすい
- メッシュ床板が多い
- ネジも含めて金属で出来ている
と言った理由からです。
フレームのズレや歪みの影響を受けやすい
パイプベッドは、ヘッドボードやフットボード、フレームと言った部品全てが金属で作られています。
金属のパイプをカッティングして、しっかり接合できるように工夫されていますが、振動や経年劣化、組み立て時の歪みによってズレが生じます。
木製ベッドは接合部分にある程度の柔軟性があるため、多少ズレがあっても上手く組み合わさります。
しかしパイプベッドは金属なので柔軟性に乏しく、接合部分が少しズレただけで金属同士が擦れあってきしみ音が発生します。
メッシュ床板が多い
パイプベッドの床板は、金属の「メッシュ床板」が主流です。
メッシュ床板は荷重が中央に多く加わるため、長年使用していると凹みが出てきます。
凹んだメッシュ床板は、マットレスとの間に隙間が生まれたり、フレームのひずみの原因になりやすくそこからきしみ音がします。
ネジも含めて金属で出来ている
金属のパイプを金属のネジで固定するのも、きしみ音が耳に触る大きな要因です。
金属同士が擦れあう音域は高く、中が空洞のパイプは反響もするので余計大きな音に聞こえます。
特に細いパイプを使用しているパイプベッドは、強度も低いのでその現象が大きい傾向にあります。
パイプベッドのきしみ音がする場所と対策方法
ギシギシときしみ音がした時は、場所を特定する事が大切です。
パイプベッドからきしみ音がする主な場所には、
- 接続部分のネジの緩み
- 経年劣化によるフレームの歪み
- 床板とすのこの隙間
- 床板とマットレスの隙間
- 脚と床板との摩擦
- 耐荷重が低い
があります。
それぞれきしみ音を小さくする方法が異なるので、詳しくご説明したいと思います。
1.接続部分のネジの緩み
フレームとヘッドボード、フレームとフットボードなどをネジで止めますが、この箇所がきしむ事が一番多くあります。
組み立て時にネジをしっかり締めても、使用しているとどうしてもネジは緩みます。
接続部分の対策方法
接続部分からきしみ音が聞こえた場合は、ネジの増し締めを行いましょう。
それでもきしみが改善しない場合は、組み立て時に既に歪んでいる可能性があるので、ネジを緩めてから再度均等に増し締めを行います。
またコーキングを注入したり、接合箇所に薄めのゴムマットを挟み込む方法も効果的です。
特に接続部分に隙間が生じている場合は、厚さ1~2ミリ程度のゴムパッキンを挟む事で、上手く対策出来ます。
ゴムマットは簡単にハサミでカットできるので、パイプの太さに切り取った後に真ん中にネジを通す穴をあければ完成です。
2.経年劣化によるフレームの歪み
パイプベッドを何年も使用すると、フレーム自体が歪んだり金属が擦れあって摩耗します。
歪んだり摩耗したパイプベッドは、本来干渉しない部分が当たるようになるので、そこからきしみ音が発生します。
フレームの歪みの対策方法
経年劣化が原因のきしみ音もゴムマットである程度解消しますが、本来持っている強度がなくなっているので買い替えた方が良いでしょう。
3.床板とすのこの隙間
パイプベッドの中には、床板にすのこを使用しているベッドもあります。
通気性に優れていて、見た目にも暖かみがあるすのこですが、フレームとすのこの間に隙間が生じてきしみ音がする事があります。
フレームが曲がる事は考えにくいので、組み立て時に歪んでしまったか、経年劣化によるすのこの反りが原因です。
床板とすのこの隙間の対策方法
組み立て時に歪んでいる場合は、一度ネジを緩めてから再度均等に増し締めする事で改善します。
すのこの反りが原因の場合は、隙間が生じている箇所に「フェルト」を挟みます。
完全に固定しても良いのであれば、シリコンシーラントで隙間を埋めるのも良いでしょう。
4.床板とマットレスの隙間
金属のメッシュ床板は、マットレスとの間に隙間が出来る事できしみ音がする事もあります。
メッシュ床板は腰やお尻を支えている中央部分が凹みやすく、マットレスとの間に隙間が生まれます。
床板とマットレスの隙間の対策方法
メッシュ床板が大きく凹むと改善は難しいので、その前にマットレスのローテーションを小まめに行いす。
表と裏をひっくり返す事で、メッシュ床板にかかる負荷を軽減出来ます。
5.脚と床板との摩擦
本体が軽いパイプベッドでは稀ですが、パイプベッドの脚と床が擦れてきしみ音がする時もあります。
床がベッドの重さで凹み、脚の角と凹んだ床面が干渉するのが原因です。
対策方法
脚と床との摩擦が原因の場合は、パイプベッドの脚にジェル素材のクッション材を敷くことで改善出来ます。
こちらは耐震機能付きで、脚と床をしっかり固定してくれるので滑り止めにもなっています。
6.耐荷重が低い
パイプベッドの耐荷重は、木製ベッドと比べて低い傾向にあります。
耐荷重は寝る人の体重の1.5倍必要ですが、パイプベッドのシングルサイズは高くても120㎏程度しかありません。
少し体重が重たい人やカップルで寝るとベッドフレームが耐え兼ねて、きしみ音に繋がります。
対策方法
シングルサイズのパイプベッドにカップル二人が寝ると、耐荷重を超えるので止めましょう。
恋人がお泊りするのであれば、ダブルサイズのパイプベッドか、木製ベッドがおすすめです。
きしまないパイプベッドの選び方
これからパイプベッドを購入する方は、きしみ音は避けたいですよね?
きしまないパイプベッドを選ぶポイントは、
- 耐荷重を確認する
- パイプが太いもの・梁がしっかりしているものを選ぶ
- 高さが低いものを選ぶ
- キャスター付きは注意
- 口コミを確認する
の5つがあります。
1.耐荷重を確認する
耐荷重の目安は、「体重×1.5」なので、女性なら最低でも80㎏以上、男性は100㎏以上のパイプベッドを選びましょう。
2.パイプが太いもの・梁がしっかりしているものを選ぶ
頑丈なパイプベッドを選ぶには、パイプの太さや梁の多さをチェックします。
太さ32mm未満のパイプベッドはきしみ音がしやすいですし、他の商品と比べて極端に梁が少ないものは避けた方が良いでしょう。
パイプの直径は、50mm以上がおすすめです。
3.高さが低いものを選ぶ
パイプ製ロフトベッドはベッド下を活用するのに便利ですが、寝床が高いパイプベッドは不安定なだけでなく、寿命も短い傾向にあります。
パイプ製ロフトベッドを選ぶときは、必要最低限の高さにしましょう。
4.キャスター付きは注意
キャスター付きパイプベッドは、足元が不安定で動くたびにきしみ音がしやすい傾向にあります。
そのため、選ぶのであればキャスター止めを敷きましょう。
5.口コミを確認する
パイプベッド購入時は、購入者の口コミを確認するようにします。
口コミが少なかったり、悪い評判のパイプベッドを避けるだけでも後悔しにくくなります。
きしまないおすすめパイプベッド
完全にパイプベッドのきしみ音を消すのは難しいですが、きしみ音が気になりにくいおすすめ商品をご紹介します。
おすすめのパイプベッド【SECT】セクト
サイズ | パイプ径 | 価格 |
シングル | 50mm | 35,220円 |
【SECT】セクトのパイプベッドは、高さ調整が可能でシンプルな構造が特徴です。
パイプ径が50mmと極太で、耐荷重も100kgと頑丈です。
使用する部材が少ないので、金属が干渉する個所が少く他のパイプベッドと比べてきしみ音がしにくくなっています。
ロフトベッドシングル『RESIDENCE-レジデンス-』
サイズ | パイプ径 | 価格 |
シングル | 50.8mm | 60,840円 |
パイプ製ロフトベッドなら、『RESIDENCE-レジデンス-』がおすすめです。
極太パイプに梁が張り巡らされていて、耐荷重も120kgと高くなっています。
また階段付きなので安定感があり、パイプベッドのきしみ音や揺れを軽減してくれます。
パイプベッドのきしみまとめ
パイプベッドからきしみ音がする主な場所には、
- 接続部分のネジの緩み
- 経年劣化によるフレームの歪み
- 床板とすのこの隙間
- 床板とマットレスの隙間
- 脚と床板との摩擦
- 耐荷重が低い
があります。
増し締めやクッション材を挟むなど対策する事で軽減出来ます。
また、きしまないパイプベッドを選ぶ時は、
- 耐荷重を確認する
- パイプが太いもの・梁がしっかりしているものを選ぶ
- 高さが低いものを選ぶ
- キャスター付きは注意
- 口コミを確認する
の5つをチェックしましょう。