- ホテルのベッドにある帯の使用方法は?
- 足元に置いてある布が邪魔・・
- 帯が汚れているか心配・・
ホテルの部屋に入った時、ベッドの足元に長い帯がかけられている事がありますが、帯がある意味やどうすれば良いかが気になる方はたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、ベッドの帯は土足で使うので、使用時は注意が必要だと考えています。
そこでこの記事では、ベッドの帯の正式名称や役割、使い方、洗濯頻度についてご説明します。
帯の正式名称と役割
ホテルのベッドの足元に置いてある帯の正式名称は「フットスロー」といいます。
他にもベッドライナーやベッドスロー、ベッドスカーフなどいろいろな言い方があります。
フットスローには、主に
- 土足でもシーツが汚れないようにする
- インテリアとしてのアクセント
- ベッドメイキングが完了しているサイン
の3つの役割があります。
1.土足でもシーツが汚れないようにする
フットスローの役割は、土足でベッドに上がってもシーツを汚さないようにするためです。
ベッドは元々アメリカやヨーロッパなど欧米が発祥とされています。
欧米諸国では室内でも靴を履いたまま生活をします。
当然、ベッドの上に土足で乗ることもあるでしょう。
そこで土足のままベッドに横になっても、シーツやブランケットを汚さないように考えられたのがフットスローです。
日本ではホテル以外で見かける事が少ないフットスローですが、欧米では一般家庭で普通に使われています。
また日本でもインターネットで購入出来るので、自宅のベッドに取り入れたい方は簡単に入手出来ます。
2.インテリアとしてのアクセント
フットスローは、外国人利用者への配慮と共に部屋のインテリアやアクセントとしての意味合いも強いようです。
そのため、柄や模様が綺麗なものを使用してるホテルが多くあります。
最近では色や柄もおしゃれなものが増え、ホテルに置いてある枕やクッションと合わせてコーディネートする場合もあります。
色や柄が統一されていると部屋全体が洗練された雰囲気になり、利用する人に高級感や清潔感を与えます。
3.ベッドメイキングが完了しているサイン
ホテルのフットスローには「シーツの汚れを防ぐ」「インテリアとしてのアクセント」以外にもう一つ意味があります。
それはベッドメイキングが終わっているという合図です。
1泊であれば部屋の清掃やベッドメイキングが終わっているのは当たり前ですが、連泊する場合ベッドメイクをしてくれたか分からない事があります。
しかしフットスローを綺麗に掛ける事で、部屋の清掃が終わっていることを宿泊客に伝える役割を果たしています。
フットスローの使い方と洗濯頻度
フットスローは、気にならなければ就寝するまでそのままで大丈夫です。
足を置いたり、座ったり、荷物を置いたり本来の使い方をしましょう。
ただ就寝時は邪魔になりますし、座る時にシーツから滑り落ちる事もあります。
そうした場合には、折りたたんで邪魔にならないところに置きましょう。
たたむ際は表面(柄がある面)が内側になるように折りたたむと部屋が汚れません。
デュベスタイルのベッドメイキングで良く使用されている
フットスローはデュベスタイルと呼ばれるベッドメイキング方法の際に置かれていることが多いです。
「デュベ」とはフランス語で羽毛布団という意味で、羽毛布団を使ったベッドメーキングのことを言います。
以前のベッドメーキングはシーツの端を、ベッドカバーとともにをマットレスに挟み込んだものでした。 眠るときは、挟み込んだ部分を引き出し、シーツとシーツの間に体を入れます。
(ホテル法華クラブグループ|デュベスタイルページより引用)
ベッドの上にカバーに入れられた羽毛布団をかけるスタイルで、最近のホテルで多く見かけるベッドメイキング方法です。
フットスローの洗濯頻度
私自身はホテルに宿泊するたびに「フットスローは正直必要ない」と感じています。
一番の要因は、「フットスローは頻繁に洗濯していない」からです。
シーツや枕カバーなど直接肌に触れるアイテムは毎回洗濯していますが、フットスローは基本的にワンシーズン使い続ける事が多いようです。
海外では使う人が多いフットスローですが、日本人の多くはホテルでもスリッパを使用するので需要は低いと考えています。
まとめ
ホテルのベッドの足元にある長い布(帯)は、「フットスロー」や「ベッドスロー」と言います。
欧米では一般家庭でも使われていて、土足でベッドに横になる時に使用します。
また、ベッドメイキングが完了しているサインとして、インテリアやアクセントとして室内を彩る役割もあります。
フットスローは寝る時に邪魔になるので、表面を内側にして畳んでおきましょう。