- ベッドフレームって必要?
- マットレスを直置きした時のカビ対策が知りたい!
- マットレスだけでもおしゃれに見せたい!
通常マットレスはベッドフレームに載せて使用しますが、フローリングに直置きしている人も多いのではないでしょうか?
確かに敷布団と比べるとマットレスの方が寝心地は良くなりますが、直置きすると裏側でカビが大量発生する可能性が高くなります。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、マットレスは直置きせずに折りたたみすのこベッドに載せる事を推奨しています。
そこでこの記事では、マットレスを直置きした時の悪影響や効果的な除湿方法、おしゃれにコーディネートしたインテリア実例集をご紹介したいと思います。
マットレスを直置きするとカビが生える
フローリングでは敷布団で寝るよりも、スプリングマットレスを直置きした方が寝心地が良くなります。
フローリングは畳と違いクッション性が低いため、薄い敷布団だと底付き感が出ますし腰痛の原因になります。
またフローリングから直接冷気が伝わり寝ている間に体を冷やすので、マットレスを使用する事自体は悪くありません。
しかしフローリングや畳にマットレスを直置すると、寝汗や部屋の湿気、結露などがマットレスの裏に溜まりカビが繁殖します。
カビによる健康被害
カビは根を生やして大量の胞子をまき散らします。
それを吸い込むと喘息やアトピー性皮膚炎の原因になったり、免疫力が低下している人は感染症を発症する可能性もあります。
真菌過敏症は、空中浮遊しているアスペルギルスやペニシリムなどの胞子が抗原となってそれを吸入することによって気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎が引き起こされることである。(かびに よる ヒ トの健 康へ の影響 とそれ に対 す る規制 の現状より引用)
またカビはダニの餌になりやすいので、更に深刻な健康被害に繋がる危険性があります。
カビが繁殖する要因
カビが繁殖する主な原因は、
- 温度
- 湿度
- 餌
の3つです。
一般的なカビは湿度80%以上が必須条件。乾燥状態を好む一部のカビでも65%は必要です。
たんぱく質や炭水化物、油脂などの有機物が栄養になります。主に皮脂汚れやほこり、たべこぼしなど。(湿気・カビ対策 総まとめ 発生原因から予防・除去方法まで徹底解説!参照)
カビは人が快適に感じる温度と同程度で繁殖するため、マットレスのカビ対策には湿度を下げる事と皮脂汚れを除去する事が大切になります。
ベッドフレームはカビ防止の役割もある
一方、ベッドフレームを使うとフローリングとマットレスの間に空間が出来るので、湿気や結露防止の役割を果たしてくれます。
また、すのこベッドではベッド下から空気の通り道が出来るので、湿気を簡単に逃がす事も可能です。
マットレスの湿気・カビ予防方法
とは言っても、ベッドフレームを買うお金がない方や、引っ越しが多いためベッドフレームを使いたくない人も多いかと思います。
そんな時でも、
- 簡易的なすのこを使う
- 除湿シート・ベッドパッドを使う
- 布団乾燥機を使う
- エアコンのドライを使う
- マットレスを定期的に立てかける
と言った方法を取り入れる事で、湿気やカビを防止する事が出来ます。
1.簡易的なすのこを使う
簡易的なすのこを購入して、マットレスの下に敷くだけでもカビ予防になります。
ホームセンターなどでも安くすのこを買う事が出来ますが、ベッド用でないすのこは「ささくれ」でマットレスを傷つける事があるので専用のものを購入しましょう。
おすすめのすのこ
種類 | サイズ | 価格 |
折りたたみすのこベッド | シングル~ダブル | 9,228円~ |
簡易的な「折りたたみ式 すのこベッド」でも十分湿気やカビを防止する事が出来ます。
特にこのすのこは、吸放湿性に優れている桐で出来ているので湿気の心配がほとんどなくなります。
耐荷重も180㎏と丈夫なので、学生の一人暮らしの方などは検討してみましょう。
>>折りたたみすのこベッド特集!後悔しない選び方とおすすすめ6選!
2.除湿シート・ベッドパッドを使う
また除湿シートをマットレスの下に敷き、ベッドパッドをマットレスの上に敷くことで、カビを防止する事も出来ます。
>>シーツ・ベッドパッド・除湿シート・敷きパッドの正しい敷き方&必要性
寝ている間にかいた汗をベッドパッドが吸い取り、部屋の余分な湿気を除湿シートに含まれているシリカゲルが乾燥させるので、床とマットレスの間に湿気が溜まりにくくなります。
但しベッドパッドや敷きパッドも敷きっぱなしにすると吸湿しなくなるので、定期的に洗濯や天日干しをしましょう。
おすすめの除湿シート
こちらの除湿シートは帝人が開発した「ベルオアシス」と言う素材を使っています。
シリカゲルのように使い続けても吸湿力が落ちる心配がなく、吸湿力自体もシリカゲルの2倍あります。
ある程度湿気を吸い取ったら、「センサー」が青く変わり干し時を教えてくれるので、寝具をいつでもサラサラに出来ますよ。
おすすめのベッドパッド
サイズ | 価格 |
セミシングル~ワイドキング | 8,363円~ |
ベッドパッドを選ぶ時には、抗菌仕様がカビ対策には効果的です。
こちらのベッドパッドは抗菌・防臭・防ダニ加工が施されているので、寝汗をかいてもしっかりと吸収して寝具を衛生的な環境にする事が出来ます。
3.布団乾燥機を使う
また、布団乾燥機を使用するのも除湿効果が高い方法の一つです。
マットレスで湿気るのは床板との接触面ですが、30分も布団乾燥機を使用すると綺麗に乾燥出来ます。
4.エアコンのドライを使う
梅雨時や台風の季節は湿度も気温も高くなりカビが増殖しやすくなるため、エアコンで除湿を行います。
冷房でも良いですが、余分な湿気を取り除くには「ドライ(除湿)」がおすすめ。
部屋全体の湿度を下げる事で、マットレスのカビ防止だけでなく、体感的にも涼しく感じられます。
5.マットレスを定期的に立てかける
マットレスは定期的に立てかけたり、裏返して使うようにしましょう。
そうする事で、床面に溜まっていた湿気が空気に当たり乾燥します。
また、マットレスを裏返したり前後をひっくり返す事は、スプリングの劣化を防ぐ事にも繋がります。
>>マットレスのカビ取り方法4選&カビの悪影響|睡眠・寝具指導士監修
マットレスの直置きはインテリア性が高い?
安っぽいイメージが付きまとう「マットレスの直置き」ですが、実はインテリア性を高める事が可能です。
と言うのも、マットレスの直置きは
- ロースタイル
- シンプルデザイン
と言った2つのおしゃれな特徴を兼ね備えているので、上手く取り入れる事でインテリア性の高い部屋にする事が出来るからです。
ロースタイル
フロアベッドやローベッドに代表される「ロースタイル」は、圧迫感がなく部屋に開放感をもたらしてくれます。
部屋に余分なものを置かない事で、スッキリとした印象にする事が出来ますよ。
シンプルデザイン
脚付きマットレスもベッドフレームがないですが、「シンプル」なデザインに仕上がります。
余分な装飾がない事でお部屋のコンセプトを邪魔せずに、どんなインテリアともマッチさせる事が出来ます。
マットレスの直置きインテリア実例集!
それでは、実際にマットレスの直置きを上手に取り入れているインテリアをご紹介したいと思います。
ロースタイルの可愛いデザイン
ロースタイルを上手に取り入れているインテリアがこちらになります。
部屋を綺麗に片付けて、シンプルなデザインにしたうえで、フリルのついたシーツとクッションでアクセントを付けています。
また、高さがないので壁にも絵を掛ける事で、無機質感をなくしているのもポイントです。
(ルームクリップより引用)
天井が低いインテリア
こちらの方のお部屋は、少し天井が低くなっています。
通常のベッドを設置すると全体的にごちゃごちゃした印象になるところを、マットレスの直置きにする事で、スッキリさせていますよね。
また真っ白な壁紙だとチープな感じになってしまいますが、ペイントをする事でアクセントを付けています。
狭い部屋や天井が低い部屋の方に、参考にしてもらいたいインテリアとなっています。
(ルームクリップより引用)
脚付きマットレスを使った北欧インテリア
こちらの方は直置きではなく、「脚付きマットレス」を使用しています。
少し高さを加える事で、お部屋の真ん中に配置しても違和感がないですよね。
広いリビングに綺麗な雑貨を飾る事で、開放感に満ちているだけでなく北欧風の暖かみのあるインテリアに仕上がっています。
(ルームクリップより引用)
マットレス直置きまとめ
マットレスを直置きすると、湿気が溜まりカビが繁殖する原因になります。
ベッドフレームがいらない方は、専用の「折りたたみすのこベッド」や、除湿シート、ベッドパッドを使用して下さい。
マットレスの直置きはロースタイルでシンプルデザインなので、高いインテリア性を持たせる事も可能です。