- 二段ベッドはマットレスと布団どっちが良い?
- 布団を敷くとカビが心配…
- 子供が快適に眠れる寝具を教えて!
二段ベッドは付属でマットレスが付いている商品もありますが、敷布団でも寝る事が出来るのでどちらにするか迷われている親御さんはたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、二段ベッドの寝具は成長ホルモンの分泌を促すものをおすすめしています。
そこでこの記事では、子供が快適な睡眠を取れる寝具(敷布団、マットレス)の選び方とおすすめをご紹介します。
この記事を読めば、二段ベッドに最適な寝具が分かりますよ。
子供の睡眠について
成人のそれ以上に重要です. (未就学児の睡眠指針より引用)
厚生労働省が喚起しているように、現在の子供の睡眠は乱れがちで、それにより心身の健康を損なう恐れがあります。
また子供は大人よりも睡眠時に成長ホルモンが分泌されるノンレム睡眠が多いですが、睡眠の質が悪化すると成長ホルモンが分泌しにくくなり成長への影響が懸念されます。
ノンレム睡眠が多い
寝始めの深いノンレム睡眠(除波睡眠)時に成長ホルモンは多く分泌されて、
- 骨・筋肉の成長
- 免疫・認知機能の向上
- 思春期では性的な成熟を促す
と言った作用をもたらします。(成長ホルモンのはたらきより引用)
質の高い睡眠を十分とる事は身体的に強くするだけでなく、精神的に落ち着きやすくなり脳の働きも活発にします。
二段ベッド|寝具の選び方
その上で、二段ベッドは寝具(布団・マットレス)の選び方に注意する事で、事故防止ともに快適な睡眠を取れます。
ポイントは、
- サイズ
- 重さ
- 耐圧分散性
- 通気性
- 寝返りのしやすさ
です。
1.サイズ
寝具のサイズで大切なのは、厚みと広さです。
二段ベッド上段には柵が設けられていますが、寝具が分厚過ぎると相対的に柵が低くなり危険ですし、薄すぎると底つき感が出ます。
目安はマットレス・敷布団いずれの場合も、敷いた状態で”手すり等への高さは20cm以上を確保する”という基準となっています。(SG基準より)
また、ベッドの内寸に比べて広すぎる敷布団は、柵に乗っかるため落下しやすくなり危険です。
必ず二段ベッドの内寸に合ったサイズの寝具にしましょう。
2.重さ
二段ベッドでは、寝具を天日干しや掃除する際に梯子に上りながら行うため、重たすぎる寝具は適しません。
一般的に寝具の重量は、
- ウレタンマットレス
- 敷布団
- スプリングマットレス
の順番で重たくなります。
そのため、子供が上げ下ろしするのであれば、スプリングマットレスは避けた方が良いでしょう。
とは言え、厚み10cmのスプリングマットレスでも12kg程度なので、大人の女性であれば持ち上げる事は可能です。
3.耐圧分散性
子供の骨は柔らかく未発達なので、寝姿勢が崩れると骨のゆがみに繋がります。
そのためポケットコイルマットレスのように腰や背中が適度に沈み込む、耐圧分散性が高い寝具にしましょう。
4.通気性
快適に睡眠が取れる寝床内環境は、温度35度、湿度55%です。
子供は寝汗をかきやすいので、寝具内が蒸れないように布団であれば天然素材が、マットレスであればスプリングマットレスがおすすめです。
5.寝返りのしやすさ
子供は頻繁に寝返りする事で、ノンレム睡眠とレム睡眠のスイッチを切り替えたり、部分的な負荷がかからないようにして血流を促進したり、体温を一定に保ちます。
スムーズな寝返りには適度な弾力性が必要なので、柔らかすぎる低反発マットレスは避けましょう。
二段ベッド|敷布団の選び方とおすすめ
二段ベッドで使用する敷布団を選ぶ際には、
- サイズ
- 中綿の素材
に注意が必要です。
1.敷き布団のサイズ
二段ベッドの内寸は平均で98×200cmなのに対して、一般的な敷布団のサイズは100×210cmが多くなっています。
そのため、今まで使用してきた敷布団をそのまま二段ベッドに入れても、サイズが合わずにはみ出します。
敷布団購入時には、二段ベッドの内寸に合った小さいものを選びましょう。
大きすぎる敷布団は落下に注意!
長さが多少長いのは特に問題ないですが、横に大きくはみ出している敷布団を使うのは止めてください。
と言うのも、二段ベッドは上段からの転落事故を防ぐために柵を付けてありますが、はみ出した部分が柵を覆い寝返りをした時に落下する危険性があります。
Amazonや楽天などのオンラインサイトで検索すると、二段ベッド用の一回り小さめの敷布団を販売してあるので、必ず二段ベッド専用の敷布団を購入するようにして下さい。
2.敷布団の中綿の素材
二段ベッドの布団は、中綿の素材により通気性や吸放湿性が異なります。
中綿の種類には、
- 羽毛
- 木綿(コットン)
- 羊毛(ウール)
- ポリエステル
の4種類がメジャーですが、吸湿性に優れているのは
- 羽毛
- 木綿(コットン)
- 羊毛(ウール)
の3種類です。
木綿布団は吸湿性に優れているものの、重たく干さないと中の湿気を放出しないので、一週間に一回は干す必要があります。
羽毛は軽量で保温性・吸放湿性に優れていますが、快適な睡眠を取るだけの嵩高を出すのは難しいので敷布団に適しません。
ポリエステルは軽量で保温力が高い上に、ほこりが少なく丸洗い出来るのでアレルギー体質の子供におすすめですが、吸湿性は劣っています。
総合的に判断すると羊毛が一番子供の睡眠をサポートするのに適していて、吸放湿性に優れていて保温性が高く、重量も木綿ほど重くありません。
おすすめの敷布団
二段ベッドにおすすめの敷布団は、こちらです。
サイズが 95×195cmと二段ベッドの内寸にピッタリ収まるのでサイドガードを飛び越える心配がありません。
羊毛入りは吸放湿性にも優れていて、寝床内環境を快適に保てます。
二段ベッド|おすすめのマットレス
二段ベッドは、本体購入時に付属品として購入できるマットレスがおすすめです。
付属マットレスは適度な反発力を持たせながらも、適度な厚みで柵を乗り越えないよう配慮しています。
また、3つ折りタイプや薄型など、取り出しやすい工夫もされていてメンテナンスも簡単です。
付属マットレスがない場合
サイズ | 厚み | 価格 |
ショート丈セミシングル~レギュラー丈シングル | 7cm~11cm | 10,434円~ |
二段ベッドに付属マットレスがない場合には、【EVA】エヴァジュニアが良いでしょう。
厚み10cm前後と薄型なので二段ベッドでも安心ですし、ボンネルコイルマットレス・ポケットコイルマットレス・国産ポケットコイルマットレスの3種類から選べます。。
小学生や中高生の女子は寝心地が柔らかく抗菌仕様の国産ポケットコイルマットレスがおすすめですし、中高生の男子はしっかりした寝心地のボンネルコイルマットレスが良いでしょう。
二段ベッドは布団とマットレスどちらがおすすめ?
二段ベッドに付属品としてマットレスがあれば、敷布団よりもマットレスの方が良いでしょう。
と言うのも、二段ベッド用の敷布団は需要が少ないので価格も高めです。
そのため、付属マットレスも敷布団を新たに購入するのも費用は大差ありません。
また、睡眠環境を考えた時に、耐圧分散性・吸放湿性に優れていて寝返りがしやすいマットレスの方が睡眠の質を高められますし、カビ予防やメンテナンスの観点からもマットレスの方が便利です。
おすすめの二段ベッド3選!
二段ベッドの中でも付属のマットレスの質が高い商品をご紹介いたします。
クイーンサイズベッドにもなるスリム2段ベッド Whenwill ウェンウィル
サイズ | マットレスの種類 | 価格 |
セミシングル×2 | ボンネルコイル、ポケットコイル、国産ポケットコイル | 123,126円~ |
二段ベッド用マットレスには簡易的なものもありますが、「Whenwill ウェンウィル」のマットレスは子供専用に開発しています。
特に「薄型抗菌国産ポケットコイルマットレス」は、吸放湿性に優れていて抗菌仕様なのでカビやダニのリスクを軽減出来ます。
サイズが小さめなので、姉妹におすすめです。
2段ベッドにもなるワイドキングサイズベッド 【Whentoss】ウェントス
2段ベッドにもなるワイドキングサイズベッド 【Whentoss】ウェントス
サイズ | マットレスの種類 | 価格 |
シングル×2 | ボンネルコイル、ポケットコイル、国産ポケットコイル | 122,852円~ |
【Whentoss】ウェントスも
- 薄型軽量ボンネルコイルマットレス
- 薄型軽量ポケットコイルマットレス
- 薄型抗菌国産ポケットコイルマットレス
の3種類があります。
ボンネルコイルは体をしっかり支えてくれるので、中高生の男子におすすめです。
ポケットコイルは体にフィットして寝心地が良く、耐圧分散に優れているので、小柄な女の子に良いでしょう。
また、国産ポケットコイルは、抗菌仕様なので汗っかきの子供に最適です。
ショート丈コンパクト天然木2段ベッドJeffyジェフィ
サイズ | マットレスの種類 | 価格 |
ショート丈セミシングル×2、ショート丈シングル×2 | ボンネルコイル、ポケットコイル、国産ポケットコイル | 56,705円~ |
Jeffyジェフィは、コンパクトサイズの二段ベッドです。
長さ180cmのショート丈で、セミシングルサイズとシングルサイズの2種類があります。
宮棚もない最小サイズの二段ベッドなので、4畳半の狭い子供部屋に最適です。
まとめ
二段ベッドのマットレスや敷布団の選び方は、
- サイズ
- 重さ
- 耐圧分散性
- 通気性
- 寝返りのしやすさ
がポイントです。
マットレスと布団どちらがおすすめかと言うと、付属マットレスです。
敷布団であればサイズと中綿に注意しましょう。