ベッド購入時には家族構成も考えて選びたいですが、子供が小さいうちは両親と一緒の部屋で添い寝をすることも多いですよね?
親子3人が一緒に寝るのであれば、大きさにゆとりがあるキングベッドが便利です。
但し、ベッドで赤ちゃんと添い寝をするには思わぬ危険があります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格も持っていますが、赤ちゃんと安全に添い寝するには、消費者庁の注意喚起をチェックするのが大切だと考えています。
そこでこの記事では、消費者庁のホームページを引用しながら添い寝に必要な対策方法を睡眠・寝具指導士の立場からご説明します。
キングベッド使用時の注意点
消費者庁のホームページによると、まず大前提として2歳未満の赤ちゃんを寝かせるのは大人用ベッドではなく、ベビーベッドが推奨されています。
と言うのも、高さのある大人用ベッドに寝かせると、
- 大人用ベッドからの転落事故
- 就寝時の窒息死
と言った危険があるからです。
大人用ベッドからの転落事故
床に布団を敷いて寝る場合は、赤ちゃんが転落する心配はありませんが、通常のベッドの場合は高さがあるので転落による怪我のリスクがあります。
またベビーベッドは四方が柵で囲まれているので落ちる心配はありませんが、大人用ベッドには通常柵が付いていません。
特にベッドの端で赤ちゃんを寝かせる場合は、転落の可能性が高く対策を取る必要があります。
就寝時の窒息死
体が小さい赤ちゃんは、ベッドと壁の僅かな隙間に挟まれる事があります。
同様に、キングベッドのように2台のマットレスを繋げて使用する際には、マットレス同士の隙間に挟まれる危険もあります。
ベッドガードの注意点
ベッドガードは赤ちゃんがベッドから転落するリスクを減らす事が出来ますが、壁際に寄せるのと同様に小さな赤ちゃんの場合、マットレスとベッドガードに挟まれて窒息する事があります。
ベッドガードは生後18か月を過ぎてから
また、あまり知られていない事ですが、ベッドガードを使うのは赤ちゃんが生後18か月を超えてからです。
消費者庁でも、そのことを注意喚起していますし、ベッドガードの取扱説明書にも生後18か月以降の幼児に対して使用するように記載されています。
大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないでください。子どもが隙間に挟まり、自力で抜け出せずに窒息するリスクがあります。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)では、ベッドガードの使用を生後 18 か月から 60 か月(5歳)までと定めています。日本でも一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準(SG 基準)では、生後 18 か月未満には使用しない旨の本体表示を義務付けています。
平成 29 年度に0歳児が、大人用ベッドとベッドガードに挟まれて死亡する事故が2件発生しています。
>>0~1歳児の大人用ベッドからの転落事故に御注意ください(消費者庁ホームページより抜粋)
ある程度大きくなってきたらマットレスと壁の間やマットレスとベッドガードの間に挟まれるような事故は起こりません。
しかし新生児や乳幼児の場合、身体が小さいので寝返りをした際に挟まれてしまう事故が後を絶ちません。
>>赤ちゃんの転落・落下防止にベッドガードを使用するのは待って!!
赤ちゃんとキングベッドで添い寝する方法は?
では、新生児の時から赤ちゃんと添い寝をするにはどうすれば良いのでしょうか?
一つは布団を使用する事ですが、もう一つ安全な方法があって、それが「キングサイズのフロアベッド」を使う事です。
フロアベッドは高さが20cm~25cm程度しかないので、基本的には布団と同じように落下の心配はほとんどありません。
また、キングベッドはシングルサイズを2つ連結させていますが、連結部分は金具で固定されているのでずれて隙間が空くこともありません。
とは言っても、万が一の事を考えて、
- フローリングにはクッション材を敷く
- マットレスの隙間パッドを使う
- 壁際には置かない
- ベッドガードは使わない
- その他の注意点
の対策を行う事をおすすめします。
1.フローリングにはクッション材を敷く
フロアベッドと言っても、布団に比べるとマットレスの厚みがある分若干高さがあります。
そのため、フローリングの上にはクッション性の高いコルクマットやジョイントマットを敷き、赤ちゃんが落ちても痛くないようにしましょう。
コルクマットは帯電性が低いのでほこりがまとわりつきにくいですし、スベリンと言う防虫・防ダニ成分が含まれているのでダニやカビを寄せ付けません。
マットレスの隙間パッドを使う
マットレス間の僅かな隙間も、赤ちゃんにとっては大きな事故につながる危険性があります。
そのため、隙間を埋めるためのパッドを使用しましょう。
こちらの商品には2枚のマットレスを繋ぐバンドも含まれているので、マットレスが離れる心配がありません。
ベッドパッドを敷く
8,363円~
隙間パッドだけでは少し寝心地が悪くなるので、上に分厚いベッドパッドを敷くと赤ちゃんも快適に睡眠を取れます。
ベッドパッドは抗菌・防ダニ仕様のものを選ぶと、カビやダニの心配がないのでおすすめです。
壁際には置かない
本来であればキングベッドを壁際に寄せたいところですが、赤ちゃんが挟まれる危険性があるので、壁から離して設置しましょう。
ベッドガードは使わない
転落事故を防ぐ安全目的で使用されるベッドガードですが、キングサイズのフロアベッドでは逆に事故を引き起こしかねないので使用するのは止めましょう。
その他の注意点
それ以外の注意点としては、布団や毛布などの寝具が赤ちゃんの顔にかぶさってしまう心配もありますが、力が弱い赤ちゃんはそれを自分でどけることができません。
特に冬場の寝具は重いので、窒息のリスクも高まります。
さらに、両親が寝返りを打って、赤ちゃんが下敷きになってしまう可能性もあるので、こちらも注意が必要です。
一般的に母親は赤ちゃんが泣くとすぐに起きる傾向が高く、父親は気づかないと言われているので、赤ちゃんを端っこに寝かせて真ん中はお母さんが寝るようにすると安心できます。
特に寝相が悪い人は注意したいところですね。
赤ちゃんはいつからベッドで添い寝できる?
赤ちゃんと添い寝をすると、マットレスの柔らかさで身体が埋もれてしまったり、気道が塞がってしまう可能性もあります。
そのためキングベッドで赤ちゃんと添い寝をするのは、首が座る3カ月~4か月以降で成長が進み体がしっかりしてきた頃から始めるのがおすすめです。
それまでの期間は、夫婦の寝室に簡易的で良いのでベビーベッドや布団を用意しておくと良いでしょう。
赤ちゃんと添い寝するおすすめベッド3選!
赤ちゃんと一緒に親子3人で寝れるおすすめのベッドとしては、キングサイズのフロアベッドですが、その中でも睡眠・寝具指導士がおすすめする商品をご紹介いたします。
家族のいるトコ いいところ 床トコ ファミリーベッド
サイズ | カラー | 値段 |
ワイドK200~ワイドK280 | シナモングレージュ、ノルディックオーク、ライトグレー、ニュアンスホワイト、ダークブラウン | 55,103円~ |
床トコ ファミリーベッドには、
- 家族みんなで広々寝られる、安心の連結設計
- 低いから安心、家族の居場所になる高さ
- 清潔で快適な睡眠環境
と言う特徴があります。
1. 家族みんなで広々寝られる、安心の連結設計
- 広々としたスペース: 最大幅280cmまで展開する豊富なサイズ展開で、家族みんなで川の字になって寝るのに十分な広さを確保できます。子供が小さいうちはもちろん、成長してからもゆったりと眠れるスペースは、家族の絆を深める大切な時間となります。
- 隙間ができにくい連結: 2台のベッドを連結しても隙間ができにくいピタッと設計を採用。子供がベッドの間で挟まったり、寝具がずれたりする心配が少なく、安心して眠れます。連結部分は金具でしっかりと固定できるため、安定感も抜群です。
- 将来分割も可能: 子供の成長に合わせて、ベッドを分割して個別に使うことも可能です。子供部屋を分けたり、子供が一人で寝るようになったりした場合でも、無駄なく使い続けることができます。
2. 低いから安心、家族の居場所になる高さ
- 床から25cmの低さ: 床に近い高さなので、小さなお子様がベッドから落ちる心配が少なく、安心して眠らせることができます。また、万が一落ちてしまっても、高さがないため怪我のリスクを軽減できます。
- 家族の居場所として: 低いベッドは、子供たちが自由に上り下りしやすく、遊び場としても活用できます。絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、家族みんなでくつろいだりする、温かい空間が生まれます。
- お部屋を広く見せる効果: ベッドの高さを抑えることで、お部屋全体が広く感じられる効果もあります。特に、子供部屋など限られたスペースを有効活用したい場合に最適です。
3. 清潔で快適な睡眠環境
- 通気性の良いすのこ仕様: 床板は通気性の良いすのこ仕様になっているため、湿気がこもりにくく、一年を通して快適な睡眠環境を保てます。寝汗をかきやすいお子様でも、蒸れずに快適に眠れます。
- フラットな床面: マットレスだけでなく、敷布団も使えるフラットな床面設計になっています。お好みの寝具を選べるのはもちろん、お手入れもしやすく、清潔に保てます。
- 安心の品質: 長く使うものだからこそ、品質にもこだわっています。しっかりとした造りで、耐久性にも優れているため、安心して長くお使いいただけます。
親子で寝られる収納棚・照明付き連結ベッド JointFamily ジョイント・ファミリー
親子で寝られる収納棚・照明付き連結ベッド JointFamily ジョイント・ファミリー
サイズ | カラー | 値段 |
クイーン~ワイドK280 | ウォールナットブラウン、ブラック | 63,625円~ |
JointFamily ジョイント・ファミリーは、家族みんなで快適に眠れるように設計された、安心・安全・便利な連結ベッドです。特におすすめの3つのポイントを以下に詳しくご紹介します。
1. 最大幅280cm!家族みんなで広々眠れる
- 連結式デザイン: 2台のベッドを連結金具でしっかりと固定するため、寝ている間にベッドが離れる心配がありません。
- 最大幅280cm: 4人家族でもゆったりと眠れる広々サイズ。布団のようにズレる心配もなく、快適な睡眠をサポートします。
- 分割使用可能: お子様の成長に合わせて、ベッドを分割して使用することも可能です。ライフスタイルの変化に合わせて長く使えるのが魅力です。
2. コンセント・照明付きで安心・便利
- 棚付きヘッドボード: 絵本やおもちゃ、読みかけの本などを置くのに便利な棚が付いています。
- 照明付き: 夜間の授乳やトイレも安心の照明付き。
- コンセント付き: スマートフォンやタブレットの充電に便利なコンセントも搭載されています。
3. 安心・安全へのこだわり
- 低ホルムアルデヒド: F☆☆☆の部材を使用しており、お子様にも安心です。
- 革張りフレーム: ベッドフレームは革張りで、お子様がぶつかっても怪我をしにくい安全設計です。
- 国産品質: 老舗メーカーが熟練の職人の手で丁寧に作り上げており、安心の品質です。
親子で寝られる連結ベッド【JointJoy】ジョイント・ジョイ
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~ワイドK280 | ブラック、ホワイト、ブラウン | 32,617円~ |
【JointJoy】ジョイント・ジョイには、
- 最大幅280cm!家族みんなで広々眠れる連結&分割可能
- 連結金具でしっかり固定、ずれにくい
- 安心・安全の日本製&国産フレーム
と言った特徴があります。
1. 最大幅280cm!家族みんなで広々眠れる連結&分割可能
- 豊富なサイズ展開と連結パターン: ジョイント・ジョイは、シングル、セミダブル、ダブル、ワイドK180(SS+SS)、ワイドK190(SS+S)、ワイドK200(S+S)、ワイドK210(SS+SD)、ワイドK220(S+SD)、ワイドK230(SS+D)、ワイドK240(SD+SD)、ワイドK260(SD+D)、ワイドK280(D+D)と、豊富なサイズ展開があります。これらのベッドを連結することで、最大幅280cmの広々としたベッドとして使用できます。お子様の人数や成長に合わせて、最適なサイズを選ぶことが可能です。
- 連結金具でしっかり固定、ずれにくい: 連結部分は金具でしっかりと固定するため、寝ている間にベッドがずれて隙間ができる心配がありません。お子様がベッドの間で挟まったり、寝具が落ちたりするのを防ぎ、安心して眠れます。
- 将来分割して使える: お子様の成長に合わせて、ベッドを分割して個別のベッドとして使うことも可能です。子供部屋を分けたり、お子様が一人で寝るようになったりした場合でも、無駄なく使い続けることができます。ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのが魅力です。
2. 安心・安全の日本製&国産フレーム
- 高品質の国産フレーム: ジョイント・ジョイは、国内の工場で丁寧に製造された国産フレームを使用しています。品質にこだわり、長く安心して使えるように作られています。
- 小さなお子様にも安心のフロアタイプ: ベッドの高さを抑えたフロアタイプなので、小さなお子様がベッドから落ちる心配が少なく、安心して眠らせることができます。万が一落ちてしまっても、高さがないため怪我のリスクを軽減できます。
- やわらかいレザー張りフレーム: フレームは、やわらかいレザーで覆われているため、お子様がぶつかっても痛くありません。元気なお子様がいても安心です。
3. 使いやすさを考えた機能性
- 便利な棚&照明付きヘッドボード: ヘッドボードには、スマホやタブレット、眼鏡などを置ける棚と、夜間の読書などに便利な照明が付いています。就寝前のリラックスタイムを快適に過ごせます。
- コンセント付きでスマホの充電も可能: ヘッドボードにはコンセントが付いているため、スマホやタブレットの充電もできます。就寝中に充電しておけば、朝起きた時にバッテリー残量を気にすることなく、すぐに使用できます。
- シンプルなデザインでどんなお部屋にもマッチ: シンプルで飽きのこないデザインなので、どんなお部屋にも合わせやすいです。長く使っても、お部屋の雰囲気を邪魔することなく、快適な空間を保てます。
キングベッドで赤ちゃんと寝る際のおすすめグッズ
赤ちゃんがある程度成長するまではベビーベッドで休ませておくことがおすすめですが、成長してからもキングベッドで添い寝する場合には、
- 衝撃吸収のためにコルクマットを敷く
- マットレスは硬めを選ぶ
- 防水シーツを敷く
- ベッドインベッドも活用する
と言った対策が必要です。
衝撃吸収のためにコルクマットを敷く
赤ちゃんをキングベッドのどの位置に寝かせるかは重要ですが、どの場所でもある程度成長すると想像以上に寝返りをするためやはり転落のリスクはあります。
そのため、もしものことを考えてベッドのまわりにはコルクマットなど衝撃を吸収してくれる床材を敷いておくことを推奨します。
おすすめのコルクマット
タンスのゲンコルクマットはPE樹脂が配合されているので、弾力性に優れていて劣化しにくいのが特徴です。
通常のコルクマットはすぐにボロボロになる印象があると思いますが、タンスのゲンコルクマットに関しては長く愛用出来ます。
また撥水性もあるので、飲み物をこぼしたりおしっこで濡れても、水拭きをする事が出来るので育児には結構便利なグッズです。
マットレスは硬めを選ぶ
赤ちゃんに使用するマットレスは硬めを選びます。
- 敷き布団やマットレスなどは、固めのものを使用しましょう!
- ふかふかの柔らかい敷き布団、マットレスや枕は、うつぶせになった場合、顔が埋ってしまい、鼻や口が塞がれ、窒息するリスクがあります。(消費者庁ホームページより引用)
ベッド購入時にはマットレスの種類を選べるので、プレミアムボンネルコイルマットレスやマルチラススーパースプリングマットレスなど硬めの寝心地で、抗菌・防ダニ加工が施されているのがおすすめです。
また、低反発ウレタンマットレスは沈み込む量が多いので避けましょう。
防水シーツを敷く
おねしょ対策として、防水シーツがあればマットレスに染込むのを防げます。
マットレスは簡単に洗うことはできませんし、買い替えるのも高価なので汚さないための対策はきちんと行いたいところです。
ベッドインベッドも活用する
添い寝をサポートする「ベッドインベッド」も、キングベッドの中に赤ちゃん用の小さなベッドを置けるので上手に活用しましょう。
ベッドインベッドを用意しておけば転落を防ぐことができ、両親の寝返りで赤ちゃんを下敷きにする心配もありません。
また、赤ちゃんの身体を優しく包んでくれますので、うつ伏せ寝や寝返りを防ぐことができ、より安全な添い寝が実現します。
キングベッドで赤ちゃんと夫婦3人で寝る時まとめ
キングベッドで赤ちゃんと添い寝をする場合、消費者庁は2歳未満の赤ちゃんにはベビーベッドの使用を推奨しています。大人用ベッドでは転落や窒息のリスクがあるためです。特にベッドガードは18ヶ月未満の乳幼児には使用を避けましょう。
安全に添い寝をするには、キングサイズのフロアベッドが推奨されます。高さが低いため転落の心配が少なく、連結部分の隙間も少ないです。さらに安全性を高めるために、フローリングにクッション材を敷き、マットレスの隙間パッドを使用し、壁際から離して設置しましょう。寝具が顔にかぶさったり、親が寝返りで赤ちゃんを下敷きにしてしまうことにも注意が必要です。
添い寝は首が座る3〜4ヶ月以降、体がしっかりしてから始めるのがおすすめです。それまではベビーベッドや布団を用意しましょう。添い寝をする場合は、硬めのマットレスを選び、防水シーツやベッドインベッドを活用することで、より安全な環境を整えることができます。