- 子供のマットレスは硬めが良い?
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どのようなマットレスでも、身体が柔らかい子供は痛みを感じることなく熟睡出来ます。
しかし骨が柔らかく心身ともに成長段階にある子供のマットレスは、大人以上に慎重に選ばなければいけません。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、子供は就寝中に成長ホルモンを多く分泌するので、適切なマットレスで質の高い睡眠を取る事が大切です。
そこでこの記事では、幼児・子供における睡眠の役割やマットレスの選び方、おすすめ商品をご紹介します。
幼児・子供における睡眠の役割
睡眠には、疲弊した脳や身体を修復する働きがあります。
しかし子供が睡眠不足になると、
- 脳や身体の発育途中にある乳幼児に悪い影響を及ぼす
- 認知能力の遅れ
- 高いイライラ感
- 知的・情緒的発育の遅れ、自律神経系の失調や低体温による朝の体調不良
- 不登校や引きこもり、意欲の低下や肥満などの危険性が高まる
と言った悪影響が起こります。(子どもの睡眠と脳の発達より引用)
成長ホルモンの分泌を促す
特に成長段階にある幼児や子供は、就寝してから始めのノンレム睡眠時に最も多く「成長ホルモン」を分泌します。
脳下垂体前葉から分泌される成長ホルモンは、
- 骨や筋肉の成長作用
- 疲労回復
- 肌の新陳代謝
と言った役割を果たします。
また幼児期~青年期前半までの睡眠は、大脳の成長を促す働きもあります。
そのため、幼児・子供のマットレスを選ぶ際には、質の高い深い睡眠を取れるマットレスを選ぶ事が大切です。
幼児・子供用マットレスの選び方
幼児・子供用マットレスの選び方では、
- 適度な反発力(硬さ)がある
- サイズ
- 耐圧分散性に優れている
- 寝返りがしやすい
- 通気性が良い
- 抗菌・防カビ
の6つが大切になってきます。
1.適度な反発力(硬さ)がある
成長段階にある子供の骨は大人と比べて弱く出来ています。
そのため、反発力が強すぎる硬いマットレスでは、寝姿勢が崩れてしまい骨の歪みに繋がる事があります。
選び方のポイントは、頚椎から腰椎まで緩やかなS字カーブを描いているのが理想です。
子供用マットレスであれば基本的に硬さを気にする必要ありませんが、大人用マットレスで寝る場合には少し柔らかめにしてあげましょう。
2.サイズ
一般的な大人用マットレスは、サイズが195㎝×97㎝ですが、子供の場合一回り小さいサイズでも大丈夫です。
コンパクトサイズには、
- 幅が狭いセミシングル
- 丈が短いショート丈
があるので、ベッドフレームや子供の成長度合いに応じて選んでください。
3.耐圧分散性に優れている
体重が軽い子供の場合、大人と比べて寝相が極端に悪くなっています。
そのため、どんな寝姿勢に置いても体にかかる荷重を分散してくれるマットレスを選ぶことが大切です。
4.寝返りがしやすい
子供は大人と比較すると寝返りを多くするので、寝返りを妨げないマットレスを選ぶことがポイントです。
低反発ウレタンマットレスのように極端に柔らかいものは体が沈み込んでしまうため、寝返りをしにくくなります。
幼児はSIDSに注意
また、極度に柔らかいマットレスになると乳幼児がうつ伏せで寝てしまった時に、呼吸が出来ないで死亡すると言ったSIDS(乳幼児突然死症候群)と言う最悪の事態も起こりえます。
スプリングマットレスであれば「硬め」を、ウレタンマットレスの場合には100N~140Nくらいの高反発マットレスにしましょう。
5.通気性が良い
大人と比べて子供は新陳代謝が良く汗をたくさんかきます。
そのため、マットレスの通気性が悪いと蒸れて寝心地が悪くなってしまいます。
特に梅雨時や夏場は寝具内に湿気が籠るので、マットレス表面がメッシュになっているものや、吸放湿性に優れているシーツや敷きパッドを選ぶようにしましょう。
通気性の良いマットレスを選ぶことは、余分な湿気をマットレスにためない事にもなるので、カビやダニ予防にも効果があります。
6.抗菌・防カビ仕様でアレルギー予防
マットレスには抗菌・防ダニ仕様のものがあります。
カビが繁殖すると見た目に汚らしいだけでなく、胞子をまき散らすので体に悪影響を及ぼします。
また、ダニを放置しておくと喘息やアレルギーなどの症状が出やすくなります。
>>喘息ベッド5選&おすすめマットレス【睡眠・寝具指導士が選び方を解説】
幼児や子供の間は体も未発達でアレルギーを発症しやすいので、マットレスは衛生的に保ってあげる事が大切です。
幼児はベッドパッドを敷いて清潔に
サイズ | 価格 |
セミシングル~ワイドキング | 8,363円~ |
また、幼稚園くらいまではおもらしをしたり、風邪を引いた時などはベッドの上で嘔吐する事もあるでしょう。
そのためにもシーツの下に丸洗い出来るベッドパッドを敷いたり、抗菌仕様のマットレスを選ぶようにして下さい。
おすすめはポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレスは大人にも人気ですが、骨が柔らかい幼児や子供にはポケットコイルマットレスの方が理想的な寝姿勢をキープ出来るのでおすすめです。
特に、プレミアムや国産カバーと言ったポケットコイルマットレスは適度な硬さで、抗菌・防カビ、耐圧分散性に優れています。
逆にあまりに柔らかい低反発ウレタンマットレスは体が沈み、腰や肩に負担がかかってしまうことがあるので避けた方が良いでしょう。
子供は関節が柔らかいので腰痛や肩こりにはならないかもしれませんが、成長に悪影響を及ぼすことがあります。
ポケットコイルマットレス(硬さ:ソフト~普通)
ポケットコイルマットレスは、コイル一つ一つが袋に入って独立しているため、点で体を支える構造になっています。
人は寝ている姿勢の時に体重の44%が腰にかかってきますが、ポケットコイルマットレスなら荷重が加わる部分だけ適度に沈み込んでくれるので耐圧分散性に優れています。
通気性や耐久性はボンネルコイルマットレスに劣りますが、寝心地の良さやフィット感で選びたい方にはおすすめのマットレスとなっています。
ポケットコイルマットレスには、スタンダードポケットコイルマットレス以外に、プレミアムポケットコイルマットレス・国産カバーポケットコイルマットレスがあるのでご紹介します。
【おすすめの人】
値段が安いマットレスをお探しの方、柔らかくフィットする寝心地が好きな方、腰痛の方、アレルギーがない方(ベッドマットレスの選び方より引用)
子供におすすめのマットレス
二段ベッドやロフトベッドにはマットレスが付いていない商品もあります。
また新たにマットレスだけ交換したい方は、子供用に開発されたマットレスがおすすめです。
幼児・小学生におすすめのマットレス【EVA】エヴァ ジュニア
サイズ | マットレスの種類 | 価格 |
ショート丈セミシングル~通常丈シングル | ボンネル・ポケット・国産ポケット | 10,434円~ |
【EVA】エヴァ ジュニアは、子供が深い睡眠を取れるように開発されたマットレスです。
ボンネルコイルとポケットコイル、国産ポケットコイルマットレスの3種類がありますが、いずれも子供の寝姿勢をしっかりとサポート出来るようになっています。
また薄型なので通常のベッドはもちろん、二段ベッドやロフトベッドでも使用する事が出来ますよ。
中高生におすすめのマットレス ホテルプレミアム EVA エヴァ
サイズ | マットレスの種類 | 価格 |
セミシングル~キング | ボンネル・ポケット・国産ポケット・ウレタン・2層ポケット | 23,021円~ |
ホテルプレミアム EVA エヴァは、両面使用のスプリングマットレスです。
ボンネルコイルマットレスは通気性に優れていて、寝具が蒸れるのを防いでくれるので汗っかきの子供におすすめです。
一方、ポケットコイルマットレスは体のラインにフィットするので、部活動などをしている中高生におすすめのマットレスになっています。
マットレスの寿命の目安は、ボンネルコイルマットレスが10年程度、ポケットコイルマットレスは5年~10年くらいになっているので、長く子供の成長をサポートしてくれますよ。
幼児・子供のマットレスまとめ
幼児や子供にとってマットレスは、就寝中に成長ホルモンの分泌を促し、歪んだ背骨を修正する役割を果たします。
睡眠は幼児・子供の成長にとって最も重要ですし、ストレス解消や記憶の定着を促す働きもあります、
幼児・小学生におすすめのマットレスは「【EVA】エヴァ ジュニア」で子供が深い睡眠を取るために開発されています。