寝心地が良い・悪い折りたたみベッドの特徴と選び方|睡眠・寝具指導士監修

折りたたみベッド
  • 折りたたみベッドの寝心地は悪い?
  • 折りたたみベッドの口コミが知りたい!
  • 折りたたみベッドのおすすめマットレスは?

昼間は折りたたんで片づけられる「折りたたみベッド」ですが、寝心地に不安を感じている方はたくさんいらっしゃいます。

私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター・寝具ソムリエの資格も持っていますが、マットレス選びを間違えなければ折りたたみベッドでも快適な睡眠を取れると考えています。

そこでこの記事では、寝心地が良い折りたたみベッドの選び方や、マットレスの種類と口コミ、寝心地が悪い折りたたみベッドの特徴をご紹介します。

この記事を読めば、快適な睡眠を取れる折りたたみベッドを見つけられますよ。

寝心地が良い折りたたみベッドの選び方

折りたたみベッド

折りたたみベッドの中には、マットレス付きのタイプとフレームだけの商品があります。

フレームだけの折りたたみベッドであれば、好みのマットレスを敷けるので寝心地に問題はありません。

しかし多くの折りたたみベッドは、薄型ウレタンマットレスが主流なのでマットレスによって寝心地が大きく異なります。

そのためスプリングマットレス利用者が折りたたみベッドで寝ると、底付き感や蒸れ感が気になるかもしれません。

寝心地の良い折りたたみベッドを選ぶポイントは、

  1. 高反発ウレタンマットレスにする
  2. スプリングマットレスにする
  3. 口コミを参考にする

の3つです。

1.高反発ウレタンマットレスにする

高反発ウレタンマットレス

体重が軽い子供や女性は低反発マットレスでも大丈夫ですが、体重が重い男性だと体が沈み込み過ぎて寝返りが上手く出来ません。

人は就寝中に約20回の寝返りをしますが、寝返りが少ないと、

  • ノンレム睡眠とレム睡眠のスイッチが切り替わりにくい
  • 血液の循環が悪くなる
  • 体温・寝床内環境が悪くなる

と言った事が起こります。(睡眠と寝具参照)

睡眠中はノンレム睡眠とレム睡眠を交互に行いますが、その切り替えは寝返りが担っています。

低反発マットレスは体をひねろうとしても、反発力がなく上手く寝返り出来ない事があります。

また、快適な睡眠が取れる寝床内環境は、温度33度で湿度50%ですが、同じ姿勢で寝続けると体温や寝具内の湿度を下げられず中途覚醒の原因になります。

そのため体重が60kg以上の方は、寝返りがしやすい高反発ウレタンマットレスの折りたたみベッドを選びましょう。

一方、体重が軽い女性や子供は極端に高反発でなければ、低反発でも高反発でもどちらのマットレスでも大丈夫です。

2.スプリングマットレスにする

電動リクライニングベッド 2モーター内蔵

電動リクライニングベッド 2モーター内蔵

63,495円~

 ウレタンマットレスが嫌な方は、スプリングマットレスを採用している折りたたみベッドを選ぶのも一つの手段です。

スプリングマットレスは重たく厚みがあり人力では折りたためないため、電動式折りたたみベッドになりますが、腰や背中が痛い方、高齢者にはおすすめです。

3.口コミを参考にする

お客様

寝心地が良い折りたたみベッドを選ぶには、購入者の口コミを参考にするのも良い方法です。

寝心地だけでなく、使い勝手や組み立てなどスペックでは分からない情報が色々分かります。

 

そこで、折りたたみベッドに使用されている主なマットレスの種類共に、お客様の口コミをご紹介します。

折りたたみベッドのマットレスの種類と口コミ

折りたたみベッドには、

  • 低反発ウレタンマットレス
  • 高反発ウレタンマットレス
  • スプリングマットレス
  • マットレスなし
  • すのこ

があるので、それぞれの特徴と口コミをご紹介します。

低反発ウレタンマットレス

Beltaベルタ

低反発折りたたみリクライニングベッドBeltaベルタ

マットレスの素材 マットレスの厚み 価格
低反発ウレタンフォーム、ウレタンフォーム、ウレタンフォーム側地 10cm 38,210円~

多くの折りたたみベッドは、低反発ウレタンマットレスを採用しています。

反発力が低く、押してもすぐには復元せずにゆっくりと元に戻るのが特徴です。

衝撃吸収力・耐圧分散に優れていて、包み込むような柔らかい寝心地が好きな方におすすめです。

特にBeltaベルタは、表面に柔らかいウレタンフォームが、ベースにはしっかりしたウレタンチップが入っていて耐久性も優れています。

デメリットは、反発力が低いので若干寝返りがしずらい事と、夏場は熱がこもりやすく蒸れて寝心地が悪く感じる可能性がある事です。

マットレスが蒸れる時は、上に冷感素材の敷きパッドを敷く事でサラサラと心地よい寝心地に出来ます。

高反発ウレタンマットレス

折りたたみベッド Mallow マロウ

可愛いコンパクト折りたたみベッド Mallow マロウ

マットレスの素材 マットレスの厚み 価格
高反発ウレタン、ウレタンチップ、板材 10cm 39,879円

「高反発ウレタン」を使用しているのが、Mallow マロウの折りたたみベッドです。

高反発ウレタンマットレスは、反発力が高くすぐに復元するのが特徴です。

反発力があるので寝返りをうつのが楽で、低反発に比べると寿命も長い傾向にあります。

また、Mallow マロウの折りたたみベッドは、下層にチップウレタンを使用しているので底付き感がないのも魅力。

aki (60代 女性)さんの口コミ

組み立ては簡単でした。殺虫剤でしょうか、臭いがとても気になります。

 

高反発ウレタンマットレスに限らず、新品のウレタンマットレスでは匂いが気になる事が良くあります。

  • ホルムアルデヒド
  • アミン

の2種類が匂いの原因になっているのですが、日本ウレタン工業協会によると健康被害はほとんどないとの事です。

>>新品マットレスの臭いの消し方。ウレタンに含まれるアミンが主原因

スプリングマットレス

電動リクライニングベッド 2モーター内蔵

電動リクライニングベッド 2モーター内蔵

63,495円~

寝心地が一番良いのは、スプリングマットレスを使用している折りたたみベッドです。

通常のベッド同様の寝心地を得られますし、厚みがあるので底付き感も感じません。

こちらの電動リクライニングベッドは、頭側と足側の2つリクライニング機能が備わっている楽ちんベッドです。

また脚は分割されていて、外すことで3段階でベッドの高さを調整できます。

マットレスなし

キャスター付折りたたみベッド + 寝具セット〔 敷布団 掛け布団 枕 〕

キャスター付折りたたみベッド + 寝具セット〔 敷布団 掛け布団 枕 〕

35,454円

これまで敷布団で寝ていた方は、敷布団で寝るタイプの折りたたみベッドがおすすめです。

こちらの商品でしたら、布団や枕もセットになっているので手間もかかりませんよ。

すのこ

折りたたみ式 すのこベッド耐荷重180kg

折りたたみ式 すのこベッド/寝具 耐荷重180kg 木製

9,228円~

昼間リビングで赤ちゃんと添い寝をしたい方や、洋室で布団寝をしたい方におすすめなのが、折りたたみすのこベッドです。

布団を直置きすると汚れやすいだけでなくカビの心配も出てきますが、すのこを一枚入れるだけで清潔に布団寝をする事が出来ます。

高さが低く落下による怪我の心配がほとんどないので、「赤ちゃんと添い寝したいな~」と言うお母さんにもおすすめです。

購入者さんの口コミ

娘の夜泣きが多く添い寝するようになったところ、ベッドから落ちたので低いベッドにしなくてはと思い購入しました。
山型に折って布団が干せるのも良いと思います。

>>折りたたみベッドはこちら!

寝心地が悪い折りたたみベッドの特徴

注意点

折りたたみベッドで後悔するのは避けたいですよね?

寝心地が悪い折りたたみベッドの特徴には、

  1. マットレスが薄い
  2. マットレスの質が悪い
  3. フレームの強度が低い
  4. キャスターが動く

があります。

1.マットレスが薄い

マットレスの厚み

マットレスの上に敷布団やマットレストッパーを敷く場合は、多少薄手でも大丈夫ですが、そのまま寝る場合はしっかりした厚みがあるものを選びましょう。

特に体重が70㎏を超える方は、薄手の折りたたみベッドでは底付き感が出て腰痛や肩こりが悪化するので注意して下さい。

体重が70㎏の方は、厚みが10cm以上あると安心です。

2.マットレスの質が悪い

ウレタンフォームマットレス

ウレタンフォームマットレスは、高反発ウレタンマットレスやスプリングマットレスと比べると品質が劣ります。

安価な折りたたみベッドは、耐圧分散が性が低く体の荷重を支えられないので注意しましょう。

3.フレームの強度が低い

折りたたみベッドのフレーム

折りたたみベッドは基本的に「簡易ベッド」のため、通常のベッドと比べると強度が低くなります。

そのため、パイプのきしみ音が気になる事もあります。

後悔しないためには、耐荷重が体重の1.5倍以上ある折りたたみベッドを選びましょう。

>>【パイプベッドのきしみ】原因と対策&きしまないパイプベッド

4.キャスターが動く


折りたたみベッドは移動するためのキャスターが付いていますが、横になる際や寝返りをするたびに動くことがあります。

ある程度は仕方ないですが、気になる方はシリコン素材のキャスター止めを敷きましょう。

折りたたみベッドの寝心地まとめ

折りたたみベッドは、場所を取らない便利なベッドですが、寝心地に不安を感じる方もいるのではないでしょうか?

この記事では、折りたたみベッドの選び方から、マットレスの種類と口コミ、寝心地が悪い折りたたみベッドの特徴までご紹介します。

寝心地が良い折りたたみベッドの選び方

  • マットレスの種類:*
    • 高反発ウレタンマットレス: 体重が重い方におすすめ。寝返りがしやすく、通気性も良い
    • スプリングマットレス: 寝心地を重視する方におすすめ。ただし、重くて折りたたみにくい
  • 口コミ: 購入者の口コミを参考に、寝心地や使い勝手を確認する

折りたたみベッドのマットレスの種類と口コミ

  • 低反発ウレタンマットレス:*
    • 特徴: 柔らかく包み込まれるような寝心地
    • 口コミ: 寝返りがしにくい、夏場は蒸れる
  • 高反発ウレタンマットレス:*
    • 特徴: 反発力が高く、寝返りがしやすい
    • 口コミ: 新品のウレタンマットレスは匂いが気になることがある
  • スプリングマットレス:*
    • 特徴: 寝心地が良い
  • マットレスなし:*
    • 特徴: 自分で好みのマットレスを選べる
  • すのこ:*
    • 特徴: 通気性が良い
    • 口コミ: 布団を直置きできる

寝心地が悪い折りたたみベッドの特徴

  • マットレスが薄い: 底付き感があり、腰痛や肩こりの原因になる
  • マットレスの質が悪い: 耐圧分散性が低く、体の荷重を支えられない
  • フレームの強度が低い: きしみ音が気になる
  • キャスターが動く: 寝ている時にベッドが動いてしまう

まとめ

折りたたみベッドを選ぶ際は、マットレスの種類や厚み、フレームの強度などをしっかり確認しましょう。

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