ベッドはいらない?!断捨離する前に読んで欲しいベッドの必要性

ベッドに座るベッドの選び方
  • ベッドは本当に必要?布団で十分では?
  • 断捨離をしているけどベッドも捨てようかな・・
  • ミニマリストにベッドはいらない?

一人暮らしを始める時や断捨離をする際に「ベッドはいらない、布団で十分!」と思う方はたくさんいらっしゃいます。

特にミニマリストにとって、ベッドのような大型家具は邪魔な存在に感じますし、

また布団には、

  • 室内を広く使える
  • メリハリの付いた生活になる
  • 干せる・洗濯できる

と言ったメリットもあります。

ただ私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、質の高い睡眠を取るためにはベッドが必要と考えています。

そこでこの記事では、ベッドが必要な理由と睡眠の質を高めるマットレスの選び方についてご説明します。

この記事を読めば、ベッドがどれ程大切か分かりますよ。

ベッドが必要な理由(マットレス編)

マットレス

ベッドが何故必要かと言うと、スプリングマットレスを使える事が一番大きな要因です。

スプリングマットレスには、

  1. 荷重を分散をする
  2. 通気性を改善する
  3. 底付き感がない

と言う3つの働きがあります。

1.荷重を分散をする

耐圧分散が出来ていないマットレス

人が横になると体重の44%は腰にかかってきます。

そのため中綿が詰め込んでいるだけの敷布団では、荷重が分散出来ずに腰や肩の負担が大きくなります。

一方ポケットコイルのように耐圧分散性に優れたマットレスは、荷重が加わった個所だけ沈み込むので腰痛や肩こりを軽減する事が出来ます。

2.通気性を改善する

通気性の良いマットレス

人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、敷布団だと中綿にしみ込んでしまいダニの繁殖に繋がります。

一方マットレスの中はコイルが大半を占めているため、湿気が籠りにくくなっています。

またベッドフレームを使用する事で、マットレスの下に空間が出来て、下からも新鮮な空気を取り込む事が可能です。

特に床板が「すのこ」のベッドフレームを使うと、通気性を大幅に改善して寝具をカビやダニから守ってくれます。

3.底付き感がない

最近のマンションは洋室が多いため、寝室がフローリングになっているケースが大半です。

フローリングに敷布団を使用すると底付き感が出てしまい、筋肉を傷めたり血行不良を引き起こします。

スプリングマットレスは通常10cm以上厚みがあるので、体を傷める心配がありません。

注)但しフローリングにマットレスを直置きすると、カビの原因になるので必ずベッドフレームを使いましょう。

>>マットレスを直置きした時のカビ対策&インテリア実例集【寝具指導士推奨】

ベッドが必要な理由(ベッドフレーム編)

ベッドフレーム

ベッドではベッドフレームも大きな役割を果たしていて、

  1. 布団を片づけなくて良い
  2. 底冷えしない
  3. 寝起きが楽
  4. ほこりを吸い込みにくい
  5. いつでも休息や睡眠がとれる
  6. 収納ベッドなら収納場所に困らない

と言った事があります。

1.布団を片づけなくて良い

布団を片づける

ベッドフレームを使用する事で、寝具の余分な湿気を解消出来ます。

そのため、布団のように毎日片づける必要はありません。

2.底冷えしない

寒い冬

高さがあるベッドフレームで就寝すると、布団のような底冷えがありません。

冷たい空気は下に溜まる性質があるので、冬場でも寝床が一段高いベッドの方が快適な睡眠を取る事が出来ます。

3.寝起きが楽

起き上がりやすいベッドの高さ

また高さがあるベッドの方が、寝起きの際に足腰に負担がかかりません。

若く健康な方であれば気にならないかもしれませんが、足腰に不安があったり高齢者はベッドの方が楽に起き上がれます。

4.ほこりを吸い込みにくい

ほこりが舞い散っている

空気中には多くの花粉やほこりが舞い散っています。

特に床から30cm以内は「ほこりゾーン」と呼ばれていて、多くの浮遊物がありますが、ベッドフレームを使う事でこれらを回避する事が出来ます。

花粉症やアレルギーの方は、寝具を清潔にすると共に少し高さがあるベッドフレームを使うのがポイントです。

5.いつでも休息や睡眠がとれる

ベッドに横になっている

布団は朝起きたら片づけるため、疲れても横になる事が出来ません。

しかしベッドであれば、いつでも横になって昼寝や休息を取れます。

6.収納ベッドなら収納場所に困らない

収納ベッド

荷物が少ないミニマリストでも、多少の収納スペースは必要です。

収納付きベッドであれば、部屋のほとんどの荷物をベッド下に収納出来るので、ミニマリストにもおすすめです。

ベッドのデメリット

デメリット

このように睡眠の質を高めて機能的な生活を送れるベッドですが、もちろんデメリットもあります。

抑えておきたいデメリットは、

  1. スペースを取られる
  2. ベッド代が必要
  3. マットレスは洗えない
  4. 引っ越しの際に別料金が必要

があります。

1.スペースを取られる

6畳レイアウト

ベッドを置くと、寝室の3分の1くらいのスペースは埋まります。

シングルベッドでもある程度の面積を占有するので、3畳や4畳半など狭い室内には向いていない場合もあります。

2.ベッド代が必要

お金が必要

また、ベッドを買うためのお金も必要ですよね?

脚付きマットレスやフロアベッドなら安いですが、収納機能や高級感を求めるとまとまった出費になります。

3.マットレスは洗えない

衛生面を考えた時に、マットレスを洗う事が出来ないのは大きなデメリットです。

マットレスを汚さないためには、ベッドシーツやベッドパッドを使い定期的に丸洗いしましょう。

また、抗菌・防臭・防ダニ加工が施されているマットレスに変えるのもおすすめです。

4.引っ越しの際に別料金が必要

引っ越し

引っ越しをする際には、ベッド1台に対して別料金が設定されます。

社会人であれば引っ越し代は会社負担が多いですが、学生の一人暮らしでは大きな痛手となります。

マットレスと布団の寝心地の違い

ポケットコイルマットレス

寝心地や睡眠の質を左右するのは、ベッド派であればマットレスに、布団派であれば敷布団にかかってきます。

そこで、マットレスと布団の寝心地の違いをご説明します。

マットレスの寝心地

マットレスの寝心地

敷布団が使用されているのはアジアの一部の地域だけなので研究はあまり進んでいませんが、マットレスは世界中で使用されているので様々な研究結果が出ています。

体の一部分に負担のかかりすぎない、自然で無理のない寝姿勢曲線を「快眠ライン」と呼んでいますが、快眠ラインを実現するには、「正しい寝姿勢の保持」と「体圧分散」が同時に実現できる寝具を選ぶことが大切です。

例えば日本睡眠科学研究所では、この条件を満たす正しい寝姿勢や体圧分散ができるマットレスの開発に取り組んでいます。

寝返りがしやすいマットレス

寝返りをしている

適度な寝返りをする事は、熟睡するためには必要不可欠です。

人は寝ている間に20~30回程度寝返りをするのが、最も質の高い睡眠を取れていると言われています。

スムーズに寝返りをするためには、体を少しひねった時に反発力でゴロンと体勢を入れ替えれる寝具が理想的です。

10年以上前には「低反発ウレタンマットレス」と言うのがテンピュールから発売されて爆発的な売り上げを記録しました。

しかし、現在では低反発マットレスは体をひねっても十分な反発力が得られないので、寝返りをするのに適していない事が分かっています。

睡眠における科学的なアプローチは布団ではなく、マットレスに集約されているので、質の高い睡眠を取るのであれば布団ではなくマットレスの方が良いでしょう。

布団の寝心地

布団の寝心地

布団はマットレスに比べると寝心地が硬いのが特徴です。

特に厚みが不十分な敷布団に体重が重たい方が寝ると、底付き感がでやすく腰や背中を傷める原因になりかねません。

そのため基本的にはマットレスの方が健康的ですが、敷布団で寝るのであれば、

  • 十分な厚み
  • 吸放湿性に優れいてる素材

の2点を抑える事が大切です。

十分な厚み

体重が軽い子供や女性であれば、布団の厚みはそれ程気にする必要はないですが、体重が70㎏を超える方は、厚みが10cm以上の敷布団を使うようにしましょう。

吸放湿性に優れいてる素材

ボリューム布団6点セット FLOOR フロア 羊毛混タイプ

ボリューム布団6点セット FLOOR フロア 羊毛混タイプ

ボリューム布団6点セット FLOOR フロア 羊毛混タイプ

サイズ敷布団の厚み価格
シングル~キング15cm20,369円~

敷布団はスプリングマットレスと比べると通気性が悪くなっています。

そのため代謝が良い子供や、汗をたくさんかく人の場合、湿気が布団の中に籠ってしまい寝床内環境が悪くなります。

そこで大切になってくるのが、敷布団の中綿に使用されている素材です。

中綿には主に綿・羊毛・ポリエステルが使われている事が多いですが、一番のおすすめは羊毛入りの敷布団です。

吸放湿性に優れているので湿気が籠りにくく、保温性も高いので寝床内環境を快適に保ちやすくなっています。

また、ポリエステルは安価でほこりが出ないのでアレルギーを持っている方におすすめですが、吸放湿性はほとんど期待出来ないので、シーツをコットンなど天然素材を使うようにしましょう。

いらなくなったベッドの処分方法

ゴミ

引っ越しや買い替えで、ベッドを処分したい人もいると思います。

不要なベッドを処分する場合、住んでいる地域の自治体で処分することが賢明です。

ベッドは粗大ごみとして処分

粗大ごみの持ち込み

ベッドやマットレスは粗大ごみとして処分することになり、事前に自治体に電話をかけるかインターネットで予約をします。

有料のステッカーを購入して、決められた日時に所定の場所に置けば処分をする事が出来ます。

解体して普通ゴミとして処分

解体

DIYが得意な方であれば、自ら分解をして処分する方法もあります。

ネジを外して木材であればノコギリで分解して小さくする事で、普通ゴミとして処分する事が出来ます。

手間はかかりますが、費用が発生しないのは大きなメリットです。

その他の処分方法

その他の処分方法としては、

  • 引っ越し業者に引き取ってもらう
  • リサイクルショップを使う
  • 不用品回収業者に依頼する
  • ネットオークションで販売する
  • 地元の掲示板で引き取り手を探す
  • 楽天のベッド引き取りサービスを利用する
  • 下取りサービスを利用する

があるので、処分したい方はチェックしてください。

まとめ

ミニマリストや断捨離をしている方の中には「ベッドはいらない」と言う方もいらっしゃいます。

しかし睡眠の質を向上するには耐圧分散性があり、通気性を確保出来るマットレスが不可欠です。

ベッドフレームを使う事で底冷えを防ぎ、ほこりを吸い込まないなどのメリットもあります。

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