- 折りたたみすのこベッドは布団も使える?
- マットレスを直置きしたくない・・
- 簡易すのこベッドが欲しい!
折りたたみすのこベッドは、手軽に湿気・カビ予防が出来るので、年々人気が増加傾向にあり、この10年間で需要が2倍に高まっています。
軽量タイプが多く日中は折りたためますし、部屋の模様替えや引っ越し時にも便利です。
マットレスや布団をフローリングに直置きするとすぐにカビが生えますが、折りたたみすのこベッドを一つ挟むだけで通気性は格段にアップ出来ます。
私はベッドショップオーナーで睡眠・寝具指導士、睡眠・寝具インストラクター、寝具ソムリエの資格を持っていますが、マットレスや布団を床に敷きたい方は、折りたたみすのこベッドが最適だと考えています。
そこでこの記事では、折りたたみすのこベッドの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
折りたたみすのこベッドの選び方
折りたたみすのこベッドを選ぶ時には、
- 折りたたみの種類
- 素材
- 高さ
- 重さ
- 耐荷重
- 布団を干しやすいか
- フローリングを傷つけないか
- 布団かマットレスか
と言った事に注目しましょう。
1.折りたたみの種類
折りたたみすのこベッドには、
- 2つ折り
- 4つ折り
- ロールタイプ
- キャスター付き
の4種類があり、それぞれ特徴が異なるのでご説明します。
2つ折り
折りたたみすのこベッドの中で、最も一般的なタイプが「2つ折り」です。
すのこを「く」の字に折り曲げる事で、布団を掛けたまま部屋干し出来ます。
布団を敷いたまま折りたためるタイプがほとんどで、布団を小まめに片づけたい方や、ベランダが狭くて天日干しするのが難しい人におすすめです。
4つ折り
4つ折りすのこベッドも、「M」字型にする事で布団を部屋干し出来ます。
2つ折りに比べてコンパクトになり、クローゼットや部屋の隅に片づけるのに便利です。
そのため部屋を広く使いたい方や、収納場所が狭い方におすすめです。
ロールタイプ
ロールタイプは、丸める事で1本の棒にして立てかけられます。
お部屋のちょっとした隙間に収納するのに便利ですが、布団を立てかけられないのがデメリットです。
ベランダで天日干し出来る方であればコンパクトになるのでおすすめですが、ベランダがない間取りでロール式を使う時には布団乾燥機などで布団の湿気を除去して下さい。
キャスター付き
キャスター付きの折りたたみすのこベッドも人気です。
高さが通常のベッドくらいあるので、ベッドに寝る感覚で使用出来ます。
こちらも2つ折りですが移動が簡単ですし、ワンタッチで折りたためるので女性でも安心です。
2.素材
次に決めたいのが、すのこベッドの素材です。
通常折りたたみすのこベッドの素材には、
- プラスチック製
- 木製
の2種類があります。
プラスチック製
プラスチック製折りたたみすのこベッドは、「ポリプロピレン」と言う素材で作られています。
防水性・撥水性が良いのが特徴で、飲み物をこぼしても一拭きするだけで汚れを取り除けます。
軽量で使い勝手も良いですが、桐のように吸湿・調湿効果はないので、寝具内が多少蒸れやすいデメリットがあります。
そのため布団は毎日片づけて、抗菌タイプを選んでカビ予防を行いましょう。
小さな子供や介護が必要なお年寄りであれば、メンテナンスがしやすいプラスチック製折りたたみすのこベッドがおすすめです。
木製
木製は見た目に暖かく肌触りも優しく、吸放湿性に優れているのがメリットです。
おすすめは桐の無垢材
木製の中でも一番吸放湿性に優れている素材が、「桐」です。
桐は寝具の余分な湿気を吸い取り抗菌作用もあるので、カビに強いメリットがあります。
また桐は世界的でも2番目に軽い木材なので、折りたたみすのこベッドのように頻繁に移動する素材としては最適です。
「ひのき」の折りたたみすのこベッドが欲しい方も多いですが、ひのきは重量があるので、一般的に折りたたみすのこベッドの素材としては採用されていません。
3.高さ
折りたたみすのこベッドには、
- ハイタイプ(キャスター付き)
- ロータイプ(直置き)
の2種類の高さがありますが、ご使用される環境に合わせて選ぶようにしましょう。
ハイタイプ(キャスター付き)
ハイタイプは床よりも一段高いので、寝具の上下から空気がしっかり通る事と、起き上がりやすいのが特徴です。
ロータイプに比べて部材を多く使うので値段は少し高めですが、腰痛持ちの方や足腰が弱いお年寄りは、ハイタイプがおすすめです。
ロータイプ(直置き)
一方床に直置きするのが、ロータイプの折りたたみすのこベッドです。
ハイタイプに比べて湿気が溜まりやすく起き上がりにくいですが、価格が安く折りたたんだ時にコンパクトになるのがメリットです。
赤ちゃんと添い寝をするご家庭では、ベッドからの転落事故に注意が必要ですが、ロータイプなら安心です。
4.重さ
持ち運ぶ際に大切になってくるのが折りたたみすのこベッドの「重さ」です。
シンプルな折りたたみすのこベッドでも、4㎏~8㎏の重さがあります。
そのため力の弱い女性は、桐などの軽量タイプかキャスター付きを選びましょう。
5.耐荷重
耐荷重とはベッドが、どれ程度の重さまで耐えられるかの目安になる数値です。
一般的に「静止荷重」と言って重りが動かない状態で測定しているので、耐荷重が体重を超えなければ良いと言うものではありません。
人は動くときに瞬間的に体重以上の荷重がすのこの圧し掛かりますし、布団などの寝具の重さも含めて考えなければいけません。
体重の1.5倍程度の耐荷重の折りたたみすのこベッドを選ぶと、破損の心配がなく不必要に重たくなる事もありません。
6.布団を干しやすいか
布団はマットレスに比べて通気性が悪いので、すのこベッドでも稀にカビが生える事があります。
そのため折りたたみすのこベッドで布団を使用する方は、基本的に毎日片づける必要があります。
しかしワンルームマンションではベランダがないお部屋も多いですし、花粉やPM2.5、黄砂などが飛散している時に外に干すのも嫌ですよね?
その際は、折りたたみすのこベッドに布団を載せたまま干せるタイプを選びましょう。
7.フローリングを傷つけないか
ホームセンターで「すのこ」だけ買ってきて布団の下に敷く人もいますが、通常のすのこは木材がむき出しになのでフローリングや畳を傷つける可能性があります。
そのため、すのこ裏にフェルトで傷防止をしているタイプか、キャスター付きがおすすめです。
8.布団かマットレスか
折りたたみすのこベッドは、布団でもマットレスでも使用出来ますが、寝心地がかなり異なります。
布団は寝心地が硬い
これまで畳に布団を敷いて寝ていた方や、お年寄り・腰痛持ちの方が折りたたみすのこベッドに布団を敷くと体に痛みを感じる恐れがあります。
畳はイ草を織り込んでいてクッション性が高いですが、すのこはあくまで「板」や「プラスチック」に過ぎません。
畳に比べてクッション性が乏しく腰痛を悪化させる原因になるので、出来れば分厚い敷布団を使いましょう。
マットレスは厚みをチェック
マットレスであれば通常のベッドと寝心地は全く変わりません。
厚みが10cm以上あるスプリングマットレスなら、折りたたみすのこベッドでも満足いく寝心地を得られます。
但しキャスター付き折りたたみすのこベッドに重量があるスプリングマットレスを載せると、耐荷重をオーバーしてしまう可能性が高くなります。
ロータイプならスプリングマットレスでも良いですが、ハイタイプは薄型のウレタンマットレスの方が使い勝手に優れています。
折りたたみすのこベッドおすすめ5選
それでは、折りたたみすのこベッドの中でも特に人気が高い商品をご紹介致します。
1位. 4つ折り 桐すのこベッド 天然木 軽量 折りたたみ 連結 分割 通気性
4つ折り 桐すのこベッド 天然木 軽量 折りたたみ 連結 分割 通気性
サイズ | 素材 | 価格 |
シングル~ダブル | 桐 | 7,952円~ |
こちらの折りたたみすのこベッドは、桐で出来ていて折り曲げる事で部屋で布団を干すことが出来ます。
低ホルムアルデヒド仕様で和室でも使えるので、赤ちゃんとの添い寝におすすめです。
2位.桐仕様 2つ折り式 すのこベッド 『Coh-ソーン-』
サイズ | 素材 | 価格 |
シングル~ダブル | 桐 | 8,458円~ |
『Coh-ソーン-』は、桐仕様の2つ折りすのこベッドです。
調湿性に優れている桐を使用していて、耐荷重は180㎏。
すのこ裏には床の傷を防止する「EVA樹脂」も張り付けてあります。
ISO認定工場で製造されており、低ホルムアルデヒド仕様なので、赤ちゃんと添い寝をする方におすすめです。
3位.桐仕様 ロール式 すのこベッド『Schlaf-シュラフ-』
サイズ | 素材 | 価格 |
シングル~ダブル | 桐 | 8,084円~ |
ロール式折りたたみすのこベッドで、人気が高いのが『Schlaf-シュラフ-』です。
丸める事で、クローゼットに立てかけたり、お部屋の隅っこに置けます。
すのこは極厚の2.5cm仕様で、耐荷重も安心の180㎏です。
4位.頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
サイズ | 素材 | 価格 |
セミシングル~セミダブル | 化粧繊維板 | 115,201円~ |
Longforceロングフォルスは、すのこ部分が折りたためる跳ね上げ式ベッドです。
ベッド下に最大800リットルの荷物を収納出来るので、荷物が多いご家庭でも安心です。
すのこ部分を持ち上げてバックルで固定すれば、布団を部屋干し出来ます。
耐荷重が600㎏と頑丈なので、長く愛用したい方におすすめです。
5位.日本製ひのきすのこベッド ヒノキベッド DIY 天然木
サイズ | 素材 | 価格 |
シングル、ハーフ | ひのき | 14,639円~ |
折りたたみではないですが、簡単に床に敷けるのがこちらのヒノキすのこベッドです。
天然木のヒノキは、香り成分が豊富でリラックス効果や防虫効果があり吸放湿性にも優れています。
DIY感覚で手軽に作れるので、自分だけのオリジナルすのこベッドが欲しい方におすすめです。
折りたたみすのこベッドまとめ
折りたたみすのこベッドは、湿気・カビ対策に効果的なアイテムです。選び方のポイントは、折りたたみ種類、素材、高さ、重さ、耐荷重、布団の干しやすさ、フローリングの保護、布団かマットレスかの8点です。
折りたたみ種類: 2つ折り、4つ折り、ロールタイプ、キャスター付きがあり、それぞれ特徴が異なります。
素材: プラスチック製は軽量でメンテナンスが容易ですが、吸湿性は劣ります。木製は吸放湿性に優れ、特におすすめは桐材です。
高さ: ハイタイプは通気性・起床性に優れ、ロータイプはコンパクトで価格が安いです。
重さ: 女性は軽量タイプやキャスター付きがおすすめです。
耐荷重: 体重の1.5倍を目安に選びましょう。
布団の干しやすさ: 部屋干しできるタイプが便利です。
フローリングの保護: 裏面フェルト付きやキャスター付きがおすすめです。
布団かマットレスか: 布団は硬めの寝心地、マットレスは厚みのあるものがおすすめです。
おすすめ商品:
- 4つ折り 桐すのこベッド
- 桐仕様 2つ折り式 すのこベッド 『Coh-ソーン-』
- 桐仕様 ロール式 すのこベッド『Schlaf-シュラフ-』
- 頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッドLongforceロングフォルス
- 日本製ひのきすのこベッド ヒノキベッド
これらの情報を参考に、用途や好みに合った折りたたみすのこベッドを選び、快適な睡眠環境を整えましょう。