- パイプベッドのギシギシ音を今すぐ直したい
- ネジを締めてもきしむ原因を知りたい
- メッシュ床板のへこみが危険なのか判断したい
結論から言うと、パイプベッドがきしむときは、まず「接合部のネジ・ボルト」「床板とフレームの接触」「脚と床」「フレームやメッシュ床板の変形」の順に確認してください。
特に接合部の緩みは、部材同士の摩擦やぐらつきにつながる代表的な原因です。ただし、きしみの原因は一つとは限りません。増し締めをしても改善しない場合は、設置の歪みや床板・フレームの変形まで確認する必要があります。
私はベッドショップオーナーとしてベッドを販売し、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っています。この記事では、音の場所から原因を切り分ける方法と、自分でできる対策、買い替えを検討した方がよい状態まで順番に解説します。
パイプベッドがきしむ主な原因
きしみ音は、ベッドに荷重がかかったときに接合部や床板などがわずかに動き、部材同士が擦れたり当たったりすることで発生します。パイプベッドでは、次の箇所を優先して確認すると原因を絞り込みやすくなります。
- ネジ・ボルトなど接合部の緩み
- メッシュ床板やすのことフレームの接触
- 脚と床の摩擦・設置面の傾き
- フレームの歪みや部品の摩耗
- マットレス側から出ている音
ネジ・ボルトなど接合部の緩み
最初に確認したいのが、サイドフレーム、ヘッド・フット側、補強バーなどを固定しているネジやボルトです。使用中の振動で接合部にわずかな緩みが出ると、部材が動いて摩擦音が発生しやすくなります。
一か所だけを強く締めるのではなく、説明書を確認しながら全体の接合部を点検するのが基本です。締め過ぎはネジ山や部品を傷めることがあるため注意してください。
メッシュ床板・すのことフレームの接触
メッシュ床板は、荷重がかかるとある程度たわむ構造の商品があります。そのため「少したわむ=故障」とは限りません。
一方で、荷重を抜いてもへこみが残る、金属線や溶接部が外れている、床板がフレームに強く当たる、マットレスが安定しないといった状態は、単なるたわみとは分けて考える必要があります。破損が見える場合は使用を続けず、販売店やメーカーに確認してください。
すのこ床板の場合は、すのこと金属フレームの接触部分から音が出ることがあります。部品に破損がなければ、接触面に薄いフェルトなどを挟むことで音が軽減する場合があります。
脚と床の摩擦・ベッドの設置状態
床にわずかな傾きや凹凸があると、四本の脚へ均等に荷重がかからず、寝返りのたびにベッドが動いて音が出ることがあります。
壁から少し離して設置し、脚がすべて床に安定して接しているか確認してください。脚と床の摩擦音であれば、フェルトなどの緩衝材が役立つこともあります。
フレームの歪み・部品の摩耗
長期間使用したパイプベッドでは、接合部の摩耗やフレームの変形によって、以前は接触していなかった部品同士が当たることがあります。
増し締めや設置調整をしても音が消えず、目で見て分かる曲がり・ひび・溶接部の異常・大きながたつきがある場合は、音を消すことより安全性の確認を優先してください。
実はマットレスが鳴っていることもある
フレームから聞こえるように感じても、スプリングマットレス内部など別の場所から音が出ている場合があります。可能であればマットレスを一度外し、フレームだけに荷重をかけて音が出るか確認すると切り分けやすくなります。
パイプベッドのきしみを直す手順

1.音が出る場所を特定する
まずマットレスを載せた状態でゆっくり体重を移動し、「頭側・中央・足側」「床板・接合部・脚」のどこから音が出るか確認します。次に可能ならマットレスを外して同じ確認を行います。
2.ネジ・ボルトを点検して締め直す
接合部が原因なら、説明書に従ってネジやボルトを点検します。フレームに歪みが出ているようなら、必要に応じていったん接合部を緩め、フレームを正しい位置に整えてから均等に締め直します。
定期的な点検も重要です。家具メーカーの案内でも、ネジの緩みはきしみやぐらつき、破損につながるため定期的な締め直しが推奨されています。頻度は商品ごとの取扱説明書を優先してください。
3.摩擦部分にフェルト・ゴムを使う
部品そのものに破損がなく、すのことフレームなどの接触面が鳴っている場合は、薄いフェルトやゴムを緩衝材として使う方法があります。
ただし、緩衝材は破損したフレームや床板を補修するものではありません。変形や溶接部の異常がある場合は、音を止めるために無理に固定せず、使用を中止してください。
特に接続部分に隙間が生じている場合は、厚さ1~2ミリ程度のゴムパッキンを挟む事で、上手く対策出来ます。
ゴムマットは簡単にハサミでカットできるので、パイプの太さに切り取った後に真ん中にネジを通す穴をあければ完成です。
2.経年劣化によるフレームの歪み
パイプベッドを何年も使用すると、フレーム自体が歪んだり金属が擦れあって摩耗します。
歪んだり摩耗したパイプベッドは、本来干渉しない部分が当たるようになるので、そこからきしみ音が発生します。
フレームの歪みの対策方法
経年劣化が原因のきしみ音もゴムマットである程度解消しますが、本来持っている強度がなくなっているので買い替えた方が良いでしょう。
3.床板とすのこの隙間

パイプベッドの中には、床板にすのこを使用しているベッドもあります。
通気性に優れていて、見た目にも暖かみがあるすのこですが、フレームとすのこの間に隙間が生じてきしみ音がする事があります。
フレームが曲がる事は考えにくいので、組み立て時に歪んでしまったか、経年劣化によるすのこの反りが原因です。
床板とすのこの隙間の対策方法
組み立て時に歪んでいる場合は、一度ネジを緩めてから再度均等に増し締めする事で改善します。
4.床の傾き・脚の接地を確認する
ベッドを少し移動すると音が変わる場合は、床面や脚との摩擦が関係している可能性があります。脚の下に異物がないか、四本の脚が安定しているかを確認します。
5.改善しない場合は変形・破損を確認する
ネジを締め直しても同じ場所から強い音が続く場合は、フレームの曲がり、メッシュ床板の永久変形、溶接部、ネジ穴などを確認してください。異常な揺れや破損がある場合は使用を中止し、メーカー・販売店へ相談するのが安全です。
メッシュ床板のへこみは大丈夫?

検索で特に多いのが「パイプベッドのメッシュがへこんだ」という悩みです。
判断するときは、荷重を抜いたあとに元へ戻る「たわみ」なのか、変形が残る「へこみ・破損」なのかを分けてください。
| 状態 | 確認・対応 |
|---|---|
| 荷重時だけ少したわむ | 商品の構造上起こる場合があります。取扱説明書と耐荷重を確認します。 |
| 荷重を抜いても変形が残る | 床板の劣化・変形の可能性があります。使用状態を確認し、販売店へ相談します。 |
| 金属線・溶接部が外れている | 使用を中止し、部品交換または買い替えを検討します。 |
| マットレスが傾く・安定しない | 床板の支持状態を確認し、異常があれば使用を中止します。 |
パイプベッドの耐荷重は余裕を持って選ぶ
耐荷重は、使用する人の体重だけでなく、マットレスや布団などベッドの上に載る重量も考えて選びましょう。
たとえば体重70kgの方が20kgのマットレスを使用すれば、ベッドにはそれだけで約90kgの重量が載ります。さらに寝返りや起き上がる動作では、一時的に荷重が偏ることもあります。
そのため、耐荷重ぎりぎりの商品を選ぶのではなく、使用人数・体重・マットレスなどの重量を合計し、それより余裕のある耐荷重の商品を選ぶのがおすすめです。商品に「静止耐荷重」と記載されている場合は、飛び乗るなど強い衝撃を加えないようにしてください。
きしみにくいパイプベッドの選び方
- 耐荷重・静止耐荷重と試験条件を確認する
- 接合部や補強バーがしっかりした構造を選ぶ
- 床板の構造と固定方法を確認する
- 組み立て・点検方法が明確な商品を選ぶ
- 口コミは「音が出た場所」まで確認する
耐荷重の数字だけで判断しない
耐荷重は頑丈さを比較する一つの材料ですが、メーカーごとに試験方法や表記条件が異なることがあります。「120kgだから必ずこちらの方が頑丈」と数字だけで断定せず、床板・支柱・補強・接合部まで合わせて確認します。
パイプの太さだけで「きしまない」と決めない
太い支柱や補強材は剛性を考えるうえで参考になりますが、きしみは接合部、床板、組み立て精度、設置状態にも左右されます。特定のパイプ径だけを境に「きしむ・きしまない」と判断するのは避けた方が適切です。
ロフトベッドは横揺れ対策も確認する
高さのあるパイプ製ロフトベッドは、一般的な低いベッドとは構造が異なります。支柱だけでなく、クロスバーなどの補強、床板の固定、梯子・階段の取り付け、メーカー指定の耐荷重を確認してください。
きしみにくさを重視したパイプベッドの候補
ここでは、SERAPIS-BEDで扱う商品の中から、床板や補強構造を確認しやすいものを候補として紹介します。完全に無音であることを保証するものではないため、商品ページの最新仕様もあわせてご確認ください。
おすすめのパイプベッドインダストリアルベッド

| サイズ | 床板 | 価格 |
| シングル~クイーン | すのこ | 14,980円 |
こちらは、インダストリアルデザインがカッコいいパイプベッドです。
ヘッドボードの高さがある事で、昔の海外ドラマに出てくるような無骨だけれど味のある印象を与えてくれます。
床板は強度のあるLVLすのこを採用していて、縦方向にも桟をいれてあるのできしみにくい仕上がりとなっています。
ロフトベッド スチール 頑丈
| サイズ | 静止耐荷重 | 価格 |
| シングル | 120kg | 29,980円 |
パイプ製ロフトベッドなら、こちらのロフトベッドがおすすめです。
クロスバーで横揺れに強く、荷台を支える4本の支柱は55mm角と太くなっています。
強度と耐久性は、第三者機関のボーゲンによる安全性試験に合格している安心品質です。
パイプベッド全体を比較したい方は、パイプベッドの商品一覧もご覧ください。
パイプベッドのきしみに関するよくある質問
パイプベッドのきしみまとめ
パイプベッドがきしんだら、最初に接合部のネジ・ボルトを確認し、次に床板、脚と床、フレームの変形という順番で原因を切り分けると効率的です。
フェルトやゴムは摩擦音を軽減するのに役立つことがありますが、変形や破損を直すものではありません。目で見て分かる曲がり、溶接部の異常、大きながたつきがある場合は使用を中止してください。
また、耐荷重は「体重×1.5」など一律の計算式ではなく、メーカーの商品仕様を確認することが大切です。体重だけでなくマットレスや寝具の重量も含めて考えましょう。

