- 夏場になると上で寝ている子供が暑がる
- 室内の温度差をなくしたい
- 暑い夏を乗り切るひんやりグッズが知りたい
夏場は二段ベッドの上段が想像以上に暑くなるので、どちらが下段を利用するか兄弟で喧嘩をするご家庭も多くいらっしゃいます。
私はベッドショップオーナーで、睡眠・寝具指導士の資格を持っていますが、質の高い睡眠を取るためには寝床内環境(温度・湿度等)を整えるのが大切だと思っています。
そこでこの記事では、夏場の上段はどれくらい暑いのか、温度差をなくす方法、そして役に立つひんやりグッズをご紹介します。
この記事を読めば、子供達が暑い夏を乗り切る事が出来ますよ。
二段ベッドの上はエアコンを付けても暑い!
下段で寝ている子供や通常のベッドで寝ている親にしてみれば、「そんなに暑いわけないだろう!」と思いがちですが、二段ベッドの上段が暑いのには科学的に理由があります。
暑い空気は上に溜まる
空気の性質として、熱い空気は上に冷たい空気は下に溜まります。
そのため二段ベッドでは、夏場は上段が暑く冬場は下段が寒くなります。
ある研究によると、夏場にエアコンをつけた部屋で天井付近と床付近で温度を調べたところ、10度も温度差があったそうです。
エアコンでは部屋全体の温度調整しか出来ない
このように熱い空気は上、冷たい空気は下にいくため、エアコンをつけても天井付近までは冷風が届きません。
昼間溜まった熱気がそのまま上段に残り、ずっと暑苦しいままです。
また、「エアコンの温度を下げれば解決する」と思いがちですが、そうすると今度は下段の子供が寒くなります。
天井からの熱気が加わる
一軒家の2階に二段ベッドを置いているご家庭は、更に暑さを感じます。
と言うのも、屋根が太陽で熱せられて、天井付近の温度がマンションと比べると高い傾向にあるからです。
暑さを放置すると、熱中症や脱水症状になる危険性もあります。
子供は汗かきですし、体温調整も上手に出来ません。
昼間と違い小まめに水分補給も出来ないため、朝起きたらぐったりしている事になりかねないので、本格的な暑さが来る前に対策を取りましょう。
二段ベッドの暑さ対策方法
二段ベッドでは、本格的な夏が来る前の6月上旬には
- クリップ扇風機を上段に付ける
- サーキュレーターで部屋中の空気を循環させる
- ひんやりグッズを使う
- 断熱カーテンに変える
と言った暑さ対策を行いましょう。
1.クリップ扇風機をつけて暑さ対策
熱い空気は天井付近に溜まるので、上段の子供にも快適な睡眠環境を整える事が大切です。
睡眠に適した寝床内環境は、温度33度で湿度50%です。
そのため、クリップ扇風機を上段の棚やサイドガードに取り付けましょう。
扇風機で風を送るだけでも、かなり快適に眠れます。
最近では通常のACアダプターに加えて、USB対応商品もあるので、使用環境に合わせて選んでください。
2.サーキュレーターで部屋中の空気を循環させる
次にサーキュレーターで部屋中の空気を循環させて、床と天井付近の温度差をなくします。
卓上型扇風機でも効果はあるのですが、サーキュレーターの方が直線的で強い風を遠くまで送れるので、部屋の温度差をなくすには適しています。
サーキュレーターの使い方
夏場にサーキュレーターを使う時は、斜め上に向かって風を送ります。
そうする事で、下に溜まった冷たい空気を上に持ち上げて室内の空気を効率よく循環させられます。
サーキュレーターはエアコンと併用する
基本的にサーキュレーターは、エアコンと併用する方が効果的です。
エアコンのみと比べると、サーキュレーター併用の方が1度ほど温度を低く出来ますし、サーキュレーターは電気代が安いので節電効果にも繋がります。
3.ひんやりグッズを使う
扇風機やサーキュレーターに加えて、冷感タイプの商品もおすすめです。
ひんやり素材のシーツやタオルケット、枕カバーなど最近は沢山の商品が販売されています。
ひんやり枕パッド
暑くて寝苦しい夜でも、頭を冷やす事で快眠する事が出来ます。
こちらのひんやり枕パッドなら、Q-MAX0.45と通常の商品よりも冷たく感じる事が出来ますよ。
ひんやり敷パッド
ひんやり冷感グッズの中でも、二段ベッドに特におすすめなのが敷きパッドです。
肌が触れた時に「冷たい」と感じるか「暖かい」と感じるかの物差しとして「Q-MAX値」があります。
通常の綿パイルではQ-MAX値が0.132ですが、こちらは0.5と3倍以上冷たく感じる事が出来ますし、抗菌仕様なので子供が汗をかいても安心です。
値段も安いので、上に寝る子供だけでも購入して下さい。
4.断熱カーテンに変える
窓際に二段ベッドを設置すると、方角によっては窓からの日差しが強くなります。
そうした時は、断熱タイプのカーテンに変えて温度を大幅に下げましょう。
遮光・断熱カーテンには1級・2級・3級と等級があり、日本化学繊維調査協会の性能試験から、遮光レベルによって等級が分けられています。
1級が一番日差しを遮る効果が強く、エアコンの節電効果も高くなります。
「二段ベッドは暑い」まとめ
空気の性質上暑い空気は上に、冷たい空気は下に溜まります。
そのため、夏場には二段ベッドの上段は下段よりも5度~10度暑くなり、熱中症の原因になります。
クリップ扇風機やサーキュレーターを利用すると、エアコンの風を効率よく二段ベッドの上段に回せます。
ひんやりグッズや断熱カーテンを活用する事で、熱帯夜でも快適に睡眠を取れますよ。
最近は5月や6月にも真夏日になる場合があるので、早めに扇風機やサーキュレーター、ひんやりグッズを購入して下さい。