- 風水では、枕(頭)をどの方角に向けて寝ればいい?
- 自分の本命卦や、東四命・西四命の調べ方が知りたい
- 風水でベッドの位置や配置はどう決めるの?
風水には、生まれ年から「本命卦(ほんめいか)」を求め、ベッドの位置や枕の向きを決める八宅風水(はったくふうすい)という考え方があります。この記事では、八宅風水での本命卦の調べ方と、吉方位の一覧、ベッドと枕の向きの考え方を紹介します。
- 枕の向きの決め方:西暦の生まれ年と男女別の式から本命卦を求め、その本命卦の4つの吉方位(生気・天医・延年・伏位)を確認します。八宅風水では、このいずれかに頭を向ける考え方が紹介されます。
- 東四命・西四命:本命卦が坎・離・震・巽なら東四命、乾・坤・兌・艮なら西四命です。
- 注意:これは風水の伝統的な考え方で、睡眠の改善などの効果が科学的に確認されたものではありません。計算方法や解釈は流派・資料によって異なります。
男性式・女性式を使うのは、八宅風水の伝統的な計算方法によるものです。ベッドやマットレスなどの寝具選びを、性別で決めるものではありません。
風水でベッドの位置・枕の向きを決める基本
風水は、中国で発展してきた、住まいや環境の方角・配置に関する伝統的な考え方です。その中の八宅風水では、生まれ年と男女別から「本命卦」を求め、家や部屋、ベッドの向きにおける方角の吉凶を判断します。

八宅風水では、寝室の場所、ベッドを置く位置、寝るときに頭を向ける方角のそれぞれで、本命卦に合った吉方位を選ぶ考え方が紹介されます。ただし、どれを重視するか、どの吉方位を優先するかは、資料や流派によって異なります。
風水は、科学的な効果が確認された睡眠改善の方法ではありません。「取り入れると運気が上がる」と断定できるものでもないため、住まいの状況や好みに合わせて、無理のない範囲で参考にしてください。
本命卦の調べ方(生まれ年と男女別)
本命卦は、次の手順で求めます。八宅風水の伝統的な計算方法で、多くの資料で共通して紹介されています。
本命卦の計算手順
- 生まれ年を確認する:風水では、年の切り替わりを立春とします。1月生まれと、立春より前の2月生まれは、前の年の生まれとして計算します。立春は年によって2月3日〜5日ごろと前後するため、暦で立春の日を確認すると確実です。資料により「2月3日まで」「2月4日以前」と書き方が異なります。
- 西暦の各桁を足して、1桁にする:例)1990年なら、1+9+9+0=19、さらに1+9=10、1+0=1です。
- 男性式・女性式で計算する:男性は「11 - 1桁にした数」、女性は「1桁にした数 + 4」です。10以上になった場合は、再び各桁を足して1桁にします。
- 数を本命卦に置き換える:1=坎、2=坤、3=震、4=巽、6=乾、7=兌、8=艮、9=離です。5になったときは、男性は2(坤)、女性は8(艮)に置き換えます。
手順2で求めた数から、男性・女性の本命卦を早見表にまとめました。1900年代・2000年代のどちらの生まれでも、この表を使えます。
| 西暦の各桁を足して1桁にした数 | 男性式の本命卦 | 女性式の本命卦 |
|---|---|---|
| 1 | 坎(かん) | 艮(ごん) |
| 2 | 離(り) | 乾(けん) |
| 3 | 艮(ごん) | 兌(だ) |
| 4 | 兌(だ) | 艮(ごん) |
| 5 | 乾(けん) | 離(り) |
| 6 | 坤(こん) | 坎(かん) |
| 7 | 巽(そん) | 坤(こん) |
| 8 | 震(しん) | 震(しん) |
| 9 | 坤(こん) | 巽(そん) |
例)1990年生まれ(2月10日)は、1+9+9+0の合計19を1桁にして1です。男性式は「11-1=10」で、さらに1桁にして1(坎)、女性式は「1+4=5」で艮となります。
なお、計算の細かな扱い(立春の日付の考え方など)は、流派や資料によって異なる場合があります。
本命卦別の吉方位一覧(東四命・西四命)
本命卦が坎・離・震・巽の人を東四命、乾・坤・兌・艮の人を西四命と呼びます。本命卦ごとに、次の4つの吉方位があるとされています。4つとも吉方位で、名称ごとに次のような伝統的な意味づけがあります。
- 生気:活力や発展などと結びつけて語られる方位
- 天医:健康面などと結びつけて語られる方位
- 延年:人間関係や調和などと結びつけて語られる方位
- 伏位:安定や落ち着きなどと結びつけて語られる方位
これらは伝統的な意味づけで、効果が確認されているものではありません。どの吉方位を重視するかは、資料・流派や、何を目的にするかによって異なります。
| 本命卦 | 区分 | 生気 | 天医 | 延年 | 伏位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 坎(かん) | 東四命 | 南東 | 東 | 南 | 北 |
| 離(り) | 東四命 | 東 | 南東 | 北 | 南 |
| 震(しん) | 東四命 | 南 | 北 | 南東 | 東 |
| 巽(そん) | 東四命 | 北 | 南 | 東 | 南東 |
| 乾(けん) | 西四命 | 西 | 北東 | 南西 | 北西 |
| 坤(こん) | 西四命 | 北東 | 西 | 北西 | 南西 |
| 兌(だ) | 西四命 | 北西 | 南西 | 北東 | 西 |
| 艮(ごん) | 西四命 | 南西 | 北西 | 西 | 北東 |
東四命の吉方位は、どの本命卦でも「北・東・南・南東」の4つです。西四命の吉方位は、どの本命卦でも「西・北東・南西・北西」の4つです。4つの中でどの方位が生気・天医・延年・伏位になるかが、本命卦によって変わります。
枕の向きの決め方
八宅風水で枕(頭)の向きを決める場合は、次の順で考えます。
- 前の見出しの方法で、自分の本命卦を調べる。
- 一覧表で、自分の4つの吉方位を確認する。
- ベッドを置ける向きと照らし合わせ、頭を向けられる吉方位を探す。
- 複数の吉方位に向けられるときは、4つの意味づけと自分の目的を参考に選ぶ(重視する方位は資料・流派によって異なる)。

東四命・西四命ごとの吉方位のイメージは、次の図のとおりです。東四命は北・東・南・南東に、西四命は北西・北東・西・南西に、頭を向ける考え方です。

部屋の間取りや窓・ドアの位置の都合で、吉方位に頭を向けられないこともあります。その場合は、無理にベッドを動かさなくても構いません。安全に使えることや、出入りしやすさのほうが大切です。
ベッドと寝室の位置の考え方
寝室の位置(家の中)
八宅風水では、寝室を家のどの方角に置くかも、本命卦に合わせて考えます。一覧表の吉方位の中でも、天医の方角を重視する資料があります。

ただし、住まいの間取りは変えられないことが多いため、寝室の位置を替えられない場合は、ベッドの位置や枕の向きで取り入れる方法があります。
ベッドの位置
風水でよく挙げられるベッド配置の例には、ドアの正面に置かない、窓の真下に置かない、頭側を壁につける、などがあります。詳しくは、風水に学ぶベッドの位置と方角で紹介しています。睡眠の質を考えた置き方は熟睡出来るベッドの置き方・配置もご覧ください。
方角とシーツの色の目安
風水には、方角ごとに合う色があるとする考え方もあります。ただし、色の割り当ては資料・流派によって異なります。五行説では、東は木(青・緑)、南は火(赤)、西は金(白・金・銀)、北は水(黒・青)とされます。一方、日本の風水では、次のような色が紹介されることもあります。
| 方角 | 五行説での色 | 日本の風水で紹介される色の例 |
|---|---|---|
| 北 | 黒・青 | 白 |
| 東 | 青・緑 | 赤・ピンク |
| 南 | 赤 | 緑 |
| 西 | 白・金・銀 | 黄 |
色を取り入れるときは、ベッドフレームを替えるのは大変なので、シーツやカバーで試す方法が手軽です。落ち着いて眠れる色かどうかも、選ぶときの目安にしてください。
北側は白色
白は、浄化やリセットの意味合いがあるとされる色です。

南側は緑色
緑は、観葉植物などでも取り入れられます。観葉植物を置く場合は、造花ではなく本物を選ぶ考え方が一般的です。

東側は赤色
赤やピンクが目安とされます。派手すぎて落ち着かない場合は、緑や水色で調整する例もあります。

西側は黄色
西は五行の「金」にあたり、金・白・黄などが目安とされます。

取り入れるときの注意点
効果を保証するものではない
本命卦・吉方位・色などは、風水の伝統的な考え方です。睡眠の質や体調、運気などの効果が確認されたものではありません。楽しみの一つとして、無理のない範囲で取り入れてください。
睡眠や体調の悩みは風水だけに頼らない
寝つきの悪さや日中の強い眠気など、睡眠や体調の悩みが続く場合は、風水の方角だけで解決しようとせず、医療機関などに相談してください。
家族で本命卦が違う場合

家族は、それぞれ本命卦が異なることが一般的です。家全体は世帯主に合わせる考え方や、寝る人それぞれの本命卦で枕の向きを決める考え方があり、流派によって異なります。
ベッドを動かすときの安全
ベッドの位置や向きを変えるときは、窓やドアの開閉、避難経路、コンセントやコードの位置、家具の転倒などを確認してください。風水の方角を優先して、安全や暮らしやすさを損なわないようにしましょう。
風水のベッドの位置・枕の向きに関するよくある質問
自分の本命卦は、どうやって調べますか?
生まれ年(西暦)の各桁を足して1桁にし、男性は「11-その数」、女性は「その数+4」で計算します。5になったときは、男性は坤、女性は艮に置き換えます。この記事の早見表でも確認できます。
1月・2月生まれの場合は、どの年で計算しますか?
風水では、年の切り替わりを立春とします。1月生まれと、立春より前の2月生まれは、前の年の生まれとして計算するのが一般的です。立春の日は年によって前後するため、暦で確認してください。
吉方位に枕を向けられないときは、どうすればいいですか?
4つとも吉方位なので、向けられる方位があれば、その中から選べます。どの吉方位を重視するかは、資料・流派や目的(活力・健康・人間関係・安定など、どの意味づけを参考にするか)によって異なります。どの方位にも向けられない場合は、無理にベッドを動かさなくても構いません。安全に使えることや、出入りしやすさを優先してください。
北枕は、風水ではどう考えられていますか?
八宅風水では、北が吉方位になる本命卦もあれば、そうでない本命卦もあります。北枕は、日本では縁起が悪いとする風習もあり、風水の資料でも扱いが分かれます。気になる場合は、自分の本命卦の吉方位を基準に考えてみてください。詳しくは風水に学ぶベッドの位置と方角でも紹介しています。
家族で本命卦が違うときは、誰に合わせればいいですか?
家全体の寝室の位置は世帯主に合わせる考え方があります。一方、枕の向きは寝る人それぞれの本命卦に合わせる考え方もあり、流派によって異なります。ご家族で話し合い、無理のない方法を選んでください。
まとめ
風水でベッドの位置や枕の向きを決める八宅風水では、生まれ年と男女別から本命卦を求め、4つの吉方位を確認します。
- 本命卦:西暦の各桁を足して1桁にし、男性は「11-その数」、女性は「その数+4」で計算する。1・2月生まれ(立春前)は前年で計算する。
- 東四命・西四命:坎・離・震・巽が東四命、乾・坤・兌・艮が西四命。
- 枕の向き:本命卦の4つの吉方位のうち、向けられる方位を選ぶ。どれを重視するかは資料・流派や目的によって異なる。
- 注意点:風水は伝統的な考え方で、効果が確認されたものではない。安全と暮らしやすさを優先する。
計算方法や解釈は流派・資料によって異なります。参考のひとつとして、無理のない範囲で取り入れてください。ベッドフレームの素材や種類を風水の面から選ぶ場合は、風水で知るベッド選びのコツも参考になります。
