- 跳ね上げ式ベッドの使い勝手はどう?
- 引き出し式と跳ね上げ式はどちらが便利?
- 跳ね上げ式ベッドのダブルはないの?
収納付きベッドは「引き出し」「チェスト」「跳ね上げ式」の3種類ありますが、跳ね上げ式ベッドは一番収納力が高くなっています。
しかしフレームの高さに無頓着だと、寝起きがしにくく後悔する方もいらっしゃいます。
また通気性が悪いので、湿気対策も重要なポイントです。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター・寝具ソムリエの資格を持っていますが、跳ね上げ式ベッドは高さ選びとカビ対策が重要だと考えています。
そこでこの記事では、跳ね上げ式ベッドのメリット・デメリットに加えてカビ対策やおすすめ商品をご紹介します。
跳ね上げ式ベッド9のメリットとは?
跳ね上げ式ベッドのメリットには、
- 大容量の収納が可能
- 引き出すためのスペースが必要ない
- 2台並べて使用出来る
- 耐荷重が高い
- 収納庫にほこりが入りにくい
- 女性でも簡単に開閉が出来る
- 部屋の間取りに合わせて縦開き・横開きを選べる
- 布団が使える跳ね上げ式ベッドもある
といった事があります。
①大容量の収納が可能
跳ね上げ式ベッドはマットレスごと床板を持ち上げて、ベッド下を丸ごと収納に使えます。
衣類はもちろん、ゴルフバッグや寝具、スーツケース、カーペットなど大きな荷物の収納に最適です。
引き出し式は2段タイプでも収納できる量は限られていますが、跳ね上げ式ベッドならタンス1台分の収納が可能なタイプもあります。
②引き出すためのスペースが必要ない
引き出し式は引き出しを開けるのに、ベッド横に50cm程のスペースを必要とします。
しかし跳ね上げ式ベッドであれば床板を跳ね上げるので、ベッド横に空きスペースは必要ありません。
また跳ね上げ式ベッドなら、壁にぴったりくっつけて使用する事も可能です。
③2台並べて使用出来る
両サイドにスペースを必要としない跳ね上げ式ベッドは、横に2台並べて使用する事も出来ます。
しかも縦開きと横開きを変えてレイアウト出来るので、間取りに合わせて収納パターンを決められます。
シングルサイズを2台並べて、親子3人でもゆったりと眠れるベッドを完成させる事も可能です。
④耐荷重が高い
跳ね上げ式ベッドは構造上、床板がしっかりしているのでベッド自体の耐荷重に優れています。
ギシギシと言ったきしみ音も気にならないので、カップルや家族で使うベッドとしても人気があります。
⑤収納庫にほこりが入りにくい
引き出し式は、引き出しの左右上下からほこりが入りやすくなっています。
しかし、跳ね上げ式ベッドは収納庫が密閉されているので、ほこりの心配がほとんどありません。
⑥女性でも簡単に開閉が出来る
ガス圧シリンダーを使用している跳ね上げ式ベッドは、自動車のトランクと同じ構造になっています。
女性の小さな力でも簡単に開閉する事が出来ますよ。
⑦部屋の間取りに合わせて縦開き・横開きを選べる
メーカーにもよりますが、縦開きの跳ね上げ式ベッドと横開きの跳ね上げ式ベッド両方が揃っている商品もあります。
間取りによっては足元から開閉しやすい事も、横からの方が便利な事もありますが、開閉タイプを開閉タイプを選べるので便利です。
⑧布団が使える跳ね上げ式ベッドもある
跳ね上げ式ベッドは、バリエーションに富んでいるのもメリットの一つです。
例えば床板が頑丈なすのこになっていて、布団が使えるタイプもありますし、跳ね上げ式畳ベッドもあります。
「布団で寝たいけれども荷物も片づけたい!」と言う人にもおすすめです。
跳ね上げ式ベッド9のデメリットとは?
メリットが多い跳ね上げ式ベッドですが、デメリットが全くないというわけではありませんので、購入前にチェックしておきましょう。
跳ね上げ式ベッドのデメリットには、
- 通気性が良くないのでカビ対策が必要
- ダブルサイズがない
- 故障のリスクがある
- 収納庫に仕切りがないので、整理しにくい
- フレームの高さが高い
- マットレスが薄い
- 専用マットレスを使用しなければいけない
- 使用頻度が高い収納には向いていない
- 価格が高め
- 組み立てが大変
と言った事があります。
①通気性が良くないのでカビ対策が必要
大切な物を長期間収納をする場合は湿気対策が欠かせませんが、跳ね上げ式にかかわらず収納付きベッドは湿気が溜まりやすい傾向にあります。
寝ている間に人はコップ一杯分の寝汗をかきますが、寝汗は湿気となってマットレスの裏面に溜まります。
ベッド下に空間があれば下から空気が入り込みますが、跳ね上げ式ベッドの下は収納庫なので通気性が悪くなっています。
湿気対策をしておかないと、梅雨など湿度が高い時期にはカビやダニの発生に繋がります。
そのため後述するカビ対策を実践しましょう。
②ダブルサイズがない
跳ね上げ式ベッドは、補強の関係でセミシングル~セミダブルまでのサイズしかありません。
そのため2人で寝る場合には、セミシングル2台(クイーンサイズ)か、シングル2台(キングサイズ)で使用しましょう。
③故障のリスクがある
跳ね上げ式ベッドは開閉するために「ガス圧シリンダー」を使用していて、使い続けると故障する事が稀にあります。
シリンダーのガスが抜けてしまうのが主な原因ですが、ガスが抜けると扉の開閉が重たくなります。
交換はメーカー修理
故障した場合は、基本的にメーカー修理となります。
車のダンパーにも使用されている部品なので、簡単に故障する事はなく、通常使用であれば10年以上持つように設計されています。
過度な心配は不要ですが、心配な方は第三者機関で検査済みの商品を選びましょう。
跳ね上げ式ベッド使用時の注意点
また、跳ね上げ式ベッドを使う時には、
- 布団などの寝具をどかす
- マットレスは付属のものを使う
- 組み立てを丁寧に行う
と言った事を守ると、故障のリスクを大幅に減少出来ます。
④収納庫に仕切りがないので、整理しにくい
収納庫に仕切りがないので、そのままでは小物の収納が難しくなります。
収納しやすくするためには、市販の収納ボックスや衣装ケースを活用するなど工夫が必要。
普段良く使うものを収納庫に入れると取り出しが面倒なので、スーツケースや季節ものの寝具など普段は使わないものを入れておきましょう。
⑤フレームの高さが高い
収納庫の深さは「レギュラー」「ラージ」「グランド」の3種類から選ぶことが出来ますが、深くなればなるほどベッドフレームの高さは高くなります。
一般的な跳ね上げ式ベッドは、床から30~50cmの高さになります。
その上に約10cmの薄型マットレスを敷くので実際には床からの高さは、40~60cmあります。
ベッドフレームが高くなるデメリット
高い事によるデメリットは、
- 子供の転落事故が心配
- 部屋に圧迫感が生まれる
- 起き上がりにくい
の3つがあります。
特に跳ね上げ式ベッドで添い寝をすると、落下して大怪我をする危険性があるのでベッドガードを取り付けるなど工夫をして下さい。
また購入前には収納する荷物の大きさを測っておき、必要最低限の収納力にする事をおすすめします。
⑥マットレスが薄い
跳ね上げ式ベッドのマットレスは、厚さ10cm程度の薄型が基本です。
これはベッドフレームが高くなりすぎるのを防ぐための措置ですが、体重が重たい男性は寝心地に不満を感じるかもしれません。
体重が80kgを超える方は、厚さ15cm以上のマットレスにする事をおすすめします。
⑦専用マットレスを使用しなければいけない
跳ね上げ式ベッドは、マットレスをセットで購入して使用します。
そのため、マットレスを自由に選びたいという人には向いていません。
マットレスが合わない場合は市販のマットレスと取り替える方法もありますが、余計なコストが掛かるだけでなく、うまく跳ね上がらない可能性もあります。
下手をするとシリンダーを壊してしまう事もあるので、マットレスを交換する時には専用のものと同程度の重量にしましょう。
⑧使用頻度が高い収納には向いていない
床板を跳ね上げる時に、マットレスはそのままでも大丈夫です。
但し、布団や枕と言った寝具は跳ね上げる時にどかさないと、転げ落ちてしまいます。
毎回寝具をどかすのは大変なので、日用品や普段着と言った使用頻度が高い荷物の収納には向いていません。
⑨価格が高め
跳ね上げ式ベッドは引き出し式と比べると、1~3万円程度高くなっています。
シリンダーなどの部品が必要なので、その分コストが割高になります。
但し、別にチェストやタンスを購入する事を考えると、コストパフォーマンスに優れているベッドと言えます。
⑩組み立てが大変
跳ね上げ式ベッド自体の構造はシンプルですが、シリンダーの取り付けがあるので慣れない人は時間がかかります。
また組み立ては基本的に2人で作業しないと、取り付けが難しくなっています。
そのため一人暮らしをされる方は、組立設置サービスをオプションで付ける事をおすすめします。
跳ね上げ式ベッドの湿気・カビ対策
跳ね上げ式ベッドは通気性が良くないので、カビ対策は必須となります。
効果的な湿気・カビ対策方法としては、
- 除湿シートを敷く
- ベッドパッドを使う
- 収納庫に除湿剤を入れる
- 定期的にマットレスを跳ね上げて換気をする
- 布団乾燥機を使う
- シーツ・枕カバーを小まめに洗濯する
と言った方法があります。
1.除湿シートを敷く
寝ている間にかいた汗や、床との気温差によって生じる結露は、マットレスと床板の間に溜まります。
そのため、マットレスの下に除湿シートを敷いて湿気対策を行いましょう。
除湿シートの中には、シリカゲルやベルオアシスと言った乾燥剤が入っていますが、一定量以上になると吸水力が低下するので、定期的に天日干しをして下さい。
>>シーツ・ベッドパッド・除湿シート・敷きパッドの正しい敷き方&必要性
2.ベッドパッドを使う
8,363円~
マットレスは布団と違い洗濯出来ません。
そのため、シーツ以外にベッドパッドを敷くのもおすすめです。
マットレスとシーツの間に敷く事で、寝汗がマットレスに染み込むのを防ぐとともに、マットレスが痛むのを防いでくれます。
ベッドパッドは汗を吸い取るので、2週間に1回程度洗濯するようにして下さい。
3.収納庫に除湿剤を入れる
収納庫の中は密閉されているので、湿気が中に籠って布団や衣類にカビが生える事があります。
収納庫の中を常に乾燥した状態にするためにも、除湿剤を入れましょう。
4.定期的にマットレスを跳ね上げて換気をする
また、週に1回程度はマットレスを跳ね上げて、中に新鮮な空気を取り込むようにして下さい。
この時、部屋の窓を開けて空気を循環させると、湿気対策には効果的です。
5.布団乾燥機を使う
梅雨や台風の季節は、部屋の窓を開けても湿った空気しか入ってきません。
そんな時に役立つのが布団乾燥機です。
高温の熱風で一気に乾かすので、カビだけでなくダニをやっつける事も出来ます。
6.シーツ・枕カバーを小まめに洗濯する
カビは高温多湿の条件に、人間の皮脂やフケと言った餌が加わると爆発的に増殖します。
シーツや枕カバーはカビの餌の宝庫なので、3日に1回程度は洗濯機で丸洗いするようにしましょう。
跳ね上げ式ベッドおすすめ8選!
それでは実際にどのような種類の跳ね上げ式ベッドが人気が高いのかをご紹介します。
厳選した8個のメーカーになっているので、きっと気に入ると思いますよ。
1位.販路限定/跳ね上げベッド 大容量収納/プロストル2
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ウォールナットブラウン、ダークブラウン、ナチュラル、ホワイト、ブラック | 68,841円~ |
プロストル2は、コスパに優れた跳ね上げ式ベッドです。
圧倒的な収納力・すのこ床板・5色から選べるフレームカラー・低価格など魅力がたくさん詰まっています。
跳ね上げ式ベッドで迷ったら、プロストル2がおすすめです。
2位.通気性抜群_ガス圧式大容量跳ね上げベッドNo-Mosノーモス
通気性抜群_ガス圧式大容量跳ね上げベッドNo-Mosノーモス
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ブラウン、ナチュラル、ホワイト | 54,142円~ |
No-Mosノーモスは、ヘッドレスタイプの跳ね上げ式ベッドです。
床板はすのこに布を被せてあるため、通気性を確保しながらほこりはシャットアウト。
シリンダーボックスやマットレス止めなど細部まで丁寧に製造されています。
3位.通気性抜群 棚コンセント付 跳ね上げベッド Prostor プロストル
通気性抜群 棚コンセント付 跳ね上げベッド Prostor プロストル
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ブラック、ブラウン | 66,141円~ |
Prostor プロストルは、通気性抜群の跳ね上げ式ベッドです。
床板はすのこに通気性の良い布を被せてあり、湿気に強くほこりが入りにくい構造です。
湿気やカビが気になる方におすすめとなっています。
4位.国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ブラウン、ホワイト | 115,201円~ |
Longforceロングフォルスは、耐荷重600kgと頑丈な跳ね上げ式ベッドです。
布団仕様で、すのこを折りたたむと布団を部屋干し出来ます。
国産品質で丁寧に仕上がられていますし、低ホルムアルデヒド製品で赤ちゃんがいるご家庭でも安心です。
5位.長く使える国産頑丈大容量跳ね上げ収納ベッド BERG ベルグ
長く使える国産頑丈大容量跳ね上げ収納ベッド BERG ベルグ
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ブラウンホワイト | 121,898円~ |
BERG ベルグは、布団も干せる跳ね上げ式ベッドです。
耐荷重600㎏の頑丈国産フレームは低ホルムアルデヒド仕様なので、アレルギーの方でも安心。
マットレスだけでなく敷布団が使えて、すのこを畳む事で部屋干しも可能です。
6位.モダンライトガス圧式跳ね上げ収納ベッド Lunalight ルナライト
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ホワイト、ブラウン | 92,821円~ |
Lunalight ルナライトはモダンライトが魅力の跳ね上げ式ベッドです。
ヘッドボード両端の間接照明が美しく、小物収納に便利なサイドキャビネットも付いています。
マットレスも売れ筋の7種類がラインナップしていて、寝心地重視の方にもおすすめです。
7位.国産跳ね上げ式収納ベッドRenatiレナーチ
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル | ホワイト、ダークブラウン、ナチュラル | 105,370円~ |
Renatiレナーチは、国産品質の跳ね上げ式ベッドです。
フレームは3年間のメーカー保証が付いていて、☆4つの低ホルムアルデヒド仕様となっています。
細かなところまで配慮がされているので、安心・安全な跳ね上げ式ベッドをお探しの方におすすめです。
8位.クローゼット跳ね上げベッドaimableエマーブル
サイズ | カラー | 価格 |
セミシングル~セミダブル(セミシングル・シングルはショート丈もあります) | ブラウン、ナチュラル、ホワイト | 101,059円~ |
aimableエマーブルは、ショート丈がある跳ね上げ式ベッドで、身長が低めの女性や子供に最適。
健康面に配慮した低ホルムアルデヒド仕様なので、アレルギーがある方にもおすすめです。
まとめ
跳ね上げ式ベッドは大容量の荷物を収納出来て、開閉に力が必要ないなどメリットが多いベッドです。
一方で、湿気に弱い、故障のリスクがある、組み立てが大変と言ったデメリットも存在します。
梅雨や台風など湿度が高い季節は除湿シートを活用するなどカビ対策を万全に行いましょう。