- 畳ベッドの布団は毎日片づける?
- カビを防ぐには湿度を何%にすればいい?
- 畳にカビが生えたらどう対処する?
畳ベッドのカビ対策で最も大切なのは、布団を敷きっぱなしにせず、畳を乾燥させる時間をつくることです。
できれば毎日、敷布団をめくる・たたむ・干すなどして畳面を空気に触れさせましょう。寝室には湿度計を置き、カビ対策では相対湿度60%以下をひとつの目安にします。
私はベッドショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っています。この記事では、畳ベッドのカビを防ぐ方法と、カビが生えたときの対処、畳表の選び方まで分かりやすく解説します。
畳ベッドにカビが生える3つの原因
- 高い湿度:梅雨・結露・加湿などで湿った状態が続く
- 汚れ:汗・皮脂・ほこりなどがたまる
- 空気の停滞:布団を敷きっぱなしにして畳面が乾きにくい
畳ベッドでは、寝ている間に布団が吸った湿気が畳側へ移ります。布団を長期間敷いたままにすると、布団と畳の間に空気が通りにくくなり、湿気が残りやすくなります。
文部科学省の「カビ対策マニュアル」では、カビを抑える環境管理として相対湿度60%以下が示されています。家庭の寝室でも、湿度計で状態を確認する目安として活用できます。
畳ベッドのカビを防ぐ5つの方法

1.布団はできれば毎日めくる・たたむ
畳ベッドでは敷布団を敷きっぱなしにしないのが基本です。
毎日押し入れへ完全に収納する必要はありません。朝起きたらすぐに布団で畳面を覆ったままにせず、めくる・たたむ・立てかけるなどして、畳を空気に触れさせる時間をつくりましょう。
目安:できれば毎日。難しい場合でも、畳の表面が湿っていないか定期的に確認し、梅雨・結露の多い時期・寝汗が多い時期は乾燥させる回数を増やします。
敷布団自体も定期的に乾燥させます。天日干しできるか、布団乾燥機を使えるかは寝具の取扱表示を確認してください。
2.寝室の湿度は60%以下をひとつの目安にする
感覚だけで判断せず、寝室に湿度計を置くのがおすすめです。カビ対策では相対湿度60%以下をひとつの目安にし、高湿度の状態を長く続けないようにします。
晴れて外気が乾いている日は換気し、梅雨や雨天など外気も湿っている日は、エアコンの除湿・冷房や除湿機を使って調整します。
「冷房より除湿運転の方が必ずよい」「除湿の方が必ず電気代が安い」とは限りません。エアコンの方式や室温・湿度に合わせて使い分けましょう。
3.畳と布団を清潔にする
畳表は、ほこり・皮脂・食べこぼしなどをためないように掃除します。掃除機を使う場合は、畳表を傷めにくいよう畳の目に沿ってゆっくりかけます。
シーツやカバー類も定期的に洗濯します。一般的には週1回程度をひとつの目安にし、汗を多くかいたときは早めに交換しましょう。
4.除湿シートを補助的に使う
湿気が気になる場合は、布団と畳の間に使用できる除湿シートも便利です。寝具から畳側へ移る湿気を吸収する補助として使えます。
ただし、敷きっぱなしではなく、吸湿センサーや取扱説明書を確認して定期的に乾燥させてください。製品によって使用位置や乾燥方法が異なるため、メーカー指定の方法に従います。
5.収納付き畳ベッドは収納内部も確認する
収納付きだから必ずカビやすいわけではありませんが、収納部は空気が動きにくくなる場合があります。
衣類や布団を詰め込みすぎず、定期的に開けて湿気やにおいを確認しましょう。収納物は十分に乾燥させてから入れることも大切です。
梅雨・夏・冬|畳ベッドの湿気対策
| 時期 | 確認ポイント | 対策 |
|---|---|---|
| 梅雨 | 室内湿度 | 湿度計を確認し、除湿機・エアコンなどで除湿 |
| 夏 | 寝汗・寝具の湿気 | 布団をこまめに乾燥し、シーツ類を洗濯 |
| 冬 | 窓・壁際の結露 | 結露を放置せず、畳・布団の裏側も確認 |
カビ対策は夏だけではありません。冬でも加湿器の使いすぎや結露によって湿度が高くなることがあります。
畳にカビが生えたらどうする?
まず布団を外し、部屋を換気して畳を乾燥させます。そのうえで、畳表の材質を確認してからお手入れしてください。
畳ベッドには天然い草だけでなく、樹脂系や機械すき和紙を使った畳表などがあります。使用できる洗剤・アルコール・水分量は同じではありません。
旧来の「どの畳でもアルコールを吹き付け、歯ブラシでこする」「黒カビには重曹」という一律の方法はおすすめしません。
まずメーカーの取扱説明書を確認し、指定された方法で処置してください。
表面の軽いカビであればメーカー指定のお手入れで対応できる場合があります。一方、広範囲に黒く変色している、畳内部まで入り込んでいる、何度掃除しても再発する場合は、無理にこすらず畳店・メーカーなどの専門家へ相談し、畳表や畳本体の交換も検討しましょう。
天然い草・樹脂・和紙|カビ対策で見る畳表の違い

| 畳表 | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| 天然い草 | 天然素材ならではの質感・香り。湿気が多い環境では特に乾燥・清掃を意識する | い草らしい風合いを楽しみたい |
| 樹脂系 | 水や汚れに強く、お手入れしやすい製品が多い | カビ・汚れ対策や手入れのしやすさを重視 |
| 機械すき和紙系 | 水分や汚れに配慮した加工品があり、カビの発生を抑える製品もある | 天然い草以外の機能性畳も比較したい |
たとえばセキスイ畳「MIGUSA」は、ポリプロピレンと無機材料を使った樹脂系の畳表で、天然い草より水・汚れに強く、カビが発生しにくいことを特徴としています。
DAIKENの機械すき和紙を使った畳も、カビの発生を抑えることを特徴としています。ただし、機能性畳でも清掃・換気が不要になるわけではありません。メーカーも日常の清掃と風通しを案内しています。
カビ対策しやすい畳ベッドの選び方
これから購入するなら、畳表だけでなく次の4点を確認しましょう。
- 畳表:天然い草・樹脂・和紙系など、お手入れ方法まで比較する
- 床板:畳の下へ空気が通りやすい構造か確認する
- 取り外し:畳を外して掃除・点検しやすいか確認する
- 収納:収納付きなら内部の換気・点検をしやすいか確認する
「収納なしならカビない」「美草なら絶対にカビない」とは考えず、構造と日常のお手入れをセットで判断することが大切です。
お手入れしやすい畳ベッドをSERAPISで探す
ベッド・家具通販セラピスでは、天然い草だけでなく、樹脂系の畳表や洗えるタイプなどを選べる畳ベッドも取り扱っています。
カビ対策を重視する方は、商品ページで畳表の種類・畳の取り外しやすさ・床板構造・収納の有無を確認してください。
特に水や汚れへの強さ、お手入れのしやすさを優先するなら、天然い草だけでなく樹脂系・洗える畳も比較する価値があります。
畳ベッドそのものの選び方やおすすめ商品を比較したい方はこちらも参考にしてください。
畳ベッドのカビ対策でよくある質問
畳ベッドの布団は毎日片づけた方がいい?
一般的には、敷きっぱなしを避け、できれば毎日畳面を空気に触れさせるのがおすすめです。毎日押し入れへ収納する必要はなく、布団をめくる・たたむ・立てかけるなどでも構いません。目的は畳と布団の間にたまった湿気を逃がすことです。
畳ベッドの湿度は何%を目安にすればいい?
カビ対策では相対湿度60%以下をひとつの目安にしてください。寝室に湿度計を置き、高湿度の状態が長く続かないよう、換気・エアコン・除湿機などで調整します。
除湿シートはどこに敷く?
畳ベッドで布団を使う場合は、一般的には敷布団と畳の間に使用するタイプが分かりやすい選択です。ただし製品ごとに指定位置があるため、購入した除湿シートの説明書を確認してください。吸湿後は定期的な乾燥も必要です。
畳ベッドでも布団乾燥機は使える?
一般的には、対応している敷布団なら布団乾燥機を湿気対策に使えます。ただし畳表や寝具は熱に対する条件が製品ごとに異なります。高温のダニモードなどを使う前に、布団乾燥機・寝具・畳ベッドそれぞれの取扱説明書を確認してください。
黒カビが落ちないときはどうする?
広範囲の黒ずみ、内部まで入り込んだカビ、掃除しても繰り返すカビは、家庭で無理に削ったり薬剤を混ぜたりせず、畳店やメーカーへ相談しましょう。状態によっては畳表・畳本体の交換を検討します。
まとめ|畳ベッドは「敷きっぱなしにしない」が基本
- 布団はできれば毎日めくる・たたむなどして畳面を乾燥させる
- 湿度計を置き、カビ対策では相対湿度60%以下をひとつの目安にする
- 畳の目に沿って掃除し、シーツ類も定期的に洗う
- 除湿シートは補助として活用する
- カビが生えたら畳表の材質を確認してから対処する
畳ベッドは、正しく湿気対策をすれば必要以上にカビを怖がる必要はありません。
購入時にはデザインや収納量だけでなく、畳表の種類・風通し・畳の取り外しやすさ・日常のお手入れまで確認して選びましょう。
