クローゼット収納のコツ|ケース・棚・吊り下げの使い方

クローゼット収納のコツ
  • クローゼットに服が入りきらず、何がどこにあるのか分からない。
  • 収納ケース・引き出し・棚・吊り下げ収納のどれを選べばいい?
  • しまった服の湿気やカビ、虫食いも気になる。

クローゼット収納のコツは、収納用品を買い足す前に「仕分ける→内寸を測る→置き場所を決める→必要な道具を選ぶ」の順で整理することです。上段は軽く使用頻度の低い物、中段はよく着る服、下段は重い物を基本にすると、出し入れしやすくなります。

私はベッド・家具ショップオーナーで、睡眠環境・寝具指導士の資格を保有しています。この記事では、クローゼットの測り方、ハンガーと引き出しの使い分け、収納ケースや棚の選び方、湿気と虫の対策を具体的に解説します。

  • 整理:掛ける服・たたむ服・服以外に分けて、残す量を決める
  • 採寸:幅・奥行き・高さに加え、扉と引き出しの動く範囲を測る
  • 配置:上段は軽い物、中段は日常の服、下段は重い物
  • 保管:詰め込みすぎず、空気の流れと防虫剤の表示を確認する

クローゼット収納は「仕分ける」「測る」「配置を決める」「道具を選ぶ」の順

クローゼット収納術で最初に見直したいのは、収納ケースの数ではなく中身と置き方です。道具から買うと、服を入れた後に扉が閉まらない、引き出しが開かない、服の裾がケースに当たるといった失敗につながります。

次の順番で進めれば、今ある収納を使えるか、新しい収納家具が必要かを判断しやすくなります。

クローゼット収納の4つの順番を示した図

① 中身を出して仕分ける

クローゼットの中身をいったん出し、掛ける服・たたむ服・衣類以外に分けます。着ていない服や使っていない小物も確認し、保管する量を先に決めましょう。

② 収納スペースの内寸を測る

扉を開けた状態で、幅・奥行き・高さを測ります。特にハンガーに掛けた服の下の空間と、扉の開口部分は見落としやすい場所です。

③ 上段・中段・下段の配置を決める

よく使う服は取りやすい位置へ、季節外の軽い物は上へ、重い物は下へ配置します。服の丈をそろえて掛けると、空いた床面も使いやすくなります。

④ 足りない収納用品だけ選ぶ

引き出し・収納ケース・棚・吊り下げ収納のうち、必要なものを選びます。まず収納場所を決めてから買うことが、無駄な買い足しを防ぐ近道です。

中身を出して仕分ける:掛ける服・たたむ服・服以外

整理するときは、服の種類だけでなく、どのくらいの頻度で使うかも確認します。毎日使うものと季節に一度しか出さないものを同じ位置に置くと、奥の物を取り出すたびに手前が乱れがちです。

掛ける服はシワと丈を基準に

シャツ・ジャケット・コート・ワンピースなど、掛けて保管したい服を集めます。丈の長い服と短い服を分けておくと、下段に使える空間が見えてきます。

たたむ服は引き出しに入れる量を決める

ニット・Tシャツ・下着などは、素材や形に合わせてたたんで収納します。引き出しの奥に埋もれないよう、何が入っているか分かる並べ方を考えましょう。ニットなどは掛けっぱなしで伸びやすいため、たたむ収納が向く場合があります。

バッグ・季節用品・布団は分けて考える

バッグや季節用品は服とは別にまとめ、使う時期が分かるようにします。布団などのかさばる物は、収納場所の寸法と保管方法を確認してから上段に置くか判断してください。重く持ち上げにくい物を無理に高い場所へ置かないことも大切です。

クローゼットの内寸を測る:幅・奥行き・高さと扉

収納ケースは「クローゼット用」という表示だけで選ばず、実際の内寸と扉の開き方に合わせます。 同じように見えるクローゼットでも、枕棚やハンガーパイプの位置、扉の形で使える空間は変わります。

測るのは幅・奥行き・高さだけではない

床面の幅と奥行き、床からパイプまでの高さ、パイプから服の裾までの空間、枕棚の上の高さを測ります。巾木・柱・扉の金具など、収納家具が当たりそうな部分も確認してください。

ハンガーの向きにも注意します。ハンガー幅は41〜43cm程度の製品が多く、奥行き50cm程度を参考値として紹介する家具メーカーもありますが、これはクローゼットの統一規格ではありません。実際に使うハンガーと服を掛け、扉が閉まるかを優先しましょう。

折れ戸・引き戸は「入口の幅」を確認

折れ戸は開いた扉が左右にたたまれるため、内部の幅いっぱいに引き出しを置くと、端の引き出しが扉に当たることがあります。引き戸は片側ずつしか開けられないため、引き出しの位置を開口側に合わせる必要があります。

引き出しを最後まで引けるか、取っ手に手が入るかを、床に印を付けて確認すると失敗を減らせます。

収納用品は内寸ぴったりにしない

ケースを隙間なく入れると、設置や出し入れが難しくなります。家具の収納ガイドでは内寸に対して2〜3cmほど余裕を持たせる考え方が紹介されていますが、必要な余裕は扉・取っ手・製品形状で変わります。幅だけでなく奥行きと高さも確認しましょう。

上段・中段・下段の使い分け:軽い物は上、重い物は下

クローゼットは、よく使う物を手が届きやすい位置に置き、重い物ほど低い位置へ収納するのが基本です。上段に重い箱を置くと、取り出すときに落下させる危険もあります。

クローゼットの上段・中段・下段の使い分けを示した図

上段(枕棚):軽い季節用品や布製品

軽い季節用品や使用頻度の低い物は、取っ手付きのボックスにまとめます。中身が見えない箱にはラベルを付け、踏み台が必要な場所に重い物を置かないようにします。

中段(パイプ):普段よく着る服

シャツ・ジャケットなど日常的に使う服を中心に掛けます。扉を開けたときにすぐ見える位置へよく着る服を寄せると、朝の服選びがしやすくなります。

下段:重い物と引き出し収納

収納ケースや引き出し、バッグなどは下段にまとめると出し入れしやすくなります。重い物は下に置いて重心を低くし、背の高い収納家具は必要に応じて適切に固定してください。

扉の裏など出し入れしにくい場所には、使用頻度の低い物を配置します。ただし、扉に掛ける収納用品は扉の構造と耐荷重を確認してください。

吊り下げ収納:ハンガーパイプの高さと、服の丈で並べる

クローゼットの吊り下げ収納は、ハンガーパイプを活用して縦の空間を使う方法です。ただし、掛ける物が増えるほどパイプへの負担も大きくなるため、耐荷重と固定状態を確認します。

丈の長い服と短い服をまとめる

コートやワンピースを一方に、シャツやジャケットをもう一方にまとめると、短い服の下に引き出しを置く空間ができます。ハンガーの形をそろえると、掛けた服の高さや間隔も整えやすくなります。

ハンガー下の空間は、収納する衣類の丈に合わせて確保しましょう。シャツやジャケットより、ロングコートやワンピースには長い吊り下げスペースが必要です。服の実寸や掛け方で必要な高さは変わるため、裾がケースに触れないかを確かめてください。

布製の吊り下げ棚は入れる物を軽く

パイプに掛ける布製の棚は、バッグや小物をまとめるのに便利です。一方、重い物を詰め込むとパイプや吊り下げ部分に負担がかかります。パイプと収納用品それぞれの耐荷重を守り、たわみや緩みがないか確認しましょう。

上下2段にする前に取り出しやすさを確認

上下に掛ける位置を増やすと収納量を確保しやすくなりますが、下段の服が床や収納ケースに当たることがあります。無理なく手が届く高さと、扉の開閉に干渉しない位置を優先してください。

収納ケースと引き出しの選び方:奥行き・高さ・フタ付き

クローゼット用の収納ケースは、置けるかどうかだけでなく、服を入れた状態で開け閉めできるかが重要です。奥行き・高さ・引き出し前方の空間をセットで確認しましょう。

引き出し式:毎日使うたたむ服に

パイプの下に引き出しを置く場合は、上の服の裾に当たらない高さを選びます。引き出しの前に扉やベッドなどがあると開けられないため、設置予定位置で動かす範囲まで測ってください。

収納ケースには奥行き約53cmのクローゼット向け製品や、約74cmの押入れ向け製品などがあります。高さも製品ごとに異なるため、引き出しを開ける空間まで含めて確認しましょう。いずれも製品例の傾向であり、購入時は商品の外寸を優先します。

フタ付きボックス:季節外の衣類に

季節外の服をまとめるなら、フタ付きのボックスも候補です。上段に置くときは重くなりすぎない量にし、取り出すときに手を掛けやすい形を選びます。重ねられる製品でも、メーカーが指定する積み重ね条件を守ってください。

ケースを使わない収納も組み合わせる

すべての衣類にケースが必要なわけではありません。掛ける服はパイプに、たたむ服は既存の棚にまとめるなど、今ある設備で足りる分はそのまま使えます。収納用品を増やす前に、出し入れしやすい状態になっているか確認しましょう。

棚・収納ラックを足す:枕棚の上と、棚がないクローゼット

クローゼットに棚が足りない場合は、収納ラックやボックスで区切る方法があります。ただし、棚を増やすほど奥の物が取りにくくなることもあるため、使う物と頻度に合わせて配置します。

枕棚の上はボックスで整理

上段には軽い物をまとめたボックスを置き、中身が分かるラベルを付けます。クローゼット収納をおしゃれに見せたい場合も、箱の色や素材をそろえる程度にとどめ、取り出しやすさを優先しましょう。

棚がない場合は床置きのラックを検討

棚がないクローゼットでは、床に置くタイプの収納ラックで段を作れます。設置前に奥行きと扉の開口を測り、重い物を下に収納します。棚の上へ物を高く積み重ねないことも安全面で大切です。

突っ張り式の棚は設置面の条件を確認

突っ張り式は便利ですが、天井や壁の強度、製品の取付条件によって使用できない場合があります。商品の説明書に従い、指定された耐荷重を超えないようにしてください。固定の不安がある場合は、無理に設置せず床置きタイプを検討します。

湿気と虫から服を守る:詰め込みすぎない・換気・防虫剤

衣類をきれいに収納しても、湿気がこもったり汚れが残ったりすると傷みの原因になります。詰め込みすぎないこと、しまう前に汚れを落とすこと、収納場所の空気を入れ替えることを日常の管理に組み込みましょう。

クローゼットの湿気と虫から服を守る方法を示した図

湿気:壁との隙間と換気を意識する

クローゼットの中に収納家具を置く場合は、壁に密着させず、空気の通り道を確保します。ときどき扉を開けて室内の空気を入れ替え、壁や床に結露がないか確認してください。

クローゼットは空気がこもりやすいため、収納用品を壁や扉に密着させすぎず、空気が通る余裕を残しましょう。湿気が多い日は室内の除湿も併用し、結露やカビがないか定期的に点検してください。収納家具を設置するときは転倒防止のための固定方法も確認します。

しまう前:汚れを落とし、詰め込みすぎない

一度着た服は、洗濯表示に従って洗濯・クリーニングを行い、乾いた状態で収納します。保管用のケースはぎゅうぎゅうに詰めず、衣類を出し入れしやすい量に抑えましょう。

衣類を詰め込みすぎると空気が通りにくくなり、取り出しや点検もしづらくなります。収納ケースは余裕を持たせ、防虫剤は製品に記載された用途・使用量・置き方を守ってください。

防虫剤:置く位置と使用量は製品表示どおり

衣類用の防虫剤は、成分が上から下へ広がるタイプでは衣類のいちばん上に置く方法が紹介されています。ただし、吊り下げ用・引き出し用など製品によって使用方法が異なります。使用量、交換時期、異なる種類の併用可否は、必ずパッケージの表示に従ってください。

寝室全体の湿気が気になる場合は、ベッドの湿気対策も参考になります。

おすすめのクローゼットに入れる収納家具

クローゼットに収納家具を追加するなら、商品の外寸と収納場所の内寸を照らし合わせます。扉の開閉、パイプから下の高さ、組み立てスペースまで確認して選びましょう。

キャスター付きチェスト

キャスター付きチェストの商品写真

キャスター付きチェスト

ロック付きキャスターを備えた収納チェストです。クローゼットの下段に置く場合は、奥行き39cm・キャスターを含む高さ66.7cmの仕様と、服の裾までの高さを比べてください。扉付き・引き出しタイプの違いも確認しましょう。

脚付きチェスト

脚付きチェストの商品写真

脚付きチェスト

幅45・60・80cmから選べ、脚の付け替えで高さを変えられるチェストです。全段スライドレール付きですが、クローゼットに置く際はパイプの下の高さだけでなく、扉を開けて引き出しを引けるか確認してください。

スリム収納棚(引き戸)

スリム収納棚(引き戸)の商品写真

スリム収納棚(引き戸)

奥行き16・21・30cmから選べる引き戸式の収納棚です。クローゼットの扉の外にあるすき間や、バッグ・小物の置き場を整えたいときの候補になります。設置する場所の奥行きと通路幅を測ってから選びましょう。

>>収納家具はこちら!

クローゼット収納に関するよくある質問

クローゼットの収納は何から始めればよいですか?

まず中身を出し、掛ける服・たたむ服・服以外に仕分けます。その後、内寸を測って上段・中段・下段の配置を決め、足りない収納用品だけ購入してください。

クローゼット用の収納ケースの奥行きはどれくらいですか?

奥行き約53cmのケースがクローゼット向けとして紹介されることがありますが、統一規格ではありません。クローゼットの実際の奥行きと扉の開き方を測り、少し余裕のある外寸を選びます。

ハンガーパイプの下には何を置けばよいですか?

丈の短い服の下には、引き出し式の収納ケースなどが向いています。服の裾に当たらない高さと、扉を開けたときに引き出しを動かせる奥行きを確認しましょう。

重い物はどこにしまえばよいですか?

重い物は下段に置くのが基本です。高い枕棚には軽い物を収納し、落下や取り出し時の負担を避けます。収納家具を追加する場合は固定と耐荷重も確認してください。

クローゼットの服をカビや虫から守るには?

汚れを落として十分に乾かした服をしまい、ケースに詰め込みすぎないことが基本です。扉を開けて空気を入れ替え、防虫剤は製品表示の使用量・置き方・交換時期を守ってください。

クローゼット収納のコツのまとめ

クローゼットを使いやすくするには、服の量を整理し、収納スペースを測ってから置き場所を決めることが大切です。ケースや棚は、服の裾・扉・通路に干渉しないものを選び、湿気と安全にも配慮しましょう。

  • 最初に:中身を仕分け、クローゼットの内寸を測る
  • 収納場所:上段は軽い物、中段は日常の服、下段は重い物
  • 買い足し:ケース・引き出し・棚は扉と服の裾まで確認
  • 長持ち:詰め込みすぎず、換気と防虫剤の表示を守る
著者情報
だんな

ベッド・家具通販セラピスのオーナー
睡眠環境・寝具指導士、寝具インストラクターの有資格者
質の高い睡眠と、インテリア性を兼ね備えたベッドと家具の情報を発信中。
5年前に自身も頸椎を痛めてから、本気で寝心地の良い枕やマットレス選びを考える。
兵庫県生まれ、大阪育ちの根っからの関西人。
>>だんなのプロフィールはこちら!

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