- 子供が寝ている時に地震が起きたら心配…
- 震災でも安全な二段ベッドが欲しい!
- 二段ベッドの耐震機能について知りたい
地震大国の日本では、いつ何処で大震災が発生するか分かりません。
そのため、地震時でも怪我のリスクが少ない二段ベッドをお探しの親御さんはたくさんいらっしゃいます。
私はベッドショップのオーナーで、睡眠・寝具指導士の資格を持っていますが、二段ベッドは耐震機能に加えて地震対策が必須と考えています。
そこでこの記事では、地震発生時に想定される事故や転倒の対策方法、耐震機能が備わっているおすすめ商品まで全てご紹介します。
この記事を読めば、就寝時に地震が発生しても落ち着いて対処出来ますよ。
二段ベッドで地震発生時に想定される事故と対策方法
二段ベッドは幅広で上段・下段など支えがしっかりあるので、基本的に地震で倒壊する心配はありません。
しかし、耐震対策が不十分な二段ベッドで寝ている時に地震が発生すると、
- ベッドが分割される
- ベッドが転倒する
- 床板が抜ける(底抜け)
- 子供が転落する
と言った事態が想定できます。
1.ベッドが分割される
通常二段ベッドは多少の地震で壊れたり、上下が分割する事はありません。
落下防止のため上段と下段を固定式にして、つなぎ目に「ダボ」を差し込む事で地震の横揺れに強くしてあるからです。
しかし地震大国の日本では、いつ震度6を超えるような大地震が発生するか分からないですよね?
そんな大地震においても子供を守るためには、耐震機能として、
- ダボの上下をネジで固定している
- ダボが2か所差し込んである
のどちらかが備わっている二段ベッドを選ぶことが大切です。
それと同時に半年に一回は、各種ネジの増し締めを行う事で、地震時の分割を防げます。
ダボの上下をネジで固定している
おすすめの耐震機能として、二段ベッドを連結しているダボの上下をネジで固定しているタイプがあります。
ダボを入れる事で地震の横揺れに強くなりますが、ネジで固定する事によって直下型地震などの縦揺れにも強くする事が出来ます。
ダボを固定している二段ベッドには、【Silvano】シルヴァーノなどがあります。
ダボが2か所差し込んである
もう一つの耐震機能として、ダボが2本挿し込んであるタイプがあります。
地震によって二段ベッドが歪むのを防ぐと共に、津波を起こす海溝型地震の横揺れに対して安全性が高い機能です。
ダボが2本入れてある二段ベッドには、【Whentoss】ウェントス、Whenwill ウェンウィルがあります。
2.ベッドが転倒する
将来的に南海トラフや首都直下型地震などの大震災が発生すると、二段ベッドが転倒するかもしれません。
万が一に備えて、設置時に市販の地震対策グッズを活用しましょう。
また、ねじの緩みにより二段ベッドが倒壊する様子を消費者庁が公開しています。
(組立式家具に関するけがに御注意ください! -組立て後も緩みやぐらつきがないか確認を!-)
組み立て後も半年に一度はネジの増し締めを行うようにして下さい。
脚を固定する
転倒防止に一番効果を発揮してくれるのが、床面に二段ベッドを固定する方法です。
例えば、
ベッドの脚と床を固定する事で地震が起こっても揺れを少なくしてくれますし、二段ベッドが動くのも防止します。
また、揺れによって転倒するリスクも軽減出来るので、設置段階から取り付けましょう。
二段ベッドを補強する
L字型の金具を取り付けて、二段ベッドを補強する方法もおすすめです。
二段ベッドの柱と壁を金具で固定する事で、横揺れの地震にも縦揺れの地震にも強く出来ます。
特にダボを固定しないタイプの二段ベッドは、このようなL字型金具を取り付ける事でベッドが分裂・転倒するのを防げます。
3.床板が抜ける(底抜け)
地震の中でも「縦揺れ」が酷いケースでは、上下に子供が跳ね上がる事になります。
この時、床板の強度が十分でないと、床板が抜けて下段に寝ている子供が圧迫死する危険性があります。
DIYで床板を補強する人もいますが、素人が下手に補強をすると、かえって安全性が低下する可能性があるので、購入時に耐荷重が高いものを選ぶようにして下さい。
耐荷重の目安
二段ベッドは幼少から、中高生になるまで長く使い続けるベッドです。
そのため、耐荷重は余裕を見て購入する事をおすすめします。
一般的には、子供の体重の1.5倍の耐荷重があれば安全に使用出来ると言われています。
そのため通常であれば、耐荷重100㎏で問題ありません。
しかし、大震災に備えると言う観点においては、耐荷重150㎏以上が安心です。
耐荷重が150㎏以上ある二段ベッドには照明・宮棚付き2段ベッドがあります。
4.子供が転落する
地震発生時に心配な事の一つに、上段から子供が転落する事故があります。
二段ベッドは、ベッドガードはある程度高めに設計されています。
しかし大震災の時には、揺れによって子供が柵を飛び越えてしまう危険性があります。
そのため、サイドガードの高さが25㎝以上ある二段ベッドを選ぶのがおすすめです。
寝具の高さを10cm未満にする

兵庫県立生活科学総合センターより画像を引用
二段ベッドではマットレスや敷布団を敷きますが、寝具が分厚いと相対的にサイドガードが低くなります。
目安としては厚みが10cm以内の寝具を選びましょう。
地震に強いおすすめ耐震二段ベッド
地震対策が十分に行われていて、耐荷重が高い二段ベッドとして、
- 照明・宮棚付き2段ベッド
- kinion キニオン
があるので紹介します。
照明・宮棚付き2段ベッド
サイズ | 耐荷重 | 価格 |
シングル | 280kg | 82,002円~ |
こちらはあらゆる面で地震や事故に強い二段ベッドです。
耐荷重は280kgと非常に高く、支柱は70mm角と極太、横揺れに強い開き止めや縦揺れに強い耐震金具など安全性を徹底的に考慮しています。
また枕元には照明・コンセント付きの宮棚があるので、地震が起こった際でも電気をつけて安全に退避出来る可能性が高いです。
ダブルサイズになる・添い寝ができる二段ベッド kinion キニオン
ダブルサイズになる・添い寝ができる二段ベッド kinion キニオン
カラー | 耐荷重 | 価格 |
ナチュラル、ホワイト | 150kg | 12,169円 |
kinion キニオンは、シングル×シングル、シングル×ダブル、ダブル×ダブルと3サイズから選べる二段ベッドです。
ボーゲンの検査に合格した高品質二段ベッドで、ダボの上下をネジ止めしてあり地震の縦揺れに特に強い性質を持っています。
桟が通常より多く、開き止めワイヤーを使うなどしていて耐荷重も150㎏と頑丈です。
まとめ
地震大国日本に住む私たちにとって、地震対策は非常に重要です。 特に、お子様が寝る二段ベッドは、安全性をしっかりと確認しておきたいものです。
二段ベッドで地震発生時に想定される事故と対策方法
二段ベッドは、構造上倒壊の心配は少ないですが、地震の揺れによって以下の事故が想定されます。
- ベッドが分割される:
- 対策: ダボの上下をネジで固定している、またはダボが2か所差し込んである二段ベッドを選ぶ。半年に1回はネジの増し締めを行う。
- ベッドが転倒する:
- 対策: 脚を固定する、二段ベッドを補強する
- 床板が抜ける:
- 対策: 耐荷重が高い二段ベッドを選ぶ
- 子供が転落する:
- 対策: サイドガードの高さが25cm以上ある二段ベッドを選ぶ、寝具の高さを10cm未満にする
地震に強いおすすめ耐震二段ベッド
- 照明・宮棚付き2段ベッド:
- 耐荷重280kg
- 70mm角の極太支柱
- 横揺れに強い開き止めや縦揺れに強い耐震金具付き
- 照明・コンセント付き宮棚
- kinion キニオン:
- 3サイズから選べる
- ボーゲンの検査に合格
- ダボの上下をネジ止め
- 耐荷重150kg
二段ベッドを選ぶ際は、耐震機能だけでなく、 耐荷重や素材も重要なポイントです。 木製で耐荷重が高い二段ベッドを選ぶとより安心です。
また、ご自身で出来る地震対策として、 L字金具での固定や転倒防止ワイヤーの設置も有効です。